南方の伝説

Southern Legend
タブナジア礼拝堂にあった「アル・タユ
の絵」は、ミスラたちのもとより持ち出
されたものだという。
ウィンダス森の区にいるミスラの族長
から、詳しい話が聞けるといいが……。


タブナジア地下壕


Despachiaire : 冒険者の方、
ウルミアのことを知りませんか? 異国の地で、
あの子に変わりはありませんでしょうか?

Louverance : お久しぶりです。
デスパシエール老。

Despachiaire : こ、これは
ルーヴランス様!

Louverance : [Your Name]殿と私は、
ヴァナ・ディール全体の幸福のために
真実を追う者。
Louverance : あなたのお孫さまも
私たちと同じ目的をもって、日々、明るく
充実した日々を過ごしております。どうか
ご安心を。

Despachiaire : ルーヴランス様、
聖騎士様がご一緒ならば、確かに安心です。
しかし、ウルミアは我慢強く愚痴のひとつも
言わない子……
Despachiaire : まさかあの子に
辛い思いをさせてはおりませんでしょうな?
不憫な思いをさせてはおりませんでしょうな?

Louverance : ええ、たしかに
ウルミアさんは、志の高い立派なお嬢さんです。
責任感も人一倍高い。……だからでしょう。
Louverance : タブナジア大聖堂に納められた
「アル・タユの絵」のことを尋ねられた際、
ご自分を勉強不足だと責めていらっしゃいました。

Despachiaire : な、なんと!

Louverance : ウルミアさんは神学生では
ないのですから、そのような絵のこと何も
知らずとも、気に病むこともありませんのに。

Despachiaire : まったくその通りです!
「アル・タユの絵」がタブナジア大聖堂に
納められた頃、ウルミアはまだほんの
おさな子でした!
Despachiaire : ルーヴランス様!
許されるならば、かわりに私が
あの絵の説明をいたしましょう。
Despachiaire : 私は、あの絵を
大聖堂に運び入れるのを手伝ったことが
あります。あの絵にまつわる騒動も見て
きました。

Louverance : ほほう。
では今、私にその説明をお願いします。
責任をもって、ウルミアさんにお伝え
いたしましょう。

Despachiaire : はい……
……あの絵は今から約25年ほど前、
タブナジア大聖堂に持ち込まれたものです。
Despachiaire : なんでも辺境にある
ウガレピ寺院なる場所で見つかったものだそうで。
Despachiaire : 伝説にうたわれている
一節……古代の民が楽園へ通じる扉を
開かんとした場面が描かれております。
Despachiaire : ええ、ええ、
今でもはっきりと思い出すことができます。
古代の都の上に現われている光の扉……。
咆哮する、楽園の扉の番人の姿……。
Despachiaire : その番人は、竜の姿をしており、
その四肢は鎖によって絡め取られておりました。
Despachiaire : その姿が印象深く、
伝道師の皆さまがたは、その絵を「鎖の絵」、
もしくは「竜の絵」と呼んでおりました。


Louverance : なるほど。
その頃はまだ、「アル・タユの絵」とは
呼ばれてはいなかったと……?

Despachiaire : はい、後に
ミルドリオン枢機卿様があの絵をごらんになった
ときに初めて「アル・タユ」だとおっしゃったとか。
Despachiaire : 神の怒りをかい、
水中に落ちた都市アル・タユのことは、
酒の肴に詩人の歌にと持てはやされ、
当時、タブナジア中の噂話となったものです。

Louverance : ……しかし、なぜ、
ミルドリオン枢機卿は、
あの都市の名を知っていたのでしょう?

Despachiaire : 私が聞いたところですと
ミルドリオン枢機卿様は、タブナジアに
現われる前は、悟りを求めて辺境をさまよう
僧だったとか。
Despachiaire : 盗賊や海賊たちは、
辺境や遺跡から、多くの聖遺物を持ちよって
きていました。おそらく辺境には、隠された
伝説や知識があるのでしょう。

Louverance : なるほど……。
辺境にて、その名を聞いたのだと……。

Despachiaire : はい、実際、
辺境からミスラがやってきまして、あの絵を
ウガレピ寺院に戻すように騒いだといいます。

Louverance : その話は、
聖職者の間では有名ですね。
ミルドリオン枢機卿が、それをうまく取りなし、
タブナジア大聖堂の面目を保ったとか。

Despachiaire : はい、私たち町人も
何事もなく騒ぎが収まり、胸をなでおろしました。
あの時は、町中のミスラたちがケダモノのごとく
騒ぎまして、どうなることかと思いましたから。

Louverance : そのミスラ……。
そのミスラならば、あの絵のことを
より詳しく知っているのかもしれませんね。
Louverance : デスパシエール老、
そのミスラはどこから来た者か、なんという
名の者か、覚えてはおいでではないですか?

