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7:地下墓地:神龍戦2

墓場に入って最初に見えたのは、バラバラになったメイレンさん。
ミル(やはりアホ姉が言ってた事は本当だったんだ… )
フリ「・・・・・・これはミンチよりひどいですわ」
人の姿をしたものがバラバラになっているのを見てフリージアはそう呟いた
熊は平気で解体するのに人型だと駄目なのかとか
さっきまで首無し死体がすぐそばにあっただろうとか突っ込みどころが満載だが
あえて何も言わないギズモ
ギ「バラバラになってるよ・・・・・」
リリ「ひどい・・・・・・・」
ヴ「接着剤でくっつけたら復活しないかな?」
カッとなったリリアーナは、ヴァンエレンをぽかぽか叩いた。

でも、動揺してるであろうレベッカに声をかける余裕は、あたしにはなかった。
石像となったムムムの近くでとぐろを巻いたターロンが、こちらを威圧するようにじっと見ていたから。
クリムゾンヘッドの死体は、どこにも見あたらない。

もう一つ目の前にあるのは石で出来たメイド像
フリ「ねえ・・・今のうちにあれ砕いといたほうがいいんじゃなくて?」
ミル「確かに放置も危ないけど…壊せるのかなあれ…」
封印での石化だから、核熱魔法でもぶっ壊せるかわからないけど。
さっき見た映像によるとあのメイドは危険度200%である
ただでさえ厄介なターロンがいるのにさらに666が蘇りでもしたらとんでもない事態に陥るだろう
出来るなら壊しておいたほうが世のため人のためってもんだ。
リリ『ちょっと待ってみよう。レベッカさんに何か考えがあるみたいだし』
ミルクはムムムの像に注意を集中しながら、リリアーナに手で了解のサインを送る。

ター「さてレベッカ様、この通り墓場に戻ってきましたが、クリムゾンヘッドの死体はどこにあるのでしょう?
 不肖このターロン、奴の死体がどこにあるのかまるでわからないもので。
 リリアーナさんには死体を蘇らせた後、その力で先ほど私を攻撃した男を殺してもらいましょうか。
 そうすれば、他の者達が私に働いた無礼は全て水に流してあげましょう。
 他のお仲間全員の命を助けるための取引です。安い代償でしょう?」
とぐろを巻いたターロンは、警戒を解かないまま抑えた声でそう言った。
一度レベッカにだまされているので、ターロンは警戒を解きそうにない。

さらに、気づける者がいるだろうか。
ターロンの体の下には3つの玉があり、ターロンは時間を稼ぎながら玉の力を引き出そうとしているのだ。
元々龍の持ち物である龍玉の力を元に戻せれば、ターロンはより強くなるだろう。

レヘ「その前にターロン様。私が知り得た、
 イェスタデイ・ワンスモアの能力について解説させていただきたいと思います。
 そうしておかなければ、万一にもターロン様が奴の攻撃に傷つかぬとも限りませんので。」
レベッカは恭しくそう言った。イェスタデイ・ワンスモアとは、クリムゾンヘッドが死ぬ前に、
ミシェルに明かした彼のヘブンスマイル(守護霊)の名前だ。
レヘ「私はずっと不思議に思っていました。クリムゾンヘッドは自ら死を選びましたが、
 その理由は、彼の記憶の中にあるケルビムの秘密を守るためです。
 しかし、考えてもみてください。例え本人が死んでも、普通は遺留品が残ります。
 しかもクリムゾンヘッドは、リュックに触れられることを激しく拒否していました。
 今から思うに、きっと組織の秘密がそのリュックの中にあったのでしょう。
 だとしたらますます、彼があの場で自殺をすることは理に合わないのです。
 遺留品のリュックから、ケルビムの秘密が漏洩する可能性が高いのですから。」
これが疑問点である。
レヘ「そこで、私は考えました。クリムゾンヘッドは、
 何かしらの方法で遺留品をあの場に残さないつもりだったのではないか?と。
 その方法は、何なのか?ヒントになったのは、次の3点です。
 ①クリムゾンヘッドは、時間を止めたオウカを見ていたような発言をしていました。
 ということは、おそらく彼自身も、
 何かしら時間を操る能力を持っていた可能性があるという事です。
 ②イェスタデイ・ワンスモアというヘブンスマイルの名前。
 私はブリテンの言葉はわかりませんが、
 ミシェルの言葉から察するに、これが過去を意味する事がわかります。
 ③リリアーナの言葉…」
レベッカの口調が変わる。
レヘ「もうわかってんだろ?クリムゾンヘッドを消したのは俺じゃねぇ。
 クリムゾンヘッド、あいつは、奴自身の能力であの場から消えたんだ。
 だからリリアーナの白い布だけは残ったのさ。奴の所持品ではないからなぁ。

