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揺ぎ無い意思貫くように - (2008/08/10 (日) 22:22:50) のソース

**揺ぎ無い意思貫くように  ◆3OcZUGDYUo


我が物顔に太陽が眩しい輝きを放ちながら、大空に顔を出している。 
その太陽から放たれる太陽光がどこまでも生茂る草木に必要不可欠な成長活動、光合成を行わせる。 
そして太陽光は人体にも当然利点がある。 
人間の生活習慣を制御する機能にあたる生活リズム。 
この生活リズムは元々一時間のズレが生じており、太陽光を浴びる事によりこのズレを修正している。 
また人体を支える役目を持つ骨。 
この骨の新陳代謝を活性化させ、骨を強固なものとさせる役目を持つビタミンDの合成過程にも太陽光を浴びる事は一枚噛んでいる。 
人体にとって太陽光は紛れもなく重要な働きがあると断定できるだろう。 
だが、残念ながら利点ばかりではない。 
あまり太陽光を浴びすぎても過剰な日焼けにより皮膚ガンなどの弊害も生じるからだ。 
また体温の上昇も引き起こし、除々に体力を奪っていく。 
この事は今太陽から遥か下に位置する大地に両の足で踏みしめ歩いている眼鏡を掛けた二人の少年にも言えるはずだ。 

「このまま行けば万事問題なくルイズさん達が待つ病院に着けるだろう。 
大丈夫か志村? 」 
しっかりとした足取りで二人ぼっちの寂しい一団の先頭を歩く少年、葉隠覚悟が油断なく辺りを見渡しながら言葉を発する。 
いつ、どんな場所で危険人物に襲われるかもしれないという決して零にする事が出来ないパーセンテージ。 
最終格闘技、零式防衛術を習得した覚悟なら並大抵の敵では相手にならないだろう。 
だが先程覚悟を圧倒した拳王、ラオウ。そして宿敵現人鬼、葉隠散と同じ程の実力を持った猛者がいないという 
パーセンテージも決して零にする事は出来ない。 
だが今の覚悟にはどんな敵が来ても絶対に負けてはならないという固い意志が宿っている。 

「休憩を挟んだからね……大丈夫さ!でもこの首輪をみんなの処に持ち帰ったらまたちょっと休憩しようかな」 
そう、たった今覚悟の後ろを歩き苦笑を浮かべた少年、志村新八の口から出たように覚悟と新八は毛利小五郎の死体から 
手に入れた首輪を仲間達が待つ病院に届けるという重大な使命といっていい程の役目がある。 
戦闘行為ではない手段でこの異常な事態を打開する鍵となる首輪のサンプルの存在。 
これを危険人物に奪われるわけにはいかないからだ。 
その事を当然新八も理解しており歩みの速度を僅かながらも速め、覚悟の後にしっかりとついていく。 
数時間前木陰で休憩していた時とは違い、太陽の光が燦々と覚悟と新八に降りかかり除々に少年達の体力を奪っていくが 
そんな事は彼らにとって些細な事に過ぎないだろう。 
今の覚悟と新八には自分達の行動に絶大な自信、そして意味を有り余るほど感じている。 
そう、このバトルロワイアルを潰すために避けては通れない自分達の首輪を解除するという作業。 
この作業の成果に明らかなプラスを持たせる事が出来る首輪のサンプルを安全に運ぶという使命。 
これほどまでに覚悟と新八にとって意義を感じる使命は他にはないだろう。 

「ああ、病院に着いたら充分に休息をとろう。 
志村、お前が居なければ首輪のサンプルを手に入れる事は叶わなかっただろう。感謝する」 
覚悟は急に立ち止まり、新八にお礼の言葉を告げる。 
事実、新八の首輪の探索を続けようという言葉がなければラオウとの闘いで負った負傷のせいで、 
首輪の探索エリアを小五郎の首輪を見つけたH-4エリアまでは広げずに、鍛え抜かれたその腕で覚悟は戦友、 
杉村弘樹の首を削ぎ落としてしまう羽目になっていたかもしれない。 
そしてお礼の言葉と共に覚悟は新八を数時間前戦士として認めた証、敬礼を行う。 

「い、いやそんな改まって言わなくても……こちらこそありがとう覚悟くん」 
恥ずかしそうに新八は言葉と、そして自分も覚悟と同じようにお礼を告げる。 
新八はまさか自分がお礼を言われるとは思ってもいなかったのだ。 
肩を貸し、歩くのを手伝った自分がやった事と較べて覚悟はあのラオウという大男に一歩も引く事無く立ち向かった。 
どう考えても自分よりよっぽど凄い事をやってのけたのは覚悟の方だと思っていたのに、 
その彼がこうして自ら自分がやった些細な事にお礼を言ってくれた事に新八は只驚き、そして嬉しかった。 

