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**ダイヤモンドダスト・クルセイダース(後編) ◆d4asqdtPw2 ◆     ◆     ◆ 「……どういうつもりだ?」 赤木のナイフが切り裂いたのは、服部平次の右手の甲。 狙いを外したわけではない。 ナイフが首筋に到達する前に服部が防御行動を取った為だ。 「そうや、俺はここまでや……!」 誰かの役に立つ。 俺は、そんな事ばかり考えていた。 生き残ったことの意味は、脱出の役に立つ事で証明されると思っていた。 覚悟たちの力になる事が、自分がしなくてはならない事だと思っていたのだ。 「仲間の役に立つ?  俺がそんな下らんことを考えるのはここまでやッ!」 覚悟は、仲間達を脱出させる為に命を賭けて戦っている。 村雨だって、仲間達の為にBADANと戦う決意をした。 そして彼らは、これからも仲間の為に戦い続ける。 確かにそれは素晴らしい事だし、そんな風に生きるべきなのだろう。 「死にたくないがために、開き直ったか……?」 「うっさいッ! このオモシロ顎オバケ!」 でもな、無理なんや。 そんな生き方、俺には無理や。 俺は仲間の為には生きれへん。 弱いからじゃない。人を殺したからじゃない。 ここで死ぬからじゃない! 「タバサはなぁ! ずっと仏頂面しとって、感情なんかあるのかないのかも分からんかった……。  そんなアイツが、命を捨ててまで劉鳳はんを守った理由が葉隠覚悟に分かるんか?!」 アイツは嬉しかったんや。 劉鳳はんが自分を助けてくれたことが。 だから、命を捨てた。 誰の為でもない。劉鳳はんのためでもないんや。 自分の為に。自分の気持ちを偽らんために。 「ブラボーはんがたった1人でアーカードに立ち向かった理由が村雨良に分かるんか?!」 あそこでブラボーはんが残ったのは、お世辞にもお利口な策とは言われへんわ。 ブラボーはん自身もそれは分かっとった。それでもあの人は残ったんや。 劉鳳の為じゃない。ましてや俺らの為じゃない。 自分の為に。 正義の意思を貫く為に。 自分の信念に嘘をつかん為にや。 「劉鳳はんがなんでラオウに勝てたのか、愚地独歩に分かるんか?!」 アルターが強いから? 違う。 ラオウが消耗していたから? 違う。 守りたい人間がいたから? 惜しいが、違う。 ……馬鹿だからや。 馬鹿だから、ただひたすらに馬鹿だったから勝ったんや。 誰でもない自分の正義しか見えんかったから、勝てたんや。 自分の正義の為に勝利した。 「アミバはんが叫んでいた。いつもいつも叫んでいた……」 今俺が言っとることは覚悟はんたちを侮辱しとるって事になるんやろうな。 それでええ。俺は一向に構わん! 俺の事を最悪だと罵るなら……罵るがええわ! 気に入らんのなら殴ればええわ……。 だがなぁ俺が出会った奴らってのは『そういう奴ら』やねん。 そういう最悪で自分勝手なやつらや。 「『反逆』っちゅー言葉の意味がお前に分かるんかコラァッッ!!!」 アミバはんは言った。 弱い心に反逆するんだと。 この殺し合いをぶっ壊すのも、誰かを守ろうとしたのも……その『反逆』の副産物に過ぎん。 自分の心のままに動いとっただけや。 みんな、俺の出会ったやつらはみんな……そんなケモノやった。 少なくとも俺にはそう見えたんや。 俺にはそれが美しいと思えたんや! 俺だってそうや! 俺だってあいつらと同じケモノや! 「俺は死ねんのや! 『大首領サマ』の面に一発ぶち込むまではなッ!」 ヘナチョコパンチでもええ。カス当たりでもええ! たった一撃でええんや。 あいつらの思いは俺しか知らん。 この思いを『大首領』へと届けるのは俺しかおらんねん。 すまんな、覚悟はん、村雨はん。 あんたらの邪魔になるかもしれん。 もしかしたら、俺のせいで世界が滅んでしまうかもしれん。 「……それが、こんな弱っちぃ俺が生き残った理由や」 あくまで『正解』は葉隠覚悟や。 覚悟たちの生き方が正しいし、俺のこの答えは確実に間違っとる。 そうや、こんなことするなんて大馬鹿モンや……俺を笑うか、工藤? だが俺はもう、お前のような探偵やない。 人を殺した瞬間に俺は探偵じゃあなくなってもうたわ。 工藤……お前が正しかったんやな……。 「そんな事で……そんな身勝手な理由で、世界を危険に晒すのか……?」 