 俺はリリアーナとフリージアの会話を聞いてピンときたぜ。
 リリアーナが勘違いしたフリージアの時計の能力こそが、
 イェスタデイ・ワンスモアの能力そのものだってなぁ!
 奴は、自分が死んだ時間をぶっとばしやがった。
 自分が死んでいない過去まで時間をさかのぼったんだ。
 だから、死体は消える!なぜなら過去にはそこにいなかったから!
 クリムゾンヘッドは生きている。奴が過去に生きていた場所で。
 …どこにいるかって?そんなの俺が知るわけねぇだろ。」
レベッカ曰くイェスタデイ・ワンスモアの能力とは逆行
すなわち記憶を保ったまま過去の自分に戻ることらしい
フリ「まさかそんなことが・・・・・・」
そんな能力があれば病気で死ぬはずの人を死ななかった事に
いや病気の原因をあらかじめ取り除く事さえ出来るだろう

ター「馬鹿な!嘘だ!魔法使いでもない奴に時間操作などできるはずがない!!」
レベッカの種明かしは、ターロンがすぐには信じられないほどの衝撃の真実で。
でも、言われてみればそうだ。
遺留品が無くても死霊術師がいれば、死人に口無しとはいかないのはクリムゾンヘッドも知ってるはず。
自殺してまで秘密を守ろうとするはずがない。
ところがどっこい、死んだ時に時間が巻き戻せるなら話は別だ。
秘密は守れる逃げられない場所から逃げられる。
ついでに相手の油断も誘えて一石二鳥どころか一石三鳥だ。
問題は、その力をクリムゾンヘッドに渡したのが、ホワイト博士とケルビムなる組織だって事。
なんだか厄介な組織に目をつけられちゃったなーもう……

レヘ「もう俺に嘘をつかれるのも慣れてきただろ?
 “俺が”クリムゾンヘッドを消したように見せかけたのは、こういう駆け引きに使うためだったのさ。
 それもお終いだ。…さて、交渉を始めようか、ターロン。“俺達”が生きるか、死ぬかの。」
レベッカが言った“俺達”には、レベッカや他のメンバー、さらにはターロンも含まれている。
ター「……何か、交渉に使う材料があるとでも言いたいのですか」
押し殺したような声で問うターロンに、レベッカは答える。

レヘ「フリージア、ムムムの像は壊すな。
 俺がわざわざ駆け引きまでして地下墓地まで移動したのは、それが目的なんだからなぁ。
 よく聞けよ、ターロン。俺達はお前よりもずっとパワーは小さい。
 だが、本気をだせば、ムムムの像を守りながら、再び三つの玉をはめ込むことぐらいできるだろう。
 すると、どうなるか?さっき幻で見た通り、ムムムは倒した相手の能力を吸収することができる。
 つまり、ムムムはさっきまでの戦闘力に、メイレンの能力まで付加されているわけだ。
 とてもじゃないが、俺達ではムムムを止めることはできない。
 順番はどうあれ、ここで俺達全員が死ぬってことさ。
 だがな、おめぇをこのままムウ大陸の外に出すくらいなら、てめぇとここで心中するのも悪くねぇ。
 それくれぇの覚悟は、俺達はとっくにできてるんだぜ。
 騙して悪いが、お前はこの先生きのこれないぜ。このままじゃあなぁ。」
フリ「そうですわね666の力は神龍より強い
 あなたを殺しても御釣りが出ますわ
 ・・・・・まあその御釣りが私達の命というのがあれですけど」
ギ「え?僕も道連れなの?」
666に殺されるメンバーに自分も入っていることに今頃気がつくギズモ
メイレンが相手なら人間じゃない自分は無事だったのにとんだとばっちりである
フリ「ギズモちゃん・・・・・私が死んだら魔界に帰りなさいな
 そうすればあなただけは助かりますわ」
本契約した使い魔であるギズモはフリージアが死ぬまで魔界には帰れない
だが主人が死ねば・・・・・・
ギ「僕は・・・・嫌だ!一緒に学園に帰るんだ!!」

レベッカはここでわざと間をあけて話を続ける。
レヘ「それもつまらんだろう。ターロン、悪いことは言わねぇ。神龍の力はムウ大陸に捨てておけ。
 そして尻尾を巻いて帰るがいい。命があれば、また別のチャンスがあるだろう。」

やはりレッベカは大嘘吐きだ、と桜花は思った。
桜「貴女の問題点はなにも相談してくれないところだ、レッベカさん。
 ちゃんと説明をいれてくれれば刺そうとなどしないのに」
こっそり隠し持っていたナイフをしまう桜花
リリ「敵を騙すには・・・・・って奴だよ。怒らないであげて」

レベッカの説得に、ターロンは不気味に沈黙を守る。
頭の中で損得勘定に忙しいのかそれとも……

レベッカは他のメンバーに話をする。
レヘ「聞いた通りだ、みんな。もしもターロンがムムムの像を壊そうとしたら、全力で阻止しろ。
 それはターロンが、暗に“俺が言った事”を真実だと認めた証拠でもある。
 ムムムの像に三つの玉をはめこんでくれ。それで最悪の結果だけは避けられるはずだぜ。」
桜「ああ、わかった。がしかし私は帰る事をあきらめるつもりは無い。
 ムムムにももう別れを告げてしまったからな、再び会うのは忍びない。」
ミル 「オッケー。いざとなったら任せなさいって。 
 死なばもろとも、ターロンも道ずれにしてやろうじゃないの」
桜花と一緒にレベッカに景気よく返事を返して、そうなると気になるのは3つの玉の行方。
どこに行った?作戦の要なんだからさっさと見つけておかないと…

