mangaroyale @ ウィキ内検索 / 「銀の意志」で検索した結果

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  • 銀の意志
    銀の意志  ◆ga/ayzh9y. (そう……全ての鍵は、あの時だ……!!) 考察を進めるにあたり、アカギは最初に集められた広場の事を思い出した。 思い起こしてみれば、あの時の光成は余りに不自然。 言動の中に、怪しすぎる点が幾つか見られた。 それに関しては、少なからず考えていたが…… 主催者が変わったに違いない今、全てがはっきりと分かった。 ―――じゃが、わしも知らされておらんかったじゃ。勘弁してくれんか ―――この闘いには、ワシの命がかかっとるじゃぁ!! 勝手なことをせんといてくれぇぇ!! (あの老人は、俺達と同じだ。 主催者に選び出された一人に過ぎない……それが、遅かったか早かったかだけ……!! 奴は、参加者になりえたかもしれなかった一人……!!) 光成の正体は、自分達と全く同じ。 主催者によって、知...
  • ◆ga/ayzh9y 氏
    ...みを胸に 145 銀の意志 187 『巨星落つ』 194 Cool or Fool? 氏が執筆したキャラ 2回 津村斗貴子 1回 赤木しげる、範馬勇次郎、アーカード、三村信史
  • 第101話~第150話
    ...、泉こなた 145 銀の意志 ◆ga/ayzh9y. F-3 北東部 午後 赤木しげる、津村斗貴子 146 更なる舞台(ステージ)へ ◆3OcZUGDYUo D-3とE-3の境目 午後 才賀勝、加藤鳴海、愚地独歩 147 必要なのは助けてくれる人 ◆Mangas0mkg F-5 北東(大通り) F-4 南部(大通り) 午後 江戸川コナン、ルイズ、志村新八、神楽 148 『歯車』が噛み合わない ◆05fuEvC33. D-3 市役所 午後 才賀エレオノール、範馬刃牙 149 大乱戦(中編)(後編) ◆1qmjaShGfE F-4 S7駅/E-3 民家の中 E-3 地下鉄の中/E-4 F-4 S7駅外/E-3 S7駅北西 E-3 地下鉄線路内 午後 赤木しげる、津村斗貴子、DIO、ケンシロウ、キュルケ、マーティン・ジグマール、ラオウ、範馬勇次郎 150 地獄の季節(中編)(後編) ◆3O...
  • 第3回放送までの本編SS
    ...、泉こなた 145 銀の意志 ◆ga/ayzh9y. F-3 北東部 午後 赤木しげる、津村斗貴子 146 更なる舞台(ステージ)へ ◆3OcZUGDYUo D-3とE-3の境目 午後 才賀勝、加藤鳴海、愚地独歩 147 必要なのは助けてくれる人 ◆Mangas0mkg F-5 北東(大通り) F-4 南部(大通り) 午後 江戸川コナン、ルイズ、志村新八、神楽 148 『歯車』が噛み合わない ◆05fuEvC33. D-3 市役所 午後 才賀エレオノール、範馬刃牙 149 大乱戦(中編)(後編) ◆1qmjaShGfE F-4 S7駅/E-3 民家の中 E-3 地下鉄の中/E-4 F-4 S7駅外/E-3 S7駅北西 E-3 地下鉄線路内 午後 赤木しげる、津村斗貴子、DIO、ケンシロウ、キュルケ、マーティン・ジグマール、ラオウ、範馬勇次郎 152 【裏】貴重な貴重なサービスシーン ...
  • 繋がれざる鬼(アンチェイン)
    繋がれざる鬼(アンチェイン) ◆6YD2p5BHYs ――そこは、薄暗い空間だった。 布張りの壁と天井。木組みの観客席。円形の舞台。頭上に張り巡らされた綱渡り用ロープや空中ブランコ。 巡業サーカスのテント……だろうか? 周囲を無人の観客席に取り囲まれた圧迫感は、東京ドームの地下闘技場を思い出させる。 何故こんな所に自分が居るのか。さっきまで居た『殺し合いの舞台』からいつの間に移動したのか。 その疑問に、しかし不安を覚えることもなく、男は悠然と周囲を見回す。 「……本来なら私は、前もってお前に言っておかねばならなかった」 深く響く重みのある声。常人なら威圧され身が竦んでしまうような、そんな声。 気配は一切無かった。まるで闇の中から滲み出てきたかのような感触。 だが男は動揺の色すら見せず、ゆっくり振り返る。 そこに居たのは――道化のよう...