「身勝手なのは分かっとる。地獄に堕ちるならそれでええ。  それでもこの『気持ち』には嘘つきたくないんや。  アミバはんに全てを託された俺は……『反逆』せなあかんのや。  それでも俺に死んで欲しい言うなら……」 探偵で無いなら俺はなんや? 間違え続けた俺に残されてんのは『意地』。それだけ。 タバサがブラボーが劉鳳がアミバが俺に託した、少なくとも俺は託されたと思っとる、意地や。 「俺を殺してみせろや……アンタの意思でなァッ!」 「それが貴様の答えか……!」 死神はまだ動かんかった。 ナイフを手元でクルクルと弄びながら、つまらなそうにしてやがる。 その目は、酷く冷静で、それでいてナイフよりも尖っている。 赤木は強い。俺のような一般人とは格が違う。 例え、腕っ節では俺の方が強くても、何故か勝てるとは思えへん。 「いや……違うでぇ……」 だが、その弱い考えに反逆や……。 コイツに勝って……意地を貫く。 「『俺たち』の答えやッ!」 さぁ来い死神! 首輪を外してもうた俺たちには……スタンドも核鉄もない。 もちろんアルターも波紋も持ってない。 パンピー同士のしょーもないケンカや。 (どうしたものか……) 赤木しげるは考える。 どうやら服部平次を見誤っていたようだと。 赤木が葉隠覚悟から聞いた服部の人物像と目の前の実物の間には、かなりのズレが生じている。 折角いい流れで来ていたのに、コイツにかなり乱されてしまった。 しかし、こいつが死なない事には、作戦の穴が埋められない。 こいつが死ななかった場合……世界が滅ぶ確立は、5%……! さて、このまま殺すか……それとも……。 ちょうどそのころ、パピヨンが再生怪人相手に大立ち回りを演じ、後から駆けつけたエンリコ・プッチと戦闘になっていた。 この殺し合いを彩った武器の双璧である、スタンドと武装錬金が激突していたのだ。 そしてそれと同じ時間に始まるかもしれないこの戦いは、スタンドも、武装錬金もない戦い。 オーガも北斗も人形もない。 プログラム始まって以来の、一般人同士の戦い。 その気配を感じ取ったのか、それとも復活のときが近いのか……。 部屋の隅で鎮座していた強化外骨格が怪しく輝く。 ジョセフの制限が強くなったのも、この輝きのせいだろう。 だが、首輪を外してしまった赤木と服部は、その微小な輝きには気付くことはなかった。 【D-1 神社 強化外骨格の眠る社/2日目 午前】 【服部平次@名探偵コナン】 [状態]:肉体疲労中(ニアデスハピネス換算で一発分のみ)、三村を殺したことから大分立ち直りました。首輪解除済み。 [装備]:スーパー光線銃@スクライド、携帯電話、モーターギア(スカイウォーカーモード)@武装練金、 クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:支給品一式×2(食料一食消費)、首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、 色々と記入された名簿、ノート数冊、ノートパソコン@BATTLE ROYALE ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、 綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく(未開封)、 ギーシュの造花@ゼロの使い魔、キュルケの杖、拡声器、 ソードサムライX(核鉄状態)@武装錬金、包帯・消毒薬等の治療薬、点滴用セット(十パック) 病院内ロッカーの鍵(中に千切れた吉良の左手首あり)、 バヨネット×2@HELLSING、 紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)、外れた首輪(服部平次) [思考・状況] 基本:一撃でいいから大首領をぶん殴る。 1:赤木が向かってくるなら戦う(殺すつもりは無い)。 2:ジョセフと再集合 3:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。 4:全員が集合し次第情報の整理と休息を行いたい [備考] ※劉鳳、コナン、神楽、ジョセフの事は全面的に信用しています。 ※コナンと二人で立てた仮説、「光成の他の主催者の可能性」「光成による反抗の呼びかけの可能性」 「盗聴器を利用した光成への  呼びかけの策」 等については、まだ他の人間に話していません。又、話す機会を慎重にすべきとも考えています。 ※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。 ※三村信史の死ぬ直前の記憶を見ました。 ※第四回放送の内容は劉鳳からの又聞きでしか記憶にありません。 ※ルイズをF-3の川岸に埋葬しました。折れた軍刀は墓標として刺してあり、キュルケの杖、拡声器は服部が所持しています。 ※アミバの持っていた支給品一式×3 (食料一食消費) は、F-2民家の中にあります。 ※アミバの持っていたノートパソコンには、大東亜共和国謹製のOSが組み込まれています。 ※ジョセフとの相互理解を深め、より信頼しあえる関係になりました ※かがみから儀式のやり方を聞き、首輪のステルス解除のやり方を知りました ※社の奥に何かがある、そしてそれを守る為に近づくと体が重くなる装置がある事を知りました ※ 覚悟、村雨、かがみ、ヒナギク、独歩、エレオノールと情報交換をし、友好関係を結んでいます。  また、アカギとパピヨンは協力者、川田は危険人物と認識しています。 ※以下の事を考察しています。 このゲームの主催者はBADANである。 BADANが『暗闇大使』という男を使って、参加者を積極的に殺し合わせるべく動いている可能性が高い。 BADANの科学は並行世界一ィィィ(失われた右手の復活。時間操作。改造人間。etc) 主催者は脅威の技術を用いてある人物にとって"都合がイイ"状態に仕立てあげている可能性がある だが、人物によっては"どーでもイイ"状態で参戦させられている可能性がある。 ホログラムでカモフラージュされた雷雲をエリア外にある。放電している。  1.以上のことから、零は雷雲の向こうにバダンの本拠地があると考えています。  2.雷雲から放たれている稲妻は迎撃装置の一種だと判断。くぐり抜けるにはかなりのスピードを要すると判断しています。 ※雷雲については、仮面ライダーSPIRITS10巻参照。 ※赤木と情報交換をしました。 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、首輪がありません。 [装備]:基本支給品、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り9本)、マイルドセブンワン1箱 [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの)  始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、水のルビー@ゼロの使い魔 工具一式、医療具一式、沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)、成仏鉄球@覚悟のススメ 、伊藤博士からの手紙 [思考・状況] 基本:対主催・大首領の肉体となる。 1:服部を殺す? 2:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 3:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する。 4:強敵を打ち破る策を考えておく 5:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※マーティン・ジグマール、葉隠覚悟と情報交換しました。 ※エレオノールとジグマールはもう仲間に引き込むのは無理だと思っています。 ※光成を、自分達同様に呼び出されたものであると認識しています。 ※参加者をここに集めた方法は、JUDOの能力であると思っています。 ※参加者の中に、主催者の天敵がいると思っています(その天敵が死亡している可能性も考慮しています)  そして、マーティン・ジグマールの『人間ワープ』は主催者にとって、重要であると認識しました。 ※主催者のアジトは200メートル以内の雷雲によって遮られていると考察しています ※ジグマールは『人間ワープ』、衝撃波以外に能力持っていると考えています ※斗貴子は、主催者側の用意したジョーカーであると認識しています ※三千院ナギは疫病神だと考えています、また彼女の動向に興味があります。 ※川田、ヒナギク、つかさの3人を半ツキの状態にあると考えています。 ※ナギ、ケンシロウと大まかな情報交換をし、鳴海、DIO、キュルケの死を知りました。 ※こなたのこれまでの経緯を、かなり詳しく聞きだしました。こなたに大きなツキがあると見ていますが、それでも彼女は死にました ※『Dr.伊藤』の正体は主催側の人間だろうと推測しています。 ※葉隠覚悟、桂ヒナギクと情報交換をしました。 『Dr伊藤』とのチャットによりわかった事 1:首輪は霊的に守護されている 2:首輪の霊的守護さえ外せれば、後は鋭い金属を継ぎ目に押し込む程度で爆発無しに外せる 3:既にその霊的守護を外した者が居る。そいつが首輪を外したかは不明だが、おそらく外してはいない 4:監視カメラは存在せず。首輪についた盗聴器のみでこちらを監視。その監視体制も万全ではない 5:敵には判断能力と機転に乏しい戦闘員が多い 6:地図外に城? がある 7:城には雷雲を突破しなければならず、そのためには時速600キロ以上の速度が必要 ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 ※BADANという組織はあまり合理的に動かないと認識。 『大首領を殺す作戦』 ・大首領を強化外骨格の中に降ろしてから、成仏鉄球で成仏させる。 ・そのためには大首領を弱らせる必要がある。 ・強化外骨格内部の死者ならば、大首領を内側から攻撃できる可能性が高い。 [[前編>ダイヤモンドダスト・クルセイダース]] |237:[[帝王賛歌(後編)]]|[[投下順>第201話~第250話]]|248:[[あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を]]| |246:[[雛菊想恋]]|[[時系列順>第6回放送までの本編SS]]|249:[[あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を]]| |241:[[神社にて]]|服部平次|:[[]]| ----
**ダイヤモンドダスト・クルセイダース(後編) ◆d4asqdtPw2 ◆     ◆     ◆ 「……どういうつもりだ?」 赤木のナイフが切り裂いたのは、服部平次の右手の甲。 狙いを外したわけではない。 ナイフが首筋に到達する前に服部が防御行動を取った為だ。 「そうや、俺はここまでや……!」 誰かの役に立つ。 俺は、そんな事ばかり考えていた。 生き残ったことの意味は、脱出の役に立つ事で証明されると思っていた。 覚悟たちの力になる事が、自分がしなくてはならない事だと思っていたのだ。 「仲間の役に立つ?  俺がそんな下らんことを考えるのはここまでやッ!」 覚悟は、仲間達を脱出させる為に命を賭けて戦っている。 村雨だって、仲間達の為にBADANと戦う決意をした。 そして彼らは、これからも仲間の為に戦い続ける。 確かにそれは素晴らしい事だし、そんな風に生きるべきなのだろう。 「死にたくないがために、開き直ったか……?」 「うっさいッ! このオモシロ顎オバケ!」 でもな、無理なんや。 そんな生き方、俺には無理や。 俺は仲間の為には生きれへん。 弱いからじゃない。人を殺したからじゃない。 ここで死ぬからじゃない! 「タバサはなぁ! ずっと仏頂面しとって、感情なんかあるのかないのかも分からんかった……。  そんなアイツが、命を捨ててまで劉鳳はんを守った理由が葉隠覚悟に分かるんか?!」 アイツは嬉しかったんや。 劉鳳はんが自分を助けてくれたことが。 だから、命を捨てた。 誰の為でもない。劉鳳はんのためでもないんや。 自分の為に。自分の気持ちを偽らんために。 「ブラボーはんがたった1人でアーカードに立ち向かった理由が村雨良に分かるんか?!」 あそこでブラボーはんが残ったのは、お世辞にもお利口な策とは言われへんわ。 ブラボーはん自身もそれは分かっとった。それでもあの人は残ったんや。 劉鳳の為じゃない。ましてや俺らの為じゃない。 自分の為に。 正義の意思を貫く為に。 自分の信念に嘘をつかん為にや。 「劉鳳はんがなんでラオウに勝てたのか、愚地独歩に分かるんか?!」 アルターが強いから? 違う。 ラオウが消耗していたから? 