axila contra(第27回大会第5試合)
注意!!
本イベント試合は東方プロレス前後大会に重大な影響を与えた一戦になっており
未視聴の方、ネタバレを嫌う方、各選手へ強い思い入れのある方、
腋のない巫女は巫女ではないとお思いの方は
安易な気持ちで閲覧されないよう十分な心持ちをお願いします。
また如何なる不具合・不満が発生しようとも
当Wiki及び東方プロレス運営サイドでは一切の責任を負いません。
くれぐれもご注意ください。
顛末
腋、それはロマン。
腋、それはプライド。
腋、それは強者の証。
腋、それは主人公の証。
腋、それは夢。
今では方や団体初期からのエースオブエース、方や次世代の
ピープルズシャーマンという真っ向から対立する二人ではあったが、
初顔合わせはユニット戦とはいえ直接対決は第13回大会の初代
LTU王者決定戦において
当時暫定王者だった
霊夢所属する
博麗神社を
早苗所属する
守矢神社が打ち倒し
正式な
LTU初代王座に戴冠したのであった。
この試合、
早苗はまだ東プロのリングに足を踏み入れてわずか3戦で、
しかも
早苗自身が
博麗神社組の
萃香を八坂の神風で撃破してのタイトルホルダーになった事が
内心では団体を牽引してきたという
霊夢の経歴に軽い傷を残していたのだろうか。
その後
守矢神社は
博麗神社と正面から当たる事はなく、
むしろ次世代の団体ベビーとしての役割のためか主に
第二期紅魔館及び
O.D.Sと当たる事が多くなり
何度も苦汁を飲まされながらも這い上がった
早苗は
ピープルズシャーマンというギミックを得て人気を得ることとなる。
一方の
霊夢も着実に試合をこなし、団体にとって欠かせないエースオブエースとして名実ともに君臨していたが、
第26回大会第5試合、イベントマッチ『
謝恩現金争奪戦』に置いて
どうしても勝利者褒章の15万円がほしかった
霊夢はタッグパートナー
幽々子(
白玉楼)が敗れ獲得できなかった事、
しかもそのピンをとったのが
早苗だった事、試合後のマイクで絶好調になってしまった事に大激怒。
もはやギミックへの反発はおろか服装・背後関係・そして何よりも『腋』に対して一斉口撃。
これに即反応できるレベルまで成長していた
早苗は応戦、
『団体に同じキャラクターは二人人もいらない、一人の腋巫女で十分だ!!』と返し、
その場の雰囲気から翌大会での『腋巫女の座をかけたコントラ=axila contra』が決定した。
試合内容
両者入場後の試合開始直前にはブックメイカーとして
紫が、そして大会本部長が証人として
双方の誓約書調印がリング上で交わされ、ここに
早苗vs
霊夢の赤青腋巫女対決が正式に本部公認試合として成立した。
調印内容には以下の5点が記載されている。
1:1vs1 時間無制限シングルマッチ
2:反則行為は即試合終了、反則裁量とする
3:レフェリーは大会本部長
4:敗者は今後腋が出る状態のコスチュームを全面封印とする
5:封印解除には『大会公認シングルマッチ』での勝利を条件とする
ものである。
前半3つは試合内ルールであったが後半2つは
極めて重大な制限事項であり
団体を背負ってきたエースオブエースか、次世代のヒーローどちらかが
メインボードから外されるという事にも繋がりかねない誓約内容であった。
試合開始序盤は静かなペースで展開される。
開幕直後にレフェリーの本部長がアクシデントで倒されるというハプニングがありながらも
その間には双方ダーティプレイを一切しないというクリーンファイトをみせ
お互いに簡単な技を単発で出しても効かないどころか即座に返す展開となった。
最初にフォールに入ったのは3分48秒。ロープに振った
霊夢への
ソバットがクリーンヒットした
早苗がすかさずフォールに入るも
この序盤の手数に対してのたった一発のクリーンヒットが有効打になるわけもなくカウントは1。
連続攻撃に繋ぎたい
早苗もそこは経験に勝る
霊夢が冷静に
ペディグリー。
引き上げて逆に連続攻撃を畳み掛ける。
こらえたい
早苗はネックブリーカーから
シャープシューターで切り返す。
満面の笑顔と白く輝く歯、そしてしっかりと腋をアピールする。
何とか逃れる
霊夢に対して
早苗はタイミングを見計らい再び
シャープシューター,
しかしリバーサル直後にロープに振られ、逆に殺人フランケンで脳天から打ちつけられてしまう。
何とか立ち上がる
早苗を目視した上で6分56秒
霊夢はロープを使い、
あわやこのハイペースでの
夢想封印で一気に試合を極めるかと思われたが
早苗の目が死んでいないのを目視していた様で、冷静にフェイスクラッシャーで一度組み立てなおしフォール。カウントは2。
まだ攻撃が必要と判断し起き上がらせた直後に
ペディグリー。即カバー。しかしこれもカウントは2.9。