  • らき☆すた 第X話 あるいはこんな日常
    ...』 投下順 145 銀の意志 143 揺らいでいく未完成の『メモリー』 時系列順 145 銀の意志 132 絶対負けるもんか 葉隠覚悟 166 スカイハイ 132 絶対負けるもんか 川田章吾 166 スカイハイ 132 絶対負けるもんか 桂ヒナギク 166 スカイハイ 132 絶対負けるもんか 柊つかさ 166 スカイハイ 131 戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター 153 一歩進んで 131 戦闘潮流 柊かがみ 153 一歩進んで 134 スタートライン パピヨン 152 【裏】貴重な貴重なサービスシーン 134 スタートライン 泉こなた 152 【裏】貴重な貴重なサービスシーン
  • 更なる舞台(ステージ)へ
    ... 145 銀の意志 投下順 147 必要なのは助けてくれる人 145 銀の意志 時系列順 147 必要なのは助けてくれる人 134 スタートライン 才賀勝 158 一瞬のからくりサーカス 136 ――――降臨 加藤鳴海 158 一瞬のからくりサーカス 134 スタートライン 愚地独歩 158 一瞬のからくりサーカス
  • ジャック・オー・ランターン
    ジャック・オー・ランターン フェイスレスに支給された。 フェイスレス指令が自分のために作り遺した3体の懸糸傀儡のうちの一体。 ハロウィンのカボチャのような姿の人形で、「ジャコ」という略称でも呼ばれている。 刃の反対側に箒のついた鎌を持っており、箒を回転させることで空を飛ぶことができる。 最もフェイスレスが使い易かった傀儡で作中ではフェイスレスの記憶をダウンロードされた勝も使用していた。 武装 ほぼ全てのものを切断することができる「超高速振動鎌」(グリム・リーパー) 使用者の意志で自由に硬度、粘着性を変えることが出来る「バブル・ザ・スカーレット」。
  • I bet my belief(後編)
    I bet my belief(後編) ◆O4VWua9pzs 闇夜の中を歩く一人の男がいた。 シアーハートアタックの死線を超えた赤木しげるであった。 今アカギは目的地である学校へと足を運んでいた。 この半日の間に有力な情報を携え、主催者に対抗できる力を着々と身につけていった。 だが、しかし・・・ 「承太郎を失ったのは……痛かった」 あまり会話を交わしていないとはいえ、承太郎の瞳は鳴海と同じように強い意志を持っていた。 どんな逆境に立ち向かえる強い意志。 主催者に立ち向かうにあのような強い意志を持った人間が必要だったのだ。 それに加え、承太郎はスタンドという未知の能力を持っていた。 主催者に立ち向かえる筆頭になるはずだった。 …だが…死んだ。 「とんだ災難だったな…承太郎」 普通なら弱かったから死んだと思うだろう。しかし、アカ...
  • 大乱戦(後編)
    ...ビスシーン 145 銀の意志 赤木しげる 171 十九九九九九九~史上最大の同い年~ 145 銀の意志 津村斗貴子 151 小さな死 ~ La Petite Mort ~ 143 揺らいでいく未完成の『メモリー』 DIO 165 ターミネーターゼクロス 137 漫画キャラバトルロワイアル0点・家出編 ケンシロウ 164 気付かないのはお約束 137 漫画キャラバトルロワイアル0点・家出編 キュルケ 164 気付かないのはお約束 137 漫画キャラバトルロワイアル0点・家出編 マーティン・シグマール 171 十九九九九九九~史上最大の同い年~ 142 激突! ラオウ対範馬勇次郎!!     ……特別ゲスト坂田銀時 ラオウ 167 ラオウ敗れる 142 激突! ラオウ対範馬勇次郎!!     ……特別ゲスト坂田銀時 範馬勇次郎 158 一瞬のからくりサーカス
  • 熱血
    【熱血】  本ロワの代名詞的なワードである。 本来バトルロワイヤル系企画というものは疑心暗鬼渦巻く混沌とした鬱の世界が主体になるはずなのだが、 このロワに関してはあまりそういった法則が適応されず、発狂キャラも少ない。 それどころか、原作バトロワではあまり見られなかった他人を庇っての死、強者に立ち向かっての死という場面が非常に多い。  これは参戦キャラに多少のことではスタンスを変えないという人が多く、また一般人キャラでもそういったキャラと組むことで 「コイツを守る!」という強キャラの強化と弱キャラの精神安定といった相互作用を生み出すことが多かったことが理由として挙がる。 また、マーダーも初期から強者限定で弱者は眼中に入れないというスタンスが多かったため、一般人が死んだことによって起こる悲劇が少ない。  その上、本来ならば数値上のデータで有利不利が決...
  • 心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる(中編)
    心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる(中編)◆14m5Do64HQ 地下鉄のホーム、中心部に備え付けられた一室。 待合室とも言える空間。 其処に設置された座席に覚悟、村雨、ヒナギク、かがみ、独歩の五人がアルファベットのUのスペルを描くように腰を下ろしている。 覚悟、村雨の二人とヒナギク、かがみの二人が向き合い、そして独歩が丁度Uの底となる位置座るような形だ。 そして零は覚悟の座席の下に置かれている。 彼ら五人は兎に角、互いの情報を交換する事を決めた。 お互いの行動、友好関係を結んだ仲間、そして危険と思われる参加者達についての情報交換。 だが、その情報交換は万事何事もなく、上手くいくという事は残念ながらなかった。 「なんですって! つかさを殺したあの女が……もう人を殺す気はないっていうの!? そんなの……そんなの俄かには信じられないわ……...
  • 銀の道化師と痕面
    銀の道化師と痕面  ◆L9juq0uMuo 『勝を守れば人間になれる』 それが人形である私の存在理由であり、使命である。 その勝という少年が来るまで、私はストローサーカスで働いていた。何時来るかもわからないお坊ちゃまを待つ日々。しかし、事態は急変した。見知らぬ場所に呼び出され、殺し合いをしろと命ぜられ、そして首から上が吹き飛んだ少女。 突然の事態に多少混乱はしたが、だが、それ以上の衝撃が私を襲った。殺し合いの場、校舎らしき場所へと身を移された後、名簿を見るとそこに書いてある一つの名前に目が止まった。 ―才賀勝―、私の存在理由である少年がこの殺し合いに呼ばれていた。 私の心は待ち望んでいたお坊ちゃまにやっと会えるという希望と、そのお坊ちゃまが殺し合いの場に連れてこられたという絶望でごちゃまぜになる。 お坊ちゃまはどこにでもいる普通の少年だ。それが先ほどのユウジロウ...
