王来大戦からおよそ15万年。
世界はモモキングや
ジョラゴン、サッヴァークなどをルーツとした
ドラゴンの世界となっていた!
火文明は爆轟龍 ツァーリ・ブランドを筆頭にするニトロ・ボンバ・
ドラゴンと超和英雄 モモカイゼルXX世を筆頭とするスーパー・
ヒーロー・
ドラゴン。
水文明はエンペラー マニフェストXX世を筆頭としたインフルエンサー・ウェイブ・
ドラゴン。
自然文明は世界命刻 バラドラゴを筆頭としたハザード・ガイア・
ドラゴン。
光文明は煌帝龍 サヴァキドラを筆頭とした
ジャスティス・マスター・ドラゴン。
闇文明は∞皇龍 ゲンムカイゼラーを筆頭としたダークネス・ムゲン・
ドラゴン。
これらの龍がそれぞれの文明を治めていた。
ある日超獣世界から近くも遠くもない星『アビス・ワールド』で大爆発が起きた。
最初にそれを観測したのは科学が発達した水文明である。
水文明のアクア・ゲイザーが自身の所有する望遠鏡『インビンシブル・テンモンガク』で発見したのである。
「大変だぁ!厄災の星、アビス・ワールドで大爆発が起きたぞ!!すぐにウマキン☆ダイジンに知らせなくてはぁ!!!」―――――アクア・ゲイザー
すぐにアクア・ゲイザーは水文明の重役である、ウマキン☆ダイジンにそれを知らせる。
しかし、政治手腕はかなりのものだがとんでもなくいい加減な王であるエンペラー マニフェストXX世は「別にそこまできにせんでもだいじょぶっしょwwwwそれより我インスタウェイブにうpする動画とらんとだからそこんとこシクヨロ〜www」と言ってそこまで気にしていなかった。
しかし、この発言が後に地獄を見ることになる。
水文明の次に爆発を観測したのは自然文明であった。
世界命刻 バラドラゴは天地命動 バラギアラが始虹帝 ミノガミと融合した姿で悠久の時を生き抜いている偉大なる王だ。
ここ15万年間は途轍もない大惨事などはなかなかなかったため、超獣世界が平和ボケ状態となっていたが、バラドラゴは零龍の戦いや、十王大戦、王来大戦を目にしているため、自然文明の軍隊を直ちに戦闘態勢にし、各文明にそれを伝えた。
超獣世界にて火文明最強のガンマンであるビクトリー・ザ・ジョニー、レジェンズ・ライフル・ジョギラゴンと並び、超獣世界最高齢者の一人であるバラドラゴからの突然の知らせに全文明はこれを異常事態と知り、すぐに臨戦体制に入った。
そうして嵐の前の静けさを破るように『アビス・ワールド』より災厄の使者であるザガン・
ナイト達が降りてきたのである。
ザガン・
ナイトの王は宣言する。
「我は歴史の闇に葬られてきた
七英雄の一番目、暗黒の騎神 ザガーンNEOである。貴様ら強者により雑魚として蔑まれてきた我々は真の強者として『あのお方』に蘇らせて頂いたのだ。さぁ、全てのクリーチャー達よ、我ら7英雄の力に、ひれ伏すがいいぞッ!」
7英雄は過去の傲慢なクリーチャー達が他のクリーチャーと比べて実力があまりにもないクリーチャーに対し皮肉を込めて呼んだ蔑称である。
当時のクリーチャー達はその蔑称が超獣世界を滅亡の危機に陥れるとは思ってもみなかっただろう。
今まで平和だった超獣世界に唐突に現れた危機に殆どのクリーチャーは畏れ慄いていた。
しかし、英雄の血を引く王達は違かった!
「貴様らなど、我ら超獣達にとっては恐れるに足らず!我が一族の始祖であるサッヴァーク様から伝わる伝家の宝刀『正義導ク神剣ノ裁キ』でたたっ斬ってくれようッ!」
―――――煌帝龍 サヴァキドラ
サヴァキドラはそう叫ぶとザガーンに飛びかかった。
しかし悲しきかな、サヴァキドラの剣はザガーンに届くよりも前に側近である暗黒の悪魔神 バロム・ザガーンの必殺技であるザガーン・インパクトで阻止されてしまった。
万事休す。
そう思った時、バロム・ザガーンの腹には大きな穴が空いていたのである。
その穴の向こう側には火文明の孤高のガンマンと様々な弾丸を操る最強の龍の姿があった。
ビクトリー・ザ・ジョニーとレジェンズ・ライフル・ジョギラゴンである。
彼らは超獣世界で最強のクリーチャーであり、最古のクリーチャーなのだ!
しかしバロム・ザガーンは腹に穴が空いた程度では死にはしない!
一方的な勝利の皮肉。その軽蔑を現実とするは暗黒の騎神。
一人ではやくたたずと罵られてきた者。全てに復讐するは制圧の魚神。
拳で語り合う事を夢見た者は覇王と皮肉られた。全てを蹂躙するは殺戮の覇王神。
散々馬鹿にされ自ら自虐に走った電脳。全てを乗っ取るは電脳の全智神。
全ての下位互換と呼ばれた哀しき血風。世界を融かすは血風の勇猛神。
誰もが憧れると皮肉られた大神砕。万物を砕くは大神砕の崩壊神。
他の偽りの者に馬鹿にされ続けた悲哀の
アンノウン。全てを滅ぼすは偽名の滅亡神。