ウォルフガングは、モンブローの手紙を
読んでくれただろうか?
デルクフの塔にあるという研究室への
扉を開いてくれる気になっただろうか?
(Cermet Doorを調べる)
巨大ななにかが襲いかかってきた!
[Your Name]は、Disaster Idolを倒した。
(Cermet Doorを調べる)
Tenzen : [Your Name]殿!
Tenzen : そのカギをどこで?
Tenzen : なんと、ジュノ親衛隊長殿が!?
かたじけないでござる!
??? : くっくっく、これはこれは……。
Tenzen : !?
Nag'molada : 気が合うな、
[Your Name]、テンゼン。
Nag'molada : おまえたちに
助けられることになろうとは思わなかったぞ。
Nag'molada : ちょうど良い。
その扉の先、私も重要な用があるのだ。
Tenzen : ここは……
なんと広く、不思議な場所でござろう……。
Nag'molada : ヴァナ・ディールの
地底に眠る、5つの母なるクリスタル。
ここは、そのクリスタルを見守る場所だ。
Tenzen : クリスタルを見守る場所?
このような塔の真下で、でござるか?
Nag'molada : そうだ。
5つの母なるクリスタルは「
クリスタルライン」
によって、ここで1つに結ばれている。
Nag'molada : 私たちは永い間、
そのクリスタルラインを監視し、
その輝き、その力を見守ってきた。
Nag'molada : しかし、霊獣バハムートが
ヴァナ・ディールに現われたとき、
5つ目のラインが暴走し……
Nag'molada : あのセルテウスは
突然、ここに現われたのだ。
Tenzen : ここに、あの少年が!?
Tenzen : ナグモラーダ殿!
それはつまり、あの少年はそのラインとやらを
通って、ここへ来たということでござるか!?
Tenzen : ……となれば、そのラインを遡れば、
第5のクリスタルの御許にいけるということでは!?
Nag'molada : 短絡的に言えばそうなるな。
しかしあのラインは、人が通るためのもの
ではない。
Nag'molada : あれは、母なるクリスタルの
輝きを集めるためのライン。
Nag'molada : セルテウスが
通ることができたのは、クリスタルの加護深き
「霊獣」の助けがあったからとされている。
Tenzen : 霊獣の助けが?
Tenzen : なるほど。
フェニックスが我輩をここに導いたは、
神都アル・タユへの道を我らに開こうとして?
Nag'molada : なに?
それは残念だ。それこそ
ソ・ジヤが再び
起動される前であれば良かったのだが。
Tenzen : ソ・ジヤが……?
それはいったい、どういう意味でござる?
Nag'molada : あの遺跡は、もとはクリューの
住みか。ジラートとクリューの戦いが起きたとき、
5霊獣たちの力を借りて要塞化されたもの。
Nag'molada : ……その地下にある、
クリスタルラインの流れを妨害する設備。
エシャンタールは、その設備を起動して
しまったのだよ。
Tenzen : なんと!
エシャンタール殿はなぜ、そのようなことを!?
Nag'molada : 奴らの真意が
どこにあるかは、私にはわからぬこと。
なにしろ、それを探るために私はここへ
来たのだから……。
Nag'molada : ……。
Nag'molada : くくく、不思議か?
Nag'molada : そうだな。おまえたちから見れば、
古代人はジラートもクリューも同じなのだろう。
しかし、その違いは実に大きい。
Nag'molada : 彼らジラートの民が持つ共鳴能力
……「心の言葉」は、彼らを繋ぐ揺ぎない絆。
Nag'molada : その力を失ってしまった民
クリューは、その絆の外にある傍観者に
過ぎないのだよ。
Nag'molada : しかし傍観者だからこそ、
私は虚実を見極め、1万年前の聖戦を生き残る
ことができた。そして今もまた……
Nag'molada : ジラート、霊獣、セルテウス。
3つどもえの戦いは再び、ヴァナ・ディールと人を
大きく傷つけるだろうがな。
Tenzen : そんな!?
ナグモラーダ殿、そこまで知りながら何故、
この戦を止めようとはしないのでござるか!
Tenzen : 人と霊獣が戦うなど、
あやまった戦。ヴァナ・ディールの敵は
「虚ろなる闇」を撒き散らすあの少年のみ。
Nag'molada : ……フン、なにを言うかと思えば、
おまえも霊獣に振り回され、ご苦労なことだ。
Nag'molada : いいか、前にも言ったはずだ。
セルテウスは、ただの裏切り者に過ぎない。
Nag'molada : 1万年前、奴に妨げられた
ジラートの悲願。奴は再度、その成就を
妨げようとしているに過ぎない。
Nag'molada : ここにある監視装置の記録が、
奴がなんのために母なるクリスタルを巡るのか、
その理由を教えてくれたよ。
Nag'molada : 奴は母なるクリスタルに触れることで、
クリスタルの輝き、その力を吸収していたのだ。
Tenzen : クリスタルの力を?
Nag'molada : そうだ。
我らの悲願を成就させるためには、
5つの母なるクリスタルの力を集結させ、
融合させなければならない。
Nag'molada : それを成すがために
我らは、ジラートの設備を復旧させつつ、
徐々にクリスタルの輝きを汲み出だしてきた。
Nag'molada : しかし、それを妨げようと、
ヤツが母なるクリスタルから急激にエネルギーを
吸い出したがために、その周囲の空間は歪み……
Nag'molada : 世界を照らす
クリスタルの輝きが失われた場所、クリスタルの
「影」……「虚ろなる闇」が現われてしまったと
いうわけだ。
Tenzen : しかし、あの少年セルテウスが
現われたのは、バハムートが現われたのと同じ頃。
Tenzen : 我らが故郷、
他の者々の口端にのぼる辺境に忍び寄る
「虚ろなる闇」は、より以前より……
Tenzen : ……!