  • 強化外骨格「零」
    強化外骨格「零」  範馬刃牙に支給された。  強化外骨格という意思を持つ甲冑で原作では葉隠覚悟が着装していた。  葉隠四郎の実験材料にされた、日本軍の捕虜となった三千余名の外国人兵士たちの霊魂が宿っている。  自分たちが経験したような悲劇を生み出さないためにも平和のために戦うという強い使命感を持つ。  常に覚悟の身を案じ、時には冷静さを失った彼を諌めたりもする無二の相棒である。  一度、血髑郎との戦いで成仏光線を受けて天国に送られてしまったことがある。  そこは平安と愛情に満ちた素晴らしい世界だったが、平和への強い使命感を持つ彼らは「安らぎは受け取らぬ」と天国にて割腹を遂げて現世へ戻ってくるのだった。  「零」の内部にいるときのイメージは無数の頭蓋骨だが、前述の天国のシーンや錯乱した冥の怨霊を制止するために  一時的に「零」から抜け出たときは、一人...
  • 吸血鬼(用語)
    吸血鬼(用語)@HELLSING wikipediaより転載 文字通り人の生き血をすする存在。『HELLSING』作中における吸血鬼の設定は、ほぼオリジナルに忠実で、不老不死の肉体と、普通の銃弾では死なない生命力、常人をはるかに凌駕する怪力を持つが、日光を浴びる事が出来ず、銀の弾丸や祝福された武器に弱く、流水に触れたりその上を越える事も出来ない。 アーカードやヴェアヴォルフなどにとっては、日光や流水は致命的な弱点にはならず、そのような上位種はそれぞれに異なる超常の能力を持つ事がある。 作中において男の吸血鬼は「ドラクル」、女の吸血鬼は「ドラキュリーナ」と呼ばれる。処女・童貞が吸血鬼に血を吸われた場合は吸血鬼となる、と定義されている(TVアニメ版のみ吸血鬼の自由意志で血を吸った相手を同胞にすることができるという設定、また人間を人工的に吸血鬼に変えるチップも登場)。
  • ありったけの憎しみを胸に
    ...津村斗貴子 145 銀の意志
  • 大切なのはゲームのやり方
    ...赤木しげる 145 銀の意志 113 大切なもの――SOLDIER DREAM―― 加藤鳴海 136 ――――降臨 113 大切なもの――SOLDIER DREAM―― 才賀エレオノール 136 ――――降臨 113 大切なもの――SOLDIER DREAM―― 範馬刃牙 136 ――――降臨 113 大切なもの――SOLDIER DREAM―― 範馬勇次郎 140 激突! ラオウ対範馬勇次郎!!     ……特別ゲスト坂田銀時
  • 三村信史は砕けない
    三村信史は砕けない ◆3OcZUGDYUo 「さて、これからどうするか」 乗用車の運転席に腰を下ろしながら一人の青年がそう呟く。 少年の名は三村信史。また“ザ・サードマン”という二つ名を持つ少年でもある。 金の色を帯びた短髪を逆立たせ、中学生にしては引き締まった身体を学生服で包んだ三村の表情は重い。 数時間の仮眠をとったお陰で、完全にとはいかないが、疲労が取れたにも関わらず。 それもそのはず、三村には最終的にやらなければならないことがあまりにも多いからだ。 「かがみの事について俺にはもうやれる事はない、後は出会った参加者に直接警戒を促せばいい。それよりも……」 つい先刻、地図に記入されているめぼしい場所には、もうかがみに対しての警戒のメッセージを残している。 現時点の自分の持ちうる手段では最善策ともいえる手段だ。 ならば自分が今行うべき事は他...
  • 劉鳳_人物紹介
    劉鳳 アルター能力を使い暴力や略奪を行う「ネイティブアルター」を取り締まり、法による処罰を与えるために 本土側によりロストグラウンドにおける警察機関「HOLD」内に設立されたアルター能力者に対抗するために 同じアルター能力者達によって構成された特殊部隊「HOLY」の隊員。 己の信じる正義を貫き、その正義に殉ずる不器用ながらも一途な男。 幼い頃に母親をネイティブアルターの襲撃により亡くしており (実際はHOLY部隊隊長マーティン・ジグマールが劉鳳の母に山吹色の菓子を持って近づき  母親に死んだと見せかける演技をさせることで劉鳳のアルター能力の覚醒を計ったものだったが) 法に触れる行為を行うネイティブアルター達を許さず、他を圧倒するほどに強力な銀色のアルター、絶影を持って断罪していた。 HOLYのNO.1と称されているだけあって、絶影の能力に頼るだけで...
  • 君にこの言葉が届きますように
    君にこの言葉が届きますように ◆14m5Do64HQ 雨が降りしきる。 大雨とはいえない、小雨の雨が降りしきる。 その雨がこの殺し合いに集められた参加者の髪を、衣服を濡らしていく。 しかし、その事に気を掛けている参加者は数える程しかいないだろう。 それは何故か? 一つには参加者の人数が減ってきた事が挙げられる。 だが、それは決定的な理由ではない。 彼ら参加者には雨が降っているという、そんな些細な事には気を回せないのだ。 彼らにはやるべき事が、演じるべき役割が、喜劇を演じなければならない舞台があるから。 そこに己の命を賭けてまでの価値がある限り。 「だいたいの事情はわかった。そしてその銀髪女には俺も借りがある」 お互いの名前などの、おおまかな情報交換を終えた三人組の内の一人、ケンシロウが口を開く。 先刻合流し、今は黒王号から降りた...
