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ヨハネカイン退場後

フリ「なにわともあれ一段落着きましたわ」
リリ「うん!」
ミル「ほんといろいろあったけど、ようやくって感じだね」
学園長と博士が歩き去って、やっとあたしにも全部終わったんだって実感がこみ上げてきた。
それはもちろん、ここにいる全員の総意に違いない。
ギ「次の問題はナナナさんをどうするかだよね」
レ「結局最後に残るのはその問題だよなぁ。」
ヨハネカイン問題が終わった後は、ムー大陸問題である。
リリ「うーん。でもさ、とりあえず場所を変えない? 」
レ「むしろ俺は保健室に帰っていいか?」
リリ「うん、で、でも・・・・・そろそろ先生が戻ってくる頃じゃないかなー?」
ター「親子の感動の再開なら、先生が戻ってきていてもよいではありませんか。
 何しろ一度は死別した二人です。早い再開を願うのは当然ではありませんか」
もちろん事情をメイレンから聞いているターロンも、保健室何があったかは知っている。
知っているが、保健室近くにメイレンがいることも知っているので、そう言ったのだ。
リリ「桜花さんにグレイブ、どこかに座って休む?それとも保健室に行く?」
桜「あぁ、私は随分と良くなったから大丈夫だ……っとと」
急に起き上がろうとした桜花だが前に倒れそうになり、あえなくリリアーナの肩を借りる事にする。
回復したには違いないが全快ではまだないようだ。
B「俺も……そうだな。手当ては終えているし、問題ない」

ミル「そうだね。桜花もグレイブもありがとう。
 あたし結局何もしてないね…」
これからはもうちょっと汎用性のある魔法を覚えよう。うん。
…あれ?そういや、なにか大事なことを忘れてるような…なんだっけ?
ロゼ「気にしないで、ミルク。あたいも結局何もせずに終わっちゃったんだから。」
とロッ…ロゼッタ。
レ「おい、ロック。お前いつまでそんな格好してんだ?」
ロゼ「あたいはロゼッタだー!!」
レ「いや、でもよ…」
ロゼ「ロゼッタなのだー!!」
レ「…ああ、はいはい。わかったよロゼッタ。」
レベッカはロゼッタに押し切られた。

リリ「桜花さんごめんね、倒れるまで力使わせてたなんて・・・・・私、そういう魔法には疎くて。
 本当にごめんね。もう歩けるかな?」
桜「謝らないでくれ、リリアーナさん。
私は友人のために動いた結果、倒れただけだ。私自身が望んでやった事なんだから謝られる理由がない。」
リリアーナに向けて微笑む桜花
リリ「ロゼッタとヴァンエレンも、グレイブの腕に負担かけないように手を貸してあげてね。
 あ、ロゼッタはもう変装解いて大丈夫じゃないかな?
 うーん、でも結構可愛いのになー。残念かも」
ロゼ「あたいは変装なんかしてないもん!」
レ「だよなぁ、普通に可愛い女の子だもんなぁ(笑)。」
レベッカもじょじょに“この状況”を楽しみだしたようだ。
ちなみに、ロック的には自分が女装しているという事実を自分で認めたくないので、
ロゼッタというキャラを押し通しているにすぎない。
B「肩を貸してくれるのはありがたいが、いらないな。
 ……自称・女生徒ロゼッタ。お前、その格好は吐き気を催す邪悪だとわかってるのか……?
 その姿を何時までも衆人の中に晒すな!女性の肌とは違った意味で見るに耐えん!」
男子生徒イニシャルRが押し通すキャラに、グレイブは先の痛みよりも重い頭痛に苛まれる。
リリ「そこまで言わなくてもいいじゃない。ロゼッタかわいいよ」
まさに恋は盲目、である。

リリ「あ、グレイブ、もしかして、例の彼女に今の状態見られたら大変だと思ってる?
 大丈夫よ、大丈夫。たとえ誤解されても、ちゃーんと説明すればわかってもらえるよ!」
B「その通りだ(主にロゼッタ的な意味で)。だが、説明すればわかってもらえるっていってもな……」
女装した生徒と肩を並べて歩きたくないというのが一番の本音だ。
リリ「じゃあいいじゃない。大丈夫、グレイブちょっと気にしすぎだよ。
 それにしても、ヘブンスマイルの攻撃で、プレゼントの人形壊れなくて良かったねぇ」
リリ「それとロゼッタ、後で私が部屋の荷物と着替え、取ってきてあげるよ。
 もちろん、フリージアの分もね。」
そう、実はフリージアの胸元もかなり危険な事になっていたのだった。


そして現在。
リリアーナ達は、中庭のテーブルで一休みしていた。
(ヨハネカインと学園長に出くわしたらどうしようと思っていたのだったが、杞憂だったようだ)
周りには屋台が並んでいて、そこここから食べ物のいい匂いが鼻腔をくすぐる。
だが部屋でお茶したばかりのリリアーナはお腹がいっぱいで、今何かを口にする気は無かった。

フリ「私にいい考えがありますわよ!
 宅配便でこの本の発行元にナナナさんを送るのですわ」
と懐から月刊ムーを取り出すフリージアさん
確かにこの本を発行しているような所ならムーについても詳しいだろう
ミル「おい待てやめろなんだその怪しい本は」
考え事をしてるうちに、フリージアがなにやらいかがわしい本を取り出して何か言い出した。
どう見ても詐欺師ご用達だろその本、何考えだしやがるんだこのお嬢は!

