ナグモラーダが告げた真実に苦しみ
ながらも、神獣フェンリルの導きに
従って
ソ・ジヤ遺跡を目指すテンゼン。
彼の後を追おう。
Tenzen : [Your Name]殿!
来てくださったのでござるか!?
Tenzen : まことに、かたじけないでござる。
Tenzen : 元はといえば我輩が
霊獣の話など持ち出さねば、そなたも皆も、
霊獣に利用されることなどなかったものを……
Tenzen : 鳳凰丸は、ナグモラーダが
語ったことを認めたでござる。
Tenzen : 「楽園の扉」開かれたとき、
霊獣たちは獣と成り果て……
Tenzen : そして我らの暮らす
ヴァナ・ディールは楽園となり、眠れる神々が
目覚めて祝福を満たすということを……。
Tenzen : しかしそれは、
死せる神が復活を迎えると同義。
Tenzen : それが悪しきこととなるか、
それとも善きこととなるか。
霊獣フェニックスにもわからぬとか。
Tenzen : ……わからぬ、か。
そのわからぬことのために、ひんがしの国では
あまりにも多くの血が流れてしまったでござる。
Tenzen : この鳳凰丸は
「虚ろなる闇」を打ち払うために、命の霊獣
フェニックスの聖なる残り火にて打たれた刀。
Tenzen : しかし、その役目を
果たすには力が足りず、より強き力を与えんが
ために、罪なき人々の「命」を要した……。
Tenzen : その数は、ひとかたならぬもの。
Tenzen : それは、咎人や蛮族を狩ることから
始まり、貢租を納められぬ村々より貢租のかわりに
生けにえが募られ……
Tenzen : ついには、
「虚ろなる闇」によって眠りについた人々が、
その意志なきまま、この刃にかけられたので
ござる。
Tenzen : ……。
中の国に暮らすそなたの耳には、それこそ
ひんがしの帝による暴挙と聞こえような?
Tenzen : しかし、ひんがしの民は皆々、
それこそ天命であり、抗えぬ定めだとして
受け入れていた……。
Tenzen : 何故なら、その死は、
世界の終わりを止めるための糧となり、
Tenzen : その子、その孫、
その血に連なる子孫のための
ものだと信じていたがため……!
Tenzen : [Your Name]殿……、
我輩は帝より大命を受け、この地へ参った。
Tenzen : その大命に、自らの命にかえても
鳳凰丸を守る旨の一項がある。
Tenzen : 我輩は、この大命に逆らえぬ身。
だから、そなたに託しておきたい。
Tenzen : この先、万が一、
霊獣フェニックスが人の義に反する導きを示し、
我輩が人の敵となりしときは迷いなく……
Tenzen : ……。
Tenzen : 先に参るぞ、
[Your Name]殿。
Tenzen : この塔の最奥に封じられている
霊獣フェンリルの力を解き放てば、
霊獣フェンリルにまみえることができるとか。
Tenzen : 我輩の気力。
ほむらのごとく、たぎり出んことを……
(Avatar Gateを調べる)
Fenrir : ……我が名は……
フェンリル……。我が理体は……失われ……、
今や彷徨える星となりし身……。
Fenrir : 我が力……
もはや、消え行く……暁星のごとく……。
あとはただ……空のみ残る……。
Tenzen : 霊獣フェンリル。
我が名はテンゼン。霊獣フェニックスの息吹
宿りし鳳凰丸と共に、ひんがしの国より参った。
Tenzen : 4つの母なるクリスタルは、その力奪われる
ことにて「虚ろなる闇」をまとい、世界には
「世界の終わりに来る者」が現われている。
Tenzen : ヴァナ・ディールを
救うがため、その尊いお力、その尊い知識、
我輩とこの鳳凰丸に託していただきたい。
Fenrir : ……そうか……。
そなたは……またも……
人と共に……生き……死ぬか……。
Fenrir : ……それも……
……ひとつの……道……。
我ら……霊獣の……、人の……選んだ道……。
Tenzen : ……?
恐れながら、
おっしゃることが、よく聞き取れぬでござる!
霊獣フェンリル、そなたは何を語らんと!?
Fenrir : ……1万年前……
我が……教えた記憶……。
それが……そなたに……道を示す……。
Fenrir : ……見よ……
過去の契りを……古に……定めしことを……。
我……、空に……消える前に……。
Tenzen : ここは……!?
Tenzen : これは……
霊獣フェンリルの見せている幻影でござるか?
Tenzen : [Your Name]殿、
ここは、古代の民の時代だとか……。
Tenzen : ……となれば、
あそこにて霊獣フェンリルと
対峙しているのも古代の民……?
