アットウィキロゴ
ここにいるから




イプシロン改との戦いで…助けに来てくれたお前は。
いつかの帝国との試合の時を思い出した。
いつもお前は遅いんだよって…俺は他にも言うことあったのに。
豪炎寺が帰ってきてくれた。
一緒にサッカーができる。また、こうして傍にいてくれる。
それだけで、離れてた間のことなんて忘れてしまいそうだ。
…みんな、ごめん…俺は…今は豪炎寺が帰ってきてくれたことがすごく嬉しくて…

夜、豪炎寺と2人きりの時間を過ごしたい。
そう思ったのは豪炎寺も同じみたいで、キャラバンの上にあがってきた。

「…豪炎寺…」

「…隣、いいか。」

「うん…」

豪炎寺が隣に座る。
近くに感じる豪炎寺の匂い、温もり…声、全部久しぶりで変にどきどきした。

「円堂…」

「ん?」

「なんでも…ない…」

豪炎寺が隣で照れくさそうにしている。
…何話したらいいのかわからない、そんな顔だ。

「豪炎寺…」

「どうした?」

「…へへっ…なんでもない。」

いたずらっぽく笑ってやると、豪炎寺は穏やかな表情を見せる。
多分特別な人にしか見せないだろう、すごく優しい顔…
それが俺だけのものって、嬉しいな。

「こうやって、名前呼んだら返事をしてくれる…っていいな。」

「…円堂?」

「俺、お前が行っちゃった後寂しくてさ…夜、こっそり泣いてた時もあったんだ。」

「……」

豪炎寺が行って、染岡や、風丸、栗松達もいなくなって。
新しい仲間との出会いは嬉しかったし楽しかった。
だけど、夜になると寂しかった。
そんな時、眠れない夜は星を見に行くんだ…そしたらたいてい誰かが話相手になってくれてさ。
…気使わせちゃったかな…

離れていた時のことを一通り話し終わると、豪炎寺が俺のことを抱き締めた。
久しぶりの抱擁に、胸のあたりが締め付けられる。
本当に帰ってきたんだって実感して、胸がぎゅってなった。
豪炎寺が俺の目尻を舐める。どうやら知らない間に泣いてしまったようだった。

「…大丈夫だ…俺は、ここにいる…」

そう言って豪炎寺が俺のことを優しく抱きしめてくれる。
何回言われたかわからない、それでも言いようのない不安に陥る。
やっと帰ってきてくれた…だからこそ豪炎寺の傍を少しの間でも離れたくない。

「ごう、えんじ…俺…」

「何も言わなくていい…これからはずっとお前の傍にいるから。」

「うん…!」

豪炎寺が俺の涙を拭いて、キスをしてくる。
俺を安心させてくれるかのように、何度も、額に、頬に、そして口にも。

「…守…好きだ。」

「うん。」

「愛してる。」

「うん…」

「もう1人にさせない…!」

「うん…!」

その晩、俺達は抱き合ったまま眠りに落ちた。
今までとは違った、満たされた状態で。
修也…これからはずっと…




「大変ですよ鬼道さん!円堂さんがいません!」

「…そうか…」

朝、俺は見てしまった。
誰よりも先に起きて近くをジョギングしてきた帰り。
遠くから見たバスの上で2人が抱き合って寝ているのを。
立向居が騒いでいるのは杞憂なのだが、かといってなんと言ってやればいいんだ。

「あははー2人はきっと一緒だね!」

隣の一之瀬が無邪気に笑っている。
こいつ…気付いてるんじゃないか…!?
円堂…豪炎寺…頼むから早く起きてこい…できれば自然に。


その後数分してから下の騒ぎに気がついたのか2人が降りてきた。
…が、円堂の首元に…痕が見えるんだが…
一之瀬はニヤニヤしているし、春奈も…帰ってきてくれ。
豪炎寺が帰ってきたのは嬉しいことだが、同時に俺の頭痛の種も帰ってきたようだった…





あとがき
「円堂…なんでもない」から妄想が膨らんだ話。夜会話最高だ!
公式の本気を見たぜ…と思ったら最近の豪炎寺はまたセリフがない^p^
とりあえず好きな人の前でだけ表情も変わるし饒舌にもなる。
そんな妄想です。

がt…一之瀬はノンケ(=異性愛者)だけど、アメリカでは日本ほど差別的でない(州によるけど)ので。
慣れてるというか理解あるかなぁと思います。
土門は存在は知ってるけど理解があるかはわからないなぁ…って感じですかね。
立向居はどこだって立向居なので。尊敬の念と恋愛感情を勘違いしてしまうような年頃だと思ってます(

ちなみにところどころ難しい表現使ってますが、書き手の限界なんですよね…語彙力がないのはバレバレで
中学生がこんな表現できないだろ、と思ったけど仕方ないね。
だけど子供っぽい感じもする…そんな感じを目指せたらいいかなぁと(
最終更新:2009年10月29日 22:13