  • I bet my belief
    I bet my belief ◆O4VWua9pzs ガタンゴトンと一定の間隔で揺らぐ車内。車窓から見える景色は車内から漏れる明かりに照らされたコンクリートの壁。 壁についた黒く汚れたシミが規則的な間隔で流れていく。眠気を誘うように流れてく。 そんな心地よい揺らぎの中、向き合ったまま座り込んでいたアカギとジグマール。 二人はお互いに知っていることやここに来た経緯など情報を交換した後、黙り込んでいた。 規則的に電車のうなる音、静寂を意味する音が響く。 沈黙が包み込む中、ジグマールは気まずい思いを抱いていた。 目の前でだらんと何もない空間を見つめるアカギをちらっと覗き見る。 一時的に協定関係を組んでいるとはいえ、元々お互いに何も知らない同士だ。 ジグマールはアカギの底知れぬ空気に圧倒させられていた。 この男が放つオーラ。自分の思惑も全て見透かれ...
  • 454カスール カスタムオート
    454カスール カスタムオート 綾崎ハヤテに支給された。 アーカードが愛用する二丁拳銃の内のひとつ。 もう一丁はジャッカル。 全長 335mm 重量 4kg 口径・使用弾丸 13mm爆裂鉄鋼弾 装弾数 7+1 原作では弾頭にランチェスター大聖堂の銀の十字架を溶かしたものを使用している。
  • 銀時の原チャリ
    銀時の原チャリ 村雨良&葉隠散を経て、現在はアーカードが所有している。 アニメ版を見る限り、車体はグレー。 後輪のカバー部分に銀の一文字がペイントされている。 とあるエピソードで、平賀源外の手によって無線機やロケットブースターが取り付けられたりしている。
  • 道化のマスク
    道化のマスク@からくりサーカス 赤木しげるに支給され、登場話ですぐに本来の持ち主加藤鳴海の手に戻った支給品。 見た目も中身もただのマスクであり、笑った道化の顔を表しているらしいが、極めて不気味な外見をしている。 元々は自動人形破壊者(しろがね)達の祖にあたる男、白銀の使用していたマスクであり、 笑い顔が作れなくなった彼が、無理やりにでも笑うために被っていたマスクである。 加藤鳴海も同じ用途で使用しており、泣くしかない状況で笑うためにこのマスクを使用した。
  • 誰がために
    誰がために ◆wivGPSoRoE 「へぇ~、劣化ウランなんだ、すごいねぇ」  しげしげと覚悟の持つハルコンネンを見ながらつかさが言い、 「うむ。他に爆裂鉄鋼焼夷弾もある」  謹厳な調子で覚悟が答えた。  他愛もない、という形容詞がこれほど似合う会話もないであろう。 (本当は、しゃべりながら移動すべきじゃねえんだがな)  川田は、口の端に苦笑を浮かべた。  無人の街で、人の声はよく響く。それが女の子の声ならなおさらだ。  とはいえ―― (気持ちは分かるから、どうにもな)  喪失の悲しみは、簡単に消えるものではない。  それでも、紛らわすことはできる。我ながら甘いとは思うが、  覚悟の心の痛みを少しでも和らげたいというつかさの心情が分かるだけに、止めにくい。 (それにしても役者には絶望的に向いてないな、つかささんは)  あんなに心...
  • 心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる(後編)
    心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる(後編)◆14m5Do64HQ 「では、私とヒナギクさんで先にS-3駅に先行しよう」 「村雨さん、かがみ、独歩さん、絶対に……絶対に会いましょうね!」 「おうよ!」 「わかった」 「ええ、ヒナギク達も気を付けてね」 S-7駅のホームで覚悟、ヒナギク、独歩、村雨、かがみが会話を交わす。 村雨の話が終わった後、彼ら五人は互いに情報交換を行った。 その情報交換の中でBADAN、BADAN側の強化外骨格、首輪、禁止エリアの先の暗雲、徳川光成について筆談を行った五人。 村雨の話からBADANには常識を逸脱した技術力は充分あり、異なる世界に住む自分達を集めたとしても可笑しくない事を全員は知った。 また、始まりの地で徳川光成が言っていた言葉、覚悟やヒナギクが以前から立てていた推測。 即ちBADAN側にも強化外骨...
  • ◆c7qzxSVMQs氏
    ◆c7qzxSVMQs 氏 氏が手がけた作品 009 銀の道化師と痕面 016 偽りの勝利 023 間違えるのはお約束 031 花嫁は月輪に飛ぶ 038 拳の雨降って地固まる 062 立ち止まるヒマなんかないさ 079 Blue sky 082 不死王、一人 107 DIOの奇妙なバトルロワイアル~帝王は手段を選ばない~ 115 LOVEサバイバー 125 涙を拭いて 130 絡み合う思惑、散る命 139 幕間~それぞれの思い~ 159 殺人鬼は密かに笑う 170 Don’t stop Don’t give up 175 月下の死闘、そして…… 243 帝王無双BADAN~白蛇対峙~ 氏が執筆したキャラ 3回 蝶野功爵(パピヨン)、愚地独歩 2回 劉鳳、綾崎ハヤテ、ケンシロウ、ラオウ、アミバ、江戸川コナン、津村斗貴子、神...
