井の中の蛙病



 ここで言う井の中の蛙の「井」の範囲は、仲間、グループ内。最大限広く考えても同人誌の世界の中だけ…とか、そのような感じでお話しさせていただいてます。


病状…
 自信のある人間が気になる、感に障る。
 他人の悪い部分にしか目がゆかない。人をバカにする事しかできない。
 ものすごく無意味に、仲間の中で一番になろうとしている。


重病…
 他人の好きな作品にいちゃもんを付け始める。何が気にくわないのか他人が好きな作品をその人の前でぶちぶち言い始める人は多い。
 ちなみに、それ…「その人」の前で話すというのは、その人を強く意識している証で、その人に何か求めている証拠であり…井戸の中の住民票。


 漫画業界であり得る勝負と言えば、連載枠を巡る勝負。書店における本棚を巡る勝負。お客さんの奪い合い…。ここら辺は負けたくはない…あまり負けてはいけない勝負ではあるのだけど…

仲間内での評価の善し悪しに囚われている人は多い。 

仲間内で負けたくない…?
なぜ負けたくない?。
負けると具体的に何が起こる?どんな不都合が起こる?
そもそも勝って得することは何?
負けて悔しい?勝って嬉しい?

無意味な勝ち負け絵のこだわりを「井の中の蛙」というのです。

まぁ同人誌の世界で一番になればそれはそのまま商業誌への道も開けますし、作家として成功への階段であるかのように思えます。
ですが、小さな仲間内で無意味に一番を目指したり、先に掲載されたくない。などと本気で思ったりすると、視野が狭くなり功を焦る結果となります。功を焦る…短期的な成功だけに目がくらんで全体像を見据えた戦いが出いなくなる…結果は…

1941年真珠湾攻撃で大戦果をあげ、その後半年進行に次ぐ進行で戦果を上げ続けた日本の…1945年は焼け野原。

ドイツ宰相ビスマルク曰く…「歴史に学ぶ賢者、体験に学ぶ愚者」

井の中の蛙は、死に至る病である。
とはいえ、一瞬の輝きを求める人生もそれはそれで、良いのでしょうが。


感染性:井の中の蛙病

みんなで人をバカにしているうちに自分も人をバカにする事しかできない人間となる。

感染すると…大変です。
最終更新:2006年11月07日 19:26