アットウィキロゴ
「ほら、円堂!早くしろよー」

「豪炎寺が待ってるぞー」

(な…なんで…こんな恥ずかしい目にあってるんだよ俺は…)

目の前にはお菓子を咥えた豪炎寺が無表情のまま待っている。
命令だからしなければならないのはわかっている。だけど…




なんとかゲーム




今日は11月11日。
CMでもしつこいほど流れていたようだが、巷ではポッキーの日、らしい。
正直普通に学校あるしなんか特別な日とは思わないが。

今日はやたらその「ポッキー」を持ってきている奴が多い。
そこらじゅうで盛り上がっている変な遊びに俺はため息を出した。
更に今日は大雨でグラウンドも使えない。
暇になった放課後、すぐに帰ろうと円堂に声をかけようとしたんだが。

「豪炎寺もやろうぜ、王様ゲーム!」

「…は?」

なんの因果か俺は円堂と、それからサッカー部の面々と王様ゲームをやらせられる羽目になった。


いくら練習がないからってなんでこんなことをしているのかわからない。
まぁたまにはいいか、円堂の笑っている顔を見ているとそう思えてくるから不思議だ。
…次は…5番か。

「王様だーれだ!?」

「俺だ。どうしようかなー?」

王様になったのは一之瀬だ。
食わせ者のコイツのことだから何かろくでもないことを考えている気がする。

「…じゃあ3番と5番がポッキーゲーム。」

そういって背後のポッキーを出し、一之瀬が意地悪く笑う。

「3番…俺だ。」

…しかも円堂が3番か…よりによって。

「5番は?」

「…俺…」

俺と円堂がポッキーゲーム…
一部の者は俺と円堂の仲を知っているだけに、複雑な表情を見せる。
他は笑っていたが。
…普通にやればいいだろうが。
俺はポッキーを咥えて円堂に向ける。
が、円堂は固まったまま動かない。

「何やってんだよ円堂、早くしろよ。」

事情を知らない染岡達が円堂を急かすと、円堂は赤面して俺が咥えたポッキーを咥えようと口を開けた。
その様子が情事を思わせるようで、円堂の口元を見ているだけで興奮する。
理性が無くなったのかわからない。
だけどポッキーを食べながら段々近づいてくる円堂を見ていたら。

「ん…んんー!」

気付けばそのままキスをしていた。皆の手前、短い時間だったが。
突然のことに暴れる円堂の腕を掴んで、その場から逃げるように立ち去る。

「…やらかしたなバカップル…」

「豪炎寺ならやると思ったよ?俺は。」

「一之瀬…お前番号わかってわざとやったな…?」







部室に誰もいないことを確認すると、すぐにドアの鍵を閉め円堂を抱き締める。

「…何すんだよ…あんなとこで…」

「…お前のやらしい口元見てたらつい。」

「ばっ…!」

円堂の言葉を遮って、俺はもう一度キスをする。
今度はもっと長い、ちゃんとしたキスを。

「ん…ふ…」

「…お前、ほんとやらしいな。」

「豪炎寺が勝手に言ってるだけだろ…」

「…円堂、今日俺の家に泊まっていけよ。もっと一緒にいたい…」

「………うん。」

いつも照れて素直じゃないのに、2人きりだとこうやって甘える顔つきになる。
そんな円堂が愛しくてたまらなくなって、くだらない遊びに付き合ってよかったな、と少しだけ思った。

―だってあんな円堂見たら、皆の前でもキスくらいしたくなる。






あとがき
最初だけ円堂視点でその後豪炎寺視点とか意味わからん^p^
しかもオールキャラ?なのこれ。
動かしやすいのが鬼道と一之瀬しかいないからもう…ね(

ポッキーゲームもネタとしてはやりたかった。
皆の前でも平気な顔してこんなことくらいやってくれる男前、それが修也さん。
やっぱヘタレとか変態よりはむっつりが似合うよ(
最終更新:2009年11月11日 21:39