「? 何の事について礼を言っているのかはわからないが……とにかく急ごう。ルイズさん達が待っている」 
新八が何に対してお礼を述べているか本当に見当がつかない様子で覚悟が言葉を発し、彼は歩くのを再開する。 
その覚悟の様子に新八は呆れとも驚きとも言えない表情で覚悟の背中を見つめ、やがて彼も覚悟の後についていく。 
エリアF-4病院、彼らの目的地を目指して。 
◇  ◆  ◇ 

「それで……これからどうしようか? 」 
覚悟と新八が居るエリアH-4の直ぐ隣に位置するエリアG-4で三人が横一列に歩いている。 
そしてその三人の中、一人の少女が声を上げる。 
少女の名は桂ヒナギク、白皇学園生徒会長であるがそんな肩書きはこの場では意味はなく只の一人の少女である。 

「そうだな……特に目的がない以上、知り合いを探す事と同時にこれについてケリをつけておきたいんだが」 
そう答えたのは川田章吾、このバトルロワイアルのような異常事態を今回を含め実に三度経験、 
あまつさえ確かな『死』を体験し数奇な運命を辿った男である。 
そして川田はデイパックから仮面ライダー1号、本郷猛から託された四角形の形を模った奇妙な物体を取り出す。 

「それって……何かな川田くん?」 
川田が取り出した奇妙な物体、メモリーキューブと本郷が言っていた代物を最後の一人、柊つかさが指を指して疑問の声を上げる。 
数十分前は本郷の死が受け入れられずに精神が極めて不安定な状態に陥ったつかさであるが、 
今はヒナギクと川田の力強い言葉と決意のおかげで本郷が死んだという現実を受け入れる事が出来た。 
今のつかさは只悲しみから逃げるのでなく、たとえ彼女にとってどんなに目を背けたい事だとしても現実を見つめるだけの力を持っている。 

「ああ……これは本郷さんに頼まれたやつでね。 
これを本郷さんの知り合いの村雨良っていう人に渡すようにって頼まれたんだ」 
つかさの疑問の言葉に川田は彼女と同じように疑問の表情を浮かべているヒナギクに対しても返答する。 
只、その村雨良なる人物に対して重要な事実は隠して。 

「本郷さんの知り合いですって!?」 
「本郷さんの知り合いならきっと悪い人じゃないね! 早くその村雨さんって人を捜そうよ川田くん!」 
ヒナギクとつかさが驚きと喜びが混じりあった感情を込め、最早歓声とも言える調子で川田の言葉に反応する。 
仮面ライダー1号、本郷猛。 
短い時間しか共に居られなかったが自分達を守る為に身を挺して闘ってくれた男。 
特にヒナギクはアレクサンド・アンデルセンの魔の手から助けてもらった事もあり、 
二人の本郷に対しての信頼は揺るぎようのないものとなっている。 
そして村雨良という男はそんな本郷の知り合いだと言うのだ。 
ヒナギクとつかさが村雨に持つ印象は至極自然に良いものとなるものだ。 

「ああ……一刻も早く探し出さないとな」 
ヒナギクとつかさのまるで満開の花に覆われたかのような表情に対して川田の表情は鉛のように重く、短い言葉で答える。 
そう、本郷が自分に言った村雨の現在予想出来る状況。 
ヒナギクとつかさが知らない重大な事実の存在が彼に素直な喜びを与える事を良しとしていないからだ。 
(さて、どうするか……) 
依然釈然としない表情で川田は歩きながら自分がこれから行うべき行動をひたすら考える。 
そんな時川田の視界に眼鏡を掛けた二人の少年が此方に向かってくるのが目に入ってきた。 

「あんたは!?」 
出会い頭に川田は覚悟の顔を見て驚きの声を上げる。 
川田の脳裏に彼にとって三度目となるプログラムの始まりを告げた光成という老人、取っ組み合いを始めようとしたラオウと勇次郎という男、 
頭を首輪の爆発により吹き飛ばされた自分達と同じくらいの歳の少女、その少女の死という悲痛な事実に対して悲しみに身を沈めた少年。 
そして老人に堂々と宣戦布告を行い、思わず自分に何かあの七原をダブらせた眼鏡を掛けた目の前の少年の記憶が 
まるでビデオの早送り再生のように蘇る。 

「あ!あなたもしかして……」 
「もしかしてあの時の人……?」 
ヒナギクとつかさも川田と同じように覚悟の事を思い出したのだろう。 
目の前の少年はとてもこのバトルロワイアルに乗ったとは思われないような人物であり、三人の期待は自然と高まる。 
この少年と共に行動する事が出来ればあの光成という老人に一矢報いる事ができるかもしれない、 
無事に知り合いと合流できるかもしれない、無事にこの首輪を外し元の世界に戻れるかもしれないと様々な期待が否応に高まっていく。 
そして覚悟の口が開く。 
川田、ヒナギク、つかさの視線を一点に浴びながら。 

