スク「さて、これで後顧の憂いがなくなったわけだ。
存分にやろうではないか!」
副会長と対峙し、おもむろにベストを脱ぎ去る。
それだけではない。
ハチマキから各所に巻きつけられていた包帯から全て取り払っていく。
副会長もまたジャージに赤いシャツを脱ぎ棄て、
さらにはトレードマークの赤い帽子をそっと地面に置く。
上半身露わになった副会長の肉体は絞り込まれており無駄な筋肉は一切ないと言えるだろう。
副『いいだろう!!生徒会副会長としてではなく一人の男バン・クロードとして!
お前と正々堂々闘いあうことをここに誓う!!』
両者構えを取り睨みあう・・・・・・
スク「1対1の殴り合いなど所詮は匹夫の蛮技。
王たる者としてむしろ恥ずべき心得だが・・・
己の力で道を拓き愛を守るが漢の真髄なれば!!」
ミキミキと筋肉が膨れ上がり、闘気が高まっていく。
ピリピリとした闘いの空気があたりを包むのがクロードは分かった。
副『自らの拳だけで・・・か、なるほど確かに男だ!!』
スク「ぬおおおお!喰らえい!!」
刹那の間を空け、スクナは間合いを詰め踏み込み、副会長へ拳を放つ!
その鋭い正拳を避わさずにあえて受ける副会長。
重い拳が鳩尾に入り顔をゆがませる。
だが片膝を地面についたりはせず大地を踏みしめ立ち続けるクロード
副『ぐ!!・・・・・・良い拳だ!!こちらも本気でいかせてもらおう!!』
スク「来るが良い!」
副『でぇりゃぁぁぁぁああああああ』
空を裂きスクナの顔面へと飛んでいくクロードの拳!
それはやはりスクナと同じように魔法による強化など、
一切の細工がなされていない自らの力のみの一撃だった!
魔法による強化なども一切ない、その拳をスクナは避ける事もなく防御する事もなく顔で受け止めた。
衝撃波凄まじく、顔の輪郭が二重になったかのような衝撃。
そしてスクナの両足が地から離れ浮き上がる。
が、それでも足を踏ん張り何とか倒れず踏みとどまった。
スク「ひょ、ひょう。はかはかひゃるではないふぁ!(ほほう。中々やるではないか。)
ひゃがほんなほのれは余はたおひぇぬぞ!(だがそんなものでは余は倒せぬぞ!)」
顔を腫れあがらせながらも余裕のコメント。
そして首を回しこれからが本当の戦いだと言った感じで
クロードの間合いへと戻ってくるスクナに副会長は嬉しそうに笑い再び構える。
副『そうこなくっちゃあなあ!』
その後はもはや戦いと呼べる代物かどうか判断に迷う。
お互い防御もテクニックもなく、ただ渾身の力で殴りあうのみ。
周りでは色々話が進んでいるのだが一切お構いなし。
盛大な殴り合いはいつ決着がつくこともなく続いた。
そしてクロードは3回倒れ、スクナは2回倒れた。
しかし、勝ったのはクロードだった。
スクナは2回目倒れた後、起き上がれなかったのだから。
スク「クフォーロといったか。熱いこふひひぇあっら。」
副『おまふぇもいい拳だったふぇ。まふぁひゃりたいものだ』
もはや何の為に決闘していたかなどさっぱり忘れ、満足気な顔(多分に歪んでいてよくわからないが)で気絶したのであった。
気絶しているスクナを引きずりよろよろと歩いていく副会長。
(女子寮前)
ギ「僕はいつもお母さんと一緒だから別に女装しなくても入れるんだよね」
だが今はその肝心のフリージアが絶賛気絶中である
ギ「大丈夫なのかなあ?」
まあいざとなったら元の姿に戻ればいいやとつぶやくギズモであった
副会長は殴り合っている時でも周囲のやりとりを聞いてないわけではなかったため、
ギズモの元へと歩いていく。そして女子寮前のギズモを見つけると
倒れこむように使い魔カプセルに入る副会長とスクナ。
副『ギズモ・・・あとは頼んだぜ!!』
ギズモは二人をカプセルに収容し、フリージアを引きずって
リリアーナの部屋を訪ねた。
リリアーナが部屋のドアをあけると、外にはギズモが立っていた。
「皆はカプセルの中?ありがとうギズモ、助かったわ!さあ、入って入って!」
ギ「うんv」
と一言うなずいてフリージアを引き摺りつつ部屋の中に入るギズモ
最終更新:2008年12月12日 14:05