ナシュメラとの約束を果たし
無事、ナジャ社長に
「輝金の短剣」を渡すことができた。
一方、ジュノで開かれるという
四国軍事会議の行方は果たして……。
Abquhbah : ……それで、
ドゥザフの指名手配は急きょ……
Abquhbah : (ヒソヒソヒソヒソ……
ヒソヒソヒソ……ヒソ……ヒソヒソヒソヒソ……。)
Abquhbah : ……その、残念ながら
懸賞首はもちろん情報買取までも……
Abquhbah : (ヒソヒソ……
ヒソヒソヒソ……ヒソヒソ……ヒソ……
ヒソヒソヒソヒソ……。)
Naja Salaheem : !!
Naja Salaheem : ……あ、あたいの……
Naja Salaheem : 腹黒な金蛇勲章がもらった
御用達な一攫千金で見つけたプロジェクトが
聖皇さまなんだよッ!!!!
Abquhbah : な、ナジャ社長っ!?
Naja Salaheem : アハハハハ、
世界へ羽ばたく、あたいの翼が……
Naja Salaheem : ほら!
あたいの……あたいの……
アトルガン黄金貨2000枚が飛んでくよ!
Abquhbah : お、お気を確かに……。
Naja Salaheem : ダァ~ッ!
Naja Salaheem : だいたい、なんだい!
あのスットコドッコイは
今の今までなにをしてるんだい、なにをッ!
Naja Salaheem : あたいの推理が
当たってたにせよ、外れてたにせよ、すぐに
連絡をよこすのが社員のスジってもんだろ?
Abquhbah : お、おっしゃるとおりです~。
Abquhbah : (ああ……。僕にお鉢がまわる前に
早くこの場から立ち去りたいですー。ふひー!)
Naja Salaheem : ったく、
いまいましいったら……!
Abquhbah : !
Naja Salaheem : ありゃしないネェ!!!
Abquhbah : あぁっ!
Abquhbah : 危ない!
Abquhbah : [Your Name]さん!?
Abquhbah : ああ、そんな……。
Abquhbah : しっかり!
しっかりしてください……!
[Your Name]さ~~~ん……。
…………………………………………………………………………………………
Razfahd : 900年だ……。
Razfahd : 900年もの長きにわたり
歴代聖皇は、各地に散らばった鉄巨人の骸を
こうして接ぐことを夢見てきた。
Razfahd : そのために、失われた魔笛を求め
内に外に無益な争いを繰り広げてきた……。
Ghatsad : 恐れながら、壮大な回り道でしたな。
Razfahd : ああ……。だが、父上は違った。
Ghatsad : 御意。偉大なるジャルザーン様は、
鉄巨人を、そして魔笛を御自分で作ろうと
思い立たれました。
Razfahd : 「……必ず道はある。
もし無ければ作るまで……。」
Razfahd : ……父上の口癖だった。
Ghatsad : そしてラズファード様は、
その御遺業を立派に引き継がれておられます。
Razfahd : 言うな。
父はきっかけに過ぎん。
Razfahd : 私には、私の理想があり
やっているだけのことだ。
Ghatsad : 失礼致しました。
Razfahd : ……アレキサンダーは
この巨大な「アルザダールの鉄巨人」のように、
あの「機関巨人」を「
よりしろ」として
選ばれるだろうか?
Ghatsad : 弱気は禁物ですぞ。
アレキサンダー様は、この世で
もっとも強きものを愛されると云います。
Ghatsad : 計算では、機関巨人は
アルザダールの鉄巨人を数倍上まわる
絶大な火力を発揮できる筈なのです。
Ghatsad : それに、私には確信があるのです。
アレキサンダー様はご降臨の日を
待ちわびておられる……。
Ghatsad : 私は、
その御意志に従ったに過ぎぬ、と。
Razfahd : そうだな……。
Razfahd : だが、我々が感傷に浸る暇などない。
ゴルディオスを紐解くまでは。
Ghatsad : はい。
……それにしても皮肉なものです。
Ghatsad : まさか
私の設計した
オートマトンに、彼女が
そのような小細工を施していたとは……。
Razfahd : 無理もない。
ナシュメラの母ジュブリールは、変わっていたが
頭の切れる女だった。
Ghatsad : そうでしたな……。
Ghatsad : 私が還俗させて
弟子にする前は、難解なワラーラ文書の
読破で知られた学僧でした。
Razfahd : 幼き頃、あの女の余興につきあい
私も人形操作の手ほどきを受けたが……。
Razfahd : 彼女が取り付けた
行動パターンを覚えさせる装置のおかげで
初心者の私にも、まるで生きているように
メネジンを動かすことができた。
Ghatsad : プログラミングですな。
あれを見たときは
正直、私も舌を巻きました。
Razfahd : 彼女が
そのとき、何気なく語った言葉に
真実が隠されていたとはな……。
Razfahd : 「すべては
ゴルディオスの賜物」か……。
Razfahd : ナシュメラは?
