超改速 ランナーアップ
超改速 ランナーアップ P 水文明 (4) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 3000 |
■手札進化 : 侵略者またはイニシャルズを1体自分の手札から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。 |
■このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンからカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。 |
作者:SCA6
手札進化としては珍しく文明ではなく種族を指定しており、当然採用できるデッキは限られる。ある程度の専用構築は必須となるだろう。
もちろん能力はその分強力で、アタックトリガーで無条件のバウンスを放つという腐りづらいもの。
対象は自分・相手を問わずしかもカード指定で、このコスト帯ではありそうでなかった非常に実践的な能力である。邪魔な踏み倒しメタクリーチャーはもちろん《希望のジョー星》等のフィールドカードを除去したり、自分のドキンダムの封印を手札に戻してハンドキープしながらビートしたり……と使い方は無限大。進化条件の厳しささえ乗り越えられれば縦横無尽の活躍を見せてくれるだろう。
しかしその真価は、《ランナーアップ》自身を対象に取ったときにこそ発揮される。
手札進化の進化元にはもちろん進化クリーチャーも指定可能なので、退化することにより間接的にではあるがどんな進化侵略者も侵略条件を無視して着地させることができるのだ。しかも一切メタられることもなく。
一見するとどんな大型進化侵略者も踏み倒せるぶち壊れカードだが、有効に使うのは意外に厳しい。
というのも、それはこのバウンス効果がアタックトリガーである点。侵略者が強いのはその踏み倒し性能だけでなく強力なCIPやアタックトリガーに依るのが大きいのだが、コイツで退化させた時は既にその発動タイミングが過ぎている。つまり事実上ただ打点がデカイだけの準バニラになってしまうのだ。
よってコイツと相性がいいのは脳筋クリーチャー(《超獣軍隊 ベアフガン》)か、維持することに意味があるロッククリーチャー(《超九極 チュートピア》)くらいのものだろう。
逆に言えば「cipとATを犠牲にする代わりに純粋な打点を踏み倒しメタをすり抜けて着地できる」ということでもある。
状況打開用のセカンドプランとして割り切るのもありか。(考案中のクロニクルデッキではこの使い方を想定している)
一応(マスター・)イニシャルズも踏み倒せるが、こちらにも相性のいいカードは多くはない。
自然の《虹速 ザ・ヴェルデ》や闇の《不死 デッド55》に次ぐ「火以外の4コストで召喚酔いしないコマンド」でもあるので、退化など考えず普通に侵略のタネとして使うのもあり。
何かと癖のある水の進化侵略者にとってはまさに待望の1枚……と言いたいのだが、そうすると今度はその手札消費の激しさと進化条件の厳しさが災いする。
- 先に侵略のほうを解決して《ランナーアップ》にのっけた後からアタックトリガーで侵略先を手札に戻すという本末転倒な挙動も可能。やる意味はほとんどないが、デッドダムドを回収して使いまわせるのは強いかもしれない。
- 非進化侵略者の中だと《幻影 ドン・サボテ》とかでいきなり最速3ターン目にワールド・ブレイカーとかも強そう。要求値もかなり低いので、もしかしたらこの動きが一番強いかもしれん。
- 「ランナーアップ」とは2着という意味で、ナンバー2の意思と美学が如実に表れたカード名となっている。
関連カード
アタックトリガーでバウンスを放てる中型クリーチャー
- 《精神を刻む者、ジェイス》
- 《放浪宮殿 トライデン》
- 《甲殻鬼動隊 セビーチェン》
セビーチェンっていつか必ず化けると思ってたんですけど、結局日の目を見ることなくマルコstarが出てしまった……
収録
評価
最終更新:2021年10月31日 20:00