穴から抜け出たアイシャはある物を見つけた。
地下墓地の中心に佇むそれは、メイドの像であった。
一瞬、生者と見間違える程そのよく出来ていて、何か指示を与えれば今にも動き出しそうな雰囲気があった。
近づいてよく見てみると胸元に何かをはめ込む窪みが三つあるのが確認出来た。
そして、その足元には古代語でこう書かれている
【完全なる従者、従者の三信誤る時、破滅の使者が目覚めん】
アイ「分かるの?」
ウェ【魔界古語に少し似ていたのでな…それで無理やり訳しただけだ
もしかしたら別の意味があるのかも知れん】
アイ「でも、これがあいつの欲しがっているものに関わってんのは確かなんだよね」
出来ればこのまま放置せず、どうにかするべきなのだが今のアイシャではどうすることもできない。
アイ「とりあえずメモっとこ」
と古代語を写していると何者かが近づいてくる。
アイシャがそれを写していると何者かが近づいてくる。
それは一匹の黒猫だった。
ルス「アイシャ様~ご無事で何よりでしたわ~!!さあ!再会のぱふぱふを~ん!」
ルズは駆け寄ってきた勢いのままアイシャの胸に飛び込もうとした。
だがその寸前、使い魔蝙蝠がルズの尻尾を掴み、地面に叩きつけてしまった。
ルス「ぐふ・・・・・や、やられたのですわ~」
~そのまましばらくお待ちください~
ルス「というわけで、皆様は今、メイドを追ってお城の中へ向かったのですわ~ん」
何とか復活したルズは、アイシャに今までの経緯を説明した。
ルス「グレイとやらも一緒に来ていたのですが、途中トラブルがありまして~。
怪我はたいした事ないのですけれど、今は大事を取って使い魔カプセルの中で休んでおりますの~」
ルズはそう言って、首輪についた小さな鈴を揺らして見せた。
どうやらこれが、ルズ所有の使い魔カプセルのようだ。
ルズと合流出来たアイシャはルズから一通りの状況を聞き、しばし考えこんだ。
ルス「ところで、ここはどこなのですの~?アイシャ様は今、こちらで何をしておられますの~?・・・・・あらん?」
ルズは、地下墓地のメイド像にようやく気付いたようだ。
ルス「ずいぶんとリアルですわね~。まるで生きているようですわ~ん」
ルズはスカートの下をチェックすると、そう評した。
アイ「あんまり変なことしない方がいいよ
もしかしたら、ソレ…ムー大陸が滅んだ原因かも知れないし
まぁ本当にそうだったらぶっ壊したいんだけどね…」
とまた考え込む、そういう危険物を乱雑に扱って無事に済んだなんて話は聞いたことがないが
このまま放置してしまえば、恐らくターロンに奪われかねない
ルス「で、アイシャ様。これからどうなさいますの~?
フリージア女王様と合流するのでしたら、わたくしがご案内いたしますわ~ん」
アイ「あぁんもう!しょうがない!
先にそのカバメイドのとこに行こッ!」
アイシャの出した結論は、古代語の解読だった。
このメイド像がなんなのかハッキリしない限りはここに居ても時間の無駄だ。
ルス「お任せあれ!このルズがお城までご案内しますわ~ん」
ルズは先頭にたって歩き始めた。
ルス「足跡とにおいから察するに、恐らくはこっちで間違いなさそうですわね~」
城内に入ったルズは、仲間達のにおいと床に残った足跡を見てそう断定した。
ルス「あらん?なんだかいいにおいがするのですわ~。これは紅茶と、クッキーですわね~。
あーん、たまりませんわ~」
ルズはふらふらと図書室のほうへ歩き始める。
最終更新:2009年09月07日 13:22