「私は葉隠覚悟。当方にそちらと争うつもりは一切ない。情報交換を希望したいのだがどうだろうか?」 
無論川田達には断る理由などない。 
自分達の知り合い、そして本郷の知り合いという村雨良。 
彼らと劣らない程信頼できる覚悟との情報交換など価値がありすぎる事だ。 
覚悟、新八、川田、ヒナギク、つかさはその場に座り込み情報交換を始める事にした。 
◇  ◆  ◇ 

(やっぱ覚悟くんは皆に人目置かれてたんだな……) 
今までの自分達に起きた出来事、出会った人、これからの行動についてなどの情報交換が 
一段落着いたところで新八は改めて感心したかのように思う。 
どう考えても川田達三人の覚悟を見る眼の輝きが自分を見る時とは違うのだ。 
まるでテレビのブラウン管から飛び出してきたヒーローを見るかのように。 
(まぁ……覚悟くんが相手じゃ分が悪すぎるしね) 
今までの覚悟の行ってきた行動を思い出し、溜め息をつきながら新八は自然と納得する。 
きっと彼は今まで自分の想像を絶する鍛錬を積み重ねあの領域まで辿り着く事が出来たのだろう。 
自分が張り合って勝てるような相手ではない。 
そこまで新八は考え、やがて別の事に彼の思考は回る。 
(それにしても……ラオウさん、ホントに人を殺しちゃったんだよな……) 
そう考えたとき、まるで新八の思考を読み取ったかのように覚悟が言葉を発する。 

「申し訳ない川田、桂さん、柊さん。私が初めてラオウ殿に会った時共に行動するように説得していれば本郷殿を救う事が…… 
それに私があの虎の悪鬼と闘った時近くに桂さんと毛利殿が居た事に気づいていれば……」 
悲痛な表情で覚悟は謝罪の言葉を述べる。 
実際、覚悟に落ち度はないと言っていいほどのものであったが彼は小五郎と本郷の死を自分の責任のように感じていた。 
覚悟の脳裏に小五郎と本郷の死を回避するために自分が取るべきだったいくつもの仮定が流転する。 
そんな覚悟をヒナギクは不機嫌な顔でじっと見ていた。 

「……思い上がらないでよ」 
何事もはっきりともの事を言うヒナギクにしてはとても小さい声、だがそれでいて力強い意思を感じさせる口調で彼女は呟く。 

「ヒナちゃん……?」 
「すまない桂さん。よく聞こえなかったのだが」 
ヒナギクの只ならぬ様子を察したつかさが心配そうに声を掛ける。 
そして一方覚悟はヒナギクの声が聞き取れなかったらしく、彼もまたつかさとは違った意味で不思議そうに彼女の方を見る。 
その態度にヒナギクは確かな苛つきを感じてしまう。 

「何度でも言ってあげるわ……思い上がってるんじゃないわよ!って言ったのよ!」 
「ヒ!ヒナちゃん!落ち着こうよ」 
いきなり覚悟に向かって怒声を上げたヒナギクにつかさはオロオロしながら彼女を落ち着かせようとする。 
対して覚悟、新八、川田の男三人はまるでポカーンという擬音が彼らの頭上に浮いているかのような表情をしてヒナギクの方を向いている。 
そして彼女の怒りの元凶である覚悟が事態の沈静化を図ろうと口を開く。 

「桂さん。私が一体――――」 
「あなた一人で何でも出来るって、どんな人でも助けられるって思うのが思い上がりなのよ!」 
覚悟の言葉に強引に割り込みヒナギクが溢れ出る感情をブチ撒ける。 
そしてヒナギクの口はまだ動く事を止めない。 

「私だって何度も毛利さんや本郷さんの手助けをしようと努力したわ! 
でもいつも私は役に立たないどころかあの人達の足手纏いになった……そしてあの人達は死んでしまった」 
人一倍負けん気が強く、同時に責任感が強いヒナギクはずっと小五郎と本郷の事について考えていた。 
自分だけ助けられ続けるというのはヒナギクのプライドが許せず、彼女はずっとそんな自分が嫌で仕方なかった。 
いや、実際にはロードローラーで本郷を援護したという功績はあったが、 
小五郎と本郷が自分にしてくれた事に較べたらあまりにも些細な事だとヒナギクは思っている。 
――私一人じゃ何も出来ないんだ―― 
今まで大抵の事は人並み以上にやり遂げる事が出来た事で手に入れたヒナギクの自信。 
だがこのバトルロワイアルに巻き込まれその自信はズタズタにされてしまった。 