そなたたちも「徐々にクリスタルの光を
汲み出だしてきた」と言ったでござるな?
Tenzen : まさか、ひんがしの果てに現われた
「虚ろなる闇」は、そなたたちの……!?
Nag'molada : フフフ。
おまえの思っているとおりだ、テンゼン。
Nag'molada : しかし無論、
我らは、ヴァナ・ディールを「虚ろなる闇」にて
傷つけるがために行動を起こしたわけではないぞ。
Nag'molada : 我らが眠っていた
1万年の間に、母なるクリスタルを取り巻く
状況は、大きく変化してしまっていた。
Nag'molada : 特に、
神都アル・タユの奥にあった
第5の母なるクリスタル……。
Nag'molada : あれは、
神都消滅の打撃を受け、今や深海の底に
沈み、異常なデータを返してきている。
Nag'molada : しかし、安心するがいい。
「楽園の扉」さえ開かれれば、クリスタルもまた
再生するだろう!
Nag'molada : そうすれば「虚ろなる闇」も
晴らされ、我らが悲願も達成される!
Nag'molada : それを邪魔する霊獣たちさえ、
この世から消し去ればな!?
Tenzen : ……黙せ、ナグモラーダ!
我輩がそなたを斬り捨てる前に、今一度、
霊獣ディアボロスの忠告を思い出すといい!
Tenzen : おぬしたちは
「男神プロマシア」の呪いに操られているのだぞ!
Tenzen : 「楽園の扉」が
開かれしとき、「世界は終わる」!
Nag'molada : しかしそれは、
「始まり」でもある!
Nag'molada : テンゼンよ、
霊獣フェニックスに尋ねてみるがいい!
霊獣の言う「世界の終わり」とはなにか!
そしてそのとき、なにが起こるか!?
Tenzen : ……なに!?
Nag'molada : そうだ。ヴァナ・ディール。
この世界は、本当の世界ではない。
Nag'molada : 絶対なる
価値観は揺らぎ、認識に費やす時間は膨大、
告白すら齟齬をきたし、自らの居場所は曖昧、
粛清には犠牲が伴う……!
Nag'molada : おまえたちは
この世界に生まれ、この世界しか知らぬ。
だからこそ、この世界の終わりを惜しむべく
惜しみ、抗うだけ抗おうとする。
Nag'molada : その習性を、
霊獣どもは利用した。何故ならば霊獣たちは、
ヴァナ・ディールで生まれた命であり、
楽園ではただの「獣」と成り下がるからだ!
Tenzen : ……し、しかし……。
……。
Nag'molada : さぁ、
霊獣に操られし現世人よ。「真実」を見極められず
いいように操られる、くぐつなる者よ。
Nag'molada : 人の本当の敵は、
その霊獣自身だったと知ったところで、
おまえたちの旅は終わり。
Nag'molada : あとは私に
任せるといい。おまえたちのかわりに
私がすべてを見極めてやる。
Tenzen : ……!
Nag'molada : セルテウスが
集めた母なるクリスタルの輝き……。
神都アル・タユが存在するのならば、
ジラートどもの企み……。
Nag'molada : この監視装置に
残されたクリスタルの記憶、石の記憶が
すべてを教えてくれるはず。
Nag'molada : さぁ、クリスタルよ、
第5の母なるクリスタルが残した記憶を、
私の望む「真実」を示すのだ……!
Nag'molada : ……クッ……
なんだ今の断片的なデータは……
やはり、第5の母なるクリスタルは
ノイズが酷い……
Nag'molada : しかし……
あれは「虚ろの器」か、そしてエシャンタール……。
Nag'molada : そうか、
もしや……!?
Tenzen : どういうことでござる?
Tenzen : 霊獣が、我らを
たぶらかしていたというでござるか……?
人の覚醒を防ぐがために……?
Tenzen : しかしそれならば
我輩は……、この火のために死んでいった民は……。
Tenzen : ……ッ……
霊獣フェニックスよ、答えよ!
Tenzen : そなたを得るために
いくつもの村々が滅ぼされ、我が故郷も
皆死にの憂き目にあったのでござるぞ!
Tenzen : おまえがすすった
命の火は、世界と人の再生を求むる旅の
糧となるのではなかったのか!?
Tenzen : クッ……
それでもなお、おまえは
霊獣フェンリルに会えと繰り返すのか?
Tenzen : ソ・ジヤの南、
フェンリルの扉を叩けと……!?
Tenzen : 良かろう!
Tenzen : 最後の霊獣が
我らにどのような真実を明かすのか、
もしくはどのようにたぶらかすのか、
しかと見極めてやろうではないか!
(Cermet Doorを調べる)
扉は固く閉ざされている。
Monberaux : ウォルフガングのことは
心配ないでしょう。彼も自分が本当に何を
守るべきか、気づいたことでしょうから……。
Rosaline : 聞きました?
世界の終わりが来るとか来ないとか、
物騒な噂話のことを?
Rosaline : 病は気からといいますからね、
その噂話のせいで身体の不調を訴える人が
多くなっています。仕事に追われていますよ。
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最終更新:2015年07月31日 21:25