Amnaf : いまだ、寝室に
引き篭もられたままでございます……。
Razfahd : 困ったやつだ。
Amnaf : いかがいたしますか?
Razfahd : ナシュメラに伝えろ。
Razfahd : おとなしく協力し、
人形のプログラムを開放するならば
ルザフの処遇、考えてやってもよい。
Razfahd : 開放せぬならば、
メネジンとアヴゼンをばらし
ガッサドに解析させるしかない、とな。
Amnaf : 御意。
Raubahn : この間のような
失態なきよう、監視を怠るな。
Amnaf : ははっ。
Ghatsad : ……ルザフの件、
まことですかな?
Razfahd : フッ、まさか。
Razfahd : だが、機関巨人が
完成に近づいたとき、やつもまた蘇った。
……偶然ではあるまい。
Ghatsad : 神々の御意志が
介在していると……?
Razfahd : あるいは……な。
Razfahd : だから、
巨人との因果関係がはっきりするまで
やつは生かしておくつもりだ。
Ghatsad : しかし、それでは……。
Razfahd : 安心しろ。冥界の連中が望む
最終決戦
ラグナロクとやらは起こさせぬ。
Razfahd : 審判の日の鍵は、すべて
我が手中にあるのだ。
Razfahd : 私は御してみせる。
それが神であろうとな……。
…………………………………………………………………………………………
Abquhbah : あ、
[Your Name]さんが
気がついたみたいですー!
Naja Salaheem : ……ああ、よかったよぉ~。
Abquhbah : へ……?
Naja Salaheem : ……フンッ!
そうかい。
Abquhbah : (もう、
あんなに心配してたくせに……。)
Abquhbah : ナジャ社長、一応
[Your Name]さんに謝ったほうが~。
Naja Salaheem : これは……その……
Naja Salaheem : そう、
ドゥザフによる不可抗力だよっ。
言っとくけど、社の労災はおりないからね!
Abquhbah : 社長!!
Naja Salaheem : ……その、
ごめん、[Your Name]……。
Naja Salaheem : ……そ、そんなことより
あんた、なにか報告があって出社したんだろう?
ネェ?
選択肢:ナジャに報告はありますか?
>>ナジャの推理結果
Naja Salaheem : ホーォ。
Naja Salaheem : ドゥザフはルザフ。
Naja Salaheem : つまり、
あたいの推理は当たってた、と……。
Naja Salaheem : けれど、あんたはルザフに
とっ捕まって海賊の隠れ家にぶちこまれ……
Naja Salaheem : そこから、命からがら
逃げ出した後もどっかから命を狙われてる
気がしたから……
Naja Salaheem : ルザフが捕まるまで、
社に報告する勇気がありませんでした、と
……そういうことなのかい?
Naja Salaheem : ったく、なんて情けない話だい!
それでもサラヒムの傭兵かい!?
Naja Salaheem : に・し・て・も
海賊の隠れ家か……ん?
Naja Salaheem : クンクンッ……
クンクンクンクン……。
Abquhbah : 社長、
どうかされましたか?
Naja Salaheem : いや、今なんだか
金の匂いがした気がしてネェ。
Abquhbah : やだなぁ、もう
金に匂いなんてありませんよ~。
Naja Salaheem : あたいの
気のせいだったかネェ。クンクン……。
>>アフマウの言伝
Naja Salaheem : !!!
Naja Salaheem : なぜ、それを
[先に/早く]言わないんだい!
Naja Salaheem : …………。
Naja Salaheem : ちょっと早過ぎだよ……
いや、事態はそこまで……。
Naja Salaheem : ……ん?
Naja Salaheem : ……見世物じゃないよ。
しばらく考えごとをするから、
2人とも席を外しとくれ。シッシッ!
…………………………………………………………………………………………
Abquhbah : 社長ってば
いったいどうしちゃったんでしょうか?
急に考え事がしたいだなんて……。
Abquhbah : 慣れないことして
具合でも悪くなさって、後で
嵐が吹き荒れなきゃいいんですけど。
Abquhbah : でもまぁ、
ドゥザフの懸賞金がパァーになったわりには
穏便にコトが済んでなによりですー。
Abquhbah : あ、
[Your Name]さんには
すでに社長の嵐の被害が……。
Abquhbah : お、お大事に!
