地下図書館にアナスタシアが到着したのは、クリムゾンヘッドとフリージアが散弾の応酬を始めた時だった。
アナ「おー。みんな派手にやってるなー。
あの片腕のない男が、ロクーの変身したクリムゾンヘッドだぞ♪
ミシェルもベルジンも桜花も、頑張って裏切り者に天罰を与えるんだー!
んー?大丈夫か桜花?意識ははっきりしてるか?
ナナナー。桜花の治療ってできるかー?」
ナナ 「はっ、はい!できます!」
本棚の影に隠れてはわはわ言っていたナナナが、薬瓶を手に駆けよってきた。
桜「ま、まて…やめ―――」
次に桜花が目を覚ましたのは、ナナナに回復薬を口に突っ込まれる寸前だった
てか、突っ込まれた
桜「ウゴゴガゴゴゴ~~~~~!!!!」
順調に薬を飲まされる桜花
プッツーーーーン!
何かが切れた音がする
ナナ 「どんどん飲んではやく元気になってください~っ!
あ、あれ?」
桜「なぁ、メイド?どちらがいい?」
気がついた時には桜花はナナナの後ろに回り込み、がっしりとナナナの頭を掴んでいる。
桜「ナイフで全身針ネズミの刑か?それとも歯を一本づつ右60度に捻ってやろうか?」
ナナ 「どどど、どっちも絶対いやです~!
それにそれに!いつのまに移動したんですか~!?
桜「…助けてくれるのはありがたい。ありがとう。
だがな!?助かって死ぬとはこの事だ!
貴女は怪我人の口には回復薬をぶちこめと教育されたのか!?」
ナナ 「はわわわ!お父様は『だがそれがいい』って言ってくださってたのに~!」
桜「……一般的な常識を持っている人物なら“だがそれがいい”とはけして言わない…」
桜花には知る由もないことだが、ナナナを造った男は天才だがドジっこメイド萌の変態だった。
アナ「まーまー、イジメ、格好悪いぞ♪
それより桜花、起きた所悪いけど、早速出番だ。ほれ」
桜「別に……いじめてた訳ではありません。」
アナスタシアは横から首を突っ込むと、桜花にも現状を説明した。
ロクーとクリムゾンヘッドの事や、
リリアーナから聞いたヘブンスマイルの能力などなどだ。
ちょうど説明が終わった時に、ミシェルが魔法でヘブンスマイルの影を消そうと試みる。
アナ「おっと。ここでミシェル先生の講義の時間だぞ。心して聞くように♪
まー、ベルジンは聞かなくても大丈夫だろうけどなー」
桜「とりあえずクリムゾンヘッドを止めればいいんですね?」
桜(ナナナの回復薬でだいぶ回復できたが…時間静止は二回が限度か)
桜「ちゃんとお礼をいってなかったな。
助けてくれてありがとう、ナナナ。」
話を聞き終わった桜花はナナナを向いて柔らかく微笑み
(本人はそう思っているが実際は慣れないため強ばった笑顔で)
ナナナの頭を撫でる
一方クリムゾンヘッドに捨てられたルズは、くるくる宙返りながら桜花達の近くで着地した。
まさに猫の本領発揮・・・・・
ルス「ふにゅるるるるふぎゅるる」
・・・・・・・残念、着地したものの、勢い余ってごろごろ転がってしまった。
ルス「ふにゃ~ん、ひどい目にあいましたわ。・・・・・・・ぶほっ?」
目を開けたルズは、超ローアングルからナナナや桜花を見上げる形になっていた。
ま さ に 絶 景 ! !
ルス「桜花さま~。無事で何よりでしたわ~ん」
ルズは床の上で寝そべり、超ローアングルからの眺めを堪能している。
桜「あぁ、猫君」
クリムゾンヘッドに捨てられ飛んできたルズをひょいと抱き上げる
桜「大丈夫か?派手に転がったが…」
最終更新:2009年11月14日 20:06