「あなたがどんなに強いかはしらないけどこれだけは言わせて貰うわ! 
思いだけじゃ……どうにもならない時だってあるのよ!!!」 
そんな時ヒナギクの目の前にいるこの覚悟という少年は平然と言ってのけた。 
――自分のせいで本郷殿と毛利殿は―― 
ヒナギクだってそんな事は何度も思ってきた。 
でもヒナギクの心の奥底ではそんな事は無理だったんだと不本意だが思い始めていた。 
明らかにあのアンデルセンという男やラオウという大男は自分が十人居ても敵いそうにはなかったとヒナギクは思ったからだ。 
けど覚悟は違う。 
覚悟は本気で自分の行動次第で本郷を助ける事が出来たと後悔している。 
そんな覚悟を見てヒナギクは何故か自分がとてもちっぽけな存在に感じ、無性に覚悟に対して腹が立ってしまった。 
ラオウに一度負けたというのに自分とは違って未だ自信を保ち続ける覚悟に。 

「桂さん」 
ヒナギクの言葉を受け暫くの沈黙の後、覚悟は静かに言葉を発し、彼女の方に近づき――彼女の両肩に手を置く。 
ヒナギクのその小さな肩を案じて出来るだけ力は込めずに。 
そしてヒナギクの瞳を真っ直ぐ見つめる、その一点の迷いも見せない澄んだ瞳で。 

「ち!ちょっと!葉隠くん!?」 
ちょっと言い過ぎたかな?と不安に思い始めたところ覚悟の思いがけない行動に思わずヒナギクは頬を赤らめながら慌てている。 
自分と同じ年頃の男の子、覚悟が両肩に手を置いて、目と鼻の先にその覚悟の顔が見えるのだ。 
こういう体験にはあまり慣れていないヒナギクにとって覚悟の行動は赤面ものである。 
またつかさも同じように顔を赤らめ両手で表情を隠し、指の隙間からヒナギクと覚悟をじっと見つめ、 
新八と川田も驚きながらも状況を見守っている。 
そして全員の注目が集まる中覚悟の口が開く。 

「すまない桂さん。確かに私一人の力で毛利殿も本郷殿も救えたと思うのは思い上がりだったかもしれない。 
それに最後まで使命を果たし通した戦士達に失礼であった。申し訳ない」 
「え?……い!いや、私の方こそやつ当たりみたいな事して悪かったわ」 
覚悟は素直に先程の自分の言葉について謝罪の言葉を述べる。 
勿論覚悟がヒナギクの両肩に手を置いたのは決してムード作りのためではなく、そもそもそんな思考回路は覚悟の頭脳に存在しない。 
只、彼女の瞳を真っ直ぐ見つめる事で自分の真剣な謝罪の気持ちを知ってもらうためだった。 
そうとは知らなかったヒナギクはまさか自分が殆どやつ当たりに等しい事をしたのに覚悟が 
これほどまでにも謝罪するとは思ってもみなかったので驚きを隠せなかった。 
勿論ヒナギクは覚悟の事を怒ったわけではなく、只覚悟のその意思の強さに嫉妬のようなものを覚えてしまい、 
つい激情的になってしまっただけなのに。 
(やっぱり悪い人じゃないわね) 
覚悟の行動を見てヒナギクが改めて思う。 
そして覚悟の次の言葉がヒナギクの耳に入ってくる。 

「だがこれだけは知ってもらいたい……私は出来るだけ全ての散るべきでない命を守るため、牙無き 
人々の剣となるため今まで零式防衛術を磨いてきた。たとえ身体が砕け散ろうとこの意思を曲げるつもりは断じてない!」 
力強い言葉で覚悟が己の決意を述べる。 
ヒナギクにとって零式防衛術は情報交換の際に行った各々の自己紹介で覚悟の話からちょっと聞いただけで具体的にどんなものかは知らない。 
でも何故か今のヒナギクにとって覚悟の言葉はとても安心感を齎していた。 
目と鼻の先にある覚悟の真剣な表情に今までにこれほどまでに感じた事がない頼もしさを感じたからだ。 

「葉隠くん。貴方の決意はわかったわ。それでちょっといいかしら……?」 
「なんだろうか?」 
ヒナギクが少し俯きながら覚悟にまるで自分の言いたい事を察してもらいたいかのように言葉を濁しながら声を上げる。 
だが、やはり覚悟にはヒナギクの意図は解らない。 
その覚悟を見て、ヒナギクは再び頬を赤らめながら観念したように口を開く。 

「だからその…………近いのよ」 
「……!それは申し訳ない。だが用を足したいのであればそう言ってくれれば――」 
「ち!違うわよ!私を子供扱いしないでもらえるかしら!」 
近いという言葉を尿意の事と勘違いした覚悟にヒナギクは何だか馬鹿にされたような気がして思わず大声を上げる。 
対して依然覚悟は腑に落ちない表情を浮かべる。 