Despachiaire : 名前だけならば、
わかります。サンドリア大聖堂の前で、
罪狩りのミスラ」がやってきたと、
何度も名乗りをあげておりましたから。

Louverance : 罪狩りのミスラ……
ミスラの本国から放たれる刺客ですか。
Louverance : ……となれば、
ミスラたちにとっても、あの絵は
重要なものだったということですか。

Despachiaire : そういえば、ルーヴランス様。
少し前になりますが、まだうら若い罪狩りの
ミスラが、ここタブナジアを訪れております。
Despachiaire : あのミスラに尋ねれば
なにかわかるかもしれませんぞ。

Louverance : 罪狩りのミスラがここに?
Louverance : なるほど。
デスパシエール老、ご協力感謝します。
そうですね……そのミスラを探してみます。
Louverance : 罪狩りのミスラが
やってきているというのは意外でした。
いったい、なんの用でタブナジアへ……。
Louverance : 「アル・タユの絵」のこと、
加えて罪狩りのミスラのこと、ウィンダスに住む
ミスラの族長様に尋ねてみましょう。



>>パターン1

Despachiaire : 少し前になりますが、
まだうら若い罪狩りのミスラが、
ここタブナジアを訪れております。
Despachiaire : どうやらプリッシュのことを
調べていたようですが、よくわかりません。
ミスラのことは、ミスラに尋ねてみては
どうでしょう?

>>パターン2

Despachiaire : ほら、あなたは
もうご存知でしょう? まだうら若い罪狩りの
ミスラが、ここタブナジアを訪れていたことを。
Despachiaire : 彼女がいったいなぜ
タブナジアに来たのか……。ミスラのことは、
ミスラに尋ねてみてはどうでしょう?


ウィンダス森の区



Perih Vashai : 冒険者よ。
「アル・タユ」について聞きたいと?

Louverance : 待ちなさい。
単刀直入にそのようなことを尋ねるとは、
[淑女/紳士]の風上にもおけませんよ。
Louverance : 失礼いたしました。
ウィンダスの族長ペリィ・ヴァシャイさま。
Louverance : 私は、ルーヴランス・ミスタル。
ヴァナ・ディールと人を救うがために、歴史の裏に
隠されし真実を追う者。
Louverance : 破滅の時が近づいています。
あなたさまがたミスラに伝わる古き知識、
その導きをどうか私たちに……

Perih Vashai : ……話はよくわかった。
しかしあたしも、あの絵に描かれている
「アル・タユ」なる都についてはなにも
知らぬ。
Perih Vashai : 罪狩りのミスラに尋ねても、
おそらく答えは得られぬことだろう。
彼女たちは今、重要な使命を負って旅をしている。

Louverance : ……そうですか……。
ところで、立ち入ったことをお聞きしますが、
罪狩りのミスラ殿は、なにかの罪を追って?

Perih Vashai : そう。罪狩りのミスラは、
タブナジアの枢機卿に罪を償わせるために来た。

Louverance : な!? タブナジアの枢機卿を?
それはいったい、どのような罪なのです?

Perih Vashai : 奇しくもそれは、
おまえたちのいう「絵」にまつわる罪だ。
Perih Vashai : 盗人の手によって
ウガレピ寺院より持ち出されたあの絵。
Perih Vashai : 罪狩りのミスラが
それを取り返そうとタブナジアへ向かったおり、
タブナジアの枢機卿とやらは、罪狩りのミスラに
ある取り引きをもちかけたのだ。

Louverance : 取り引きを?

Perih Vashai : タブナジアの枢機卿は、
ミスラに伝わる伝説、その使命のこと、
そのすべてを知っていたそうだ。
Perih Vashai : そして、タブナジアには
その使命を果たす準備がされていると言った。
Perih Vashai : だからこそ、その当時の
罪狩りのミスラは、その取り引きを飲んだ。
人の運命を、その枢機卿に託したのだ。

Louverance : 待ってください
ペリィ・ヴァシャイ族長さま。
Louverance : お聞かせください。
ミスラに伝わる伝説、そしてその使命とは?
あなたがたは、なにをするつもりだったのです?

Perih Vashai : それは、あの絵を描いた
古代の民が、ミスラに伝えた使命。
眠れる神々を目覚めさせること……。

Louverance : 眠れる神々……!?

Perih Vashai : 古代の民が楽園の扉を開き、
ヴァナ・ディールを傷つけたという話を
きいたことがあろう?
Perih Vashai : その傷口からあふれ出た
「虚ろなる闇」は、山を、海を、空を、森を、
そして命を飲み込もうとした。
Perih Vashai : ヴァナ・ディールに
生きとし生けるものたちは、女神アルタナが
流した涙で世界を清めることにした。
Perih Vashai : しかし5つ目の涙を巡って
人の王と竜の王に争いが起こり、その決着は
いつまでたってもつかず……
Perih Vashai : 残された人々は、
眠れる神々の力で
ヴァナ・ディールの傷口を癒した。

Louverance : ……それが、
ミスラに伝わる伝説……?