フリ「ラベルには魔道式家事用ゴーレムと書いて・・・・
 後はナナナさんを箱につめれば勝手に取りにくるはずですわ
 この本の発行元ならムーの子孫の情報も簡単に手に入るでしょうし
 ムーの遺産というのならそれこそ神様のように扱われるに決まってますわ」
ミル「…んなでかい箱どうやって用意する気よ」
フリ「氷の魔法さえ使えば簡単に箱のひとつや二つ作れますわ」
リリ「・・・・・・・・・・・・」 リリアーナは口をパクパクさせている。
桜 「………?どうした、リリアーナさん?」
「あ、いや。魔女の宅急便だなー、と思って。ははは」
桜「・・・?・・・??・・・???」
余計わからなくなった桜花はさらに?マークを出す。
ミル「氷漬けになって大丈夫なのはあんたぐらいだろーがっ!!」
というミルクの突込みを華麗にスルーしたフリージアさん
フリージアさんの常識は世間の非常識である
まあ常識というものは社会によって異なるため仕方がないかもしれない
もう何年もフィジルで暮らしているのにジルベリアの常識で行動するフリージアさんもあれだが
リリ「念のため、いろいろ調べた後で引き渡してもいいんじゃない?
 いくらゴーレムでも、本人の意向は大事だよ。っていうか、結局のところ今後どうするかはナナナ次第なんだよね。  本人の意見を聞くのが一番だよ」
ゴーレムが自分の意志で動けるかどうか分からないが、時間はたっぷりある。

ミル「そ、そうだメイレンさん、メイレンさんのことを忘れてた。
 ロックからは離れてるみたいだけど、回復はしたの?
 その…食べるとか、食べないとか、何か言ってなかった?
 早めに学園長に手助け頼んだ方が良くない?」
食べるの前に「あたしたちを」と付けるのに微妙な抵抗を感じて、思わず遠まわしに聞いてしまった。
レ「保健室の近くで会ったぜ。その後は知らん。」
ミル「じゃあ回復はしてるのね。それは何より」
ついでにあたしたちの命の危険も再発してるけどな。
首だけなら食べる気もなかったろうけど、体が戻って食べる気になりました。なんて普通にありそうだし。
あー…ここはさらっと、復讐のことなんか忘れててくれないかな、メイレンさん…
レ「でもまぁ、あんな短時間であれだけ献血できるならよぉ。
  普通にこの学園に住み着くかもなぁ、あのババア。」
ミル「ん?食べなくても血だけで大丈夫なもんなの?
 そりゃ良いや。ならヴァンエレンみたく、献血で血を集めてれば万事解決じゃない。
 …生徒じゃないのに、学園においてくれるかどうかは知らないけど」
さすがに伝説級に長生きの子持ち人妻が学生。ってのは無理があるしなー
そうするとどうだろ?教師?とかか?
とりあえずレベッカの言動を見るに、あまり切羽詰まった状況じゃなさそうなのは、なによりなにより。

フリ「その次の問題は死王が学園長かターナー先生に渡せといってた本ですわね
 やっぱりターナー先生って・・・」
やはり彼はムーの子孫なのだろうか?
リリ「案外、子孫どころか当事者、だったりしてね~。他人の空似にしては、あまりにそっくりだったもんね」
フリ「だとしたら ターナー先生の実年齢は・・・・・
 まあ本当はエルフかなんかで寿命が超長いって言われても納得しますけどね」
ターナー先生の正体については考えないことにしたフリージアさん
ミル「当事者なら、あの変態全開の本の知り合いになるって事か。
 ちょっと興味あるけど、聞いてもいい話かどうかは微妙かな?」
人間誰でも聞かれたくない話があるから、過去話には首を突っ込むな。
ってのは、あたしが育った孤児院の暗黙の了解だった。
レベッカの一件で、その考えの正しさがあまり嬉しくない仕方で証明されてるし。
ま、必要ならそのうち教えてくれる…かな?