「では何だというのだ?」 
「だ!だから!……顔が近いのよ」 
「……っ!も、申し訳ない」 
頬を赤らめたヒナギクの真意をやっと理解した覚悟は同時に自分の顔と彼女の顔の距離が確かに近い事に気付き、 
彼女程ではないが頬を赤らめ慌てヒナギクから離れる。 
「ヒナちゃ~ん。顔が赤くなってるよ~?」 
「う!うるさいわよつかさ!」 
「覚悟くん。ルイズさんが居たらどうなってたんだろな~」 
「な!何を言う志村!何故そこでルイズさんが出てくる?」 
その一部始終をみていたつかさと新八はそんなヒナギクと覚悟がおかしくて笑いながら二人を茶化し、ヒナギクと覚悟が必死に弁解する。 
悪魔の所業とも言えるバトルロワイアルでは極めて異質な和気藹々とした光景。 
その異様な光景に川田は苦笑しながら四人を見つめている。 
心の奥底で固い決心を更に固めながら……。 
◇  ◆  ◇ 

「じゃあ、そろそろ行くとするか」 
暫しの雑談が終わり、区切りがついたところで川田が立ち上がって四人に向かって言う。 

「了解した」 
覚悟がそう答え立ち上がり、残りの三人も頷きながら彼と同じように立ち上がる。 

「そうだね。じゃあ川田くん達も僕達と一緒に取り合えず病院に向かわない? 
村雨さんを捜すなら人が多い方もいいし、病院には桂さんの知り合いのマリアさんも居るしさ」 
先程の一件もあって、既に五人の交流は深まり充分な信頼関係で結ばれている。 
そんな彼らが一切の隠し事はせずに情報交換を行ったのは不自然な事ではない。 
情報交換で得た情報を元に自分達が行うべきである最善の行動を新八は提案する。 

「そうね。私も良いと思うわ」 
「うん!もしかしてお姉ちゃんやこなちゃんやゆきちゃんを知ってる人も居るかもしれないしね」 
「心得た」 
自分の事を包み隠さずに話したヒナギク、つかさ、覚悟の三人も何も異論はなく、素直に新八の提案に賛成する。 
そもそも三人には反対する理由など何もないので当然の成り行きという事だ。 
だが、只一人自分の事を包み隠さずに話していない男……川田の表情に明らかな曇りが浮かんでいた。 

「確かに良い案だ……葉隠、志村。勝手な頼みで悪いが桂さんとつかささんを頼む。 
俺は一人で村雨さんを捜しに行ってくるさ」 
「え!?」 
突然川田が突拍子もない事を言ってのけた事でつかさは思わず驚きの声を上げ、川田の方を見る。 
そしてつかさと同様に残りの三人も同じような表情を浮かべられずにはいられなかった。 
それ程までにも川田の言った言葉の意味が解らなかったからだ。 

「そういう事だ。村雨さんと合流したら直ぐに病院に向かうさ。それまで……さよならだ」 
そう、川田が隠している真実。 
それは村雨が本郷の様な善人ではなく、あの桐山のように殺し合いに乗っている可能性があるという重大な真実である。 

「も、もしかして私とヒナちゃんの事が……さっきあんな風になった私が鬱陶しくなったの!?」 
数十分前の本郷の死を受け入れる事が出来なかった自分の行動をつかさは振り返ってつかさは悲痛な声を上げる。 
――やっぱり私嫌われちゃったのかな―― 
恋愛感情の好き嫌いではなく、友達として川田に嫌われてしまったという考えたくはない思考がつかさの脳裏を駆け巡る。 
もし本当に嫌われてしまったなら……そう考えるとつかさは自分の目頭が熱くなっていくのを確かに感じてしまう。 

「違う!そんなわけがない!……今のつかささんは強い人だ!もう取り乱したりはしないと俺は信じている!」 
「だったら!……何でそんな悲しい事言うの川田くん……」 
川田の力強い返答につかさが依然悲しみに沈んだ表情で疑問を投げかける。 
そのあまりにも悲しみに沈んだつかさの表情を見て、思わず川田の決意が揺らいでしまう。 

「そうよ!納得いかないわこんな事!」 
つかさに続いてヒナギクも抗議の言葉を川田に向けて発する。 

(納得出来ないのはわかる……だが君達を危険な目に遭わせるわけにいかないんだ……) 
つかさとヒナギクが自分の突然の発言に理解出来ないという事は痛い程よく理解出来る。 
だが川田は此処で自分の決意を折るわけにはいかなかった。 
つかさとヒナギクを連れて行けば村雨の捜索の途中に桐山のような危険人物に出会う可能性もあるだろう。 
しかもお目当ての村雨も本郷の話によると殺し合いに乗っているという。 
こんなどの道危険が降りかかってくると思われる事につかさとヒナギクを連れて行くわけにはいかない。 

「わかった……実は本郷さんの知り合いの村雨さんって人は……」 
川田はそう思い、つかさとヒナギクを納得するため先程の自分の言葉の真意を話し始めた。 
主に村雨の現在置かれていると思われる状況について。 
◇  ◆  ◇ 

