Diederik : やあ、あんたか。
アンジェリカ(Angelica)は、
ウィンダスの宿屋にいるぞ。
Diederik : なんとかうまいこと、
描き直しを頼んできてくれよ。
Angelica : あら[Your Name]。久しぶりね。
またわたしの芸術的な絵の
モデルになりたくていらしたのかしら?
Angelica : まぁ、なんてこと!
わたしが描いた絵を
運ぶ途中になくしたですって?
Angelica : 確かに最近、バストゥークに住む
ウムバートって方の希望で、絵を1枚
描いたけれど……。その絵のことかしら?
Angelica : いったいどういうことなのか、
とにかく事情を聞かせてちょうだい。
Angelica : ……まあ、絵を船で運ぶ途中、
海賊に襲われてしまったの。恐ろしいわね。
Angelica : そして、その混乱に紛れて、
絵がなくなってしまったというわけね?
Angelica : それであなたは、
あのディデリックとかいう人の代理として、
絵の描き直しを、頼みに来た……。
Angelica : それにしても、あなたのお友達は、
本当に、絵の代わりに空箱を持っていったの?
Angelica : ずいぶん大胆な計画よね。
ふふ、楽しそう。上手く騙せるのかしら?
Angelica : 事情はわかったし、
……いいわ、描き直してあげます。
Angelica : ええ、きっとこれは、
わたしに課せられた試練の壁。
このアンジェリカ、もちろん受けてたちますわ!
Angelica : そうよ、思い返せば
あれは納得のいく出来ではなかったわ。
わたしにはもっと素晴らしい絵が描けるはず!
Angelica : 絵の内容は、おじいさんの
お亡くなりになった奥様の肖像画、だったわね。
いちおう、似顔絵を、資料として
いただいているけれど……。
Angelica : ……ダメよ。やっぱりダメ!!
あんなヘタな似顔絵だけだなんて!
ちっとも奥様のイメージが浮かんでこないわ。
Angelica : ……ああん、もう!
なにか他に、奥様のイメージを
膨らませてくれるものはないのかしら。
Umberto : おお、やっと絵を持ってきおったか。
待っていたぞ。早く見せてくれ!
Diederik : まあまあ、じいさん、焦るなよ。
まずは一息入れさせてくれ。
さっき到着したばかりなんだ。
Umberto : 何を言ってるんじゃ!
さんざん待たせおってからに。注文した絵は、
3日前には着く約束だったんだぞ。
Umberto : ……まさか、持ってきていないと
言い出すんじゃなかろうな? 場合によっては、
タダじゃすまさんからな!
Diederik : わかってる、わかってる。
今、渡すから、そう怒らないでほしい。
おぁっと、丁寧に扱ってくれよ?
Umberto : ふん、さっさとよこせばいいんじゃ。
まったく、近頃の若造は……。
Umberto : ……ん?
……ずいぶん厳重な包みじゃな……。
ちっとも開かんではないか……!
Diederik : ああ! ダメだダメだ!
そんなに乱暴に扱ったら! なぁ、
まずは落ち着いて話を聞いてくれよ?
Umberto : ……ふむ、
絵の具がまだ乾いていないのか。
Umberto : まったく、遅れて
やっと到着したと思ったら未完成品か……!
けしからんな……! いったい、いつまで
わしを待たせるつもりなんじゃ!
Diederik : だが、じいさん。
絵画ってえのは、えらくデリケートなんだ。
絵の具が確実に乾くまで、湿度や温度の
急激な変化にさらすのは良くないんだよ。
Diederik : この[Fellow Name]って奴は、
ええと、……絵の専門家なんだ。
Diederik : ……なに? 冒険者に見える?
バカなことを言うなよ、じいさん。
こう見えて、なかなかの目利きだぞ。
Diederik : 専門家である[Fellow Name]が、
今、箱を開けると、絵に悪影響を与えると言うんだ。
Diederik : ……だから、じいさん。
[Fellow Name]がいいと言うまでは、
決して箱を開けないでくれ。
いいか、決してだぞ。
Diederik : ……なぁに、
もうほんの少しの辛抱じゃないか。じいさんだって、
できあがった絵をダメにしたくはないだろう?
Umberto : ……ふむふむふむ。
まあ、いいじゃろう。仕方ない。3日も先延ばしに
されたんじゃ。もうしばらく待つぐらい
勘弁してやることにしよう。……その代わり、
Umberto : 絵が乾くまで、
ただ待つだけでは暇じゃろう?