  • 俺の名を
    俺の名を ◆qvvXwosbJA 柊かがみ。ただ今高校二年生。 自宅が神社ってのはちょっと珍しいかもしれないけど、それ以外は至ってどこにでもいるような女子高生。 当たり前のように朝起きて、学校に行って、友達と話して、一緒に勉強したり遊んだりする、私の毎日はそんな生活。 私がいて、つかさがいて、こなたがいて、みゆきがいて、そんないつもの日々が、私は好きだった。 何か面白いこととかないかな、って考えたことがないわけじゃない。それでも私はその日常に満足していた。 なのに私は今、ここにいる。 いきなり知らない人たちと一緒の場所に集められて。意味の分からない話を聞かされて。 そして、私達と同じくらいの年の女の子が殺されるのを……目の前で見せられて。 こんなことになるなんて、思ってなかった。 望んでなんかなかったのに。  ▼ ▼ ▼ 深夜...
  • AFTER_THE_PERIOD(中編)
    AFTER_THE_PERIOD(中編) ◆6YD2p5BHYs ――コポッ。コポッ。 無数の容器の中を循環する液体が、静かに音を立てる。 六角形を基調とした奇妙な部屋の中、2人の人物が向かい合っていた。 パピヨンと――そして、ニュートンアップル女学院の、『仮面の男』。 「よく、一目で私だと分かったわね。武装錬金だけ奪われている、とは考えなかったの?」 「なに、『スタンドディスク』の専門家、エンリコ・プッチと会ったばかりだったからな♪」 パピヨンはニヤリと笑うと、小さく指を振ってみせる。 『帝王』を名乗るようになっても、彼の明晰な頭脳は健在。筋道立てて己の推理を語っていく。 「首輪に仕込まれた、武装錬金の発動を狂わせる『闘争心誤読装置』の存在――  BADANの技術がいかに高かろうとも、その開発には『俺たちの世界の錬金術』の知識...
  • 水のルビー
    水のルビー 津村斗貴子に支給された。 大きな青い宝石をあしらった魔法の指輪で、メイジの始祖ブリミルの血から作り出されたとされている。 トリステイン王家に伝わる魔法の品であり、他に土、風、火のルビーが各国の王家に伝わっている。 原作中では風のルビーと水のルビーを近づけた時、共鳴して虹色に輝いたことから、他のルビーに近づけることでも何らかの反応があると思われる。 常人には何の効果もないアイテムだが、虚無の魔法の素質を持つ者が身に着けると、始祖の祈祷書に記された文字を読むことができるようになる。 ちなみに虚無の素質を持つ者は本ロワにおいてルイズ以外にはいない。 さらに言えば彼女にとっても上記祈祷書がない限り無用の品であり、ルイズが虚無の魔法に覚醒する前からつれてこられたことからも考え、このアイテムがロワ内で役に立つ可能性は限りなく低い。 祈祷書と同一人...
  • 心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる
    心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる◆14m5Do64HQ 一陣の風が入り組んだ市街地を走る。 あまりにも低空。 そして、目を見張る程の速さ。 決して零になることはない速度に、その風が持つ意思の強大さを見て取れる程に。 今は立ち止まるべきではない。 この身を擦り減らしてでも、一刻も早く行う目的がある。 それは仲間と、短い時間であるが確かに心を繋いだ仲間達との合流。 その目的を決して忘れぬように、取り零さないように一陣の風が大気を揺らす。 一陣の風の名は覚悟。 人間の世を裏側から守り続けてきた葉隠一族、次男坊・葉隠覚悟という男なり。 「到着完了! ようやく戻ってこれたか……」 一陣の風が急速に速度を落とし、やがて立ち止まる。 桂ヒナギクと落ち合う事を約束した場所、エリアE-7・S-7駅前に辿り着いた覚悟。 その呼吸に...
  • 甘さを捨てろ
    甘さを捨てろ ◆8CP5okaGrU 森閑とした工場が立ち並ぶある一角。 そこに少年と老人がお互いの視線を対峙させていた。 少年は背を向けた形、老人は少年を直視する形で。 沈黙が二人の間を支配していた。 ――時は遡る. 月光をライトにした静寂の広がる工場でその場にふさわしくない音が周囲を蝕む。ガサゴトとパックを漁る音。 武藤カズキは焦っていた。それもそのはず、自分の知り合いが陰惨な殺し合いに参加し、刻々と命の危険に晒されている。 自分の仲間たちはちょっとやそっとでは殺されないだろう。 しかし、カズキの性格上心配で仕方なかった。一刻も早く助け出しにいかなければならない。 焦りのためか、なかなかパックの中身が取り出せないでいた。 四苦八苦しながらも何とかランタンを見つけ、 気を落ち着かせるため水の入ったペットボトルに手をつける...
  • 激突! ラオウ対範馬勇次郎!!        ……特別ゲスト坂田銀時(後編)
    激突! ラオウ対範馬勇次郎!!     ……特別ゲスト坂田銀時(後編) ◆1qmjaShGfE 「おーしやれーそこだー。いけ! めがとんぱーんち」 ラオウと勇次郎の戦いの場から離れる事五十メートル程。 そこで銀時は体育座りで二人の戦いを観戦していた。 この謎の呪いを解けそうなのはラオウのみ。 なら、あの男から離れる事は出来ない。そう思ってこの場に戻ってきたのだ。 「……足止めに来た俺が足止めされてどーするよと」 ラオウが負けたら全ては終わり。 だからといってあの戦いに割って入る事も出来ないので、こうして応援しているのだ。 「お、そこだ! ふれーふれーら・お・う♪」 服の袖で目の辺りをこする。 「ぐすっ……べ、別に俺寂しいわけじゃないから、全然相手にされなくても、一人でも平気だし。マジでマジで、寂しくて泣いてるとかありえねーから」 ツッコミも...