Perih Vashai : 冒険者よ。
おまえならば、人里はなれた辺境や
密林の奥地にて、静かに輝く巨大な
クリスタルを見たことがあるだろう。
Perih Vashai : あのクリスタルこそ
神々の臥所であり、閨(ねや)。
Perih Vashai : 伝説の時代、
ヴァナ・ディールの傷口を癒すために
呼び出された神々の眠る地なのだ。
Perih Vashai : そして、
ヴァナ・ディールの傷口が開かれ
「虚ろなる闇」があふれ出た今……
Perih Vashai : あたしたちは
一刻も早く、眠れる神々を呼び覚まし、
ヴァナ・ディールを癒さねばならぬ。

Louverance : ……その役目を、タブナジアの
枢機卿ミルドリオンは行おうとしていたと?
しかしどうやって?

Perih Vashai : それは、
このあたしも知ることではない。
Perih Vashai : だが、どうしても知りたいと
いうのならば、あの戦乱を生き延びたという
タブナジアの神学生に尋ねるといい。
Perih Vashai : ……その罪が狩られる前にな。

Louverance : ……!

Perih Vashai : 説明はいらぬだろう。
罪狩りのミスラは、決して罪は逃さない。
罪人は死んでいても、罪は死なぬということ。
Perih Vashai : 気をつけることだ。
あたしたちには裁けないが、おまえが犯した罪は、
いずれおまえを裁くだろう。

Louverance : [Your Name]、
あなたは彼女の話をどう思いました?
Louverance : ミスラに伝わる教義には、
サンドリア大聖堂のものと大きく異なる点が
いくつもあります。
Louverance : 特に、女神アルタナさまの
5つの涙に関する伝説は、私たちの伝説とは
まったくもって食い違っている……。
Louverance : ですから、彼女たちの言うこと
すべてを、鵜呑みにするわけにはいきません。
Louverance : しかし伝説はさておき、
彼女たちの言うように「虚ろなる闇」が各地に
現れているということは紛れもない真実です。
Louverance : ただ、罪狩りのミスラたちは
ミルドリオン枢機卿ではなく、神学生プリッシュを
追っているようです。
Louverance : それはつまり……
罪狩りのミスラたちでも、ミルドリオン枢機卿を
見つけ出すことはできなかったということ。
Louverance : ミルドリオン枢機卿は
既に没したのでしょうか?
Louverance : ならば、
私の強運もついに尽きたか?

Honoi-Gomoi : お久しぶりでございます。
覚えていらっしゃるでしょうか?
このホノイゴモイのことを。
Honoi-Gomoi : いやいやまったく、あなたさまも
お人が悪い。あなたさまがいらっしゃっていると
聞いて、たいへんに驚きましてございますよ。
Honoi-Gomoi : しかもこれはまた、
あいもかわらず見事なお手前で。


Louverance : ……。

Honoi-Gomoi : おっとこれは失礼。
本日は、あなたさまの腹心の方々より、
これをあなたさまに渡すよう、助言を
いただいて参りました。
Honoi-Gomoi : あなたさまのお仕事に、
ようく役立つ品でございましょう。

Louverance : これは……!

Honoi-Gomoi : ええ、ええ。
あなたさまがあの憎たらしいブッキーの奴らと
剣を交えになったときに、割れてしまったもので
ございます。
Honoi-Gomoi : このわたくし、
これを修復するために、いやはや
あれやこれやと手を尽くしました……
Honoi-Gomoi : それに加えて、ずいぶん前に
あなたさまより依頼された件、やっとめぼしが
つきましたでございます。
Honoi-Gomoi : あなたさまをあのような目に
あわせました、あの憎らしい賞金稼ぎ……。

Louverance : ……
やっとわかったのですか?

Honoi-Gomoi : はい。
ミスラの海賊どもの話では、あやつはマウラより
南にある小さな無人島を買い取ったとか……。

Louverance : なるほど。
これは、ツキがもどってきたようですね。
Louverance : [Your Name]殿。
ここから先は、私ひとりに任せていただきたい。
Louverance : 私の強運は、私だけのもの。
今後、この強運があなたに迷惑をかけることも
あるでしょう。では……。



Perih Vashai : 冒険者よ。
あの男とともにいるはよくないぞ。
あれは業を背負った男だ。
Perih Vashai : 業は清めねば、
いずれわが身へと返ってくるもの。
それが自然の摂理だ。


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最終更新:2015年06月14日 21:55
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