違う。 守りたい人間がいたから? 惜しいが、違う。 ……馬鹿だからや。 馬鹿だから、ただひたすらに馬鹿だったから勝ったんや。 誰でもない自分の正義しか見えんかったから、勝てたんや。 自分の正義の為に勝利した。 「アミバはんが叫んでいた。いつもいつも叫んでいた……」 今俺が言っとることは覚悟はんたちを侮辱しとるって事になるんやろうな。 それでええ。俺は一向に構わん! 俺の事を最悪だと罵るなら……罵るがええわ! 気に入らんのなら殴ればええわ……。 だがなぁ俺が出会った奴らってのは『そういう奴ら』やねん。 そういう最悪で自分勝手なやつらや。 「『反逆』っちゅー言葉の意味がお前に分かるんかコラァッッ!!!」 アミバはんは言った。 弱い心に反逆するんだと。 この殺し合いをぶっ壊すのも、誰かを守ろうとしたのも……その『反逆』の副産物に過ぎん。 自分の心のままに動いとっただけや。 みんな、俺の出会ったやつらはみんな……そんなケモノやった。 少なくとも俺にはそう見えたんや。 俺にはそれが美しいと思えたんや! 俺だってそうや! 俺だってあいつらと同じケモノや! 「俺は死ねんのや! 『大首領サマ』の面に一発ぶち込むまではなッ!」 ヘナチョコパンチでもええ。カス当たりでもええ! たった一撃でええんや。 あいつらの思いは俺しか知らん。 この思いを『大首領』へと届けるのは俺しかおらんねん。 すまんな、覚悟はん、村雨はん。 あんたらの邪魔になるかもしれん。 もしかしたら、俺のせいで世界が滅んでしまうかもしれん。 「……それが、こんな弱っちぃ俺が生き残った理由や」 あくまで『正解』は葉隠覚悟や。 覚悟たちの生き方が正しいし、俺のこの答えは確実に間違っとる。 そうや、こんなことするなんて大馬鹿モンや……俺を笑うか、工藤? だが俺はもう、お前のような探偵やない。 人を殺した瞬間に俺は探偵じゃあなくなってもうたわ。 工藤……お前が正しかったんやな……。 「そんな事で……そんな身勝手な理由で、世界を危険に晒すのか……?」 「身勝手なのは分かっとる。地獄に堕ちるならそれでええ。  それでもこの『気持ち』には嘘つきたくないんや。  アミバはんに全てを託された俺は……『反逆』せなあかんのや。  それでも俺に死んで欲しい言うなら……」 探偵で無いなら俺はなんや? 間違え続けた俺に残されてんのは『意地』。それだけ。 タバサがブラボーが劉鳳がアミバが俺に託した、少なくとも俺は託されたと思っとる、意地や。 「俺を殺してみせろや……アンタの意思でなァッ!」 「それが貴様の答えか……!」 死神はまだ動かんかった。 ナイフを手元でクルクルと弄びながら、つまらなそうにしてやがる。 その目は、酷く冷静で、それでいてナイフよりも尖っている。 赤木は強い。俺のような一般人とは格が違う。 例え、腕っ節では俺の方が強くても、何故か勝てるとは思えへん。 「いや……違うでぇ……」 だが、その弱い考えに反逆や……。 コイツに勝って……意地を貫く。 「『俺たち』の答えやッ!」 さぁ来い死神! 首輪を外してもうた俺たちには……スタンドも核鉄もない。 もちろんアルターも波紋も持ってない。 パンピー同士のしょーもないケンカや。 (どうしたものか……) 赤木しげるは考える。 どうやら服部平次を見誤っていたようだと。 赤木が葉隠覚悟から聞いた服部の人物像と目の前の実物の間には、かなりのズレが生じている。 折角いい流れで来ていたのに、コイツにかなり乱されてしまった。 しかし、こいつが死なない事には、作戦の穴が埋められない。 こいつが死ななかった場合……世界が滅ぶ確立は、5%……! さて、このまま殺すか……それとも……。 ちょうどそのころ、パピヨンが再生怪人相手に大立ち回りを演じ、後から駆けつけたエンリコ・プッチと戦闘になっていた。 この殺し合いを彩った武器の双璧である、スタンドと武装錬金が激突していたのだ。 そしてそれと同じ時間に始まるかもしれないこの戦いは、スタンドも、武装錬金もない戦い。 オーガも北斗も人形もない。 プログラム始まって以来の、一般人同士の戦い。 その気配を感じ取ったのか、それとも復活のときが近いのか……。 部屋の隅で鎮座していた強化外骨格が怪しく輝く。 ジョセフの制限が強くなったのも、この輝きのせいだろう。 だが、首輪を外してしまった赤木と服部は、その微小な輝きには気付くことはなかった。 