レベッカは最後にリリアーナに言った。
レヘ「…でだ。もしもそうなったら、リリアーナ。俺をメイレンの傍に置いてくれねぇかな?
 どうせ死を避けることができねぇなら、俺はせめてメイレンの傍で死にてぇから」
リリ「何か考えがあるなら、今すぐにでもメイレン様の置いてあげる。
 それが本心だとしたら、今すぐ修正してあげるわ。
 あなたは言ったわよ?!中つ国だけじゃなく、この国の母になってやるって!!
 私は良く知らないけど、母親ってのは、そんなにあっさり子供を見捨てていいわけ?!
 今はあなたが生きて、皆助かる。そんな方法を探すのが先でしょう!!」

リリ「しっかりしてよ、レベッカさん。まだ全ての可能性が潰えたわけじゃない。
 ムウ大陸は、あの事件が起こるまで神龍と共にあった。
 そしてムムムは神龍の力を手に入れたけど、神龍の魂までは吸い取っていない。
 ・・・・・・神龍の魂とターロン、どちらに神龍の力が従うと思う?
 それに、ナナナのマスターの記憶に封じた本、あれさえ見つければ・・・・・・・!!」
リリアーナはある重大なことに気づき、顔色を変えた。
リリ「『・・・・・・大変!皆、聞いて!少なくとも銀玉は今、ターロンのお腹の下にある!!』」
一度玉に魅入られたリリアーナには、玉の在り処がわかるのだ。
リリアーナはレベッカには小声で、彼女以外の全員にはテレパシーでそう伝えた。
ミル「えっ……」
レベッカに全員が助かる道を考えるようにと言っていたリリアーナから、また驚きの新事実が伝えられる。
見れば、確かにターロンがとぐろを巻いているのは、ムムムの像のすぐそばなわけで。
3つの玉は元々神龍のものである。このまま放置すれば大変なことになるだろう。

レヘ「それと、おめぇにとって良いニュースがあるぞ。ロクーの妹のエリザは生きている。
 さっき話したとおり、ロクーは生き返るつもりで死んだんだ。
 “妹に会う”ってのは、文字通りの意味だったんだよ。
 これで安心できるよな…リリアーナ。」
虚をつかれたリリアーナは、思わず
リリ「そっか!そうなの・・・・・・・ロクー、良かったぁ」とつい嬉しそうな顔で本心を吐露してしまった。
だがそれは一瞬で、すぐに我にかえって咳払いでごまかそうとする。
リリ「それはそうと、初めて本当の名前呼んでくれたね。嬉しい。
 さっきは演技とはいえ、ひどいことを言ってごめんね」
リリアーナはメイレンの方を見て、痛ましそうな表情を浮かべた。
リリ「それと、・・・・・・・本当にごめん。最低だ・・・私って」
レヘ「気にすんな。」
そう短く言ったレベッカは先ほどのリリアーナの言葉を思い返していた。
『今はあなたが生きて、皆助かる。そんな方法を探すのが先でしょう!!
 しっかりしてよ、レベッカさん。まだ全ての可能性が潰えたわけじゃない。』
レヘ「(…言えにゃい。メイレンの傍でただの槍のふりをして、
 一人だけ生き残るつもりだったなんて言えにゃい…)」


桜花はターロンと向き合う。
桜「しかし、それも貴方があきらめてくれなければ叶わない願いだな。
 もしこのまま貴方があきらめてくれないなら再びムムムを起こさなければならない。」
桜花の周りには無数の魔力ナイフが現れる
桜「私はここで貴方と共に散ることも持さない。
            • 桜の花は・・・」

―――桜の花は散るからこそ美しいと人は言うが―――
  ―――貴方も共に散り花を咲かせてみるか?ターロン―――

桜花がしゃべり終えると無数のナイフが一斉にターロンの方に向く
リリ(かっこいい・・・・・・)
レヘ「そこにしびれる あこがれるぅ」
ミル「おーしこうなったらもう自棄だ。あたしも暴れられるだけ暴れてやろうじゃないの。
 桜花。これ、3分ほど時間を止めるアイテム。
 魔力全部込めないと発動しないけど、桜花なら上手く使えるでしょ。
 貸しとくだけだから、学園に戻ったらちゃんと返してよ」
あたしはポケットから砂時計を取り出して、桜花に渡す。
砂の代わりに、凶悪アンデッド死王の塩いりのこのアイテムは、3分間だけ時間を止められる。らしい。
らしいというのは、前にワクワクしながら使ったら一瞬で砂が落ちきって終わりになったからだ。
なんでも時間を止めてる間動けないと意味がないらしく、魔力が無駄使いになってガッカリしたもんだ。
でも桜花なら。止まった時間を有効活用して、あたしにはできない事をやってくれるはず!
桜「三分・・・!?そんな素晴らしいものを借りてしまっていいのか?
      • ありがとう、貴女の心遣い無駄にはしない。」
桜花はミルクから塩の砂時計を借りた。

