ソロモン72柱ではナベリウス、ギリシャ神話ではケルベロスと同一視される。
表記・別名:ケルベロス(古希: Κέρβερος, Kerberos)、ナベリウス(Naberius)、ナベルス(Naberus)
【ナベリウス(Naberius)】
出典:
『ゴエティア』:19の軍団を指揮する序列24番の勇猛なる侯爵。
『大奥義書』:ネビロスの支配下にある一方、ナベリウス自身がネビロスと同一視されることもある。
容姿
『ゴエティア』:召喚されると、黒いカラスの姿で現れ、しわがれた声で話す。
『地獄の辞典』:三つ頭の犬もしくはカラスの姿で現れる。
「M・L・ブルトンによる挿絵」:三種類の犬の頭と鳥の脚と尾を備え、貴族風の服を着た奇妙な姿の悪魔。
能力
【ナベリウス】
- あらゆる人文科学、自然科学を教え、特に修辞学に長けている。
- 失われた威厳や名誉を回復する力を持つ。
【ケルベロス(Naberius)】
ギリシア神話に登場する冥界の番犬。
ヘラクレスによって地上に引きずり出された際、太陽の光に驚いて吠えた際に飛んだ唾液から生まれたと言われている。ハーデースの忠犬といわれる。
3つの頭が交代で眠るが、音楽を聴くと全ての頭が眠ってしまう。
甘いものが好きで蜂蜜と芥子(小麦とも)の粉を練って焼いた菓子を与えればそれを食べている間に目の前を通過することが出来る。
表記:(古希: Κέρβερος, Kerberos)、ケルベルス(ラテン語: Cerberus)英語読みではサーベラス。
名前の意味:「底無し穴の霊」の意
容姿
- 一般的には(特に絵画・彫刻などにおいては)3つ首で、竜の尾と蛇の鬣を持つ巨大な犬や獅子の姿で描かれる。
- ヘーシオドスの『神統記』によれば、テューポーンとエキドナの息子で、50の首と青銅の声を持つ怪物として描かれている。
能力
- 死者の魂が冥界にやって来る場合にはそのまま冥界ヘと押すのだが、冥界から逃げ出そうとする亡者は捕らえて貪り食う。
- 唾液から猛毒植物であるトリカブトが発生したとされる。
- 3つの頭はそれぞれ、「保存」「再生」「霊化」を象徴し、死後に魂が辿る順序を示すという。ダンテの『神曲』「地獄篇」にも登場し、貪食者の地獄において罪人を引き裂いていた。
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最終更新:2013年09月06日 21:20