【D-1 神社 強化外骨格の眠る社/2日目 午前】 【服部平次@名探偵コナン】 [状態]:肉体疲労中(ニアデスハピネス換算で一発分のみ)、三村を殺したことから大分立ち直りました。首輪解除済み。 [装備]:スーパー光線銃@スクライド、携帯電話、モーターギア(スカイウォーカーモード)@武装練金、 クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:支給品一式×2(食料一食消費)、首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、 色々と記入された名簿、ノート数冊、ノートパソコン@BATTLE ROYALE ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、 綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく(未開封)、 ギーシュの造花@ゼロの使い魔、キュルケの杖、拡声器、 ソードサムライX(核鉄状態)@武装錬金、包帯・消毒薬等の治療薬、点滴用セット(十パック) 病院内ロッカーの鍵(中に千切れた吉良の左手首あり)、 バヨネット×2@HELLSING、 紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)、外れた首輪(服部平次) [思考・状況] 基本:一撃でいいから大首領をぶん殴る。 1:赤木が向かってくるなら戦う(殺すつもりは無い)。 2:ジョセフと再集合 3:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。 4:全員が集合し次第情報の整理と休息を行いたい [備考] ※劉鳳、コナン、神楽、ジョセフの事は全面的に信用しています。 ※コナンと二人で立てた仮説、「光成の他の主催者の可能性」「光成による反抗の呼びかけの可能性」 「盗聴器を利用した光成への  呼びかけの策」 等については、まだ他の人間に話していません。又、話す機会を慎重にすべきとも考えています。 ※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。 ※三村信史の死ぬ直前の記憶を見ました。 ※第四回放送の内容は劉鳳からの又聞きでしか記憶にありません。 ※ルイズをF-3の川岸に埋葬しました。折れた軍刀は墓標として刺してあり、キュルケの杖、拡声器は服部が所持しています。 ※アミバの持っていた支給品一式×3 (食料一食消費) は、F-2民家の中にあります。 ※アミバの持っていたノートパソコンには、大東亜共和国謹製のOSが組み込まれています。 ※ジョセフとの相互理解を深め、より信頼しあえる関係になりました ※かがみから儀式のやり方を聞き、首輪のステルス解除のやり方を知りました ※社の奥に何かがある、そしてそれを守る為に近づくと体が重くなる装置がある事を知りました ※ 覚悟、村雨、かがみ、ヒナギク、独歩、エレオノールと情報交換をし、友好関係を結んでいます。  また、アカギとパピヨンは協力者、川田は危険人物と認識しています。 ※以下の事を考察しています。 このゲームの主催者はBADANである。 BADANが『暗闇大使』という男を使って、参加者を積極的に殺し合わせるべく動いている可能性が高い。 BADANの科学は並行世界一ィィィ(失われた右手の復活。時間操作。改造人間。etc) 主催者は脅威の技術を用いてある人物にとって"都合がイイ"状態に仕立てあげている可能性がある だが、人物によっては"どーでもイイ"状態で参戦させられている可能性がある。 ホログラムでカモフラージュされた雷雲をエリア外にある。放電している。  1.以上のことから、零は雷雲の向こうにバダンの本拠地があると考えています。  2.雷雲から放たれている稲妻は迎撃装置の一種だと判断。くぐり抜けるにはかなりのスピードを要すると判断しています。 ※雷雲については、仮面ライダーSPIRITS10巻参照。 ※赤木と情報交換をしました。 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、首輪がありません。 [装備]:基本支給品、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り9本)、マイルドセブンワン1箱 [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの)  始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、水のルビー@ゼロの使い魔 工具一式、医療具一式、沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)、成仏鉄球@覚悟のススメ 、伊藤博士からの手紙 [思考・状況] 基本:対主催・大首領の肉体となる。 1:服部を殺す? 2:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 3:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する。 4:強敵を打ち破る策を考えておく 5:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※マーティン・ジグマール、葉隠覚悟と情報交換しました。 ※エレオノールとジグマールはもう仲間に引き込むのは無理だと思っています。 ※光成を、自分達同様に呼び出されたものであると認識しています。 ※参加者をここに集めた方法は、JUDOの能力であると思っています。 ※参加者の中に、主催者の天敵がいると思っています(その天敵が死亡している可能性も考慮しています)  そして、マーティン・ジグマールの『人間ワープ』は主催者にとって、重要であると認識しました。 ※主催者のアジトは200メートル以内の雷雲によって遮られていると考察しています ※ジグマールは『人間ワープ』、衝撃波以外に能力持っていると考えています ※斗貴子は、主催者側の用意したジョーカーであると認識しています ※三千院ナギは疫病神だと考えています、また彼女の動向に興味があります。 ※川田、ヒナギク、つかさの3人を半ツキの状態にあると考えています。 ※ナギ、ケンシロウと大まかな情報交換をし、鳴海、DIO、キュルケの死を知りました。 ※こなたのこれまでの経緯を、かなり詳しく聞きだしました。こなたに大きなツキがあると見ていますが、それでも彼女は死にました ※『Dr.伊藤』の正体は主催側の人間だろうと推測しています。 ※葉隠覚悟、桂ヒナギクと情報交換をしました。 『Dr伊藤』とのチャットによりわかった事 1:首輪は霊的に守護されている 2:首輪の霊的守護さえ外せれば、後は鋭い金属を継ぎ目に押し込む程度で爆発無しに外せる 3:既にその霊的守護を外した者が居る。そいつが首輪を外したかは不明だが、おそらく外してはいない 4:監視カメラは存在せず。首輪についた盗聴器のみでこちらを監視。その監視体制も万全ではない 5:敵には判断能力と機転に乏しい戦闘員が多い 6:地図外に城? がある 7:城には雷雲を突破しなければならず、そのためには時速600キロ以上の速度が必要 ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 ※BADANという組織はあまり合理的に動かないと認識。 『大首領を殺す作戦』 ・大首領を強化外骨格の中に降ろしてから、成仏鉄球で成仏させる。 ・そのためには大首領を弱らせる必要がある。 ・強化外骨格内部の死者ならば、大首領を内側から攻撃できる可能性が高い。 [[前編>ダイヤモンドダスト・クルセイダース]] |237:[[帝王賛歌(後編)]]|[[投下順>第201話~第250話]]|248:[[あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を]]| |246:[[雛菊想恋]]|[[時系列順>第6回放送までの本編SS]]|249:[[あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を]]| |241:[[神社にて]]|服部平次|:[[]]| ----

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