フリ「時を食べる時計よ!私の呪文詠唱時間を食べることを許可しますわ!!」
二発目のフリージングディストラクションを用意するフリージア
命中すればターロンの動きを止められるだろう
命中すればだが・・・・・

リリ「あ、見とれてる場合じゃない!!『来たれ、ロックb・・・」
リリアーナがマジックアイテムを召喚し援護しようとした、まさにその時!
死『お、やってるやってる』
はずんだ声を響かせて、影より登場したのはいなくなったはずの黒犬である。

ター「どうやら、本気で私と差し違えるつもりのようですね…
 確かにあなたたちが死を覚悟して抵抗するなら、私もメイド像をすぐには破壊できないでしょう。
 お互い痛み分けというのも気に入りませんが、リスクの少なさが魅力的な提案です……
 しかしお断りします!」
ターロンはレベッカの提案を拒否した。
その理由はリリアーナの見破ったとおり、3つの玉を自分が持っているからだ。
ターロンはとぐろを巻いていた体を持ち上げて、3つの玉を見せつけた。
時間を止める桜花の能力は知っているが、同時に長時間止められない事も知っている。
桜花の立ち位置から、時間を止めても玉を取る事は出来ないと判断したのだ。
ター「言い忘れていましたが、ムムムの封印を解く玉は私が保管しています。
 この玉は元々神龍の持ち物でした。
 いまや神龍と1つになった私が所有権を持つのも、当然の道理でしょう。
 そしてこの玉を私が持っている限り、ムムムの復活など夢のまた夢というわけです」
レヘ「あれー?やっぱりそうなっちゃうのー?」
桜「そうか、残念でならない。
 なら、貴方からその玉を取り戻してムムムにはめるだけだ。」

リリ「あ、見とれてる場合じゃない!!『来たれ、ロックb・・・」
リリアーナがマジックアイテムを召喚し援護しようとした、まさにその時!
死『お、やってるやってる』
はずんだ声を響かせて、影より登場したのはいなくなったはずの黒犬である。
レベッカは一応死王とは既に面識があるはずだが、
元彼のブルースの件が強烈すぎたのか、ほとんど印象に残っていなかった。
つまり、誰だっけこいつ?である。
ヴ「あぁ…。もうどこへ行っていたんだい?
 こっちは大変なことになっちゃってるっていうのに!」
そんなヴァンエレンの怒りも気にせずに神龍を見てため息をはく黒犬。
死『ああ、そうだ。
 この姿も飽きたんで元に戻るね』
どろりと黒犬が泥のように溶けていって、残ったのはいつぞやの不気味な黒猫。
死『いやぁ~。
 あつかったぜ
 ぐげげげげ』
はい、死王のご登場です。
ヴ「げぇーーー!死王!?
 私の使い魔に化けていた!…んですか?」
そうです。
朝からずっと成りすましていました。

フリ「・・・・・・そんな事だろうと思いましたわ」
ある意味予想通りの展開である
ギ「犬が猫になった!?」
リリ「あ――――っ!!塩・・・・・・じゃなかった死王!!どうやってここに!! 」
リリアーナは絶叫した。
ミル「こらヴァンエレン!思いっきり死王じゃないかあの犬!
 なにが『違うと思う』だーっ!!」
死「いやぁ。
 そーかそーか。
 私の使い魔が死王に化けてたのかぁ。
 ワタシキガツカナカッタナァ」
とても棒読みでございます。