Fenrir : ……人よ。
黄昏を迎え入れる定めを受け入れ、
なお、生きることを選択した者たちよ……。
Fenrir : 我が警告の通り
クリスタルの光は陰り、混沌たる
命の波乱が起きようとしている……。
Fenrir : そなたたち人と
語り合うことは、もはや意味のなきこと。
Fenrir : そなたたちも
人の姿でありたいのならば、
すみやかにこの地を去れ。
Fenrir : セルテウスと
我ら霊獣が交わした契約が果たされるまで、
人にとっては十分な時間が残されている。
Fenrir : 永く短きその営みを繰り返し、
最後の命の炎を燃やし尽くすといい。
Esha'ntarl : お待ちください、
霊獣フェンリル。私たちの未来はいまだ、
決定されたわけではございません。
Esha'ntarl : 私たちはあなた様に、
新たな定めを生み出して
いただくために来たのです。
Fenrir : ……なに?
新たな定めを……?
Fenrir : もう一度言おう。
そなたたち人と語り合うことは、
もはや意味のなきこと。
Fenrir : 母なるクリスタルが
出した答えは、
世界の理となる。
石の記憶は告げた。それは誰にも変えられん。
Esha'ntarl : はい。
あなた様の言わんとしていることは、
よくよく存じております。
Esha'ntarl : 時が経つにつれ、
人の命は汚れ、闇が生み出だされ……
Esha'ntarl : そして、いつしか
闇をその身に宿し者「世界の終わりに来る者」が
現われ、人すべてを黄昏へと導く……。
Esha'ntarl : それは
あなた様が定めることもなく起こる必然。
定めを決める星月の力をもちいても、
その必然を打ち消すことはできない。
Esha'ntarl : しかし、故国にて果てた
セルテウスより、私は伺いました。
Esha'ntarl : 霊獣たちと交わされた契約は、
「世界の終わりに来る者」を打ち破ることにて
反故とされると。
Fenrir : 確かに、我らの
結んだ契約はそれだ。人に課せられた呪縛、
それに逆らうことができればな。
Fenrir : しかし、
今、その役目を負いしセルテウスは亡い。
ならば、人のうちの誰がそれに逆らえる?
解のない問いに、答えられる者があるというのか?
Esha'ntarl : ……はい。
私が、その答えを見出したと思います。
Esha'ntarl : セルテウスが、
何故、最後に私にああ告げたのか……。
それは私に、この使命を与えるがため。
Fenrir : ……なに?
まさかそなたは……。
Fenrir : そうか、そなたこそが
「虚ろなる闇」から解き放たれた奇跡の存在。
Fenrir : 今ここで
そなたと話すことができるとは、
さすがの我も、詠みきれなかった。
Esha'ntarl : ……。
Fenrir : 人の命の循環より
外れたそなたならば、世界の終わりまで、
人の定めを見届けられるかもしれん。
Fenrir : しかし
そのときが訪れたとき、そなたひとりでは、
「世界の終わりに来る者」に何もできまい。
Fenrir : そなただけを置いて、
人は、黄昏へ向かって進化の一途を辿るぞ。
驕慢、嫉妬、怯懦、無知、憎悪の一途をな。
Esha'ntarl : わかっています。
けれども私には、永く久しく続く年月があり、
そして人には、永く久しく続く血の縁がある。
Esha'ntarl : 霊獣フェンリル。
「その時」を作ってください。「定めの時」を。
「世界の終わりに来る者」が生まれ落ちる
「定めの地」を……
Esha'ntarl : それさえ
定められれば、私たち人にも勝機がございます。
いいえ、人は必ず、勝機を作り出すでしょう。
Fenrir : 「定めの時」、「定めの地」……。
Fenrir : ……フフフ。
人よ、定めを担うは、そなたが想像するより
遥かに重く険しいことよ。
Fenrir : しかし、そなたのまがつみに
これ以上の業報はあるまい。人の定めを
そなたひとりで担えるかな?
Esha'ntarl : ……。
Fenrir : ならば我は、
そなたたちの行く末を見極めてやろう。
さぁ、
月詠みを始めようではないか。
Fenrir : ……そして……
……定めは……
……下された……
Fenrir : ……1万年の時を経て……
……「世界の終わりに来る者」は……
……生まれ落ちる……
Fenrir : ……「定めの地タブナジア」に……
Tenzen : ……
……[Your Name]殿……。
Tenzen : ……これは、
霊獣によるたぶらかしでござるか?
それとも、受け入れがたい真実でござるか?
Tenzen : 霊獣フェンリルは、
「世界の終わりに来る者」が生まれ落ちる地を
タブナジアに定めた……? 1万年前に……。
Tenzen : タブナジア……。
忌むべき子……。しかし……、しかし……。
Tenzen : ……。
バストゥークに戻るでござる……!
ウルミア殿に尋ねなくてはならんでござる……!
(Avatar Gateを調べる)
扉は固く閉ざされている……。
Tenzen : シド殿!
ウルミア殿はお戻りか!?
それに……プリッシュ殿は……!?
>>ウルミア編が終わっていない場合
Cid : !? どうした!?
何か重大なことがあったようだな?