Travialce : [Your Name]様。
捜しておりました。
Travialce : 火急の言伝がございます。
Travialce : バルラーン大通りまで
ご同道ください。
…………………………………………………………………………………………
Travialce : そうですか……。
やはり、聖皇ナシュメラ2世は
実権を失い、宰相が国政を……。
Travialce : まさか、殿下のご懸念が
現実になるとは……。
Travialce : 殿下は、かつて
国賓として皇国に招かれたことがあり
現聖皇とは、顔見知りであらせられます。
Travialce : そのとき、
なにがあったのかは存じませぬが……
Travialce : 「彼女ならば
最後の舵取りを誤ることはない」と
殿下は信じておられたのですが……。
Rodin-Comidin : トラビアルス殿っ。
Rodin-Comidin : このようなところに
呼びたてるとは、いささか軽率では
ありますまいか!?
Rodin-Comidin : いくら他人に聞かれる
心配が低いからといって……抜き打ちで
取り調べとかあったらどうするんですかぁ!!
Travialce : ロディンコミディン殿……。
Rodin-Comidin : ああ、そうそう……
あなた様との情報交換は、もうナシにさせて
いただきたく~。
Rodin-Comidin : こっちは、魔笛に関して
新たな情報を仕入れちゃったもので
その報告に、てんてこまいでしてねぇ~!
Rodin-Comidin : はっ!
シャ……カラババ様に
口止めされてたんでしたぁあっっ!
Rodin-Comidin : ……お!?
……いい匂いが……ケバブか?
Rodin-Comidin : まだ、
全員そろわないでしょうな? 自分、ちょっと
そこで腹ごしらえしてきますので!
Rodin-Comidin : 誰だ!?
Travialce : アヤメ殿!
Travialce : お久しぶりです。
驚きました。まさか、ミスリル銃士の
アヤメ殿が来られるとは……。
Ayame : 我がバストゥークとしても
もう、情報庁の諜報員だけに任せておける
事態ではなくなった、ということです。
Travialce : と、おっしゃられますと?
Ayame : バストゥークの戦略指令局は
すでに第三共和軍団、
つまり共和国艦隊に臨戦態勢を命じました。
Travialce : なんですと?
それは、性急に過ぎるのでは……。
Rodin-Comidin : 甘いよ、トラビアルス。
我がウィンダスだって水陸両用カーディアンの
配備を完了してるんだぞ。
Ayame : そんな話より
全員そろったのなら、本題に入りませんか?
Travialce : まだ、ゲッショー殿と
連絡がとれておりませんが……。
Ayame : 申し上げ難いのですが、
連絡のつかない方を悠長に待っている
時間はないのではありませんか?
Rodin-Comidin : 早く、始めましょうよ~。
Travialce : ……ついに、
我々が恐れていた事態を迎えました。
Ayame : やはり、決まったのですね。
Travialce : そうです。
近く、四国軍事会議が
開催される運びとなったそうです。
Ayame : 水晶大戦から20年。
一度も開かれなかった会議がついに……。
Travialce : 無論、
開戦は回避せねばなりません。
Travialce : そのためにも、
我々が情報収集を競い合っている
場合ではないのです。
Ayame : 同感ですね……。
そうだ、[Your Name]は
なにか知っているのではありませんか?
Ayame : 皇国の中枢に
浸透しているのでしょう?
選択肢:何について話しますか?
>>これまでの顛末
Travialce : ……そんな馬鹿な。
オーディンの化身などと……。
Ayame : ……まさか、聖皇が
臣下に捕らえられてるだなんて……。
Rodin-Comidin : そんなぁ……
ドゥザフの賞金はもう……。
Ayame : ねぇ、[Your Name]。
他にも私たちに話すべきことがあるでしょう?
>>ラズファードの言伝
Travialce : ……開戦は
避けられないかもしれませんね……。
Ayame : ええ。しかも恐らく
水晶大戦を上まわる規模の戦いになる。
Ayame : そして、犠牲者も……。
Naja Salaheem : ……ん?
はて、なんのことかネェ。
あたいは輝金の短剣なんて知らないよ?
Naja Salaheem : (……いや、待てよ。
[Your Name]に
この短剣を届けさせたってことは
あの御方もこいつを……う~ん……)
Naja Salaheemは[Your Name]をじっと見つめた……!
Naja Salaheem : ……いやいやいや!
Naja Salaheem : やっぱ
なんでもないよっ、シッシッ!!
Rodin-Comidin : ふっふっふっふっふ……
Rodin-Comidin : 驚いてもいいんですよ?
Rodin-Comidin : このロディンコミディン
今や、あの御方のお役に立てる
工作員に成長を遂げていたのです!
Rodin-Comidin : ま、ホントは生活費を削り
毎日スィミットだけで過ごしながら
キキルンから情報を仕入れてまわった
賜物なんですけどね……。
■関連項目
アトルガンミッション ,
アトルガン白門
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最終更新:2015年05月10日 10:24