リリ「ってかその本!!ナナナのご主人の魔本じゃないの――――!!
 見てのとおり今大ピンチなのよ!!四の五の言わずその本ちょっと貸してよ!ね、ね!!
 っていうかしてくださいお願いします。
 その魔本だって、怖い猫より女の子が好きに決まってるわ――――っ!!」
ミルクが八つ当たり気味にヴァンエレンに叫んでるうちに、リリアーナは死王に飛びかかった。
――――が、相手は学園の地下図書館に巣食う魑魅魍魎を束ねる存在、死王様である。
魔法使い以下であるリリアーナが、まともに叶う相手ではなかった。
死王は自身の前に移動ゲートを出現させてリリアーナが元いた場所に出口を作る。
死王の作ったゲートを避けきれずすっぽり中に入ってしまったリリアーナは着地がうまくできず、地面と熱いキスをかわすことになった。
リリ「じゃ・・・じゃあ、せめてあの神龍・・・・ターロンごと・・・封印してくらはい・・・・・・」
レヘ「おん?何を言うんだよリー。この猫…」
死『ふざけるな。
 なんであんなくだらん存在の相手しなきゃならんのだ』
リリアーナのお願いを一蹴りする死王。
あれを封印できる実力があるのかはともかくとして、封印をして死王になんの得もないのが原因だろう。
ミル「あー、えーっと…その…そうだ!死王だって場所は違っても図書館の主でしょ!
 だったら貴重な書物の重要性は知ってるはずじゃない!
 速くあの神龍を封印しないと、この図書館が水没しちゃうんだよ!
 神龍とターロンの分離でもいいからなんとかしてーっ!
 上手く行ったら飴…はないけど…かわりにレモンパイあげるから!
 天使のお手製だよー激レアアイテムだよー」
レヘ「いや、ミルク。この猫…」
死『ひとつ、俺は図書館の主じゃない。
 地下のくそったれな死者共を束ねているにすぎん。
 実質的なトップはむかつくことにオルビアの変態だけだ。
 ふたつ、貴重な書物など興味はない。
 燃えてなくなろうが水に沈もうがこの一冊さえあればどうでもいい。
 みっつ、龍とチャラ坊の融合したできそこないなど知らん。
 そして最後にレモンパイだが…普通にいらん』
レヘ「最後に激しく同意する。」
ミル「だよねー…」
さすがに自分でもちょっと無理があるかと思う説得は、やっぱり死王に却下されました。
律儀に答えてくれる辺り脈ありにも見えるけど、この線からの説得は無理っぽそうかなこれは……
あたしの落とした視線の先には、いらないという点では満場一致になるだろうレモンパイもどき。
これをターロンに食べさせたら毒殺できないかな…

ナナナ「それはお父様の本なんです~!返してくださ~いっ!!」
その頃のナナナは、リリアーナの教訓から学ぶ気もなく、後先考えずに死王に飛びかかっていた。
先ほどのリリアーナと同じように飛び掛ってくる輩がまた一人。
死『返せといわれて返ってきたら泥棒はいらんよな?
 災難だとあきらめな』
ゲートを隣に出現させて中に手を突っこむと、死王は誰かの腕を掴んで強引に引っ張ってゲートから何者かを強制召喚する。
ヴ「え?え?えええぇぇぇええぇっぇ?!」
ゲートから出てきたのはいつの間にか隠れていたヴァンエレンであった。
盾にされたヴァンエレンはナナナと激突して、再び吹っ飛ばされてしまう。
ヴ「ひ、ひどい…」

リリ「そっか~!死王は、オルビア先生にご先祖が使った本を取ってくるように命令されたのね!
 じゃあ、オルビア先生から魔本使うの禁止でもされてるんだ。
 それじゃあ魔本を使えなくてもしょうがないよね」
ミル「リリアーナ…多分それ違うと思う…」
オルビア先生の用事できたなら、最初から黒猫姿で来てただろう。
わざわざ自分をヴァンエレンの使い魔に偽装する意味がない。
だとしたら、あの本は自分で使うつもりと考えてまず間違いなし。
何に使うかはわかんないけどね

レベッカはリリアーナとミルクを交互に見ながら、こんな不可解なことは無いとばかりにつぶやく。
レヘ「二人してなに必死になってんだよ。こいつはただの猫だ。役にたちゃしねぇよ。」
死『あ?』
レベッカにとって、死王は役に立つ存在には見えなかった。
言うなれば、ルズと同じような評価である。
ターロンが特に気にかけないのも、レベッカは頷ける。レベッカは死王の力を知らないのだ。
リリ「え?!何言ってるのレベッカさん?!昨日死王にあったんじゃなかっt」
レヘ「それとも何か?この猫には隠されたすげぇパワーでもあるのか?俺にはとてもそうは見えないね。
 さっきから空間をいじくってるみてぇだがよ、そんなことできる魔法使いなんてそう珍しくもねぇだろ?
 よぅよぅ塩猫さんとやらよぅ。怪我しねぇうちにさっさと消えな。戦場に弱者は不要だぜ。」
リリ「ヒ――――!!」
リリアーナはムンクの叫びのような形相ですくみあがっている。
ミル「ぎゃ――――っ!!何てこと言いだすんだ―――っ!」
よりによって死王様を挑発するなんざ正気の沙汰とはおもえません!
いくらレベッカでも黒猫が死王と知ってればここまで言わないだろうから、ああ無知ってすばらしい。
死『怪我だぁ?弱者だぁ?ヘアースタイルがサザエさんみてぇだぁ?』
最後のは言ってません。
こめかみに血管を浮き出させて相当お怒りの様子の死王さん。
死『ぶち殺すぞお前』
リリ「あ、いや、これはそのつまりですね・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさいごめんなさい!
 レベッカさんは学園のこと何にも知らないんです!だから許してあげてください! 」
横からリリアーナが慌てて割り込んできて土下座までしてしまっている。
その様子をみて興がそがれた死王は無表情になり、フンと鼻で一笑いする。
死『闘争の空気じゃねぇな』
前足で顔を洗ってまた神龍を眺める死王はレベッカに興味を無くしてしまった。
リリ「ちなみにお帰りはあちらです!」
ミル「いやいやいやそれもおかしいよね帰らせてどうする!」

