進行内容
舞踏会に向けて準備が進む中、
宰相ハルヴァーから再び依頼があった。
過去、トリオン王子が原因不明の病にて
体調を崩したことがあったのだと言う。
今回もまた、そのような事態にならぬよう
特効薬が必要とされている。既に調査が
依頼されているという庭師シャルヴァト
(Chalvatot)の元へ行き、詳しい話を
聞いてこよう。
Halver : ヴィルゴ侯爵家の
舞踏会についてだが……前回、ラーアルの依頼を
見事にこなしたようだな。よくやってくれた。
Halver : しかし、そこから判明した事実は
残念な内容だった。非常時なのだから、
オークどもも少しは遠慮してくれればよいものを。
Halver : ……まあ、よい。
オークの件はラーアルに任せる。
我々は、次の手を打つことにしよう。
Halver : ん?
次の手は何か、
早く知りたそうな顔をしているな?
Halver : 以前、トリオン様は
ヴィルゴ侯爵家に着いた途端に
体調を崩されたことがあった……。
Halver : 白魔法も薬も
あらゆる祈祷も効かなくてな。どこぞの
呪いまで疑われたが、どうも違うらしい。
Halver : ん?
仮病ではないかと?
そう、お前の顔に書いてあるが……
Halver : 命知らずな奴め!
王族を貶めたと知れれば、
ボストーニュ監獄に100年は繋がれるぞ!
Halver : ……まあ、この私も
当初は同じようなことを考えたわけだが……
Halver : ともかく、だ。
トリオン様によく効く薬を、前もって用意できて
いれば、事が大きくならずに済むはずだった。
Halver : だからこそ今回、私は
薬草に詳しい庭師のシャルヴァト(Chalvatot)を
呼びつけ、指示を出しておいた。
Halver : ふむ、そろそろ、
調べが済んだ頃だろうか……。
彼の元へ行き、尋ねてみてくれ。
Halver : 今ごろなら、彼は
ローテ王妃の庭で庭いじりをしているはずだ。
Halver : トリオン様が急に
体調を崩されたときのため、よく効く
薬を用意しておきたいと考えている。
Halver : この件、薬草に詳しい
庭師のシャルヴァト(Chalvatot)には打診済みだ。
ローテ王妃の庭に行き、彼に尋ねてみてくれ。
Chalvatot : さあ、姫様。
舞踏会の髪飾りに使うお花を
どうぞお選びください。
Claidie : どうもありがとう、
シャルヴァト。
いつも迷ってしまうわ。
Chalvatot : 貴族の皆様方は、
クレーディ様とトリオン様のダンスを
心より楽しみに思っておいででしょうからな。
Chalvatot : ……ローテ様も
温かく見守っておいででしょう。
Chalvatot : さあ、存分に
お時間をおかけになってください。
Claidie : あ、そうだわ。
シャルヴァト、あなたは何かご存知かしら。
Claidie : 今度の舞踏会、
クリルラも衣装を用意しているそうなの。
珍しいこともあるものだと思って……。
Chalvatot : はぁ……
ただの噂でよろしければ。
Claidie : どんな噂なの?
Chalvatot : 姫様はご存知でしょうか。
あの舞踏会は、男女の社交の場……
何と申しますか、む、むぅ……
Claidie : わかっているわ。
端的に言うなら、出会いの場よね。
Chalvatot : ええ、ええ。
そこでクリルラ様は、とうとう
テュロム伯爵様のご嫡男様に……
Claidie : ええっ!?
Claidie : あら、少し待って。
Claidie : あなたは……、
何か御用でしょうか?
Claidie : そう……。
舞踏会のため、兄上の急病用の薬を……。
Chalvatot : 姫様、
その件は、この私にお任せください。
Chalvatot : ある程度のことは
既にわかっておるのだ。トリオン様がご気分が
優れぬ際に、よく効き目があるのは……
Claidie : 少し待ってちょうだい、
シャルヴァト。
Chalvatot : ハッ?
Claidie : 冒険者の方、
薬の材料となる花「キンノキリンソウ」を
手に入れてきてくださらないかしら?
Claidie : とても珍しいものでして、
人里離れた場所にポツンと咲くものだとか。
見つけるのにも大変苦労すると聞いております。
Claidie : しかし……
私は兄上のために、急いで
手を打たないとなりません。
Claidie : シャルヴァト、
キンノキリンソウの生息地を
彼に教えてあげてください。
Chalvatot : ……ハッ。
冒険者ならばたどり着けるはずです。
ミンダルシア大陸のアットワ地溝へ。
Claidie : どうも、ありがとう。
Claidie : 冒険者の方、
よろしくお願いします。
道中、お気をつけて……。
Chalvatot : 急ぐがいい。
姫様がご所望のキンノキリンソウ、
すぐさま採って戻ってくるのじゃ。
Chalvatot : その生息地は
アットワ地溝。大地の裂け目のそばに
ポツンと咲いているのが見つかったことがある。
(Harvesting Pointに草刈鎌をトレード)
だいじなもの:キンノキリンソウを手にいれた!
キンノキリンソウ
黄金色の花粉が光り輝く、香り高い草花。
人里離れた場所で育つとされ、
人の手で育てるのは大変困難とされる。
Chalvatot : ようやく戻ってきおったか!
