「いたたた…」
カービィが目を開けると、目の前には広い草原が広がっていた。
少し強めの風が、とても心地いい。
「…やだ…なにこれ…」
彼が呆然とその風景を見ていると、後ろから声がする。フォックス達だ。
何故自分がここにいるのか…カービィは3人に聞いてみることにした。
「えーと…ここ、どこ?てか…なんでこんなとこいるのかな…?」
「…確かカービィが変な箱を開けたよな。」
「あの箱に変な魔力があったみたい。なんか吸い込まれたっぽいし。」
「つまり…ここは箱の中ってことか…?」
「ご…ごめん…面倒なことに巻き込んじゃって。」
カービィは昔から変なモノに惹きつけられる体質だ。
自分だけならまだしも、皆まで巻き込んでしまうなんて。
カービィは申し訳ない気持ちでいっぱいになり、表情が暗くなる。
「気にするな。館にこんな妙なモノがあるなら解決しておいた方がいいだろう。」
アイクがカービィの頭をぽんと叩いて励ます。さすがに兄だけあってらしいっちゃらしいかもしれない。
「他の人がここに入っちゃって行方不明になっても危ないしね。」
「…そういうことだ。むしろカービィが妙なものを発見してよかっただろ。」
ネスとフォックスのフォローも受け、ようやくカービィは元気を取り戻す。
あんまり元気になられても困るけど、とは兄貴分談。
「…うん。ありがと。」
いつまでもここにいても仕方がないと、あてもなく草原を彷徨う4人。
そして小一時間ほど歩いただろうか。
ようやく草原ではない景色が見えてきた。
「…どうやら、街みたいだな。」
「…あれは…」
「アイク?どうしたの?」
「…なんとなくだが、俺の世界に似ている気がする。戦っているようだが…警戒した方がよさそうだな。」
声は聴こえない。
だが確かに人のような者たちが争っているのが見えた。
「…進むしか…なさそうだな…」
さすがは戦闘のプロというだけのことはあり、フォックスとアイクが慣れた様子で先に行く。
慎重に進み、ようやく街の入り口にたどり着くが…そこは異様に静かだった。人は確かにいるのに、声すら聴こえない。
その上、さっきまで争っていた奴らはあろうことか全員が襲いかかってきた。
ネスは不信に思い、近寄ってきた人をPSIで焼き払うと、人はあっけなく溶けて泥となった。
「…これは…泥人形ってやつかな…」
それは人ではなく、魔力だけで動く人形であった。
ならば遠慮する必要もないと、普段は人を傷つけることは苦手なカービィも気負いはしない。
近くにいた魔法使いに触れ能力をコピーすると、ネスに負けじと炎の魔法を放った。
「エルファイアー!」
その様子を見て、アイクが関心したように息を漏らした。
もちろん、戦闘中に動きを止めたりなどはしない。
正面からかかってくる人形を容赦なく叩きつけると、人形は一瞬で泥塊となって消えた。
「…いつも思うがカービィは本当になんでも器用にこなすな。あれは俺の世界の魔道だが…」
背後からアイクを狙う人形は、フォックスの放つブラスターの餌食となり、それによって隙ができたフォックスを側面にいた敵が狙うも、アイクがラグネルの衝撃波で薙ぎ払う。
話しながらでもお互いを援護できるのはプロ所以か。
「本当にな。攻撃は多彩だ…だけどカービィは子供だ。打たれ弱いし、かといってネスのように素早くかわすことも不得手だよ。」
「なんだ、カービィのことよく見てるな。」
「……あー…やっぱり……?」
「……?」
アイクはフォックスが突然バツが悪そうな顔になったことに疑問を感じつつも、ひとまずは目の前の敵を斬り伏せた。
いかなる時でも油断しないのが戦闘のプロだ。
戦闘が終わった頃、4人の周りには無数の泥の塊があった。
かなり多い敵だったが、スマッシュブラザーズに選ばれた彼等の敵ではない。
「…どうやらこの世界はこれで終わりのようだな。次の世界への入り口みたいだぞ。」
あの人形達が鍵だったらしく、4人の傍に妙な空間ができていた。
覗けば、別の景色が見える。
「…なるほど、こういうゲームってことか。」
「…ん?何か言ったか?ネス。」
「いや、別にー?」
あまりにもわざとらしい仕草を見せるネスを問い詰める気はないのか、フォックスはため息をついて妙な空間に飛び込む。
アイクとカービィも飛び込み、ネスが最後にその空間に飛び込んだ。
「大袈裟だなぁ…これ……も人が悪い…」
つづく
とりあえず戦闘があるような小説では神視点がはるかに書きやすいですね。
…だけど慣れないせいもあるのか、読み直すとすごい違和感…手直ししてもまだ違和感…面白くもないような気がするんだ…orz
それはそうとほんのりアレな気もする。けどあながち間違いじゃないれす^q^
ぴゅあそうで可愛いからいいや(
スマブラじゃないキャラをゲストで出すのも…いいかもなぁ…なんて(
最終更新:2009年12月07日 00:47