ターロンはこの時正体を現した死王に気づいたが、とりあえず無視することにした。
黒犬が死王である事は知らなかったが、今までの言動から人間に友好的ではないと判断したのだ。
ター「しかしレベッカ様ほどの方なら、必ずや歴史に名を残す人物となられたでしょうに。
 有能なお仲間と共にこのような場所で命を落とすことを選ばれるとは…悲劇ですが、美しい選択です。
 【玉は砕くべし。その白さを惜しむべからず】
 古人の知恵に従い、美しい友情は美しいまま終わりにしてあげましょう!」
桜「勝手に終わらせるな。私たちの友情はこれから始まるんだ。」
レヘ「ちょっ!まっ!…あっぶな!」
ターロンは再び雷の力を集め、サンダーブレスでムムムの像を破壊しようとした。
しかし、そこで神龍の首と思える部分から血がふきだし、ターロンの狙いが大きくぶれる。
完治していないミシェルの攻撃の傷口が、ブレスの圧力に耐えきれずに破れたのだ。

レヘ「う~ん、今となっちゃあムムムが生きても死んでも関係ねぇかもな~。どうしよう。」
リリ「こういう時はTプランだよ、Tプラン」
などと上の空で言っているリリアーナの目は、死王の持っている本に釘付けだった。
ミル「それは無計画も計画のうちみたいなプランじゃないか…」
ちなみにTは、ご多分に漏れず突撃のTである。
フリージアや桜花がターロンと戦い出すのを見ながら、あたしは援護する機会を伺っている。
うっかりしたら味方も巻き込んじゃうあたしの魔法のせいなんだけど…
あー!!見てるだけでなかなか割り込めないからストレスが溜まるーっ!

死『たった傷ひとつでなんだあのザマは…。
 あれは本当に神龍か?化け物か?
 まるで赤子のようじゃあないか』
期待していたのと大分違う様子にご立腹の死王。
リリ「え、神龍の力ってこんなもんじゃないんですか?」
リリアーナは、記憶の中で見た神龍の戦いぶりを思い出してみた。
リリ「そう言えば神龍には、どんなすごい攻撃でも、たいした傷をつけられなかったわね」
死王が言うように、現在の神龍は体を再生したばかりの赤子に等しい状態だった。
その体は100匹の龍の集合体であり、強度だけ見れば神竜どころか古龍にも劣る。
さらに今は龍の力の源である龍玉から力を引き出すことも出来ない。
ターロンにとっては計算外の事態だらけだが、計算外の事は他にもあった。
神龍との融合が完全ではなかったのか、神龍の魂がターロンの意志に逆らうようになり始めたのだ。
時間がたてば、ターロンは完全に体と能力を制御できるようになるだろう。
しかし、戦闘中の今はその隙が致命傷にもなりうる。

フリ「あそこが弱点ですのね!フリージングディストラクションで狙い撃ちにして差し上げますわ!!」
傷口にわさび・・・もといすでに準備が終わったフリージングディストラクションをぶち込もうとするフリージア
レヘ「撃ち負けはしなくてよ!!当たりさえすればですわ!!」
レベッカは特に意味もなくフリージアの真似をしながらそう言った。
今やフリージアは、言ってみればこのメンバーの主砲であった。
ターロンはフリージングディストラクションを避けようとしたが、神竜の意志が働いたのか体は動かない。
直撃したフリージングディストラクションはさらに傷口を広げ、体内の血まで凍らせていく。
ター「うおおおお……!!」
苦しむターロンは水ではなく雷を生み出し操り、反撃に転じる。
サンダーブレスではなく、床から数本の稲妻が飛び出してフリージアに襲いかかった。
フリ「普通の避け方が出来ないなら普通じゃない避け方をするまでですわ!!」
フリージアは空中に空飛ぶ雪の結晶を作り出すとそれに掴まって地面から逃れる
なんでもありなのか雪の結晶
ギ「あそこにいたらお母さんが殺れちゃう!」
背中の翼を広げフリージアを迎えに行くギズモに、雷が直撃する
当然髪の毛はアフロだ!
コンテニュー?
10、9、8、6、5、4、3、2、1 昇竜拳!!
ギ「ぼ、僕は不死身だぁ!」
気合と根性で復活するギズモ
ギ「今度こそ!」
アフロのかつらを脱ぎ捨てもう一度フリージアを助けに飛び立つギズモ
だがいつの間にかそこに居たはずのフリージアは消えている
ターロンの狙いが大きく逸れたのを見ると、桜花は両手に持っていたナイフをターロンの
両眼目掛けて投げつける
桜「時よ、止まれ。」
桜(後一回・・・)
周りの全てが静止する
桜花の周りに浮いていた魔力ナイフをターロンの頭部目掛けて発射する

リリ(チャーンス!!)
フリージアと桜花がもう攻撃をしている最中リリアーナの目がきらりと光った。
やるなら、死王の気が反れたこの一瞬!!
リリアーナはささっと思ひ出の糸車の糸を引き出すと、死王が持つ魔本へと飛ばした。


