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7:ロクーとケータイ


ロク「トゥルルルル…トゥルルルル…ガチャッ。」
ロクーは、部屋の奥にあったカエルの置物を手に取り、耳にあてた。
ロク「はい、もしもし。」
ボス「ロクー、俺だ。」
ロク「はい、ボス。」
ロクーは一人で自分とボス役を演じわけ、電話で会話を始めた。
ボス「ロクー、お前は我々の目的をちゃんと理解しているのか?
 あの魔女達が、我々の探しているものを見つけた時はどうするつもりだ?」
ロク「う~ん、どうしましょうか?」
ボス「何もかも、全てを無に還せ。」
ボス役のロクーが無情に言った。
ボス「我々は創世記の失楽園を忘れてはならない。真の失楽園の物語をだ。」
ロク「失楽園…禁断の知恵の実を食べたアダムとイブが、罪を背負い、楽園エデンから追放されること。」
ボス「そして神は、人がもう一つの禁断の果実、生命の実を食べる事を恐れ、
 楽園へいたる道に怪物ケルビムと炎の剣を置いた。」
ロク「しかし、ケルビムこそ…」
ボス「かつて生命の実を食べ、罪を背負ったもう一人の人間ッッッ!」
ボス役のロクーの口調が激しくなる。
ボス「人は知恵を使い、科学を生み、魔法を知った。そしてっ、愚かにもその知恵で、
 生命の神秘っ!すなわち、命まで自由にしようとしているっ!
 それはすなわち、生命の実を口にし、神にも等しくなろうとする悪魔の所業っ!
 もしそうなれば、神の軍勢が地上に降り立ち、
 人を塩の柱にするだろう…誰一人、そうしなかったようにッッ!」
ロク「なぜ、おらが来る前にムウ大陸が滅びていたか、わかんねぇ。」
ボス「しかし、我々とは目的が違うだろう。ムウ大陸の人間が若返りの薬を開発していたなら、
 それは生命の神秘を得たということに違いない。それらを回収し、
 そして二度と開発できないようにしなければならない。秘密結社ケルビムの名の下に…」
ロク「……あれ?」
ロクーは耳に当てていたカエルの置物をまじまじと見つめた。
ロク「おら電話を探してたはずだけど、こりゃカエルでねーか。」
ロクーは部屋の外に出た。
ロク「早くリリアーナ達に合流しねーとな!」

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最終更新:2009年08月25日 15:38
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