「それでさ、豪炎寺ったらさ…」
…俺はなんでこんな目にあってるんだろう。
というか俺が何をしたというんだ。
「おい、聞いてんのかよー鬼道ー」
「…聞いている。」
このバカップルは…本当に…
俺は本日何度目になるかわからない深いため息をついた。
夫婦喧嘩は犬も食わない
「…でさ。豪炎寺の奴すぐ病院に行っちゃってさ…」
「…それがいやならそう言えばいいだろう…」
「そしたら俺嫌な奴みたいじゃん…」
夫婦喧嘩は犬も食わない、とはよく言ったものだ。
…しかし目の前の鈍ちんキャプテンにとっては、仲裁くらいした方がいいのだろうか。
…放っておいてもいいのだが、こいつは何をしでかすかわからない。
「…お前はどうしたいんだ。」
「…それは…ご、豪炎寺と…」
「…それ以上言うな。聞きたくない。」
これ以上惚気のような愚痴を聞かされても困る。
とにかくさっさと豪炎寺のところに行って来い。
そう言ってやると円堂はそそくさと教室を後にした。
「お兄ちゃん、お疲れ様。」
「春奈か…」
「今日何の日か知ってる?今日はいい夫婦の日っていうらしいのよ。」
春奈がどこかニヤニヤしてるような笑顔を向けている。
…なんというか…疲れた…
「お兄ちゃん、円堂さんのとこ行かなくてもいいの?」
夕香に言われギクっとする。
幼い子供はよく見ているとは言うが、まさにそのような気がした。
今日は夕香の定期検診ということで病院に付き添いに来たのだが。
つい30分前だ。教室で円堂が一緒に帰ろうと誘ってくれた時―
「豪炎寺、今日部活もないし河川敷にでも行って…」
「…悪い。今日用事があるんだ。また今度な。」
HRが長引いたせいで夕香を迎えに行くのに遅れてしまう。
そう焦っていた俺は、つい円堂にそっけない返事をしてしまった。
円堂の顔こそ見ていないが、傷つけてしまったかもしれない。
「…お兄ちゃん、わたし1人で帰れるから円堂さんのとこに行ってきていいよ。」
「夕香…ありがとな。」
夕香の頭にポンと手を乗せた後、俺は病院を後にする。
目指すは、愛しい人がいる場所へ。
あとがき
これ夫婦喧嘩?という内容になってしまった^q^
いい兄さんの日になってるかは微妙ですねー
とりあえずバカップル乙!ってことで(
あとはまだくっついてない場合の事故チューとか間接キスとか看病であーんとかいろいろやりたいです。ヤりたいです(
あと夕香ちゃんちょっと大人すぎるかもしれない…
というか一人称判明してたっけ?「夕香」だったかな。うろ覚えだ。
最終更新:2009年11月24日 01:43