と。ぽっと視界の隅に光がともった。
目をやればリリアーナの手元から伸びた糸車の糸と、それを光の盾で防御する黒猫が見えたわけで。
ってリリアーナってば死王様相手にいきなり何してるかなーっ!?
リリ(ば、ばれた――――っ?!)
本「甘い、甘いな!このぼくが、本になったぐらいで魔法が使えなくなると思っていたのか?
  ぼくの至高の萌え情報は、そう簡単に見せるわけにはいかんな!」
ミル「へ?この声…」
リリ「ごめんなさいごめんなさい・・・・・あれ?」
ナナ 「そ、そんな…お父様!?」
リリ「じゃあこの声、魔本になったあの猫耳の人のものなの?」
聞き覚えのある声と、驚いてそれに答えるナナナ。
げげ!じゃあやっぱりこの声は、神龍の幻に出てきた本になった猫耳男の声!?
すると光の盾を出してるのは死王じゃなくて、持ってる本のほう!?
死『またよくわからんのがでてきたな』

ナナ「お父様…!ご無事で…きゃんっ!?」
本「馬鹿者!僕のことは『ご主人様』と呼べと言っていただろうが!
  それに猫耳をいつも付けておくように言っていただろう!どうして付けていないんだ!」
ナナ「す、すみませんすみませんご主人様!」
感動の再会…のはずが、急にすっころんで謝りながら猫耳を取り出して装備し出してますよ。
なにこの手遅れご主人様…
あーあー、ナナナもぽろぽろ猫耳をこぼしちゃって…何個持ち歩いてるんだよ…

レベッカは思考を巡らせている。
フリージアは、イェスタデイ・ワンスモアの能力とは、 記憶を保ったまま過去の自分に戻ることだと考えていた。
無論他人の頭の頭の中の事など知る由も無いが、
レベッカは、イェスタデイ・ワンスモアの能力を使うと記憶も逆行、
つまり無かった事になるのではないかと思っていた。
というのも、イェスタデイ・ワンスモアの能力は、まともに実行したらかなり強力である。
しかし、彼はその能力をほとんど使わなかった。
それはきっと、能力を使うことで何かしらのデメリットを負うからだろうと予想できる。
その考えられるデメリットの一つが、記憶の消去であった。

無論、以上はレベッカの推論である。もしかしたらそのデメリットとは、
使用する度に本来の寿命を縮めることだったりするのかもしれない。
再びクリムゾンヘッドと会うまでは、その能力はやはり未知である。

リリ「・・・・・・・ところでレベッカさん、さっきから何を考えてるの?」
レヘ「べっ、べつに一人だけ生き残る方法なんて考えてないんだからねっ!」
リリ「・・・・・?うん、知ってるよ?」
リリアーナはレベッカの反応にきょとんとした。
レヘ「いや、なに。クリムゾンヘッドが時間を逆行させた後、
 逆行させる前に起こった事を憶えているのか気になっただけさ。
 …悪いな。戦闘中に余計なことを考えるなと言ったのは俺だったはずだな。」
リリ「いいのよ。レベッカさんの知識に期待してるのは私の方だもん」

ターロンの時とは違う意味でお手上げのあたしたちに、猫耳男の声が呼びかける。
本「話はだいたい聞かせてもらった。
 どうやら神龍の力を悪用する者に困っているようだが、おまえ達に対処法が無いわけではない。
 対処方の一つは、中つ国娘が言うようにムムムを復活させること。
 それができないなら、まな板娘が言うように神龍の魂を分離させることだ。 」
リリ「だーれが紙より薄い脅威の二次元まな板娘ですって――――!!」
本「どちらにしても後の対処を考えて、女性は全員猫耳をつけるのを忘れるなよ!」
リリ「んもう、腹立つな~!」
戸惑っているミルクやレベッカと違い、リリアーナは怒りながらも猫耳は何の抵抗もなく装着している。
よく似たマジックアイテムを使い慣れているため、ミルク達ほど抵抗感は無いようだ。
リリ「そういえば、学園の招き猫ゴーレムは、猫耳つけて踊ると動いたんだよね。
 あれも確かムウ大陸製でしょ?これつけるとどんないいことがあるの?」
長槍の先に猫耳をつけようとして四苦八苦しながら、リリアーナは魔本に質問をした。

