鍔音やむことなく

The Enduring Tumult of War
ルーヴランスに連れられたプリッシュたち
一行は、どこへ行ってしまったのだろう。
彼女たちを見つけて、ナグモラーダが待つ
ソ・ジヤの北西の塔へ行かねばならない。


バストゥーク港


Ulmia : ここは……、
いったいどこです……?

Prishe : あれぇ?
ここはバストゥークじゃねぇか!
サンドリア大聖堂に行くんじゃなかったのかよ!?


Prishe : おい!
おまえ、しっかりしてるように見えて
おっちょこちょいだなぁ!
Prishe : へへへ、
隠さなくたっていいんだぜ!
思い切って行き先を間違っちまったんだろ~!?

Louverance : 間違っているのは、
あなたの文法ですよ。……ここが目的地です。
Louverance : しかし……、
思ったより早くついてしまったようですね。
迎えが来ていない……。
Louverance : 仕方ありません。
大工房に向かいましょう。



Klaus : 少し前にご到着の
エルヴァーンの少女たちご一行が、
どの飛空艇で戻られたかですって?
Klaus : そ、それはもちろん、
他の冒険者の方々と一緒にジュノから
戻られたのですよ。ハハハ……。

Carey : まったくシドさんは、
もう少し気を使ってくださらないと困りますよ。
Carey : あの飛空艇はまだ、
実験段階を脱していないというのに、いきなり
満足な整備班も同乗させずに遠出させたりして
Carey : ……って、い、今のは……、
ほら、あれですよ、あれ、幻聴です。


大工房 / シド研究室


Cid : おお、
[Your Name]君じゃないか。
Cid : ルーヴランス君に会ったかね?
わしの知り合いから、おぬしも自力で
タブナジアに渡ったと聞いていたが……?

Louverance : あなたは!?
いったいどうやってタブナジアからここへ?

Prishe : あっ! シド!

Ulmia : プリッシュ、
あの方のこと、ご存知なのですか?


Louverance : ……。
Louverance : ……シド殿、予定よりも
早めに戻ってくることができました。
Louverance : 飛空艇は、係の方にお返ししました。
良い船をお貸しいただいて、感謝の言葉も
ございません。

Cid : ルーヴランス君、我が
「[Ship Name]シド号」の飛行はどうだったかね?
Cid : まだまだ安定性にはかけるが、速度は
ジュノの飛空艇を大幅に上回っているはずだ。

Louverance : ええ、なんの不安もなく
空の旅を楽しむことができました。
Louverance : 今までの旅を振り返ると、
もっと早くあなたに出会うことができていれば、と
自らの出会いの運のなさを呪わしく思いましたよ。

Cid : はっはっは。
いやいや、おぬしは運のいい男だよ。
Cid : 「[Ship Name]シド号」はまだ生まれたてのホヤホヤ。
Cid : その初めての高速飛行運転を
体験することができたのだからね。

Louverance : ……初めて……の?

Cid : それで、おぬしが探している
ミルドリオン枢機卿は、
タブナジアで見つかったかな?

Louverance : ……いえ、やはり
タブナジアにも戻られてはいないようでした。
Louverance : 彼女らお二方から、
有意義な話が聞けましたが、
その行方はいまだに把握できません。

Cid : ふうむ。残念だ。
それではわしが頼んだ魔晶石の
案件についてはどうだった?

Louverance : それについてはある程度、
興味深い話を聞くことができましたが、
それは今ここでは……

Tenzen : 魔晶石、でござるか?

Cid : うむ、それは
[Your Name]君が探しているものの
ことでもあるのでな。
Cid : 後で、おぬしにも同席してもらって
ルーヴランス君の話を聞こうかと思ったが……
Cid : [Your Name]君、
この人たちにもあの話をしてもよいのかな?
北方に眠る大いなる力のことを?

選択肢:話をしていい?

>>いいえ
  Tenzen : いや、それは
  教えてもらわねばならんでござるぞ!

>>はい

Tenzen : なるほど、
そなたはエシャンタール殿から言われたように、
サンドリア、バストゥーク、ウィンダスの3国を
回り、そのような情報を得ていたわけでござるか。
Tenzen : タブナジアから
バストゥークに持ち込まれた魔晶石。
その魔晶石が採れた場所がわかれば、
我らの目的の地を見つけることができる、と。

Cid : うむ。
しかしあの後、古い友人から
おもしろい話を聞くことができてな。
Cid : 魔晶石は北の地で発見されたのではなく、
北の地で発見された「不思議な遺物」から
生み出されたものだということがわかったのだ。

Ulmia : 不思議な遺物?

Cid : うむ。
それは、箱状のものだったらしい。
Cid : なんでもデムの岩などのように、
得体の知れない金属で作られており、
古代の民が作り出したものだとか。

Prishe : それは「洗礼の箱」……?

