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季節はもう12月となっていた。
1年とは早いもので、自分たちももうすぐ高校生になるのかと思うとなんとも言えないものだ。
豪炎寺は、昨年のフットボールフロンティアで優勝したことも、宇宙人と戦ってきたことももうずいぶんと昔のことのように感じていた。

「豪炎寺、ちゃんと聞いてたのか?」

豪炎寺の横を歩く円堂は、先ほどからの生返事を不信に思い豪炎寺の腕を引っ張った。
そこでようやく我に返ったのか、豪炎寺が少し慌てた様子で円堂に謝罪する。
普段冷静な彼がこんな表情を見せるのは珍しいのだが、さすがに円堂はもう慣れたようでそんな豪炎寺を珍しがりもしない。

「いいけどさぁ……さ、さみぃー!」

急に突風が吹いてきて、円堂は縮み上がった。
その様子を見て豪炎寺は思わず円堂を抱き寄せる。

「ご…豪炎寺…」

「…すまん。寒そうだったから…つい…身体が勝手に…」

口では謝る豪炎寺だが離す気は全くないようで、抵抗するように動いていた円堂も観念したように大人しくなった。





「なぁ、豪炎寺。」

「なんだ?」

しばらくして円堂が呟いた。
声に元気がないように思い、豪炎寺は極力優しい声で返す。

「…お前さ、高校どうすんの?」

「お前と同じところ。推薦、来てるだろ。」

質問に即答する豪炎寺が、あまりにも真剣な表情で。
思わず円堂は見惚れてしまう。

「…それでいいのかよ。」

「お前がいないと始まらないんだ、円堂。」

恥ずかしげもなく臭いセリフを言うものだから―
円堂は真っ赤になった顔を彼の胸に押しつけた。

「ほんとに、俺なんかでいいのか?そんなんで高校決めていいのかよ…?」

変なところで弱気になる彼が…また愛しい、だから―
豪炎寺は円堂を強く抱きしめた後、円堂をまっすぐ見つめて言った。

「お前がいい。お前じゃないと嫌だ…お前がいない毎日なんて耐えられない。」

そう言う豪炎寺の目に嘘などない。
まるでずっと一緒にいないと駄目だと言っているようで、少し恥ずかしい。
だがそれは円堂も同じ事。

「…迷惑か?」

そう言う豪炎寺の顔は少し眉が下がっていて、いつもとまるで違う彼の様子に円堂は目を丸くした。
豪炎寺のこんな顔、見たくない…

「迷惑なもんか!お、俺だって…豪炎寺と…」

そこで円堂の言葉は遮られた。
なぜなら豪炎寺に抱きしめられ、キスをされたからだ。
口下手ではないけど、饒舌ではない豪炎寺は身体で表現する人間だとわかっていた。
こんな場所でキスをするなんて本当は恥ずかしくて嫌なのに、円堂はそれを拒むことなどできない。

―不器用な僕らは、言葉では示せないのだから。




「高校の後も、ずっとお前と一緒にいたい…いいよな?」

「おう!約束だぞ!」


不安も晴れたのか、帰り道を幸せそうに歩く2人の姿があった。
いつまでも一緒にいれるなんて保証はどこにもない。
だけど自分達は、きっと。
しっかりと繋がれた手が、そう語っているようだった。
いくら肌が冷えようとも、繋がれた手だけはずっと熱を持ったまま―




あとがき
あれ?こんな感じにするはずじゃなかったんだけどおかしいなぁ(
それにしても豪円でも神視点やってみましたが難しいですねぇ…なぜだろう。

最後無理矢理まとめた感があったりいろいろツッコミどころありますけど気にしないでくだしあ;
12月に進路どこ?なんて遅すぎですよね^q^
最終更新:2009年12月09日 01:21