Beasts' Stacks

レザーフット物語 - テイル・ダルの最期 第2部

最終更新:

lupinduke

- view
管理者のみ編集可

レザーフット物語 - テイル・ダルの最期 第2部
Leatherfoot Tales: The Last of the Teir'Dal, Part Two
\aITEM -510699982 1823177357:Leatherfoot Tales: The Last of the Teir'Dal, Part Two\/a
ELのクエスト「I Hate Those Wimmin(あんな女は大きらい!)」報酬で「レザーフット物語 - ハウンドスレイヤー 第1部」のスターターが貰えます。
第1部の報酬に第2部のスターター、さらに報酬で第3部のスターターときて、そのまま「レザーフット物語 - テイル・ダルの最期」全3部までの連続モノです。

レザーフット物語 - テイル・ダルの最期 第2部

ハウンドスレイヤーは仲間たちとともにネクチュロス・フォレストを通り抜けたが、そのとき予期せぬハプニングに遭遇した
キシコール・レンジャー、レザーフット・エリート、それからGumpy Nattooはネクチュロス・フォレストに差し掛かったところで立ち止まった。彼らは皆、木々の枝には灰が積もり、油断していると上から落ちてくるこの火山灰で窒息してしまうというこの森のことは、炉辺の物語に聞いていた。とるべき道程について協議したあと、Gumpyと仲のよいレンジャーが彼に向かってうなずいて言った。「ハウンドスレイヤーに先頭に立ってもらおう。彼なら抜け目がないし、きっと我々を無傷でこの危険な森の向こうまで連れて行ってくれるだろう」 皆は即座にその意見に賛成し、Gumpyを一行の一番先頭へと押し出した。ドレッドウルフの一件からずっと、Gumpyは自分を尊敬するレンジャーたちに自分のことを説明することをあきらめてしまっていた。ずっとからかいの対象として生きてきた彼にとって、彼らの賞賛は心地よいものだった。実際、Gumpyの真の価値をわかっているのは彼らだけなのかもしれないのだから。皆を先導するGumpyの心は誇りでいっぱいだった。
3日の後、Gumpyはノームの一人がこう言うのを聞いた(彼らはキシコール・レンジャーのリュックサックに入って運んでもらっていた)。「ネクチュロス・フォレストがこんなに広いとは知らなかったよ!もっと小さいものだと思ってた」向こうの方でリュックサックの中からもう一人のノームもそれに賛同した。Gumpuは、灰の積もった枝がこのおしゃべりたちの上に折れて落ちてくることを心から願った。開けたところに出た一行は、レザーフット・ハーフリングの別の一隊と出会った。 兵卒長がその会話を仕切り、その中では彼らがなぜネクチュロス・フォレストにいるかをしているのではなく、明らかにネリアックへの道を尋ねていた。キシコール・レンジャーたちは眉をひそめていたが、そのうちの一人がGumpyに言った。「何でわざわざ道を聞いたりするんだろうな?あんたのやり方ならもし追跡されていても混乱させることができるのにな。よし、これからあんたのことを『パスファインダー』と呼ぶことにしよう」
Gumpyは不思議に思ったのだが、彼らはGumpyに名前をいくつも付けているが、自分たちの名前は決して明かさなかった。何人かに聞いてはみたのだが、彼らは笑って、名前は家族と一緒に故郷に置いてきたと言うのだった。奇妙なグループではあったが、Gumpyはその不思議な行動に慣れてしまった。いろいろおかしな事はあったけれども、彼らはレーションをたくさん分けてくれるということは確かだった。 ネクチュロス・フォレストでキャンプ中に見つけたレザーフット・スカウトが彼らと同行していた。「またあの川だ」Gumpyは、安全なリュックサックの中からノームが言うのを聞いた。その瞬間、Gumpyが以前に望んでいたように、彼の頭の上の枝が折れ、そのノームの上に火山灰がたっぷりと落ちた。不幸なことに、そのノームを運んでいたレンジャーも助からなかった。
「もうノームは3人しか残っていない」兵卒長は苦々しげに言った。彼のリュックサックは道中で死んだノームたちの持っていた歯車や奇妙な道具ではちきれんばかりになっていた。「このちびたちを一人でもいいからファーストゲートに連れて行かないと、この魔法工学のおもちゃを使える者は誰もおらんぞ」キシコール・レンジャーはそれに同意し、これからの道中はずっとノームたちに猿ぐつわをかませておくことにした。これを喜んだのはGumpyだけではなかった。 次の日の明け方、レザーフット・エリートとキシコール・レンジャーは多種族居住区から目と鼻の先のところまで来ていた。そこからは、その区画に住んでいるトロールを見ることができた(匂いも漂ってきていた)。ダークエルフの見回りが一人Gumpyのそばを通りかかった。Gumpyはレンジャーからもらったアイビーの刺繍入りのグラディウスを非常に頼もしく思った。このダークエルフたちは特に凶暴そうに見えた。
近くの茂みで物音がし、二人のダークエルフたちは統制の取れた流れるような動きで素早くそちらのほうに向き直った。Gumpyは確かに彼らの耳が獲物を追いかける猫のようにぴんと立つのを見た。どうやったのか、ノームの一人がリュックサックから抜け出し、森にさまよい出て猿ぐつわを外したのだった。彼が安堵のため息をつくかつかない間にダークエルフたちは彼を取り囲み、切り刻んでしまった。 いまやノームは二人しか残っていなかった。この二人のほかには、ダークエルフたちのフェルウィズへの増援を食い止めるための魔法工学の機械を使うことのできるものはいなかった。状況は芳しくなかった。その瞬間、Gumpyの腹が大きな音で鳴った。ダークエルフたちは死んだノームを刺すことをやめ、再び耳を立てた。Gumpyは空いている手で腹を抑え、思った。「しまった」

「テイル・ダルの最期」2部というわけで。
ここまで来れば分かるかと思いますが。

Gumpyの腹の減り具合+ノームの残数=ピンチっぷり、という図式が出来上がりつつあります。
分かりやすいシステムです。
テイル・ダルの最後 第3部へ続くー

ウィキ募集バナー