「……ってことだ」 
川田の話が終わり、村雨がとても本郷のような人物でない事を知った四人の表情は重くなる。 
特につかさとヒナギクは重症に見える。 
なんせ、あの本郷と同じ仮面ライダーと思われる村雨がまさか危険人物であるという可能性があるとわかったからだ。 
この真実を知って明るい表情をしろというのが無理な話である。 

「なるほど、桂さんと柊さんを危険な目に遭わせたくないから自分だけで行きたいという事か」 
「そういうことだ」 
川田の話を静かに聞いていた覚悟が川田の要望を完結に纏め、川田が頷く。 
だが覚悟は川田の言葉に納得の意はまだ見せていない。 

「しかし、もし私と志村が彼女達の支給品を奪いそのまま此処に拘束、放置してしまう可能性もあるとは考えられないだろうか? 
それでは本末転倒ではないか?」 
「か!覚悟くん!?」 
恐ろしく真剣な表情を浮かべ、覚悟は川田に衝撃的な言葉を発する。 
そして覚悟の予想も付かない言葉に新八は驚き、ヒナギクとつかさも同様に驚いている。 
勿論覚悟にそんな気は毛頭ない。 
只川田を引き止めるためについた覚悟なりの嘘である。 
そんな覚悟の言葉を聞いて川田は……笑っていた。 

「ははは……葉隠。嘘は苦手らしいな」 
「な!何故嘘だと解る!?」 
覚悟が言った言葉を自信に満ち溢れた表情を浮かべながら嘘だと断定する。 
割と自分の嘘が迫真の演技だと自負していた覚悟にとって川田にあっけなく自分の嘘を看破された事に驚き、覚悟は狼狽する。 
そして依然笑いながら川田は言葉を繋げる。 

「お前と志村がそんな奴じゃないってのはさっきの雑談で充分わかったさ。 
それにな……杉村を看取った男と杉村に黙祷を捧げた男がそんな奴じゃないって俺は確信してるんでな」 
覚悟の話から杉村の最後を教えてもらっていた川田が語りかけるように声を上げる。 
その川田の言葉に覚悟は返す言葉がなかった。 

「それじゃあ……行ってくる」 
覚悟が何も言わなくなった事を確認し、川田は四人に背を向け歩き出そうとする。 

「ちょ!待ちなさいよ!」 
依然納得がいかないヒナギクが慌てて川田を追いかけようとするが……彼女より先に向かって川田に向かう影があった。 

「つ!つかささん!?」 
自分の背中に何か衝撃を感じ、川田は思わず後ろを振り返る。 
そこには俯きながら自分の背中を両手でポコポコと叩いているつかさの姿があった。 

「……嫌だよ……」 
必死に涙を落とすのを我慢しながらつかさが小さな声を絞り出す。 
以前のつかさなら只泣きじゃくる事しか出来なかっただろう。 
だが今のつかさは本郷から、川田やヒナギクから大切なもの――『強さ』を貰っている。 
てっきりこんな行動にでるとしたらヒナギクの方だと思っていた川田は驚きを隠せない。 
そして声の大きさは小さいけれどもその口調はつかさにしては珍しいとてもはっきりとしたものだった。 

「川田くん……死んじゃ嫌だよ……」 
「何を言ってるんだつかささん……?俺は死ぬつもりなんて――」 
「嘘ッ!!!」 
ポコポコと弱い力で川田の背中をつかさは叩くのをやめ、彼女の悲しそうな顔を見ると固い決意が思わず緩んでしまいそうな気がして 
顔を背けていた川田の方にキッと視線を向ける。 
依然今にも大粒の涙を流しそうなボロボロの表情を浮かべて。 

「今の川田くんあの時の本郷さんと同じ顔をしてるよ……私はもう誰にも死んで欲しくないの! 
だから一人で行くなんてそんなの……私……嫌だよぉ……ひくっ……うくっ…」 
遂につかさの身体は崩れ落ち、今まで我慢していた涙が乾いた大地に流れ落ちていく。 
泣き崩れたつかさに川田はどうしていいかわからないと言っているかのように困惑している。 
そしてそんな川田とつかさの元にヒナギクが近づく。 

「あら~川田くん、こんな可愛い女の子を泣かすだけじゃ飽き足らず一人でどこかに行こうかなんて思ってるのかしら?」 
この場に似つかない笑みをみせながらヒナギクが川田に話しかける。 
だがそれも一瞬の事。 
直ぐにヒナギクは真剣な表情を浮かべ再び口を開く。 

「私とつかさも付いていくわ川田くん。反論なんかゆるさない。私とつかさも本郷さんに一杯助けてもらったし、あなたを死なせもしたくないわ。 
私だって……本郷さんの頼みなら絶対に叶えてあげたい! 
村雨さんっていう人がもしこの馬鹿みたいな殺し合いに乗ってるならひっぱ叩いてでも止めてみせるわ!」 
強い口調で巻きたてるヒナギクの気迫に川田は思わず圧倒される。 
川田はつかさの意思を確認しようと彼女の方に視線を向けるがやはり彼女は何度もヒナギクの言葉に肯定の頷きを繰り返しているだけだった。 