フリ「そうだ!後でナナナさんに図書館に潜って貰いましょう
 そうすればすべてはっきりしますわ」
当人同士を出会わせれば簡単に結果が出るだろう
フリージアはそう判断したようである
ギ「でもサマルトリア現象が起こったらどうするの?」
とギズモ
サマルトリア現象とはいわゆるすれ違い現象である
何の因果かは知らないが何故か出会えないという謎の現象だ
フリ「そういう時は図書館で待っていればいいのですわ」
当人が動かずじっと待っていればターナー先生は必ず図書館の司書室に戻ってくる
故に大丈夫である・・・・とフリージアは説明する

リリ「そろそろ日も沈むね。ここで一旦解散して、部屋で一休みするといいよ。
 夜には確かムウ大陸参加者関係のパーティがあったはずだし。
 皆、ひとまず今後は自由行動で、しばし旅の疲れを癒してね。
 寝ないでちゃんと起きていられる人は、そのパーティで逢おうね」
ミル「それなら、あたしは今のうちにアホ姉探してこようかな。
 また変なことに首突っ込まれて騒動になって、あたしが頭下げて回るとか嫌すぎるし。
 桜花はどうする?リリアーナ達と一緒に行く?部屋で休む?」
桜「いや、私は部屋へ帰ってパーティまで休ませてもらう
 しばらく体のほうも酷使したからな、もう少し休息がほしい。」
桜花みたいに体の疲れがたまってる人もいるけど、あたしの場合アホ姉を放っておくわけにもいかない。
何かあっても、本人に謝るという考えが基本的に欠けてるから、小火が大火になりかねん。
孤児院時代からアホ姉が言うこと聞くのは院長だけだったし、今はその院長はいないときた。
とすると、大事なのは対処より予防だ。
ター「ささ、レベッカ様。早く保健室にお戻りを。
 メイレン様も、首を長くしてレベッカ様のお戻りを保健室でお待ちでしょうぞ」
ターロンはレベッカの恋人に興味はないが、レベッカがメイレンをどう思っているかには興味があった。
今はレベッカの使い魔となっている身として、なんにしても主の意向を知っておく必要があるからだ。
レ「そうだな、ターロン。」
レベッカは地面にハンカチを一枚置き、ターロンをその上に乗せた。
ター「おう。これは何のハンカチですかな?」
レ「ここで無血八極のスペルカードをハンカチに付けるとだな…“ボン”だ。」
ター「ぐはあっ!?」
無血八極とは触れた物体(生物は駄目)を爆弾にするスペルカードである。
レベッカにされるがまま、素直にハンカチに乗っていたターロンは見事黒こげになった。
死にはしていないようだが、力が弱い分受けたダメージは大きい。
レ「これで、くつろいでいちゃいちゃできるな。」
どうやらレベッカは一人で保健室に行きたかったようだ。
爆弾の威力は抑えたので、ターロンは死にはしないだろう。たぶん。

リリ「あ、ロゼッタ。あなたには荷物と着替え、返さなきゃね」
ミル「早く返してもらって着替えたほうがいいよロゼッタ。それも、できるだけ早く」
フリージアと同じ考えで変装したのかどうか知らないけど、今のロックの姿はひど過ぎる。
あれをかわいいと言えるのはリリアーナだけで、他のまっとうな人は全員グレイブと同じ反応をするだろう。
ユリやアルナワーズあたりの特殊な連中は、かわいいとか言うかも知れないけど。
ロセ「あたいもそうしてもらった方が助かるのだ!」
レ「えー、なんだよ。もうちょっとその格好でいりゃいいじゃねーかよー。」
とレベッカ。ロゼッタは短く「嫌だ!」と答えた。視覚的凶器のままずっと過ごしたくはない。

ミル「じゃ、あたしはそろそろ行くよ。
 そうそう、グレイブもネリー見つけたら、一緒にパーティいこうってちゃんと誘いなよ。
 ネリーは競争率高いから、うっかりしてたら誰かにとられちゃうよ?」
それじゃまた後でと手を振って、あたしはリリアーナ達と別れた。
とミルクはグレイブに言ってから皆と別れた。レベッカもグレイブに言った。
レ「言っとくが、俺にはもう先着がいるからな。
  ネリーって奴が誰かにとられてても、俺のところに来ても無駄だからな。」
レベッカも手を振ってリリアーナ達と別れた。
ロセ「レベッカの奴、こんな小さい動物を虐めるなんてとんでもない奴だ!」
リリ「一応これでも危険な妖怪で、魔法使いなんだよ」
爆破されたターロンを回収したロゼッタに、リリアーナはそう補足した。
リリ「あーあ、イモリの黒焼きみたいになってる。もう。人の恋路を邪魔するからだよ。
 はいターロン、ちょっと口あけて」
ロックの手の中でぐったりしていたターロンは、黙って口を開けこれでもかという量の薬草を押し込まれた。
リリ「これで良し、と。じゃあロゼッタ、オウカさん、私達も行こう。
 オウカさん、私がお部屋まで送るよ。
 ロゼッタは女子寮の窓の下で待っててくれる?後で服と荷物を渡すから。
 じゃあ皆、パーティで会おうね!」
桜「あぁ、じゃあ、そのパーティでまた・・・」
リリアーナは皆と別れて女子寮へと戻っていった。



(118で〆)

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最終更新:2010年03月14日 02:01
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