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『三つのかぎ - その2』

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lupinduke

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『三つのかぎ - その2』
"The Three Keys - The Second Key"
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南ケイノス購入本、シリーズの第2巻です。

三つのかぎ - その2

この本のタイトルは『三つのかぎ - その2』となっている。内容は、Aivenという名の少女が、第2のドアを開けて起きる出来事だ。
こんな変なドアの向こうに、あれほど珍しく素晴らしいものがあるとは、Aivenは思ってもいませんでした。残ったふたつの鍵を眺めて、Aivenはこんどの鍵は何を見せてくれるのかしらと考えました。それから、一つ目の巨人に答えました。「ええ、まだ知りたいわ。次のドアを教えて」それから、ていねいに言わなくてはと思い出して、「教えてください、お願いします」と言い直しました。 一つ目巨人のサイクロプスは、Aivenを持ち上げて肩に乗せると、「しっかりつかまっていなさい、揺れるかもしれないから」そう言って最初のドアを出るとそこはもとの平原でした。Aivenは「どこに行くの?」とたずね、サイクロプスは「心のかぎはお前が持っている。扉を探しに行くのさ」と答えました。
そしてサイクロプスは、急がないしっかりした足どりで歩き始めました。太陽の方に向かって進むうち、しだいに早く進むようになりました。Aivenが思いもしなかったほどに、すぐに海が見えてきました。でもサイクロプスは立ち止まらないで、そのまま海に向かって歩きました。 Aivenは、水に沈んでしまうと心配になりましたが、サイクロプスは水面を乱すことさえなく進んでいるのです。「いったいどうやって?」ときくと、「こうと心を決めたら、できないことな何もない」という答えが返ってきました。なぜかAivenは、それで納得したのでした。
海を渡って進んでいくと、やがて霧のかかった緑の森がある陸地に着きました。「なんて変な感じの森かしら」とAivenは言いました。「森ではないよ。よく考えると、ものごとは違って見えてくるものだ」そこでAivenはよく考えてもう一度見てみました。するとこんどは森の本当の姿が見えました。そうしてふたりは旅を続けました。 進んでいくと今度は雪と氷におおわれた陸地に着きました。高い山に登ると、翼のあるトカゲたちが、何か激しく争っているのが見えました。通り過ぎてからAivenはたずねてみました。「何をあんなに言い争っていたのかしら」「新しい考え方も、古い考え方もどちらもありだということが、わからないからだよ」サイクロプスは答えました。そしてふたりは旅を続けました。
次に通ったのは、草木の生い茂るジャングルと、乾燥したサバンナでした。そしてあちこちに、古代文明の遺跡がありました。Aivenがたずねる前にサイクロプスが言いました。「できるからといって、していいことか悪いことかを考えずにやってしまうのはいけないよ。ここにいた人たちはそれがわからなかったのだ」そうしてふたりは旅を続けました。 まもなく、サイクロプスは、目的地に着いたといってAivenを肩からおろしてくれました。あたりを見回して、Aivenは気付きました。「ここは最初に出発したところじゃないの!」そう言っても返事が無いので、Aivenが振り返ると、もうサイクロプスはいませんでした。旅のあいだに話した言葉の他は何も残さずに、消えてしまっていたのです。
Aivenは、サイクロプスが「よく考えると、ものごとは違って見えてくるものだ」と言ったことを思い出して、最初のドアをよく見てみました。すると、前には見えなかった別のかぎ穴が見えました。次にAivenは、「開けることができるからって、それをしていいか悪いかを考えなくちゃ」と思いましたが、10歳ではそれは無理でした。そこでAivenは扉のかぎを開けました……すると向こう側には部屋がありませんでした。Aivenはふり返りました。 そこに新しい道連れがいるのを見ても、もうAivenは驚きませんでした。それはとても年をとったケンタウロスでした。ケンタウロスなら以前にも会ったことがあるので、じろじろ見るような失礼はいけないとわかっています。彼はAivenのほうを見て、言いました。「お前は自分の心のかぎを開けたのだね。もう2つの鍵は使ってしまった。3つめの鍵のことは忘れなさい。今なら、家に帰らせてあげることもできるのだから」

というわけで、3連作の2番目でしたが・・・
2本目の鍵はあそこで使ってケンタウロスが、ということは、
1本目のメインはサイクロプスが出てきたあたりからだったのでしょうか・・・とか。

全てをうやむやに、謎が謎を呼ぶ次回を待てッ
 (猛暑で思考が乱れております)

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