まったく世も末、冒険者ごときが
姫様をお待たせするとは……
Claidie : ひどいわ、シャルヴァト。
Claidie : 冒険者の方は
私がお願いしたことのために、
大変な苦労をしてくださったのです。
Claidie : そうですよね?
Claidie : キンノキリンソウ、
本当にどうもありがとうございます。
Claidie : 実は……申し訳ないけれども
あなたのことを簡単に調べさせてもらいました。
Claidie : これから
私が話すことは、サンドリア王室の秘密。
Claidie : どうしても、あなたの
お力をお借りしたいので明かそうと思います。
……他言なさらないでくださいますか?
Chalvatot : ひ、姫様!?
選択肢:他言しない?
>>いいえ(「いいえ」の選択肢が消えてループ)
Chalvatot : き、貴様!!!
貴様に選択肢なぞない!!!
Claidie : シャルヴァト……
少し静かに。
>>はい
Claidie : お礼を言います。
Claidie : 実は……
このキンノキリンソウは、トリオン兄さんの
急病用の薬にはなりえないのです。
Claidie : それどころか、
トリオン兄さんの体調を
一気に悪化させるものなのです。
Chalvatot : ……。
Claidie : 以前のこと。
ヴィルゴ侯爵家の招待客に、この花を
髪飾りに使ったお嬢さんがおりました。
Claidie : そのお嬢さんと
挨拶を交わしたトリオン兄さんは
少し経ってから体調を崩してしまいました。
Claidie : 舞踏会そのものを
面倒に思っていたトリオン兄さんは、
これ幸いと、その状況を利用しました。
Claidie : それこそが、
ハルヴァー宰相が語っていた事件の真相です。
Claidie : ……シャルヴァトが
調べたところによれば、すべて私たちの
体質によるところが大きいとか。
Chalvatot : 確か……
アラルギー反応、とか言いましたか。
いや、アキレルー反応、だったかもしれません。
Claidie : 不思議なもので、
トリオン兄さんと私の他は、誰も、
この花で具合が悪くなりません。
Claidie : そう、私もなのです……
トリオン兄さんと同じで……
ううっ……
Claidie : ああ……!
Chalvatot : ひ、姫様!
Chalvatot : お待ちください、
すぐにペパーミントを……!
Claidie : ……だ、大丈夫よ、
シャルヴァト……。
Claidie : 失礼しました、
冒険者の方。
Claidie : 私たちの特殊な体質……
その反応は、この庭にある薬草ペパーミントで
抑えられることがわかっています。
Claidie : ですが、
このことを知る者は、とても数少なく……
ハルヴァー宰相にも知らされてはおりません。
Claidie : ハルヴァー宰相への報告の際には、
どうか、この件の詳細は伏せてくださいますよう。
Claidie : そうですね。例えば、
「トリオン様のための特効薬は用意できたので、
安心してもらいたい」などと伝えてください。
Claidie : 特効薬である
ペパーミントは、この庭で育てていますし……
Claidie : とても珍しい
キンノキリンソウは、あなたのおかげで
ここにありますから。
Claidie : しばらくは
生えることもなく、誰の手にも
渡らないことでしょう。
Claidie : この花は
私の方で処分しておきますから、
後は……よろしく頼みましたよ?
だいじなもの:キンノキリンソウを失った。
Chalvatot : 姫様……
あのキンノキリンソウを
ご寝室へ持っていかれるとは……。
Chalvatot : 姫様のお考えが
わかるからこそ、このシャルヴァト、
黙っておりますが……うう、辛かろうに……
Halver : ……どうだ、
庭師のシャルヴァトに会えたか?
Halver : そうか!
特効薬を用意できたと
申していたというのか!
Halver : しめたものだ。
ヴィルゴ侯爵家の舞踏会まで、あと僅か。
心安らかに過ごせそうだ。
Halver : ……いや、
もうひとつ、問題が残っていたな。
Halver : トリオン様の
ダンスのお相手であるクレーディ様。
その代役を決めなくてはならなかった。
Halver : クレーディ様が
万が一、体調を崩された場合、いつもならば
クリルラが代役を果たすことになっている。
Halver : 代役には、
トリオン様の、ダンスとは呼べぬようなダンスに
ついていく技量が要求されるのだ。
Halver : だが、こたびの舞踏会で
クリルラは、テュロム伯爵家のご嫡男様と
初めてダンスをすることになっているという。
Halver : 初めてのダンス……
冒険者のお前にわかりやすくいえば、
お見合い、か?
Halver : 今、ドラギーユ城内は
その噂話でもちきり。クリルラ神殿騎士団長から
クリルラ伯爵夫人になる日が近い、とな。
Halver : ……ううむ、正直、
我が妹の方が相応しいと思うのだが……
Halver : ご、ゴホン。
話を舞踏会に戻そう。
Halver : 今のところは
クレーディ様の代役は
クリルラ以外に思いつかぬからな。
Halver : それゆえ、
クレーディ様には、こたびの舞踏会の間だけでも
健やかでいらっしゃらなくては……。
Halver : ……ぬっ、いや、
もちろん、いつでも健やかであられんことを
お祈り申し上げているぞ。
Halver : お前も、
日々の祈りを忘れぬようにな。
20000ギルを手にいれた!
Halver : 舞踏会の話だが……
クレーディ様が万が一、体調を崩された場合、
クリルラが代役を果たすことになっている。
Halver : しかし、こたびは
クリルラに大事な先約があってな……
ううむ、どうしたものか。
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最終更新:2021年03月28日 16:32