  • 死亡者名鑑あ行
    死亡者名鑑「あ行」 アミバ            ノ= 、、、、ッッー― 、-、-、- 、― 、        ,、- "三ヾヾシ―乙三ミミ\\\ミ、ヽ`゙ 、          ,、 ー " ̄ ゙゙      ゙マ´"シ 三ll|ll|彡 """ミミ゙゙゙゙ヽヽヽ ミヾ\ヾ ヾ 、       /     /彡三ミミ从/ ,、-= 、ヾ゙゙  ヽ   \\;;;; 、 ll|l ,    /     /;;;;/三ミミ、l|//´;;;;彡ミ;;ミミミ} l| l|ヽ、、、、ミミl|ヽ;;;;リl | ,   /      反    , ////;;;;三ヲー、ィッッ--ー-、ll|゙l l| l|ヽヾ;;;;;ヾ;;;;;;;l|レl|ミll| ;}   l         逆    ,j从/...
  • アルター
    アルター ロスト・グラウンドの形成後、そこで生まれた新生児の約2%に特殊能力を持つ者が生まれた。 周囲の物質を、意志の力で原子レベルにまで分解し、再構成するというその能力をアルター能力という。 また、再構成されたものをアルター、能力者のことをアルター使いと呼ぶ。 アルターには、自分自身の肉体を変化させるもの(シェルブリット、ゴーランド=フリートなど)、 独立したユニットを形成するもの(絶影、ファイナルピンチクラッシャーなど)、 特定の物質を媒介に発動するもの(ウォーターメロン、哀しきレイディオなど)、 さらにはその枠内に収まらないものまで様々な形態や能力があるが、 それらは能力者の性格や願望を反映していると言われている。 また、マーティン=ジグマールのアルターであるギャラン=ドゥは本編中で、 本体に囚われずに自立するアルターこそがアルター...
  • 求めはしない 救いはしない未来(あす)に望むものは――
    求めはしない 救いはしない 未来(あす)に望むものは―― ◆14m5Do64HQ 「――以上だ。簡潔ながら私の今までの行動を話させてもらった。」 校舎に存在する一室。 出入り口、直ぐ横に位置する教室で葉隠覚悟が口を開く。 背筋を伸ばし、礼儀正しく椅子に腰掛ける覚悟。 固い意志を燃やすその瞳の先には二人の男。 また、廊下側の壁に背中を預け、座り込んだ少女が居た。 「なるほど、礼を言うぞ。先程の襲撃の片割れは川田章吾という男か。しかもお前の元同行者だとはな」 椅子に腰掛け、黒いタイツに包まれた両足を、机に投げ出しながらパピヨンが口を開く。 そして、少し距離を開け、覚悟と向かい合っているパピヨンの斜め後方、窓際の壁。 そこに赤木しげるが壁にもたれながら腕を組み、覚悟の話を聞いている。 パピヨンとは違い、無言で覚悟の話に耳を傾ける。 ...
  • こころはタマゴ
    こころはタマゴ ◆WXWUmT8KJE  暗闇の中にいるエレオノール。  ふわふわと身体に感じる浮遊感。まるで水の中に浮かぶような感覚に、エレオノールは戸惑う。  自分は死んだはずだ。確かに、心の臓にケンシロウの拳をくらい、意識を手放したはずだ。  ケンシロウは一流の戦士。しとめそこなうなど、ありえない。  なら、ここは地獄だろうか?  それもありえない、とエレオノールは自嘲する。  地獄とは、人間が逝く道だ。人形が辿り着くのは無の極地。  おそらく、自分が意識あるのは神様の気まぐれ。鳴海の残滓。三千院ナギの優しさ。エンジェル御前の友情。  だから、自分の意識などあってはいけない。すぐに消えてなくならねばならない。  なのに…… (生きたい)  許されるはずがない。生きていていいはずがない。  エレオノールは人形だ。人形である自分は人形...
  • ふたりはスカーフェイス
    ふたりはスカーフェイス ◆7jHdbxmvfI 暗闇が包み込む夜の校舎。 そして、その校舎の中の一つの教室に二つの声が小さく響く。 その教室は外敵を警戒してか、灯りをつけず月明かりだけが教室の中を明るく照らしている。 「……つまりあのピエロはいきなりあんたを襲ったってことか」 「ああ、本当にいきなりナイフを投げてきた。君が来なければ私はきっと……心から礼をする」 「あれぐらい大したことじゃねえよ」 斗貴子は先ほど起こった出来事を説明し、丁寧に頭を下げる。 花山は例を丁重に受け取ると、気になっていたことを質問する。 「それより姉ちゃんのその傷……ただの女子高生じゃねえのかい?」 先ほどは夜の闇で気付かなかったが、斗貴子の顔にはうっすらなピンク色の傷がある。 傷は古い為に、先ほどのピエロに付けられた物ではないことは容易に推測で...
  • デッド・ライン
    デッド・ライン ◆TJ9qoWuqvA 「……ついたぜ。鳴海」  グリモルディのキャタピラが土埃を舞い上げるのを止め、朝日に照らされる校舎へ赤木は降り立つ。  白髪を揺らし、とがった顎先と高い鼻を持つ顔。怜悧な瞳で周りを見渡し、安全を確認した。  鳴海のほうを向くと、彼は怒りに満ちた表情をしていた。  定時放送を聞いたときから彼は押し黙り、身体中に熱を持ち押し黙っている。  彼の知り合いはフェイスレス一人。その名が呼ばれなかったことから、知人が死んで怒っているわけではない。  ならなぜ怒っているのか?  答えは単純。多くの犠牲者が出て、それを仕込んだ主催者、たしか徳川とかいった爺さんに対して怒りを感じているからだ。  六時間ほど共にして、鳴海がそういう男だというのは理解した。  同時に赤木は考える。  この定時放送で呼ばれた知り合いはいる。だが...