>>ウルミア編が終わっている場合
Cid : ウルミア君は戻っているが
プリッシュ君は行方がわからないままだが……
なにか重大なことがあったのか?
Cid : 霊獣たちが、そのようなことを言ったと
いうのか? にわかには信じられぬが……
Cid : しかし、
ナグモラーダの言うことには、
思い当たる節が幾つかある。
Cid : 各地の岩から伸びている
ライン状のクリスタルの反応……。かねてより
わしも、そのラインについて研究を行っていた。
Cid : 古代人の生き残りたちが、
あのラインを使ってクリスタルの力をひとつに
しようなどと、大それたことを考えているとは
思わなかったがな。
Tenzen : そしてそのとき、
「楽園の扉」が開くという……。
Cid : ふぅむ。神がかった話だが、
その論、ありえんことではない。
Cid : なんといっても
ジュノには、黒衣の研究者たちがいる。
あれだけの技術をもつ奴らが言うことだ。
Cid : ただ、奴らの神都アル・タユとやらは、
その試みが失敗して、消滅の憂き目にあった
わけだろう?
Cid : 楽園というものもよくわからぬというのに、
古代人のもくろみを、このまま捨て置くわけには
いかぬが……。
Tenzen : 確かにそうでござるが、
それよりもシド殿。我らの憂い事は、
「世界の終わりに来る者」でござる。
Tenzen : 我輩、「世界の終わりに来る者」は、
かの少年セルテウスだと思っていたでござる。
しかし霊獣フェンリルが言うには……
Cid : ……。
タブナジアに「世界の終わりに来る者」が
生まれ落ちるという話か……。
Cid : おぬしはそれが
プリッシュ君のことを指すと言いたいのだな?
Cid : おぬしの話を聞くに、
タブナジアでの彼女の扱い、
尋常なものではなかったようだからな。
Tenzen : そうでござる。
しかしそこは、鳳凰丸に尋ねても、
わからぬと繰り返すのみ。
Tenzen : ただ、もしも
プリッシュ殿がそれだというのならば、
非情なれど、我輩はプリッシュ殿を……
Cid : 待て待て!
まだ、プリッシュ君のことを指すとは
決まったわけではないぞ!
Cid : 彼女は確かに粗暴で粗野だが、
それは自分に正直ゆえのことだとわしは思う。
Cid : おぬしも、まさかあの子が
恐ろしい男神の意志を継ぐような
ものとは思わんだろ? なぁ?
Tenzen : しかし……
霊獣フェンリルが見せた、古のやりとり、
霊獣のたばかりだとは思えぬでござる。
Tenzen :
楽園への扉が開かぬことを願う
彼らにとって、それを願う「世界の終わりに
来る者」は、まごうことなく彼らの敵。
Tenzen : もしかしたら、プリッシュ殿は、
目覚めていないだけなのかもしれぬでござる。
その身に宿る、男神の意志に……。
Cid : ……。
※以下、ウルミア編のみ終わっている場合。
Cid : わかった。
しかしルーヴランス君が戻るまで、
ウルミア君にその話をするのは
避けたほうがよかろう。
Cid : 彼女は、プリッシュ君を見つけ出しながら
連れ戻せなかったことで自分を責めている。
これ以上、追い詰めてはかわいそうだ。
Tenzen : ……そうでござるな。
そのことには触れぬと約束するでござる。
Tenzen : それでウルミア殿は、
今どこにいるのでござるか?
Cid : ライバート、
テンゼン君を案内してやってくれ。
Cid : [Your Name]君、
正直言って、わしらはとんでもないことに
首を突っ込んでいるようだ。
Cid : 今までは、ただ自分の知識欲やら
正義感やらを満足させるために進んできたが……、
ここからは用心せよと、長年の勘が囁いている。
Cid : 特に、おぬしたちの言う古代人の生き残り。
奴らが、ジュノの底まで根を下ろしているのならば、
彼らを止めるのは厄介なことだ。
Cid : 真龍や、獣人たちの脅威をよそに、
ジュノとの戦争などゾッとせん。
Cid : しかも実はな、
わしにはもうひとつ、気がかりなことがある。
Cid : テンゼン君の来た「東の国」。
海賊たちの話を聞くにも、遠く閉ざされた国ゆえ
謎ばかり。信用してもよいものか……。
Cid : 嫌な雲ゆきだな。
誰が真実を語り、誰が真実の友かわからんぞ。
下手に動けば、転覆させられそうだ。
Cid : おぬしも自分の国を守りたいのならば、
人に流されず、自分の目で見、自分の頭で
考えねばならんぞ。
Cid : ……さて、と。
わしの説教話はここまでだ。
Cid : ルーヴランス君は
神都アル・タユを求めて、タブナジアへと
向かったのだったな。
Cid : [Your Name]君、
彼を追ってみてくれ。頼んだぞ。
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最終更新:2015年07月29日 23:24