「……わかった俺の降参だ。だがこれだけは覚えてくれ。 
俺は君たちを守る、村雨さんにこのメモリーキューブってやつを無事渡して本郷さんの頼みをやり遂げる。 
生憎俺にはこの二つを絶対にやり遂げるという自信はない。けどな……」 
そこで言葉を一旦中断させ、大きく息を吸う。 
自分の言葉に誇りを持たせるために。 

「たとえその二つをやり遂げる力を持っていても『覚悟』がなければ意味がないと俺は思う。つかささん、ヒナギクさん。 
君たちにはできるか『覚悟』が?俺はできてる」 
川田の言葉につかさとヒナギクは当然のように頷きで肯定の意思で応える。 
その二人を見た川田はどこか残念でもあり、嬉しくもあった。 

一連のやり取りを見て覚悟は純粋に感動していた。 
本郷の頼みのため自らの命を賭けてやり遂げようとする川田達に強化外骨格零に宿る英霊達と似た何かを感じ取ったからだ。 
だが川田達には戦闘技能はなく、銃器に頼るしかない状況に覚悟は危機を覚えていた。 
覚悟やラオウ、散ほどの実力者となると銃などは殆ど意味を持たないからだ。 
出来る事なら自分も川田達に付いていきたいが病院では既に脱出を誓った同志達が自分達を待っている現実。 
だが自分が行かなければきっと川田達は運良く村雨に出会えたとしても無事では済まないだろう。 
覚悟の心でどうしようもない葛藤が生まれる。 
だが、そんな彼にある言葉が投げかけられた。 

「一緒に行ってあげなよ覚悟くん」 
「志村?」 
一瞬覚悟は耳を疑った。 
まさか新八が自分の考えを見透かしてるかのように自分に向かって声を掛けたからだ。 

「大丈夫さ!病院には銀さんも居るし吉良さんも、今は気絶してるけど美形さんも居る。 
僕を含めたら男が四人!こんなに居たらマリアさんもルイズさんも、子供のコナンくんを守るのもへっちゃらさ!」 
照れくさそうに笑いながら発する新八の力強い言葉に覚悟は胸の奥から熱い何かが込み上げてくるのを確かに感じる。 

「それと……これを君に預かって欲しいんだ」 
「これは……?」 
そういって新八は自分に支給されたハリセンを取り出す。 
今まで何の役には立っていなかったハリセンを。 

「君が挫けそうな時、悪鬼に負けそうな時これを見て思い出して欲しいんだ……君には仲間が居るって事を!」 
新八から手渡されたハリセンを覚悟は丁重に両手で掴み、彼はデイパックに仕舞いこむ。 
何ともいえない嬉しさを噛み締めながら。 

「かたじけない志村……それでルイズさんに伝言をお願いできないだろうか? 
『もうしわけない。ゲームセンターに行くのはもう少し遅くなりそうだ』と」 
そういって覚悟は志村に敬礼を送る。 
背を綺麗に伸ばし、けちの付けようのない完璧な姿勢で。 

「わかったよ……覚悟くん」 
新八も照れくさそうに敬礼を覚悟に対して返す。 
今二人の戦士に一時の別れが訪れたのだった。 
◇  ◆  ◇ 

「悪いな葉隠。付いてきてもらって」 
「気にするな川田」 
新八と別れ覚悟、川田、ヒナギク、つかさの四人は南下していた。 
「これからよろしくね葉隠くん!」 
「こちらこそこれからお世話になる。柊さん」 
目的は村雨の捜索、知人の捜索である。 
固い意志を持って四人は歩き続ける。 
「でもこんな時にゲームセンターでデートの約束をしてたなんてやるわね~葉隠くん」 
「デ!デートなどではない!私とルイズさんはそんな関係では……」 
「えへへへ、葉隠くんまた赤くなってるよ?」 
未だ見ぬ真実に辿り着くために。 


新八は覚悟たちと別れた後全速力で病院に向かっていた。 
危険人物にあわないという絶対な保障は当然ないからだ。 
(覚悟くん……これで会うのが最後じゃないって僕は信じてるさ) 
疲れは幾分とれたもののまだ新八の肉体に疲れは残っている。 
だが新八は走るのをやめようとはしない。 
(今は僕達の進む道は分かれてる……けどいつかはまた一つの道になる。 
だって僕達は友達なんだから……当然さ) 
病院で待つ仲間達の下に一刻も早く辿り着くために新八は走り続ける。 
揺ぎない意思を貫くように。 