渡された猫耳を手に心の中で葛藤していると、ムウ大陸主従コンビの会話が聞こえてくる。
ナナ「ご主人様~!そんな猫ちゃんと一緒にいないで、私の所に戻ってきてください~!」
本「だからお前はバカなのだ!ぼくがツンデレ犬耳美少女の所から離れると思っているのか!?」
ミル「黒猫死王がツンデレ犬耳少女に見えるとは…この擬人化能力が萌えの最終形態なのね…
 だめだこいつ…速くなんとかしないと…
 変態に魔法技術を与えた結果がこれだよ…」
死『待て。
 なぜわかった?
 いや、ツンデレのことじゃねぇよ』
真剣に冷静に死王は正体を見破った男に注目する。
ミル「ツンデレのことじゃないわかった事って……まさか」
いやいやそんなわけないよね。
ヴァンエレンも怖がる死王様の正体が犬耳美少女だなんて。
どうせすぐに否定が入るに決まって…
死『あー なるほど。
 ただの変態か』
死王さんはなにかを悟ったようです。
ミル「さらに待て!犬耳美少女の否定は無しかい!
 そこは『俺の正体はイケメン男の骸骨だキモい想像するな』って全否定する所でしょ!?
 そうか!空気よんで合わせてくれてるんだそうに違いないそうだよね!?
 もー死王様ったらお茶目なんだからー。あーはーはーはー…はぁ……」
リリ「へえ、そうだったんだ」
ミル「さらに待て!犬耳美少女の否定は無しかい!
 そこは『俺の正体はイケメン男の骸骨だキモい想像するな』って全否定する所でしょ!?
 そうか!空気よんで合わせてくれてるんだそうに違いないそうだよね!?
 もー死王様ったらお茶目なんだからー。あーはーはーはー…はぁ……」
リリ「そんな細かいこと気にしなくていいよミルク。学園長だってしょっちゅう姿変えるんだし。
 ところでこの槍を見てよ こいつをどう思う?」
リリアーナはぽんと肩を叩くと、猫耳を引っ掛けた槍をミルクに見せた。
どうやらうまく装着できなかったようだ。

レヘ「俺はおめぇを変態だなんて認めねぇぞ。変態ってのは、乳と蜜溢れてこその変態だろうが!
 おめぇには圧倒的にそれが足りねぇ。この俺を差し置いて変態を名乗るなんざ百年早ぇぜ!」
ミル「誰がカナンの話をしろと言った!」
死王様の衝撃告白に驚いたまま、レベッカに適当なツッコミを入れちゃうあたし。
ちなみにカナンとは、乳と蜜が流れてるとかなんとか言われてる地名ね。
ミル「レベッカあんたね…仮にも一応女の端っこに引っかかってるんだから。
 そういうお下品極まりない冗談は控えた方が…」
本「はっ!少しは変態に覚えがあるようだが、相手が悪かったな!
  このぼぉくには、生半可な変態では太刀打ちできない事を身を持って知るがいい!」
リリ「あの~。フリージアと桜花さんが今必死で戦ってるんだけどー。もしもーし?んもう。
 ・・・・・『来たれ!ロックバスター!!』」
話についていけないリリアーナは、とりあえず唯一使える召喚銃を呼ぶことにした。

魔本と槍による、萌えの最終形態VSエロスの最終形態。
似て非なる変態同士の戦いは…別にどうでもいいだろう。
レヘ「くっ、だが今の俺はただの槍、そしておめぇも本だ。
 お互い全力を出せるようになるまでこの勝負、預けるぜ。」
本「ふぅん…いいだろう。いつかお前にも変態の神を見せてやる!
  その時まで首を洗って待っているがいい!ふはははは!ははははは!!」

レヘ「おっ、フリージアとオウカの攻撃が効いてるぜ。」
ミル「あ?」
また変態発言かと思いきや、今度のレベッカの言葉はまともなものだった。
桜「そして、時は動き出す」
設置された魔力ナイフ、両眼を狙ったナイフがターロン目掛けて殺到していく
リリ「やった!」
桜花の放ったナイフを、止まった時を感じる事が出来ないターロンは防げない。
桜花はターロンの胴体付近に移動している。

フリ「私、猫耳より本物の猫ちゃんのほうが良いですわ」

リリ「うわっ。!フリージア、あなたいつからそこにっ?!」
リリアーナは飛び上がるほど驚いた。
それもそうだろう。先程ターロンに大技を打ち込んだはずの彼女が、いきなり背後に現れたのだから。

まあ簡単に説明すると時を食べる柱時計に移動時間を食べさせただけである
フリ「ギズモちゃんはしばらくターロンを抑えてなさい」
リリ「ええええ?!でででで、できるのっ?! 」
フリ「で・・・これは何かのマジックアイテムですの?」
死王様の正体が犬耳美少女という衝撃の事実をスルーして猫耳男に尋ねる猫耳フリージア
リリ「でもいくら目が見えないからって、龍なら視覚以外の感覚もあるよね?!
 ・・・・・・いけない!こうしちゃいられないわ!!
 ミルク、悪いけどレベッカさんをお願い。
 2人とも、玉を奪った後が勝負よ!だから、後の事はよろしくね!!」
リリアーナはレベッカをミルクに預けると、神龍に向かって突っ込んでいった。
レヘ「おん?ちょ、待っ、リー!」
無謀かつ足手まといの一言に尽きるが、リリアーナはもともとこんな奴である。
レヘ「あの野郎、たいした力も無いくせに先走りやがって。
 本当はあいつも俺みたいにドMなんじゃねぇか?」

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最終更新:2009年12月12日 07:49
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