U3級<東プロ用語>
<東プロにおけるU3級区分>
U3級とは主に本家東方において
Stage1-3内のBossや
所属派閥の従者等が分類される階級。
初期においては『軽量級』という呼び方もあったが
極めて限定的な問題からU3級と称されるようになった。
なお、正式な
U3級の設置は、第10回大会の
LU3W初代王者決定戦より。
無差別級よりは小柄な体格や主にパワーにおいてやや劣る肉弾幕技主体ではあるが
それを超越するスピーディかつテクニカルな試合展開を行える選手も多く、
東プロでは脇役としてではなく、十二分にメインとして活躍できる階級となっており
プロレスにつきものの体格差を当人のセンスや努力次第で乗り越えられる事、
そして何よりエンターテインメントスポーツとしてのプロレスの良い所のみを
濃縮実演する試合展開に、ファンからの評価が高い。
単純に所属ステージだけでなく、総合成績から判断されての登録も行われる。
元々は『軽量級』という表記ではあったが極一部の選手の
身体的特徴や
戦績の問題により概念が変更となり、今日の形となった。
また
一部選手のように
無差別級参戦可能か否かの実力の見極めを自身で行った上で
U3級に籍を置いている場合もある。
U3級は創設初期からの強豪たちと新たに飛躍してきた新鋭が入り乱れ、非常に勢いのある階級となっている。
これは無差別級に見られる従者クラスと主人クラスのような地力の差がU3級内ではさほど見られないことによるものと考えられる。
もともとU3級は無差別級に比べ万能型が少なく、多かれ少なかれ何かに特化した選手がほとんどの為、多少の地力の差よりも
自分にファイトスタイルに合った試合運びと
ミスティアの「焼鳥スプラッシュ」や
紅 美鈴の「彩雨」のような絶対的な
フィニッシュ・ホールドを確立できるかの方が重要で、
LU3Wの初代王者である
橙は旗揚げ初期からの経験と「飛翔毘沙門天」という
必殺技で長期政権を担った。逆説的にとらえると、そのような条件がそろえばどの選手も一気にU3級のトップ戦線に躍り出ることが可能で、
たった一つの勝利がその選手を化けさせることもしばしばある(最も顕著なのでは
プリズムリバー三姉妹で、負けの代名詞の
ようであった彼女たちはそれぞれある1勝を境にU3級のベルトを獲得するほどの選手に成長した)。
本来U3級を恥じる事はない。
U3級は
無差別級のマイナー・リーグなどではなく、むしろ
無差別級には不可能な
階級超えタイトルの獲得(
無差別級の選手が
U3級のタイトルに挑戦することは禁止
されているため)や王座統一などの権利がある(当然、両方のタイトルを持っていない限り
統一の権利はないため)という最大の特徴があり、
さらに、本家東方において超格上と設定されている
無差別級選手を倒したという実績は
その後長く語られる名声となることから、ファンの間でも早いうちから注目されている階級である。
<U3超級>
無論、正式な階級ではないが、無差別級の選手とも対等に渡り合うU3級のトップレベルの選手について、
ファンの間ではU3級をもはや超えているとして、U3超級、と呼ばれることがある。
無論、ファンの間で非公式に呼ばれているものであるが故に、誰がそこに該当するかについては
議論百出するところであり、ここでもあえて選手の名前は挙げず、ただそう呼ばれることがある、と
記述するにとどめる。
<無差別級との壁>
上述の通り、トップクラスともなれば力量差はかなり縮小するとはいえ、
やはり
無差別級との壁には厚いものがあり、現在に至るまでシングルで
無差別級から星を上げた(いわゆる階級越えを達成した)のは、U3級が成立してからは
アリス(
鈴仙から・第27回大会)、
ミスティア(
妖夢から・第22回大会)のわずかに2人。
(かつ、その相手はなぜか共通して
5ボスである)
U3級成立以前、東プロ旗揚げまでさかのぼっても
美鈴(
幽々子から・第4回大会)を加えてのわずか3人だけである。
もっともこの問題に関しては、そもそも
無差別級と
U3級との間でシングルマッチが組まれること自体がほとんどないことを考慮すべきである。
もう少しきつい見方をすると、U3超級という表現さえ存在する今日では、
無差別級と
U3級との間でシングルマッチを安易に組めないという事情もある。
というのも、第31回大会において取り下げたものの
美鈴は
LSW挑戦を目指していたことを告白した
(また
放送席やファンもその挑戦を期待していた)ことや、
レティには必ず無差別級でも強者が当てられる
(彼女の過去の無差別級対決の相手は、いずれも
東プロ十選のメンバーである)ことは、
U3級でもトップレベルの選手は無差別級の強豪ともやりあえると本部側も認めているということで、
それはとりもなおさず、中堅以下の無差別級の選手をぶつけることが難しくなったことも意味している。
実際
ミスティアと
妖夢のシングルマッチはどう見ても
妖夢への救済処置であったが結局無差別級越えを献上してしまった。
そもそも
無差別級では厳しいと考えられていた3面以下のボスに活躍をと作られた
U3級が、
逆に
無差別級を脅かすということは、期待されると同時におおきな皮肉で、
あまりに階級越えが存在すると「無差別級(笑)」とファンに揶揄されてしまうという、
言わば
無差別級そのものの存在意義さえもはらんでおり、
このように、階級の壁とその境界は本部やファン、何よりも各階級の選手たちの思惑が複雑に絡み合っているというのが現状である。
<現実のプロレス界における近似階級の扱い>
実際の
プロレスではクルーザー級やジュニア級と呼ばれる軽量級区分。
ヘビー級、東プロでの
無差別級と比べ、投技極そして空中殺法の鋭さが要点となる。
実際の
プロレス業界でもなかなかメインになれない事も多い中
その空気に対する下克上を、そして体格で劣っていても同じ
リングの上なら関係ない、
容赦されないのならば容赦なく相手を捻じ伏せるまで、という姿勢を貫きヘビー級ベルトを奪っていく選手もいる。
(ジュニアヘビー級の選手同士で、ヘビー級のタイトル戦が行われた例もある)
ただのイベンターだけでなく
プロレスそのものの意味を高めてくれる階級でもある。
最終更新:2010年02月03日 11:41