【G-4 中部 1日目 昼】 
【葉隠覚悟@覚悟のススメ】 
[状態]:全身に重度の火傷(治療済み) 胴体部分に銃撃による重度のダメージ(治療済み) 全身に打撲(どれも致命傷ではない、治療済み)、 
頭部に大ダメージ、両腕の骨にひびあり、 強い決意 
[装備]:滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり) 
[道具]:ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾5発、劣化ウラン弾、残弾6発)@HELLSING 大阪名物ハリセンちょっぷ 
[思考] 
基本:牙無き人の剣となる。 この戦いの首謀者を必ず倒す。 
1:川田、ヒナギク、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に戻る。 
2:杉村を弔う。 
3:再びラオウと会い、自分の決意を伝えたい。 
4:怪我が治ったらルイズとゲームセンターに行く 
[備考]原作一巻第一話、逆十時学園入学初日より参戦 
※決意が強まりました、殺し合いに乗った者が戦士であるならば容赦はしません。 
※戦士でないと判断した者(一般人の女性や子供など)に対しては決して抵抗せず、 
説得を試みます。 
※戦士であるかどうかの判断は次の書き手さんにお任せします。 
※川田、ヒナギク、つかさと情報交換をしました 

【川田章吾@BATTLE ROYALE】 
[状態] 健康 
[装備] マイクロウージー(9ミリパラベラム弾16/32)、予備マガジン5、ジッポーライター、バードコール@BATTLE ROYALE 
[道具] 支給品一式×2、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた 
    文化包丁、救急箱、ZXのメモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS、裁縫道具(針や糸など) 
    ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、缶詰やレトルトといった食料品。 
    薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備) 
    マイルドセブン(二本消費) 
[思考・状況] 
基本行動方針:ゲームに乗っていない参加者を一人でも多く救出し、最後は主催者にカウンターパンチ 
1:覚悟、ヒナギク、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に行く。 
2:つかさの姉や友人、ヒナギクの友人を探すのに協力する。 
3:ゲームに乗っている参加者と遭遇した場合は容赦なく殺す 
参戦時期:原作で死亡した直後 
[備考] 
※桐山和雄の動きを警戒しています 
※桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています 
※つかさには過去に2回プログラムに参加していること、首輪解除技能やハッキング技術を会得していることなどは話していません。 
※医者の息子であること、1度死んでいる事は話しています。 
※首輪は川田が以前解除したものとは別のものです 
※覚悟、新八と情報交換をしました 

【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】 
[状態] 傷の手当ては完了している。 
[装備] ボウガン@北斗の拳 
[道具] 支給品一式。ボウガンの矢18@北斗の拳 
[思考・状況] 
基本:ハヤテ達との合流 
1:覚悟、川田、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に行く。 
[備考] 
※ ヒナギクが聞いた轟音の正体は、三影の大砲の音です 
※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです 
※桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1~3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています 
※ロードローラー@ジョジョの奇妙な冒険と捕獲網@グラップラー刃牙は【H-4 林】に落ちています 
※覚悟、新八と情報交換をしました 

【柊つかさ@らき☆すた】 
[状態] 健康 
[装備] なし 
[道具] 支給品一式、ホーリーの制服@スクライド、ターボエンジン付きスケボー @名探偵コナン 
[思考・状況] 
基本:ゲームには絶対に乗らない 
1:覚悟、川田、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に行く。 
2:お姉ちゃんやこなちゃんたちと合流したい 
3:川田、ヒナギクの力になりたい 
[備考] 
※川田、ヒナギク、覚悟、新八を完全に信用しています 
※覚悟、新八と情報交換をしました 

[共通備考] 
※覚悟、川田、ヒナギク、つかさがどのような経路を行くかは後の書き手さんにお任せします 

【F-4 北東部 1日目 昼】 
【志村新八@銀魂】 
[状態]:健康 疲労(中) 
[装備]:なし 
[道具]:基本支給品、陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた、首輪 
[思考]基本:仲間を集める。 
1:昼の12時までには病院に戻る。 
2:銀さんと神楽ちゃん、桂さん、コナン君の知り合い(灰原哀、服部平次)と合流する. 
3:杉村くんを弔う 
4:ゲームからの脱出 
5:病院にいる仲間に覚悟が一時別行動を取る事と川田、ヒナギク、つかさがいずれ合流する事を伝える 
[備考] 
※川田、ヒナギク、つかさと情報交換をしました 


|116:[[運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)]]|[[投下順>第101話~第150話]]|118:[[未来の僕。過去のあなた。]]|
|116:[[運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)]]|[[時系列順>第2回放送までの本編SS]]|118:[[未来の僕。過去のあなた。]]|
|098:[[SPIRITS]]|葉隠覚悟|132:[[絶対負けるもんか]]|
|103:[[エンゲージ]]|川田章吾|132:[[絶対負けるもんか]]|
|103:[[エンゲージ]]|桂ヒナギク|132:[[絶対負けるもんか]]|
|103:[[エンゲージ]]|柊つかさ|132:[[絶対負けるもんか]]|
|098:[[SPIRITS]]|志村新八|130:[[絡み合う思惑、散る命]]|


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