Umberto : 実はな、この前
死んだばあさんとの思い出の品である
バル貝の殻をなくしてしまってな。
Umberto : おぬしら、
探しにいってきてくれんかの。……まさか、
この殊勝な老人の頼みを嫌とは言うまいな?
Diederik : おい、じいさん!
勘弁してくれよ。
Umberto : ふん、散々待たせておいて、
頼みの1つも聞いてくれんとはな。
……今後おぬしには、一切仕事は頼まんほうが
良いようじゃな。
Diederik : いや、その……
じいさんの頼みの1つや2つ、もちろん
聞こうじゃないか! なぁ、[Fellow Name]?
Diederik : ただし、箱は絶対に
開けないと、約束してくれ。
専門家の[Fellow Name]がこう言ってるんだ。
これは必ず、守ってくれよ。
Umberto : しつこいのう。
いいから、早く行ってこい!
Diederik : ……よし、どうやら空箱だとは
気づかなかったようだな。
まずは、第一関門突破だな!
Diederik : あれだけ念を押せば、
まさかじいさんも、箱は開けんだろう。
Diederik : ……それにしても、まあ、なんだ、
変な頼みごとを引き受けちまったな。
Diederik : ええと、じいさんが探しているのは
バル貝の殻だったな。
Diederik :
バル貝の殻だったら
昔、あつかったことがある。仕入れ先の奴は、
コロロカの洞門で手に入れたって言ってたな。
Angelica : 今の音は、いったい何?
Angelica : まぁ、あなたのお友達の様子がわかるの?
……ふーん、そんな便利なものがあるのね。
Angelica : それで、どうなの?
なにか絵のヒントは見えたのかしら?
Angelica : 奥様の思い出の品が
コロロカの洞門で取れるバル貝の殻なのね?
ふーん、そうなの……。
……いいイメージが浮かびそうだわ。
Angelica : わたしのこの素晴らしいイメージが
消えないうちに急いでバル貝の殻とやらを、
取りにいってちょうだい!
Diederik : すまないが、
頼れるのはあんたしかいないんだ。
頼む、バル貝の殻を探してきてくれ!
Diederik : 昔、あつかったことがある。
仕入れ先の奴は、コロロカの洞門で手に入れたって
言ってたな。
※採掘をする。
バル貝の殻を手にいれた!
Rare Ex
アクセサリに用いられる美しい模様の貝殻。
(Angelicaにバル貝の殻をトレード)
Angelica : まぁ、バル貝の殻!
……これが絵画を依頼された方と奥様との
思い出の品ね?
Angelica : ああ、何か引っかかるわ。
なにかしら、このモヤモヤとした感じ。
Angelica : わたし、どこかで
これと同じものを見たことがあるわ。
Angelica : ……ええ、そうよ!
確かバストゥーク!
Angelica : 昔、バストゥークにいた頃ね、
このバル貝の殻のペンダントをつけている
ご婦人がいらっしゃったわ。
Angelica : そのご婦人は画家なのよ。
休日はいつも旦那様と一緒にいらして、
旦那様をモデルに絵を描いてらっしゃったの。
Angelica : えぇ、とても幸せそうなご夫婦。
旦那様はじっとしてらっしゃらない、落ち着きのない
方でしたけど、そこは穏やかな奥様が
上手くなだめてらっしゃったわ。
Angelica : わたしの熱い絵への情熱をぶつけるには
ちょっと物足りないですけれど、ああいう
ゆったりとした過ごし方も、素敵だわ。
Angelica : そうそう、それに、
画家である奥様の色使いがとても美しいの!
Angelica : おもわず見惚れてしまうほどよ。
本当に素晴らしかったわ。
Angelica : そうね、何色って表現したら
良いのかしら? 単色なのですけれど、
見る角度によって複雑、繊細に色を変える、
このバル貝の殻のような……。
Angelica : ……!
……!!
Angelica : 似てる……似ているわ!
資料として渡された似顔絵と
バストゥークでお会いした画家の奥様……!
Angelica : ということは、
私がお会いした奥様と、これから肖像画に
描く人物って同じ方なの……!?
Angelica : [Your Name]、
あなたのお友達に、連絡をとってみてちょうだい!
Umberto : おお、これは……!
おぬし、本当に
バル貝の殻を
見つけてきてくれたのか!
