修羅の道(ミッション)

Path of Blood
ナシュメラのおかげで冥界の入口から
生還できたが、彼女の救出には失敗した。
せめて彼女に渡された「輝金の短剣」は
願いどおり、ナジャ社長に届けよう。


ハザルム試験場


Nashmeira : ……不思議だわ。
この炎、燃え盛っているのに
こんなに静かだなんて……。

Luzaf : ……その炎は
ウルグームのものとは違う。
Luzaf : こうして、
こちらの世界の光を受けねば
見ることすら叶わない……。
Luzaf : それが
冥界の火というものだ。

Ovjang : ホーゥ、
オマケニ、チットモ
あつクナイノハ、どうシテダ?

Luzaf : 近寄るな!
Luzaf : この炎には熱もない。
だが、魂を焦がし、肉体を焼く……
Luzaf : もっとも、
お前に魂があれば、の話だが……。
Luzaf : オーディンよ!
Luzaf : 闇をつかさどる
戦の神にして、冥界の主オーディンよ!
Luzaf : 従騎士ルザフ。
只今、門前に馳せ参じ奉りました。


Nashmeira : ……ねえ。
皇国軍は冥界の門を
封鎖してたんじゃなかったの?

Flit : こちらの世界と冥界は、
空間の在り方も時間の理も
まったく異なる世界なんです。
Flit : ここは、
その重なるはずのない2つの世界が
共有してしまっている、いわば特異点……。
Flit : もとより
塞げる道理なんてないんですよ。
あちらの者にも、こちらの者にもね。

Mnejing : ……成る程な……。

Flit : 何人も近づけぬよう
実験場内に錬金術の怪物を残すのが、
関の山だった、といったところでしょうか。
Flit : ねえ、ルザフさん?

Luzaf : ……静かにしろ。
Luzaf : 降臨が始まる……。

Mnejing : ……こ、これは……?

Nashmeira : んっ……風が!!
Nashmeira : キャァァアアアアァッ!

Luzaf : アフマウ!
Luzaf : だいじょうぶか!?

Flit : 待ってください!
Flit : そんなことより、
オーディン様のお怒りを買わぬよう
お出迎えに集中すべきでは? 従騎士さん。


Luzaf : ……貴様ッ!
こうなることを知っていたな!?

Flit : これはこれは
冥界の王たるオーディン様!
Flit : ご機嫌、麗しゅう……。

Luzaf : ……。

Flit : ちょっと、ルザフさん!
Flit : なにしてるんですか?


Luzaf : アフマウ……すまない。

Odin : ……余を
呼んだのは……汝なりや?

Luzaf : ……御意。

Odin : ……存念を申すがよい。

Luzaf : 光を遮り、
時を作り賜うた……オーディンよ!
Luzaf : 私に残された時を
教えていただきたい。

Odin : ……汝は怒りを晴らせしか?

Luzaf : ……怒り?
怒りとはなんだ?

Flit : ……まったく、もう!
しっかりしてください。
Flit : 皇国への復讐のことですよ!

Luzaf : ……いいえ。
Luzaf : 俺の怒りは……
私の怒りは……もう消えました。

Odin : ……汝は怒りを晴らせしか?

Luzaf : ?
Luzaf : ……ですが、
我が神オーディンよ。
Luzaf : 私は、復讐よりも
成すべき大切なことを見いだしました。
Luzaf : それは、
イフラマドの末裔たちです。
Luzaf : 彼らが誇りをもって
暮らせるよう、私は残された命を
王国の再建に捧げたい……
Luzaf : 今では
そう願うようになったのです。
Luzaf : ですから、私に時を……
今しばらくの自由を私に!

Flit : やれやれ。ずいぶんとまた、
都合のよいお願いですねぇ。

Odin : ……汝は怒りを晴らせしか?

Luzaf : ……?
……どういうことだ?

Flit : くすくすくすっ……
Flit : だから、言ったでしょう?
Flit : あなたの願いは
もう叶えられた後。
契約は履行済みなんですよ。

Luzaf : ……。

Flit : あのオーディン様の化身は、
ルザフさんが騎士になる用意が
できたか否か、それ以外を裁定されることは
決してありません。

Luzaf : 化身……だと?
では、契約の破棄は……。

Flit : 不可能です。
Flit : でも、いいことを
教えてさしあげましょう。
たしか、騎士に叙任された者には……
Flit : 冥界の力が馴染むまでの間、
しばらく、自由時間が与えられるはずですよ。
……来たるべき日に備えてね。

Luzaf : ……俺が、
契約を果たすにはどうすればいい?

