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7:地下墓地:メイレンの安否

一方、ミルクに預けられたレベッカは、頭(槍の穂先の部分)に猫耳を巻きつけられていた。
レヘ「にゃ~ん↓」
レベッカのテンションが下がった。まさに借りてきた猫か。
レヘ「こんなの誰が得するんだよ。辱められた気分だぜ俺は…」
ミル「ねえレベッカ。妖怪って魂とかそれに似たものってないの?
 ターロンが死んでから神龍の体を操れたなら、メイレンさんも操り返せるんじゃない?
 こう、レベッカの呼びかけかあの3つの玉の力も使ってさ」
レヘ「一度死んだ俺がこうして槍になってるってことはよ、あるんじゃねぇか?
 だが、まず第一にメイレンが死んでるかどうかわからねぇぜ。
 まずはそれを確認した方がいいだろ。…ちょっと試してみるか。」
ミル「試すってどうやって…ひゃぁぁっ!?」
レヘ「メーーイ!レーーーーーン!!」
ミル「いきなり耳元で叫ぶな!!鼓膜が潰れたらどうする気だ!?」
お返しに穂先に向かって叫び返してやったけど、槍だから意味ないよなくっそー…
いっそ槍を落としてやった方が良かったか…
レヘ「俺が呼びかけてもこのざまか。やっぱり近づいて直接見てみたほうがよさそうだぜ、ミルク。」
ミル「……やっぱ、近づかないとダメ?」
遠目に見てもメイレンさんの遺体は損傷が激しい…ようするにスプラッタな感じだ。
出来るだけ直視はしないように気をつけてたんだけどな…行くしかないか…
ミル「う…ひど……」
あたしはレベッカを持っていない方の手で口を押さえる。
レヘ「うわ…なんか今までメイレンが食べたモノがいろいろ飛び出てるぜ…
 やっぱり近寄るんじゃなかったかもなぁ…」
ばらばらになったメイレンに近づいたレベッカが言う。
レヘ「ミルク、メイレンの首を持ち上げてくれよ。首だけで生きてるかもしれねぇぞ」
ミル「え!?それあたしがやるの!?」
レヘ「…俺は槍の身だからな。おめぇがやらなきゃならねぇんだ。」
ミル「…う…。わかった…」
レヘ「(むしろ完全に止めを刺すのもありかもな、なんて言ったらリーに怒られるんだろうなぁ…)」
戦闘中に迷ってる暇はないと覚悟を決めるのに、言ってからも時間がかかった。
むせかえるような血の匂いの中、深呼吸して気持ちを落ち着ける。
落ち着けあたし。大丈夫。別にメイレンさんの首は空飛んで襲いかかってきたりはしないんだから。
ぱしゃりと、一歩踏み出した足下で血溜まりが鳴る。
うろ覚えの死者への鎮魂歌を心の中で歌いながら、あたしはメイレンさんの首目指して足を進める。

ミル「メイレンさん…生きてるんですか…?」
槍レベッカは脇に挟んで、恐る恐る震える両手でメイレンさんの生首を持ち上げて。
その表情が満足した顔に見えて、あたしは少しほっとした。
ただ、やっぱりメイレンさんの首からも、生きているという感触は伝わらない。
ダメだったか…それとも、何か手は尽くすべきだろうか?
あたしは服の上から、首に下げてる聖印に触れる。
学園に来るとき院長先生がくれた、一度だけ奇跡が起きるという聖印。
これを使えばもしかしたら…いやダメだ。
妖怪は問題ないとして、さすがに人喰いのメイレンさんに奇跡が起きるとは思えない。
失敗したから、じゃあ別の奇跡を…なんて甘いことはできないんだ。
他に方法は…
レヘ「…死んでるみてぇだ。…嘘だろ。
 細切れになっても生きてると思ってた。
 この世が終わるまで俺のそばにいるのが当たり前だと感じてた。
 こんなにあっけねぇのか、母親ってやつは…」

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最終更新:2009年12月12日 08:04
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