Beasts' Stacks
アイル・ダルの歴史
最終更新:
lupinduke
アイル・ダルの歴史:
The History of Ayr'Dal
\aITEM 36887668 1068785929:The History of Ayr'Dal\/a
南Qy、北FPの本販売NPCより購入できるシリーズ。
(Evil種族はFPのみ、Good種族はQyのみで購入可能です)
「~の歴史」なので、全3章構成、指定された場所を訪れるだけの簡単クエスト本です。
※見開き本タイプではないので適当にカタチつけてます。
アイル・ダルの歴史 |
この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。 |
物語1: あたしはTrinni Mellisius、ハーフエルフよ。だから先生は意地悪をして、あたしたちの歴史についてレポートを書いてきなさい、なんて言ったのね。まるであたしたちハーフエルフに独自の歴史があるかのような口ぶりでね!だけど、この授業の単位はどうしてもとらないといけないから、なんとしても書き上げてやるわ。 |
ところで、ケイノス、ひょっとしたらフリーポートも散策したことがあるんでしょうね(あたしはウィローウッドに住んでるから、想像で言ってるんだけど)。だったら見たことあるでしょ?ほら、エルフのように耳がとがっていて、ヒューマンほど背が高くなくて、えーっとなんだっけ?そう、アイル・ダルのことよ! |
これは必ずしも先生の意見を踏まえた考えじゃないけど、あたしはハーフエルフって素晴らしいと思うの。あたしたちのこのとがった耳だって、この肌の色だって素敵よ。つまりあたしが言いたいのはね、ハイエルフって、あたしたちハーフエルフの隣に並んで立つとよくわかるんだけど、やせ過ぎなんじゃないかしら?彼女たちはその・・・・・・この世のものとは思えない存在なのよね。ホントに恐ろしいくらいだわ。 |
あたりまえのことだけど、あたしたちがハーフエルフって呼ばれてるのは、エルフの血が半分流れてるからよ。じゃ、残り半分は?そうよ、ヒューマンの血よ!エルフとドワーフの混血みたいなハーフエルフがいるなんて聞いたことがないもの。いつだってヒューマンとの混血なのよ。だったら、なぜハーフヒューマンって呼ばないのかしらね。 |
本当は知ってるわ。ハーフヒューマンなんて侮辱的な呼び方だからよ。そこで不思議に思うのは、じゃあハーフエルフって呼び方は侮辱にならないの?ってことよ。だっておかしいじゃない?まあいいわ、あたしたちの歴史に戻りましょう。つまり、エルフとヒューマンが恋に落ち、生まれ落ちた赤ん坊があたしたちの仲間入りをするってことね。 |
物語2: ハーフエルフはたいていヒューマンとフェア・ダルの混血なの。だって、ウッドエルフたちは本当に親切で、他の種族とも心を開いて付き合うからね。あたしの親友、Daryannもウッドエルフよ。彼女ったらあたしとはまるで姉妹のように仲がいいの。ああ、彼女がホントにあたしの姉妹だったら、どんなに素晴らしいかしら! |
だったら、ハーフエルフとハーフエルフが結ばれて子供が生まれたら、クォーターエルフなの?ハーフエルフと純粋なエルフ(きっとフェア・ダルね。彼らがいちばん素敵だもの)が結ばれて子供が生まれたら、スリークォーターエルフ?あたしの子孫たち(仮にいたとしての話ね)がエルフと結構し続けたら、最後には純粋なエルフに戻れるの?ああ、こんなことばっかり考えてたら、頭が痛くなるわ! |
もうこうなったら周りを気にせず言わせてもらうけど、あの傲慢なコーダ・ダルには我慢ならないのよ。いったい何様のつもりかしら?ハーフエルフだってエルフなのよ!ちょっと違うけど。彼らはあたしたちを見下すように話をするのよ。フリーポートでテイル・ダルがハーフエルフを見下しているようにね。だけど、よく考えてもらいたいわ。あたしたちは愛の結晶として生まれたのよ! |