Flit : 簡単なことです。
Flit : もう1度、
思い出せばいいんですよ。
Flit : 皇国の卑怯な策略によって
虫ケラのように死んでいった、
あなたの部下たちの悲惨な末路を……。
Flit : ルザフさんは、
昨日のことのように覚えているはずですよ。
Flit : その怒りをぶつけるのです……
Flit : あの者に!


Luzaf : ……。



(Entry Gateを調べる)

Nashmeira : ん、んん……。

Flit : ほらほらー!
弱ってる、弱ってます、今ですよ~。
Flit : あれだけの大量の
アストラル風を浴びたんです。
意識がもどったところで、どうせ……
Flit : とどめを刺してあげましょうよ。
哀れなアフマウさんのためにもね。

Luzaf : ……。

Flit : ほひゃひゃ! そうこなくては!

Luzaf : ……!
Luzaf : ……フリット。
確認したいことがある……。
Luzaf : アフマウの傭兵、
[Your Name]といったか。
あいつが、財宝の警備についたことは確かか?

Flit : なんです、突然?
こんな大事なときに、も~、
案外がめついんですねぇ。
Flit : ええ、確かですよ。
魔方儀に冥衆の護符の反応が
ありましたから。ルザフさんにも
お見せしたじゃありませんか。

Luzaf : 冥衆の護符
この世に2つ。あいつに預けた俺の分と、
今、お前の持っている分。
絶対に間違いないな?

Flit : ええ、ええ。
そういう、提督のご指示でしたでしょ。
「命令には絶対服従!」が
コルセアの掟ですからねぇ。

Luzaf : ならば、
お前の分を見せてみろ。

Flit : あ、えと……
そうだ! そうですよ!
今はそれどころじゃないはずでしょう?
Flit : ほら~、
魔方儀をご覧くださいよ。
タラッカに反応があります、だいじょうぶ。
やつは元気に財宝を守ってますよ~。

Luzaf : そうか。
それを聞いて、安心した……。
Luzaf : これで、
心置きなく処分できる。
Luzaf : 貴様をなっ!


Flit : はいっ!?
Flit : る、ルザフさん、
そのっ、間違って……

Nashmeira : !!!

Luzaf : コルセアの掟……
忘れたとは言わせん。
Luzaf : ……我が神、オーディンよ。
いま一度、問う……!
Luzaf : 俺の言葉は、
貴方に届いているだろうか!?

Odin Prime : ……汝は怒りを晴らせしか?

Luzaf : 俺の言葉は
届いていない……か……。

Nashmeira : ルザフ……。

Luzaf : [Your Name]よ。
Luzaf : 俺は、
けりをつけねばならん。
……アフマウを頼む。
Luzaf : そいつは、俺の……
いや、イフラマドの希望だ。

Nashmeira : ……な、なにを!?

Luzaf : これが化身ならばっ!
Luzaf : 戦って
神体を引きずり出すまでっ!


Luzaf : なっ!?
Luzaf : ……グハッ!

Odin Prime : ハハハハハハハハッ!
Odin Prime : 汝は怒りを晴らせり!
Odin Prime : 余は、
汝を騎士に任ぜよう。
Odin Prime : 審判の日……ラグナロク
馳せ参じ、アレキサンダーを討ち果たす
その日まで!

Nashmeira : どう……して……!

Flit : ……くすくすくすっ。
Flit : ……あ、新しい……ほひゅ~
冥路の……騎士さ……ほひゅ~
フ、フリットめに……ございます。ほひゅ~
Flit : 以後……ほひゅ~
なんなりと……おも……おもう……
ほひゅるるるるぅぅぅ~~~
Flit : くすくすくすくすっ……。

Nashmeira : ルザフ!

Luzaf : ……だいじょうぶ……だ。

Nashmeira : 怪我は!?

Luzaf : もう痛まない……。
いや、痛みの感覚が……ない。

Nashmeira : !!

Luzaf : 助かったぞ、
[Your Name]。お前が来てくれたから
フリットの奸計に気づくことができた。

Ovjang : オオ、ソウダッタノカ。
さすがハ[Your Name]ダナ!

Nashmeira : ありがとう、
[Your Name]。

Luzaf : アフマウ、もういいのか?

Nashmeira : うん……。
あの風からは懐かしい音が聞こえた……。
Nashmeira : マウの育った
ワラーラ寺院のゴルディオスの間に
吹いていた風と同じ涼やかな音……。
Nashmeira : だから、
きっとだいじょうぶだと思うの。

Mnejing : ……さて、
これからどうする……。

Luzaf : フリットが言っていたように、
時間は多少あるのだろう……。
Luzaf : この身体が、
俺の意思のまま動くうちに……急ごう。

Nashmeira : 急ぐって?

