Beasts' Stacks

ケラの歴史

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lupinduke

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ケラの歴史:
南Qy、北FPの本販売NPCより購入できるシリーズ。
(Evil種族はFPのみ、Good種族はQyのみで購入可能です)
「~の歴史」なので、全3章構成、指定された場所を訪れるだけの簡単クエスト本です。

※見開き本タイプではないので適当にカタチつけてます。

ケラの歴史





この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。


物語1:
オーダスの丘には大きな岩が堂々と立っていた。「こっちにきて遊びましょう」風は言った。しかし岩は「我々は岩だ。動くことなどできない」と言った。すると風は岩を優しく撫で、角を削り形を整えた。こうしてケラが誕生した。岩と風で作られたケラは、優雅だがたくましさも兼ね備えた誇り高き種族となった。風の力で、オーダス中に散らばったケラは別々に生活するようになった。仲間どうしでありながら争いをし、ときには殺してしまうこともあった。しかしそれが続いたのもKejaanがやってきた日までだった。
 Kejaanは他のケラよりもずっと賢かった。彼が歩けば、岩は道を開け、風が知らせを届けてくれた。同じ種族どうしの戦いを彼は悲しく思っていた。彼は部族を訪ねていき、仲直りさせていった。ケラにとって黄金の時代がやってきた。すべての種族は同じ言葉を話すようになり、争いもなくなった。

多くのことを風から教わったKejaanは、その知識を仲間に伝えていった。ケラは栄えた。悪意に満ちた風が、エルドとその仲間を乗せた船を運んで来るその日までは。彼らはケラの先祖である岩を踏みにじり、風を防ぐための壁を築いていった。ケラは代々住んでいた土地から追い出された。多くの命が失われた。
エルダイトがやってくると、ケラに正体不明の病気が広まっていった。Kejaanも、その病にかかってしまった。彼は息子のVahKerrathをリーダーに任命したあと、息絶えてしまった。風は泣き叫び、岩は嘆き悲しんだ。ケラにとっては受難の時代だった。VahKerrathはオーダスに暗黒の時代をもたらしたヘレティックたちを憎んだ。暗黒の魔術ネクロマンシーを操る彼らに父は殺されたのだ。生かしておくわけにはいかなかった。

一部のエルダイトでさえもヘレティックと戦った。我々ケラが戦っている最中、再びやってきた風が、岩に話しかけた。「あなたたちを別の場所に連れて行ってあげましょう」そういって、強く速い風を吹き込んだ。
 

物語2:
強力な風は、VahKerrathの森をラクリンへと吹き飛ばした。VahKerrathは新しい地を気に入り、彼と共に来た種族をVahShirと名づけた。
その風に運ばれなかった者たちの多くは、自分たちの故郷、オーダスを後にした。ある部族は西のケラ島に移住し、ある部族は東にあるエルド海峡の島へ向かった。またある部族はストーンブラント山脈へと移住した。

風はあらゆる部族へ知らせを届けた。ケラはいつも耳を傾けていたわけではないが、多くのことを学ぶことができた。魚の捕りかたも風に教わったのだ。
偉績を残したケラは「縞模様を手に入れた」という言い回しで表現される。これは、今でこそケラの色や模様はさまざまだが、かつてKejaanが縞模様であったことに由来している。ケラは体の模様を見ただけで、どの部族の者か知ることができる。しかしその違いはケラにしかわからない。

ラクリンのVahShirはノーラスのケラとは異なった種族になった。これだけ離れていたので、異なる生活を送っていったのだ。しかし、2つの世界を隔てていたベールが外されると、多くのヴァー・シアーが故郷に帰って来た。彼らはラクリンの厳しい環境で”縞模様を手に入れた”が、ノーラスで我々と暮らす日を待ち望んでいたのだ。我々は彼らを歓迎し、長い年月の間に彼らが忘れてしまったことを教えた。そして彼らは風からの教えにも耳を傾けた。
 
物語3:
長い年月が過ぎ、ケラは多くのことを学んでいった。ラクリンに住む兄弟はたくましく成長していった。ノーラスに住む姉妹は知性を高めていった。我々は昔の日々を取り返すよう努めたのだ。
ある日、風は一変した。もはや我々の母ではなくなってしまった風は、悲鳴をあげた。それは苦しみと切望の悲鳴だった。風が何を求めていたのか、我々にはわからない。その悲鳴は木々を、山々を切り裂いていった。深い海底の水までもかき回した。

岩も変わっていった。それまでと違い、簡単に押し動かされるようになり、苦痛の叫びをあげるようになった。我々に彼らの気持ちを和らげることはできなかった。何を捧げようと無駄だった。島は不自然な形に変形していった。
嘆きを聞いたラクリンは、自らを破壊し自らの子供たちをノーラスへと送り込んだ。しかしラクリンは、当時も今も強大な力を秘めており、子供たちもあまりに大きかった。そのせいで、彼らは一緒になるはずだったノーラスを破壊してしまった。この瞬間からすべてが変わってしまった。
VahShirたちはラクリンを見上げ、生き残ったものがいるのかと嘆いた。風がEvoraに知らせを届け、我々は理解した。

今の街では、風は我々を見つけることはできない。地下の岩も我々の名前を知ることができない。しかし、壁の外側に出て耳を澄ませれば、我々を呼ぶ声が聞こえるはずだ。そしていつの日か我々はその声に返事をするのだ。
 

注釈:EQ1における猫族PCは、KerraではなくVahShirだったそうです。
実際にプレイしていたわけではないので、表記上「Kerra」とあったかどうかすら不明ですが、根っこの部分では同じ種族、という認識で問題ないようです。
追記:文中の「オーダス」「ケラ島」はEQ1のNorrathにも存在し、それぞれエルダイトとケラが住んでいます。
オーダス(Odus)は特に、エルダイトのPCのスタート地点として、エルディン(Erudin-Good側)およびパイニール?(Paineel-Evil側)があったようです。
ヴァー・シアーのPCはあくまでラクリンがスタート地点で、拡張パックShadow of Luclinのリリースとともに、PC種族として選択できるようになりました。

EQ2においては、オーダス及びケラ島に当たる地は存在していません。(2008/02/28時点)
Faydwer大陸、Kunark大陸のように、以後の拡張で”発見”されるかもしれませんが、EQ Atlasを見た感じでは、Odus自身の規模としては、Faydwer/Kunarkというよりは、Mara島レベルのもので、むしろAdventure Packあたりが妥当なところだと思われます。

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