《幻創電磁スパークル・L・マカロフ》

幻創電磁(げんそうでんじ)スパークル・L・マカロフ

幻創電磁スパークル・L・マカロフ P 光/水/闇 (21)
クリーチャー:ヒューマノイド幻/サイバーロード/ナイトメア・コマンド 14700
シンパシー:すべての墓地にあるカード
ブロッカー
T・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によって出た時、いずれかのプレイヤーはカードを7枚引く。その後、そのプレイヤーの手札を見てその中から7枚まで選んで捨てさせてもよい。
■誰かがバトルゾーンにカードを出したなら、そのターンの間、そのプレイヤーはバトルゾーンにカードを出せない。
■誰かが呪文を唱えたなら、そのターンの間、そのプレイヤーは呪文を唱えられない。
■このクリーチャーは、自分のカードの効果を受けない。
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

フレーバーテキスト

【ダーツデリート】持って出直してこい。

性能

 オリジナル/専用種族を持ったドロマーカラーの警戒持ち大型ブロッカー。Lは装飾文字(𝙇)が使われている。コストは重いが、《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》と同様の非進化かつ条件を達成しやすいシンパシー持ちで、《ヘブンズ・ゲート》などによる踏み倒しもできる。特に、デュエパーティーでは墓地の数が増えるため3マナで出すことも容易になるだろう。

 召喚時限定ながら大量ドローや墓地肥やし、ピーピングハンデスに山札破壊など多用途かつ強力なcipと、呪文とそれ以外のほとんどのカードを1ターンに1枚ずつしか使えなくするロック能力を持つ。

 召喚時cipは、自分に使えば単純に考えても7ドローだが、不要なカードを捨てられるため、ロック対象外でもある「どこからでも自分の墓地に置かれる時」に発動する能力/効果とはかなり相性がいい。一方、相手に使えば、手札の数こそ減らせないものの、相手の山札を削りながら擬似的なハンデスとして作用し、反撃の手段を奪うことができる。墓地利用をするデッキ相手には注意が必要になる場面もあるが、複数体召喚すれば、相手の行動を制限しながらライブラリアウトを狙えるためかなり凶悪。恐らく、実際に召喚した場合主に使われるのは後者だろう。次ターン以降に2体目、3体目の《L・マカロフ》を低コストで出すための準備としても有効。

 ロック能力はメタに引っかかりにくいタマシードやフィールドにも対応するため、かなり高い汎用性を持つ。(城だけはこの能力に引っかからないが、こちらも1ターンに何枚も使うのは稀だろう。)自分にもロックが適用されるため自滅のリスクもあるが、ループや大量展開により勝つデッキ相手ならこれ1枚で勝てることもあるだろう。

 自軍の能力や効果への耐性は、当初は《「大当たり!もう一本!!」》や《フォース・アゲイン》などによる低コストでのcipの使い回しを防ぐ意図で付けられたものであったが、後者についてはcipに制限がついたことでそんなに意味がなくなった。他のカードによるサポートがしづらいものの、自分がリセットカードを使ってもバトルゾーンに留まり、更地になった盤面でロック状態を維持するという利用法ができる。

 反面、「出させない」ことや不正メタによる対策にはかなり弱く、墓地メタやハンデスなどで対処されれば何もできない。踏み倒すタイプのデッキの場合も、その重いコストゆえにメタが刺さる場合が多いため注意だ。特に、《オリオティス・ジャッジ》は低コストながら正攻法で出しても踏み倒していても結局刺さるため天敵といえよう。

余談

 フレーバーテキストで【ダーツデリート】を使うよう促しているが、《L・マカロフ》のロック下では《ラッキー・ダーツ》を唱えた時点で呪文1回分がカウントされるため、呪文を踏み倒せない。
 ちなみに、これは筆者のデュエプレのザキラ戦のスクショを添えたTwitterの投稿が元ネタ。ザキラといえば《オールデリート》の人なのである。……が、エラッタにより自分が《オールデリート》を唱えた時に《L・マカロフ》が場に残るようになったため、《オールデリート》でガラ空きになった盤面に残った《L・マカロフ》でダイレクトアタック、というコンボが発生してしまった。

 《ヘブンズ・ゲート》で《偽りの名 イーサン》と同時に踏み倒せば、次ターンに場にカードを出し、呪文を唱えながら《L・マカロフ》だけが残っている盤面も実現可能。そこまでして《偽りの名 イーサン》を採用するのも相当な物好きだけな気がするが、気にしてはいけない。

 【サガループ】に搭載すると先行4ターン目から相手が詰むことが判明しましたが、これについてはどちらかというと悪いのはサガだと思います。これ作ったのサガより前だし、案の定殿堂入りしたし。

制作にあたり

 元々は【企画】もしもあなたがカードになったら?のために書かれたもの。常軌を逸した高いコストも、弧3色(それも不遇さに定評のある白青黒)なのも、癖が強いが総じてコントロール向けの能力も、筆者の性癖を反映したものとなっている。
 カード名のミドルネームのような部分のL、パワーの14700やマナコストの21、ドロー数の7はTwitterのID(@Lemonist147)から(7×21=147)、カード名のマカロフはデュエプレ(現在引退)やポケモンカードゲームでの名義である「まかろふ」に由来する。
 ターン終わりのアンタップは専用のアタック・チャンス呪文を作った関係で付けました。種族の関係上ナイトの恩恵を得られるのは実は意図したものである。