Luzaf : 鉄巨人を破壊するんだ。
君の兄が復活させる前に。

Nashmeira : そんな!
だって、あれは……。

Luzaf : 皇国の救世主か?
そうかもしれない。だが……。
Luzaf : 完全なるオーディンの
化身となった俺と、アレキサンダーの宿った
鉄巨人が衝突すれば……。

Nashmeira : !!
Nashmeira : ……審判の日ね。
勝者による正義の裁定が
下されるという……。

Luzaf : ああ。
両者の死闘で焼き尽くされた大地の上で
正義の裁定とやらに意味があるならな……。
Luzaf : だから
ラグナロク……最終戦争だけは
何としても阻止せねばならない。
Luzaf : そして、
鉄巨人を壊した後、
俺自身にも決着を……
Luzaf : !?

Salabwahn : て、提督。
早く、早くお逃げください!!
ふ、不滅隊がそこまで……

Salabwahn : グワァァァ!!


Razfahd : お手柄だぞ。
ナシュメラ。
Razfahd : ……兄さま!
Razfahd : 次期冥路の騎士と、
外国の密偵を一網打尽にするとは。

Luzaf : くそっ。

Razfahd : 下手なことはやめてもらおうか。
漆黒のルザフ……
Razfahd : それとも、
冥路の騎士とお呼びすべきか?
Razfahd : ハザルムに
潜り込んでいた貴様の手下は
すべて、捕らえさせてもらったよ。
Razfahd : それから、
貴様の噂を聞きつけて
この付近に参集しつつあった、
イフラマド系の民衆もね。
Razfahd : 我々に非協力的とはいえ、
あやつらも我が皇国の民ではある。
無益な流血は避けたい。わかるな?

Luzaf : くっ。

Nashmeira : ……!

Razfahd : 連れていけ。
Razfahd : 反アストラル拘束帯で
厳重に縛れ。油断するなよ。

Wharudu : はっ。

Nashmeira : …………。

Kalgahn : ……来いっ!


Luzaf : アフマウ……
いや、聖皇ナシュメラよ。
これが、君の国のやり方なのか?
Luzaf : 皇国は、やはり
200年前からなにも
変わってはいないのか!?

Nashmeira : ……待ちなさい!
命令です。その人を放しなさい。

Wharudu : へ、陛下。
恐れながら……。

Razfahd : 構うな。
行けっ!

Nashmeira : ちょっと……
わらわの命令がきけぬのか!

Razfahd : 聞け、ナシュメラよ。
お前は聖皇の身でありながら
国政を放棄し、あまつさえ反皇国勢力と
行動を共にした。
Razfahd : 故に、法に則り
全権の象徴たるザッハークの印は
宰相である私が預からせてもらった。

Nashmeira : そんなっ!!

Razfahd : 残念ながら
お前には、もう何の権限もない。

Nashmeira : そんな……
兄さまは聖皇を……マウを裏切ったの?

Razfahd : ふっ、裏切った……か。
お前にそれを言われる筋合はない。
Razfahd : [Your Name]……。

Nashmeira : ?

Razfahd : そろそろ、いいだろう?
このかわいそうな愚妹に教えてやってくれ。
Razfahd : 貴様の
本当の主が誰なのかをな。

Nashmeira : 本当の主……?
Nashmeira : 兄さま、なに言ってるの。
[Your Name]は
マウの傭兵よ!

Razfahd : つくづく、めでたいやつだ。
Razfahd : そいつが
傭兵になったのも、お前に近づいたのも
こいつが外国の密偵だからなのだぞ?

Nashmeira : …………。
Nashmeira : ううん。
分かってないのは兄さまの方……。
Nashmeira : ルザフのことも
[Your Name]のことも、
兄さまは、なにも知らないじゃない!
Nashmeira : (聞いて、
[Your Name]……)
Nashmeira : (これを「サラヒム」に……。)

Nashmeiraから輝金の短剣を渡された!

Nashmeira : マウだって同じよ!
Nashmeira : [Your Name]に
身分を偽ってた……。
Nashmeira : でも、そんなこと関係なく
いつだって[Your Name]は
マウを助けてくれてたわ。

Amnaf : (あれは移送魔法です……。
止めますか?)

Razfahd : いや、捨ておけ。
Razfahd : [Your Name]よ。
貴様の飼い主に伝えろ。
Razfahd : 賽は投げられた。
おとなしく聖皇の名の下に服属せよ、と。

Nashmeira : [Your Name]
逃げて!

だいじなもの:輝金の短剣を手にいれた!
輝金の短剣

ナシュメラに渡された霊銀の短剣。
柄に輝金の装飾が施されており
柄頭には双蛇のカメオが嵌め込まれている。



(Entry Gateを調べる)

扉は固く閉ざされている……。


称号:聖皇の密使

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■関連項目 アトルガンミッション , ハザルム試験場
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最終更新:2015年11月09日 19:31
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