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レザーフット物語 - テイル・ダルの最期 第1部

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lupinduke

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レザーフット物語 - テイル・ダルの最期 第1部
Leatherfoot Tales: The Last of the Teir'Dal, Part One
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ELのクエスト「I Hate Those Wimmin(あんな女は大きらい!)」報酬で「レザーフット物語 - ハウンドスレイヤー 第1部」のスターターが貰えます。
第1部の報酬に第2部のスターター、さらに報酬で第3部のスターターときて、そのまま「レザーフット物語 - テイル・ダルの最期」全3部までの連続モノです。

レザーフット物語 - テイル・ダルの最期 第1部

ハウンドスレイヤーはさらにその冒険を続け、仲間たちとともに、危険に満ちたキシコールとネクチュロスに向かった。
ダークエルフ、彼らの呼び方に従えばテイル・ダルの起源については、長く続いている議論は未だ収まっていない。彼らの容貌を考えれば、エルフではないと考える者がいるのも当然であろう。しかしよく見てみれば、目のつり上がり具合やその耳から、彼らが確かにエルフだということがわかるのだ。彼らは時にエルフ、時にテイル・ダルと呼ぶ。 毎日、世界のどこかで、何らかの形で戦いは起こっている。キシコール・レンジャーに「ハウンドスレイヤー」と名づけられたGumpy Nattooにとっては、A地点(リバーベイル)からB地点(ファーストゲート)に行くのに、誰にも邪魔されないで行ければそれに越したことはなかった。しかしもちろん、現実はそう簡単ではなかった。部隊はキシコールを素早く、静かに移動していったのだが、それでも時折問題に突き当たるのだった。
Gumpyは、ハーフリングのレザーフット隊とキシコール・レンジャーの間の伝令を任せられた。しかし、皆が可能な限り静かに、素早く移動していたため、Gumpyのメッセージが間に合わないこともあった。「もうぶっ倒れそうだ」Gumpyは荒い息の下で言った。「今度走らされたら、彼らをガンピースレイヤーと呼んでやろう」 そうしてGumpyの走りが無駄に終わったある時、Gumpyは偶然ノームの集団に行き会った。過去何ヶ月かの間、ノームたちはダークエルフに故郷を追われ、フェイドワー大陸のアッカノンからリバーベイルに難民としてやってきていた。しかしこのノームたちはリバーベイルには向かわず、むしろ離れていっていた。「レザーフットと一緒なのさ」彼らの一人にGumpyが近づいていくと、彼はそう言った。「戦いに備えて、魔法機械の最終調整をしているところなんだ」Gumpyは感情のこもらない声で言った。「へえ、そりゃすごいや」
Gumpyが兵卒長の話の最中におやつを食べに出て行ったことを後悔したのは、ノームに会った時だけではなかった。夜、部隊が野営しているときには戦いについての会話に耳を澄まし、これからの計画を知ろうとした。Gumpyはまるで自分がダークエルフ側の人間であるような気がした。ハーフリングとキシコール・レンジャーがファーストゲートについたときに何をしようとしているのか、何も知らなかったからだ。それに、ノームたちはどうしようというのだろうか。 キシコールの森を行くうちにノームたちがおしゃべりな人々だということがわかってきて、Gumpyは彼らと過ごすことが多くなってきた。時折闇の中から矢が飛んできてノームの一人がそれを受けて倒れることがあった。そのあとしばらくの間は彼らも神経質そうにささやき声を交わすのだが、少し経つとそれを忘れてまたいつもどおりに話し出すのだった。また矢が飛んできて、彼らがささやきだすまでは。
彼らの絶え間ないおしゃべりを聞いている間に、彼らは戦いを避けるのと同時に、フェルウィズのハイエルフの手助けもしているらしいことがGumpyにもわかってきた。ハイエルフたちは、ダークエルフがこのまま包囲を続けると、町を占領されてしまうのではないかと恐れていた。それで彼らはノームに、ネリアックに行ってこれ以上の増援が送られないようにしてほしいと頼んだのだった。ノームたちはネリアックには向かわず、キシコール・レンジャーとレザーフットのエリート部隊に助けを求めたのだ。 「で、いったいこれから何が起こるんだい?」Gumpyは残った数人のノームの一人に尋ねた。「なーに、簡単なことさ!」自信たっぷりに胸を叩きながら、ノームは笑って言った。「ネリアックにはファーストゲートひとつしか出入り口がない。そうだろ?だから、この魔法機器デバイスを持っていって、・・・・・・」そのとき、不運にもそのノームに矢が突き立ったので、Gumpyは彼らの任務についてそれ以上の事を聞くことができなかった。
「この調子ではノームは一人も残らないだろうな」Gumpyは思った。「彼はポケットに何を持っていたんだろう?」死んだノームのポケットに手を突っ込むと、何か歯車のかたまりのような物を見つけたので、それを取り出してみた。面白そうなものではあったが、これがシカ肉のジャーキーだったらもっとよかったのに、とGumpyは思った。 「それはわしが預かっておこう」兵卒長が耳うちをしたとき、Gumpyはあまりにも驚いて、アイビーの刺繍の入った上着から飛び出すかと思った。兵卒長は続けて言った。「ファーストゲートに着いたときにノームが一人でも残っていればいいのだが。そうでないと、これをどう扱っていいのかわからんからな。さあ、行くぞ!」周りにはキシコール・レンジャーが影の中から現れ、それぞれがノーム一人の首筋をつかんで、また消えていった。

新章突入というわけで、「テイル・ダルの最期」1部でした。
やはり出て来ましたノームの人。前回からの伏線バッチリです。

・ポイント:ノームの命はとても軽い
ω・゜) ノームカワイソウデス

テイル・ダルの最期 第2部へ続くー

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