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…円堂に告白をしてからもう1週間が経った。
だが円堂は音無に見られた事を未だに気にしているのか、とても人目を気にするようになってしまった。
しかもどこか俺に対して余所余所しい。
…円堂と俺が2人きりになれる時間は少なく、正直のところ俺は…
――限界だった。



我慢できない



ここ1週間、まともに円堂に触れることができない。
俺だって中学生だ、好きな人とは一緒にいたいし、抱きしめたい。
キスだってしたい。
あいつはまだお子様だからわからないと思うけど、その先だっていつかしたいと思っている。

…よくもまぁ1人の人間に執着するようになったものだ。
我ながらそう思う時もあった。
だがあいつは俺を救ってくれた。
だから円堂に惹かれていったことは必然だったのかもしれない。


…明日こそは、円堂を抱きしめたい。
だが昼休みも、部活でも、ましてや教室では2人きりになることはまずないだろう。
帰宅する時は2人きりだが外だ。
円堂は恥ずかしいのか俺から少し離れて歩く。
…どうしたものか…



―あっという間に放課後になってしまった。
時間というのは無情に過ぎ去っていくものだと思う。
昼休みは部活の事で用事があったらしく始まると同時にいそいそとどこかへ行ってしまった。
一番のチャンスだと思っていた時間帯を逃したのは痛い。
そしてこの後は部活だ。多分2人きりになることは…ないだろうな。

「豪炎寺、部活行こうぜ!」

俺の気も知らずに、円堂は無邪気に笑いかけてくる。
…少しくらい、寂しそうにしたりしてもいいだろ…
…そうだ、いいことを思いついた。

「…円堂。」

俺は円堂の腕を掴み、部室とは反対の校舎裏へと円堂を引っ張る。
円堂が俺の唐突な行動に何か喚いているようだが、今の俺にはどうでもいいことだ。
校舎裏は人気もなく、木々が多く茂っているので人目につくこともない。
部活には多少遅れるかもしれないが、我慢、できなかった。

「何すんだよこんなとこ連れてきて!早く部活に行かなきゃ…!」

「円堂…!」

俺は怒っている円堂をぐいっと引き寄せ、抱き締める。
1週間ぶりに抱き締める円堂は、とてもいい匂いがした。

「ごう…えんじ…」

「悪い…」

抱き締めている時間が、すごく長く続いたような気がした。
実際は1分くらいだっただろうけど。
円堂を十分に堪能したところで、腕の力を緩めて少し解放してやる。

「…豪炎寺…」

抱き締められたことがまだ恥ずかしいのか、赤面した円堂が俺を見る。
その表情が酷く俺を欲情させる。
俺は円堂に顔を近付け、キスをする。
触れるだけ、次に深く、次はもっと長く。
もう何度したかわからないキスの後、円堂は俺の胸に顔を埋めた。

「ばか…やろ…もっと早くしろよ…寂しかったのに…」

「!…円堂…お前…」

俺だけじゃなかった。
円堂も、俺と同じように寂しかったんだと気付く。
…確かに俺は馬鹿野郎だ…

「…寂しい思いさせて悪かった…」

俺は円堂の顎を軽く上げて、もう一度その柔らかい唇にキスをする。
円堂は恥ずかしがりながらも目を瞑って俺のキスを受けた。



気がつくと放課後になってから既に1時間ほど経過していて、その後部活に遅れたのは言うまでもない。
―だけど、お前と気持ちを確認しあえてよかった。
円堂…お前が寂しがってる時は、いつだって傍にいてやるから…







あとがき

今回はなんか長ったるい。
…タイトル的にエロかな?と思わせておいてエロでない罠。
そもそも時期的にまだエロとか不自然じゃない。
豪炎寺はきっと円堂の心の準備がつくまで待ってくれるような大人だと俺は思ってる。
でもそのうち行動がエスカレートしていきそうな気がする(
最終更新:2009年11月10日 03:30