Umberto : ……うれしいのぅ。
これを、再び手にする日が来ようとはな……。
Umberto : ……わしが、
この商人に依頼した絵とは、
死んだばあさんの肖像画なんじゃ。
Umberto : わしにはもったいない、
……よく出来た妻じゃった。
Umberto : ……おぬしに探してもらった
バル貝の殻はな、
わしが昔、ばあさんにあげたものなんじゃ。
Umberto : もうずいぶんと古い話になるか。
2人で出かけた海岸で、わしは
バル貝の殻を拾ってなぁ。
Umberto : 綺麗だからと、
何気なくばあさんに渡したんじゃが、喜んでのぅ。
ずっと持っていたいからと、紐を通して、
ペンダントにしてな。
Umberto : 死ぬまでずっと身につけておった……。
Umberto : 何度かばあさんに、もっときちんとした
宝石を
プレゼントしようと思ったんじゃが
ばあさんは、この
バル貝の殻がいいんだと
言い張ってな。
Umberto : 結局わしからばあさんへの贈り物は、
その
バル貝の殻一つで、
最初で最後になってしまったのぅ。
Umberto : ばあさんは画家をしていてな。
どこへ行くにも、キャンバスと絵の具を
持っていくほど絵を描くことが好きじゃった。
Umberto : ……休日は、わしもよく
絵のモデルをやらされたのぅ。
恥ずかしいから嫌だと言ったんじゃが……。
Umberto : ばあさんは絵の具の色に、
ずいぶんと凝っておってな。
昔はよく絵の具の材料を探しに、
あちこち旅行したもんじゃ。
Umberto : ばあさんが作った中でも、
特に気に入っておった絵の具はおぬしが
探してくれた、この
バル貝の殻のような色でな。
光の加減によって色が変わるんじゃ。
Umberto : ばあさんはそれを、秘伝の絵の具だ
と言って、それは大事にしておったのぅ。
Umberto : ……たった1人いなくなるだけで、
ずいぶんと家は、静かになるもんじゃ。
Umberto : わしの記憶が薄れないうちに
妻の姿を何かにとどめておきたくなってな。
Umberto : そこにいる商人に、
ばあさんの肖像画を注文したんじゃよ。
Umberto : ……つい喋りすぎてしまったな。
Umberto : ……悪いが、
しばらく1人にしてくれんか……?
Angelica : やっぱり!
思ったとおりだわ。さすがわたし。
Angelica : そうと判れば、
もう肖像画のイメージは完璧よ!
Angelica : ……そうね、せっかくだし、
ぜひともあの奥様が使ってらした
絵の具の色を再現したいわ。
Angelica : たしか乳白色の原石は、
ええと……、ヤグードの城で手に入ると、
お伺いした気がするんだけど……。
詳しい場所までは思い出せないわ。
Angelica : さあ、一刻も早く
乳白色の原石を取ってきてちょうだい。
わたしのイメージが飛び立つ前に!
(Brass Doorを調べる)
[Fellow Name] : [Your Name]!
[Your Name]!
大丈夫ですか!? 目をあけてください!!
[Fellow Name] : ……あぁ、平気そうですね。
良かった、心配しました。
[Fellow Name] : シグナルパールから
モンスターに襲われる[Your Name]の声が
聞こえて、急いで駆けつけたんです。
[Fellow Name] : 本当に無事で良かったです。
[Fellow Name] : ……そういえば、
[Your Name]は乳白色の原石をを
探しにきたんですよね?
……もしかして、この中に……?
(Brass Doorを調べる)
選択肢:扉の中に入りますか?
はい
いいえ(キャンセル)
(???を調べる)
[Your Name]は、Yagudo Muralistを倒した。
[Fellow Name] : やっと、倒せましたね。
あなたを襲ったのは、こいつだったのですね……。
[Fellow Name] : 乳白色の原石を
探しましょう。
(???を調べる)
[Fellow Name] : これが乳白色の原石……。
[Fellow Name] : そうだ!
言いにくいのですが、ディデリックさんが
海賊に襲われた時になくなった絵は、
見つかったんです。
[Fellow Name] : アンジェリカは
もう新しい絵を描きはじめて
しまったんでしょうか……。
[Fellow Name] : 私も一緒に謝ります。
アンジェリカが待っているでしょうから……
行きましょう、[Your Name]!
乳白色の原石を手にいれた!
乳白色の原石
砕いて溶かし絵の具にすると、
真珠のような光沢を放つ石。
最終更新:2015年04月20日 23:32