+ 製作当初からの変更点
当初の案からの主な変更点は以下の通りです。
  • シンパシー:自分の墓地のカード→すべての墓地に変更
  • cipの発動を召喚時のみに制限
  • ロックを双方に適用し、挙動を変更(除去されても、そのターン中はロックが持続するように)
  • 効果耐性を双方のコスト5以下→自軍の全カードへと変更

追記

 主にコメントで出た指摘に対しての私の意見や裁定に関して加筆すべきと判断した事柄をここに加筆します。
  • 墓地進化等により複数枚のカードを1体のクリーチャー等で出す場合など、同時にカードを出すものは引っかからない。一方、《ボルシャック・ドギラゴン》を革命0トリガーで踏み倒す場合、進化前のクリーチャーだけが出て《ボルシャック・ドギラゴン》は手札に残る。強制バトルは発動しないため大抵の場合はそのままダイレクトアタックできるものの、《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》等を踏み倒されるとロックのせいで必要な打点が余計に増えることにもなりかねない。
  • 《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》での踏み倒しは可能だが、最初に《L・マカロフ》を出すと自身のロック効果(同一ターン中1体まで、という制限なので、自身を出したターン中は別のクリーチャーを出せない)で2体目が出せなくなるため、そこまで相性は良くない。
  • 《「大当たり!もう一本!!」》はカードではなくクリーチャーに対してはたらく効果を持つため、《L・マカロフ》の効果耐性が適用され、cipは増幅されない。

コメント

+ 調整前版についてのコメント
  • 墓地進化などの扱いですが、それらの進化クリーチャーは、召喚してからカードを重ねた状態でバトルゾーンに出すので、このクリーチャーの置換効果に引っ掛からないと思われます。ただし、「ボルシャック・ドギラゴン」などの「革命0トリガー」は、進化元を出してから、その上に重ねて出すので、進化クリーチャーだけが置換効果で墓地に置かれると思います。 -- せんべー (2022-07-09 23:47:51)
  • 変則的かつ強力なデッキ破壊で楽しそうなカードですね、調整中とのことなので手助けになればと思い意見を述べさせていただきます。 ・カードパワーは適正か このままだと所謂ぶっ壊れと言われるようなカードパワーと見受けられます。 まずドローハンデスに関してですが単体のデッキ破壊として最高クラスかつ、条件が非常に緩いのが問題になるかと思われます。 またドローからのピーピングハンデスは後述のロック能力と合わさって対抗策を奪い取って実質的にエクストラウィンとも取れるような挙動をする他、墓地シンパシーを利用して自らコンボとして二枚目三枚目のこれをさらに軽く出したり引き込む行為に余りにも強く働くため、条件、枚数、挙動に少なくとも一つは調整を入れた方がいいと思います。 -- 牛乳 (2022-07-10 01:59:12)
  • 各種ロック効果・耐性に関してですが、どれか一つでも十二分に強力なものが三つ集まって凶悪になっています。 特にコスト5以下に対しての耐性は類似のドキンダムXやゲンムエンペラーと比べてほとんど無いに等しい悪用禁止のためのデメリットが書いてあるだけになっており、ロック効果をすり抜けて対抗できるカードや戦力を狭めているだけという印象です。 前述した通りこのカードはかなり出しやすいのでロックの枚数、あるいは効果の及ぶ先を自分にも広げるなどの調整が必要だと思います。 -- 牛乳 (2022-07-10 01:59:43)
  • ・《ヘブンズ・ゲート》によるこいつの踏み倒しは健全な行為か かなり不健全な行為だと見受けられます。 これを2体踏み倒すとほとんど勝ちのような状況になってしまう場面が多いように思えます。 コンセプトとしてはデッキ破壊しつつコントロールできるロック持ちの耐性付きクリーチャーという風に見受けられました。 早期着地が有利になるというよりは勝利になってしまうタイプのカードなので、類似効果が多く使用が用意かつ確実性のある踏み倒しで出せてしまうのはあまり推奨できないです。 -- 牛乳 (2022-07-10 02:01:37)
  • ・テキストが冗長だが、それは許容されるか これに関しては問題ないと思います!個人的には本家では見られないようなものがオリカの醍醐味とも思っているので。 ただ本家に近い再現を望むのであれば、テキストが長い分、出てくる数字はなるべく少ない種類や語呂合わせ等の覚えやすい見映えにするとそれらしくなると思います。 -- 牛乳 (2022-07-10 02:02:03)
  • 長くかつ連続投稿になり申し訳ありません。 調整の完了を楽しみにしています。 -- 牛乳 (2022-07-10 02:03:11)
  • このクリーチャーの出た時効果ですが、上でも言われている通り、2回発動するだけで相手の山札が14枚消失することができるというのはかなり不健全だと思います。「ヘブンズ・ゲート」はもちろんのこと、このクリーチャーはナイトメア・コマンドなので、「煉獄魔弾グレイテスト・ゲート」とも相性が良く、2体出す行動がかなり容易です。また、「大当たり!もう一本!!」も2回効果を使う手段として考えると良いと思います。 -- せんべー (2022-07-10 09:02:23)
  • 面白い効果ですので、調整が完了したカードが楽しみです。お待ちしております。 -- せんべー (2022-07-10 09:10:13)
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最終更新:2023年08月18日 10:53
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