Cid : 洗礼?
プリッシュ君、なにか知っているのかね?

Prishe : ああ、よく知ってるさ。
その箱は、神学生たちが受ける
「洗礼の儀式」に使われるものだ。
Prishe : あれは、タブナジア礼拝堂の聖遺物室に
安置されてるはずだ。戦争の後もずっと、俺が
あそこのカギを守ってきた。ミルドリオン様に
託されて……。

Ulmia : 洗礼のときの……?

Louverance : なるほど。
あなたは忌むべき子であると同時に、
神学生の洗礼を受けた身であったことを
失念していました。
Louverance : ならば、お教えしましょう。
私はシド殿より頼まれて、その洗礼に使われた
「洗礼の箱」の調査をも行う予定だったのです。
Louverance : しかし、私よりも一足先に
タブナジアを訪れていたジュノの外交官殿が、
それを持ち去ってしまっていたのです。

Prishe : あの箱が持ち去られた!?

Cid : ううむ、ジュノの黒衣の学者たちめ!
わしが大いなる力について調べ始めたことを
かぎつけ、先手を打ったのか?
Cid : その箱を調べれば、魔晶石の謎も
解けるかと思ったのだがこれはいかん!
Cid : そうだ、プリッシュ君、
おぬしはあの箱について何か知らないのかね?
些細なことでもいい、何か情報があれば……

Prishe : あれは恐ろしいもんだ。
俺はあれのせいで……

Cid : プリッシュ君?

Prishe : あいつから、あれを取りもどさねぇと!
あれは、タブナジアから出しちゃならねぇもん
なんだ!

Ulmia : プリッシュ、待って!

Tenzen : またでござるか、プリッシュ殿!
ひとりで行かれては危険でござる!

Louverance : ああ、あなたとテンゼン殿は、
北方の遺跡……ソ・ジヤの北西の塔で
ナグモラーダと会う約束があるのでしたね。
Louverance : その北方に眠る大いなる力。
今回の私の任務とは異なりますが、私自身には
関係があること。
Louverance : 私も行かなくてはなりません。
では、向こうで会いましょう。

Cid : これは大変なことになったようだな。
[Your Name]君も、急いで彼らの後を追いたまえ。
Cid : わしは引き続き、あの魔晶石について、
さまざまな手を使って調べてみることにするよ。



Cid : 「タブナジアの魔石」を
生み出したという「洗礼の箱」。それがあれば、
わしの研究も一気に進むかもしれんな。
Cid : [Your Name]君、
おぬしは急いで、ソ・ジヤの北西の塔とやらへ
行きたまえ。わしは引き続き、あの魔晶石の
ことを調べてみることにするよ。


ソ・ジヤ


Prishe : おせえぞ、[Your Name]!

Tenzen : やっと来たでござるな。
いやはや待ちくたびれたでござるよ。

Louverance : この塔を下りるのは初めてです。
いったい、この先にはなにが……。

Ulmia : ルーヴランスさん、
あなたもいらしたのですか!?

Prishe : てめぇ、俺を止めに来たんなら、
追いかえすぞ! 俺は誰がなんといおうと
泥棒野郎から箱を取り返すんだからな!

Louverance : 邪魔するつもりはありませんよ。
ただ私はここに、ミスタル家の名を継ぐ騎士として
来たまでのこと。
Louverance : ……それよりも、
ナグモラーダの姿がありませんね。

Tenzen : おそらく先に、
4つ目のクリスタルの御許へ向かったのでござろう。
Tenzen : 我らも急ぎ、後を追うでござる。
我が鳳凰丸が道案内をしてくれているでござる。



(Stone Doorを調べる)

[Your Name]は扉を調べた。
扉に仕掛けられた罠が発動した!


[Your Name]は、Nunyunuwiを倒した。



(Stone Doorを調べる)

扉に仕掛けられた罠は壊れてしまったようだ。




Louverance : これは……?

Ulmia : これが……?

Tenzen : 母なるクリスタル……。
世界の始まりに、5つに分かたれたという……。
Tenzen : なんと神々しい光でござろう。
Tenzen : いつのまにか、この光から生まれ……
そしていつか、この光に還るからでござろうか……
Tenzen : 眺めているだけで、
すべての不安や恐れが拭い去られていくでござる。

Prishe : なぁ、おまえにも
聞こえないか、[Your Name]?
Prishe : あの歌、俺たちを呼んでる声……
クリスタルから聞こえる声……

   ……その星は……あなたの星……、
   ……の唄は……あなたの……。

   ……いつの日か……
   みなの夢と……祈りとなる……、
   人々は……歌……。

   ……永遠を超えて、さしのべられた手と手は
   もう放されることはない。

Prishe : ……!

??? : これで役者はそろったな。

Prishe : ナグモラーダ!
Prishe : てめぇ、この箱泥棒!
洗礼の箱を奪いやがって……!