あたしたちに心から親切にしてくれるエルフは、フェア・ダルだけね。彼らの家々とともにケレティンが破壊されたときに、誰が彼らに救いの手をさしのべたと思う?そう、あたしたちアイル・ダルよ!あの薄情なコーダ・ダルはもちろん手を貸そうともしなかったわ。ホントにイヤな奴らよ。ハーフエルフに血を分けているヒューマンはいつもあたしたちエルフを公平に扱ってくれたの。他種族との結婚を認めない人たちに殴り込みをかけたい気持ちはよくわかるわ。でももう一度言わせてもらうわ。あたしたちは愛の結晶なの。 |
そして、生まれの違いを理由にして、無理やりに愛を引き裂く権利なんて誰にも無いのよ。バジャーは別としてもね。だって、以前バジャーに腕を引っかかれたことがあるの-あとでその傷を見せてあげるわ-ホントにとってもイヤな奴らなのよ。あら、あたしとしたことが、失言だわ・・・・・・。で、でもね、彼らもホントはとってもかわいいのよ!あのピンクの小鼻なんて素敵でしょ!とにかく、たとえバジャーがイヤな奴らだったとしてもね、彼らがただ存在するというだけで、あたしは彼らに絶対的な愛を捧げるわ! |
物語3: ラクリンが砕け散ったときはすごく恐かったわ。その前からノーラスじゅうがひどい状況だったけど、そんなときにある日突然、空にまたたく一番大きな星がドッカーン、でしょ?あたしは見なくてよかったわ、だって考えただけでも恐ろしいもの。「空が落ちる!落ちてくる!」って叫びまわったアヒルの話、知ってるでしょう?-あれっ、ガチョウだったっけ?ま、どっちでもいいけど、それが”大破砕”っていう話よね?やったわ!ハーフエルフが書いた実話よ!あたしたちってなんて独創的なのかしら。 |
でも、おかしいったらありゃしないわ。だって、誇り高く強いハイエルフが、命に限りのある人たちのなかで私たちと共に暮らしていかなくちゃならない、なんてね。たまにはキャッスルビュー・ハムレットへこっそり行って、ハイエルフたちをからかってやろうかしら。彼らにしてみれば、私たちには”出過ぎたマネをする”ことなくウィローウッドに引っ込んでいてもらいたいでしょうけどね。 |
そうね、ウィローウッドはずっと前からあたしたちハーフエルフのふるさとだわ。ヒューマンはときどきハイエルフみたいに高飛車な態度で口出ししてくるけど、あたしたちハーフエルフは自分たちのやり方で物事を進めたいのよ。だからそこにあたしたちの小さな村を築いて優雅にやってきたわ。 |
前にも話したとおり、ウッドエルフがフェイダークを追われて以来、彼らとあたしたちの関係は良い方向に発展したわ。他の種族ともそうやって良い関係を築きたいものだわ。けんかなんてもうたくさんよ、それもまあ仕方ないけど。とにかく、あたしたちはうまくやっていくわ。 |
教師のコメント:Trinni君、例によって君は、意味の無い文章をよくこれだけ書き連ねてこられたものだね。レポートを書き直してきたまえ。きちんと誤りを正し、君の個人的見解は差し控えるように。まったく、君ときたらバジャー以下だよ! |
まとめ:
・ウッドエルフいい人
・ハイエルフとダークエルフは嫌い
・エルフとヒューマンの混血がハーフエルフ
歴史書らしからぬグダグダ感が非常に素晴らしいです。
ただ、"ハーフエルフに独自の歴史がある"と言われて困るのは同感です。
そこんとこ、"ハーフエルフ"の定義と線引き次第でしょうけども。
"バジャー以下"の落第学生Trinni Mellisiusのその後は、
『海を渡ったトリンニの冒険』と『トリンニ、大空を行く』で書かれています。
この2作が続き物、てのは当時から把握してましたが、
元祖たるレポートがココ発祥だったとは気付きませんでした…