  • 支援伝説アカギ
    【支援伝説アカギ】  アカギとは漫画「アカギ」に登場する主人公、赤木しげるである。 このキャラ自体の身体能力は一般人の範疇で納まるのだが、1番の特徴はその思考にある。 常に生を実感していたいがために「狂気の沙汰ほど面白い……」を発狂するでもなく地で言っちゃうようなお人である。  そんなアカギであったが、同作品勢が次々と死んでしまう中(本人ガン無視)、1人孤軍奮闘する。 このロワ内では基本的に超人キャラが一般人に影響を与えることが多いのだが、中でもアカギは異質で、 アカギに関わった者は対主催・マーダー問わず強化されるという現象が起きる。  例えば発狂した津村斗貴子は一般人を仕留められなかったということで覚悟を決めて(自主規制) ラオウは決して退かない決意を持つその姿勢を認め、強者を打ち倒す決意を固める。 加藤鳴海やマーティン・ジグマールといった...
  • ――――降臨
    ――――降臨 ◆O4VWua9pzs 「お…なかなか強そうじゃん…」 目の前に大柄の男と銀髪の女が視界に映る。 この二人は自分を楽しませてくれそうな人材なのか。DIO様が喜んでくれそうな食料なのか。 刃牙は軽い笑みを浮かべ、前に現れた二人に拳を構える。 準備は万端、闘争はすぐに始められる。 突然の刃牙の戦闘態勢に鳴海とエレオノールに緊張が走る。殺し合いに乗っているのは明らか。 殺し合いに乗っているであろう刃牙にエレオノールは指貫をはめ、刃牙目掛けオリンピアを向かわせようとする。 「エレオノール、ここは俺に任せてくれないか」 だが、鳴海は右腕でエレオノールを遮る。 突如の鳴海の行動に驚いて、エレオノールは鳴海のほうを振り向く。 そこには、真剣な面持ちで男を見据える鳴海がいた。 「……ああ、いいだろう」 エレオノールは一旦引くこ...
  • 虎! 虎! 虎!
    虎! 虎! 虎! ◆KaixaRMBIU  液体が満ちている光景を三影はまた見ることになった。  いや、これは『今の三影』が見たことある風景ではない。  ガモン共和国に向かう三影は、ライダーダブルキックによって再生カプセルに入れられた過去はないはずなのだ。  なのに……今身体を再生していく三影英介には見覚えのある風景だと、断言ができる。  それどころか、彼の知らない映像が浮かんでは消えて、浮かんでは消えていった。  ZXが裏切り、凄まじい憤怒に駆られた光景。  ZXに向けて砲身を向け、弾を撃ちはなった映像を。  そして、腰を抜かしていた少年との出会いを。  白い虎となり、Xライダーを砕いていく姿を。  アマゾンを追い詰めていく姿を。  ZXとの決闘、そして次第に死に近づいていく自分。  十人ライダーに、バダンを守るために立ち向かった矜持。  そして、最後の光景...
  • 蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの(後編)
    蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの(後編) ◆MANGA/k/d.  こなたは言う。  「パピヨンはパピヨンだ」  あいつとは違う。  パピヨンは言う。  「今日今まででお前に見せた俺も、紛れも無く蝶人パピヨンたる俺自身の姿だ」  あいつとは違う。  それは事実だ。  それでも。  同じだ。  耳元で、囁かれる。  『私と君の、何が違う? 私は石仮面の力で人を辞め、人を越えた吸血鬼となり、欲望のままに人の血を飲み、意のままに支配する。  君も又、自らの意志で人を辞め、練金の力で人を喰らうホムンクルスとなり、欲望のまま人を喰らい、ホムンクルスを生み出し支配する。  何が違う? 君と私の、何が違う?  私たちは同類だ。人を越えた存在だ。  殺し、喰らい、破壊する。人を越えた化け物。  何が違う?』  違わない。  詳細名簿に書...
  • 笑顔(第二幕)
    笑顔(第二幕) ◆wivGPSoRoE ■ 「動かないで」  自分の声に震えがないことを確認し、ヒナギクは内心で安堵の息を漏らした。  喉がからからに干上がり、心臓の拍動が回数を増している。  素早く男の全身に目を走らせる。 (武器は……。もっていないようね)  だが、全身凶器という人間、人を超えた異能を持つ人間で溢れかえっているこの場においては、そんなもの、何の慰めにもならない。 (弱くもない、か)  立ち方自体は素人のそれだが、この男は強い。素手でやりあったら多分負ける。川田と二人がかりでも危ういかもしれない。  道場の試合だけではなく、実戦をそれなりに積んでいるヒナギクには、それが分かった。  けれど、所詮それは、些細なこと。  圧倒的に問題なのは――男の目。  武道の基本は、相手の目を見、呼吸を読むこと。  にもかかわ...