Nag'molada : ふん、洗礼の箱……か。
これがタブナジアにて、そのような目的で
使われているとは思わなかったぞ。


Nag'molada : デスパシエール老の話では、
新たに教会に入る者は皆、この箱の前で
女神アルタナに仕えることを誓うそうだな。
Nag'molada : 本来の役目からは遠いが、
意味深い使い方だ。退化した人間たちも、
この箱の重要性を無意識に知ることが
できたということか……。

Prishe : 本来の役目?
おまえ……、その箱が本当はなんなのか
知ってやがんのか!?

Nag'molada : ああ、知っている。
おまえが身につけている、
そのアミュレットのこともな。

Prishe : このアミュレット?

Nag'molada : それはもともと、
ジラートの王がクリューの民の心を
読むために作った「絆の証」。
Nag'molada : 1万年の昔、
ジラートの民は他人と共鳴する能力
「心の言葉」を持っていた。
Nag'molada : しかし、いつしか人の心を
「虚ろなる闇」が包むようになった。そのために
「心の言葉」を失った者は、クリューと呼ばれた。
Nag'molada : そこでジラートの王は、
クリューを理解するためにそれを作らせたのだ。
Nag'molada : そのアミュレットは闇を封じ、
それを身につけた者は、自ら見たもの、
聞いたものすべてを王へと伝える。
Nag'molada : おまえはそれを
ジラートの王子から授かっていたな。
それを今度は、自分のために使ったわけだ。
Nag'molada : わかるか、[Your Name]。
ヤツはそれをおまえに与え、永い年月を経て
変わり果てた世界の道案内をさせたのだよ。
Nag'molada : 母なるクリスタルの
御許をめぐるために……。
Prishe : そうか、だから俺も……。
Nag'molada : しかし、
選んだ相手がまずかったようだ。
Nag'molada : 最初の3つはともかく、
ただの冒険者ごときがこのクリスタルに
たどりつくまでに随分の時間を要した。
Nag'molada : そのおかげで私は、
おまえが誰か思い出すことができたよ。
Nag'molada : おまえは、我らの
輝かしい時代を終わらせた者。
時代の裏切り者と呼ばれた者。
Nag'molada : そうだな、セルテウスよ?
Nag'molada : おまえは、クリューの印
持つ身でありながらクリューを裏切り、
ジラートの王子から信頼を受けながら
ジラートを裏切り……
Nag'molada : 眠れる神々の意志を継ぎながら、
眠れる神々をも裏切った。
Nag'molada : そして、母なるクリスタルから
生まれ落ちた身でありながら、母なるクリスタルを
裏切ろうとしている。徹底した裏切リ者だ。
Nag'molada : 何故、おまえがそのような
道を歩み、今になって姿をあらわしたのか、
尋ねたいことはごまんとある。
Nag'molada : ……が、しかし
そのすべてを問うまでもなかろう。
Nag'molada : 私が今、もっとも
おまえに尋ねたいことはただひとつ。
おまえがいかにして、その「虚ろなる闇」を
操る力を手に入れたのかということ。
Nag'molada : 神都アル・タユの消滅に
巻き込まれながら、おまえだけが生き残ったは
その力のおかげだろう?
Nag'molada : そこでいったい、なにがあった?
なにを見、なにを知った?

Selh'teus : ……。

Nag'molada : 答えはないか、セルテウス。
では、無理にでもこじあけさせてもらうぞ!
Nag'molada : その虚ろなる心の内を!

Ulmia : プリッシュ!?

Prishe : だめだ!

Nag'molada : ははは!
この箱……「暁の瞳」は、
虚ろを進化させ魔晶石と変える!
Nag'molada : そのようなことも忘れたか、
セルテウス!?

Selh'teus : ……!

Nag'molada : これでも答えぬつもりか?
おまえの内なる虚ろが魔晶石となり、
おまえを内より貫くぞ!


Selh'teus : ……!

Prishe : [Your Name]!
Prishe : 返すぜ!
Prishe : おい、おまえ!
いくら思っても無駄だ!
Prishe : 俺に教えろ!
おまえの言うべき言葉を、歌うべき歌を!

Nag'molada : なに!?

   その星はあなたの星、その唄はあなたの唄。

   そしていつの日かそれは、
   わたし達みんなの夢となり、
   祈りとなるだろう……。いつか、きっと。

   おお、輝け、星よ! 響きわたれ、唄よ!

   永遠を超えてさしのべられた手と手は
   もう、放されることはない
   もう、ほどけることはない

Nag'molada : まさか、ヤツは
私の問いに答えているのか?
Nag'molada : ただ、私がヤツの言葉を
聞けないだけで……、私が「心の言葉」を
失っているから……


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■関連項目 プロマシアミッション , 名づけ子に
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最終更新:2015年04月04日 18:44
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