試合は中盤戦へ。顔面への執拗な攻撃を嫌った
早苗はリバーサル直後の7分45秒、
霊夢に対して逆に顔面ダメージを与える
神の風を敢行。即フォールするが足がロープにかかりブレイク。
逆に8分12秒には
霊夢による
タイガードライバーでダメージを重ねるもこれも2.9。
早苗もエースオブエース相手にまだ負ける時間ではないと意地を見せる。
しかし意地だけで立ち上がった
早苗に対して8分38秒、
霊夢はついに
夢想封印を敢行。
瞬殺されるわけにはいかない、とばかりに更なる意地をみせこれを2.99で蹴り返す。
大技でやや息の上がる
霊夢に対して
早苗はリバーサル直後に腕投げ、そして倒れる相手の位置を調整し
巫女業界一痺れると定評のあるエルボーこと『
エルボーは儚き人民のために』を繰り出す。
しかし完全には決まらず即座に
霊夢は立ち上がる。
9分20秒、ロープに
霊夢を振りウラカンラナを仕掛けるがカウントは2。
単発単発ではなく本格的な大技の組み立てを求められる相手だが、
現状単発大技を主にパkもとい勉強している
早苗には苦しい時間帯となる。
再度ロープに振り
スパインバスターをしかけるも有効打にはならず
リングで双方のドロップキックが交差炸裂する。
わずかに早く立ち上がった霊夢が起き抜けにローリングエルボーを的確に決め
頭・首・腕の3点ダメージを正確に重ねていく。
何とか立ち上がり吼え攻撃を繰り出す
早苗を笑うかのように逆に
霊夢が観客へアピール。
大技をみせるかと思われたが逆にレッグラリアートで返される。
しかし11分21秒再びローリングエルボーでダウンを奪うと、コーナーに上り
意識が朦朧とするまま立ち上がった
早苗に対してのミサイルキック。
これに何とか耐え、三度
シャープシューターを試みるがおぼつかない手足では決まらず跳ね返される。
12分06秒、相変わらず立ち上がるので精一杯の
早苗に対して
夢想封印を繰り出す構えをみせた
霊夢をまさかのグレイズ。これには観客も大いに盛り上がる。
早苗の巫女としての奇跡は起こせるのか。否、同じ巫女なら負けられない。
霊夢は12分48秒、垂直落下式リバースDDTを決めフォール。カウントは2。
起き上がり直後に
夢想封印を狙う
霊夢に対してカウンターソバット、
無理やり引き起こして13分29秒、高い跳躍のウラカンラナ『
八坂の神風を敢行。
これが完全に極まってしまい3カウント。
次世代
ピープルズシャーマンこと
東風谷早苗が、団体エースオブエース
博麗霊夢をシングルで打ち破る大金星をあげ、
かつ腋コントラを制し、奇跡を起こせる『東プロ正当腋巫女』の座を獲得した。
試合結果 |
○青腋巫女早苗 |
13:29 八坂の神風 |
赤腋巫女霊夢● |
イベント結果
試合の終幕が予想つかない展開だった為に、また元
LSW王者が世代の違う相手に敗北を喫することとなった結果に、
そして何より当面『腋巫女霊夢』が完全封殺される事に対するファンの動揺と、
次世代エースの活躍を信じ願い、祈り続けてきたファンの喜びの歓声が入り混じる決着直後のリング上へは
同じ
守矢神社組である
神奈子,
諏訪子がリングイン、勝利を祝福する一方
敗れた
霊夢は自身のアイデンティティの喪失に愕然とし、声を荒げて
早苗を威嚇。
これに対して
早苗は即座に
霊夢の持つ
LTWタイトルマッチを神奈子タッグでの挑戦を主張。
霊夢の同意により次回第28回大会での
LTWタイトルマッチが決定した。
試合・大会終了後に会場内に
霊夢の姿は既になく、インタビューすらも放棄する有様に
仮にも団体のトップが次回のタイトルマッチの抱負を述べずに会場を後にすることに対する疑問が投げかけられたが
本部長は『今日までの団体の存続は間違いなく彼女のおかげであり、これくらいの事は許容範囲』とだけ述べ、
これ以上本試合については語らなかった。
後述
非公式情報ではあるがバックステージコメントして『謝恩現金争奪戦』開始前
試合に参加する幽々子と現場マッチメイカーかつ当日のレフェリー紫が接触しており
(元々双方親密であり、紫の能力を考えたら接触と表現する意味は皆無だが)
所謂反
O.D.S対
O.D.Sのアングル以外が必要と考えていた
紫から
全体的な試合操作のコメントがあったとされている。
事実該当試合では早苗による幽々子へのカウントを紫が取っており
その後早苗と霊夢が遺恨試合が起きている事から団体方針なのではないかと言われている。
当の腋コントラ試合自体は非常にクリーンな試合とみられている。
また試合前調印式、レフェリーが本部長本人であった事、その後のブック展開から過去二つのイベントマッチが
必要試合であったとの評価もあるが、腋巫女霊夢を強く信仰していた古参ファンから強烈な反対運動がおきた事も記載しておく。
巫女+腋=正義