  • 倒れるまで走るくらい、熱く生きてみたいから――DRAGON LOAD――
    倒れるまで走るくらい、熱く生きてみたいから――DORAGON LOAD――  ◆3OcZUGDYUo 主に白と赤の二色で彩られ、前輪の両側に明らかに異質なプロペラを、更に後部にスクリューを備え付け、 車体の前部にはXと文字が刻まれたバイク――クルーザーが大地を疾走する。 本来は人間の自由のため、正義のためにXライダーを乗せ数々の激闘に身を投じた クルーザーであるが今は正義ではなく、人類を抹殺するという『星義』を胸に秘めた一人の現人鬼――葉隠散。 そしてXライダーの様な仮面ライダーになれるかもしれない一人の男――村雨良をその車体に乗せていた。 「…………散、汚水処理場を調べるんじゃなかったのか? 」 既に汚水処理場を通り過ぎて数分経った所で村雨は前方をその鋭い眼光で睨みつけながら自分の後ろに座っている散に訊ねる。 それもそのはずだ。確かに散はホテルで汚水処理場と変電所...
  • 気付かないのはお約束(後編)
    気付かないのはお約束(後編) ◆wivGPSoRoE ■  天井を見上げながら、キュルケはため息をついた。 (だけど、どうしたものかしら? DIOがあの技を使ってきたら、死んだと気付くのは死んだ後ってことになりそうね……)  どう考えても自分が杖を振るよりも、DIOが自分を殺すほうが速い。  というより、ケンシロウですらまったくもって追いつくことも知覚することもできない相手と、  速さ比べをしても無駄、というべきか。 (何度も使えない技なんだから、使わせてしまえば勝機があるんでしょうけど……。難しいわ)  キュルケは、物憂げに前髪をかきあげた。  窓から差し込む光が、キュルケの燃えるような赤髪を煌かせる。  ふわりと舞った髪があかがね色に輝きながら雪崩落ちるさまは、まるで絵画の一枚を切り取ったようであった。  無論、キュルケは自分のこ...
  • 北斗神拳の恐怖
    北斗神拳の恐怖 ◆1qmjaShGfE 北に進路をとったケンシロウ。 街頭が照らす道路を音も無く歩く。 ケンシロウがその音に気付いたのは、そこが生活音の全くしない静寂の世界であったからだろう。 そして、ケンシロウがまごうことなき暗殺拳の使い手であった事も一因であると思われる。 常人ならば聞き逃す程度の微かな音、その音の元へとケンシロウは向かって行った。 とにかくあのパブから離れたかったアミバは進路を北西にとり、周囲に注意を払いながら道路を走る。 すると、住宅街を抜け見通しの良い田園地帯に着いてしまった。 「身を隠す場所も無いではないか。くそっ、これなら戻った方がマシだ」 しかたなく今度は東へ、住宅の多い場所へと向かう。 すぐに幾つかの家が見えてきたので、適当に見繕った家の中に入ると、そこをねぐらに決めた。 ようやく一息つくと、アミバは自分の...
  • Justice to Believe
    Justice to Believe ◆VACHiMDUA6 「ここがホテルか」  防人こと――英語とフランス語のチャンポンだが――キャプテン・ブラボー、桐山と別れてから暫くして、ホテルに劉鳳は到着した。  真・絶影から飛び降り、解除。 「く……思った以上に、疲労が大きい」  疲労に少し歩を弱めながらもホテルの入り口を開く。 「平賀才人はいるか!」   いるか、いるか、いるか――――  ホテルに声が木霊する。  どうしてなかなか、人が出す音の無いホテルというのには音が響くらしい。 「平賀才人はいるか!」  再度の呼びかけ、   いるか、いるか、いるか――――  木霊以外は全くの無音。  平賀才人という人物の返答、存在は期待できない。  時間的に考えて、彼がまだ到着していないということは考えられないだろう。 「遅か...
  • 夜兎と範馬
    夜兎と範馬 ◆6YD2p5BHYs 月明かりの下、少年は唐突に足を止めた。 「……あ、そうだ」 「何か忘れ物でもしたアルか?」 病院近くの、何の変哲もない民家の玄関先。そこから数歩踏み出したところで。 急に動きを止めた江戸川コナンに、神楽は怪訝そうな顔を向ける。 波乱万丈の大暴れの末、勇次郎も撒いた。シャワーも浴びて気分も一新した。 楽しく笑い合って、2人の絆もさりげなく確認しあった。 さあこれからだ、という時に、何を言い出すつもりなのだろう? と思っていると……。 「ごめん、ぼく、トイレいきたい。今のお家にちょっと戻ろう? ちょっとだけでいいから」 「なぁぁぁぁ!? おまえッ、よりにもよってこの流れで水差すネ? 嫌がらせアルか!?  てか便所くらい人がシャワー浴びてる間に済ませとけェェェ! こんガキがぁぁぁぁ!」 ...
  • 笑顔(第三幕)
    笑顔(第三幕) ◆wivGPSoRoE ■  銀髪の男の姿が見えなくなってしばらく歩いた後、 「……ヒナちゃん、怒った?」  引き摺られるようにして、男の前から退場させられたのが引っかかっていたのか、つかさが尋ねてくる。 「ん? 別に、怒ってなんかないわよ」  周囲に神経を配りながら、ヒナギクは生返事を返す。  さっきのように弛緩するわけにはいかない。最も戦力が高い自分が、二人を守らなくてはならない。  責任感と義務感で心を張り詰めさせながら、ヒナギクは前方の闇に目を凝らす。 「変な人だったね……」  ヒナギクの眉が急激に角度を変えた。 (何でそんなに、軽い物言いなわけ?)  つかさの顔をうかがってみるが、別段、普段と変わった風にもみえない。  そのことが逆にヒナギクを混乱させる。 「……まあ、変人には違いねえだろうな」 ...
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