「Prologue -Begins night/Begins knight-」
これは――既に終わってしまった物語。
二度と訪れない昔日。明けない夜。覚めない悪夢。繰り返される彼の時。
パチパチ、何かが弾ける音が聞こえた。
ぼやけた視界。涙を浮かべた咲。
――どうして、泣いているんだ。
問いかけたつもりだったが、裏腹、声が出ない。
咲が離れていく。歯を食いしばって、目に怒りを湛えて。
駄目だ。そう思った。何故だかは分からない。だが、止めなければならない。
それなのに体が動かない。右手を持ち上げたつもりなのに、そこにあるのは、黒く変わった何かだ。
痛みはない。ただ、寒いのだ。黒い何かから、ボロボロと破片が零れ落ちる。
辺りは一面、火の海。正確に捉えられるのは咲の姿だけ。
距離感が掴めない。自分は、片目しか使えていないようだ。
――咲、駄目だ。
言葉にならない。掠れた音がひゅうひゅうと鳴って、それっきり。
それなのに咲は、振り向いた。
駄目なんだ。咲、それは駄目だ。
何とか伝わってくれと、口を動かす。ぱくぱくと、酸素を求めて喘ぐ事にしかならなかった。
咲が笑った。
――ごめんね、京ちゃん。
そして咲は消えた。
須賀京太郎を残して、火の海に。
その背中に伸ばした手は届かない。虚しく空を切って、それで、京太郎の意識は落ちた。
暗転――。
――――。
――――。
――。
……。
「……また、この夢か」
ゆっくりと頭を起こす。
気が付いたら放課後であった。それも生徒がすべて下校しているような。
見た覚えがない光景。自分ではあるが、自分のものでない感覚。
体を確認してみる。
勿論、片手が炭化などはしていない。両目とも健在だ。
やはりこれは、ただの脈絡のない夢である。
何よりも――言うなれば。
あの事件以来、須賀京太郎は、宮永咲と出会ってはいない。
このように、去っていく咲の姿の確認すら、していないのだ。
だから言える。これはまぎれもなく、脈絡のない夢であると。
あの事件――。
日本全土を震撼させた、正に絶望的な事件だ。
正式な名称は何であったか覚えてはいないが――確か『未確認生命体による連続多発テロ事件』だったか。
まあ、そんなようなものだ。
そして名称を知らなくても、その名前で概要はつかめる。
要するに、未確認の生命体が日本全土で大規模なテロリズム的被害を生み出したという、そんな事件。
武装集団ではないのは、彼らがなんらか特殊な“形態”に姿を変えた事から由来する。
これまで地球の歴史に、人類の知識には存在しなかった脅威。
故に、未確認生命体とそれを称する。
警察や自衛隊の尽力によってそれら生命体は駆逐され、事件は終焉を迎えた――とされている。
大きな傷跡を残しはしたものの。
人類は――以前と変わらずとは言えないが――平穏を取り戻したのだ。
そして――そんな事件があって。
須賀京太郎の生活は一変した。
まず第一に。
そんな事件があって、とある学園が作り出された。
複数の企業やファウンデーションが出資しあった私立高校。
それが――出資企業の内の一つから取って――“スマートブレイン学園”。
未確認生命体による被害を受けた学校などから、生徒を集めているマンモス校だ。
希望者全員に入寮。さらに家族を連れてくる事も可能であるらしい。
企業倫理だのコンプライアンスだのという言葉があるが、何とも豪勢な事だと思う。
須賀京太郎も今は、この学園の生徒だ。
そして第二に――これが一番の変化。一番の問題。
京太郎がかつて通っていた、清澄高校は解体されこの学園に再編された。
だが、京太郎が属していた部活のメンバーは、ただの一人もこの場に居ない。
元気印が取り柄であった片岡優希も。
そのグラマラスなボディから視線を集めていた原村和も。
入部当初は広島弁に驚かされたものの、実に面倒見が良かった先輩の染谷まこも。
常に悪戯的な笑みを浮べながら、部員の観察とフォローを怠らない竹井久も。
それになにより――。
かつての中学の同級生。その時知ったとはいえ、幼馴染であった宮永咲も。宮永咲が。
その、誰一人としてこの学園には存在していないのだ。
未確認生命体に殺害されてしまったか。
それとも混乱の中疎開や何かをして、そのまま連絡が取れないか。(こちらならいいと思う)
また、何か事情があるのかは定かではないが……。
誰一人として、京太郎のかつての仲間はこの場にはいなかった。
「……どこ行っちまったんだよ、みんな」
呟いても返答なぞない。
ただ、夕暮れのぼやけた教室の陰影に混じって、消えた。
しばし佇むが、その夕暮れも闇夜へと塗りつぶされていく。
下校時間も一杯だ。これ以上残っても、仕方がない。
須賀京太郎は鞄を掴み、教室を後にする。
そしてその帰り道――あるものを見つけた。
それは――
「くっ……」
飛び出した、影。
ドレッドヘアーと言おうか何と言うか。
チューブがごとき鬣をたぎらせた、猫を思わせる怪人。
「俺のメダルを返してもらうぞ、カザリィ!」
「いい加減、観念したらどう?」
「俺、メズール助ける!」
「僕は……僕はどこ……?」
電撃を迸らせる甲虫じみた緑目の怪人。
水を奔らせる妖艶な声の水棲生物ごとき怪人。
鈍重そのものな口調ながら、寒気を覚えるほどの力強さを持つ灰色の怪人。
おぼつかない口調ながら、この場では最も力を持つだろうと思わせる怪人。
それが、その怪人を追っていた。
「お前は危険だからな……アンクがこうなっている今、始末させてもらう!」
「恨むんなら、これまでの自分を恨みなさい」
「メズールの言うとおりだ!」
「僕は……それ、僕のコアだ……!」
こちらなど視界に入っていないという様子で。
倒れた猫の怪人――カザリと言うらしいに――じりじりと、近寄ってくる怪人の群れ。
普通なら、夢と思うかも知れないが。
これはまぎれもなく現実だ。未確認と言う存在を知っている自分には、分かる。
理由は分からないが、未確認同士の仲間割れ――なんだろうか。
「あーあ、これまでかな……」
そして、立ち上がりながらぼそりと呟く猫の怪人。
怪人同士の内輪もめなら、それでいい。この場を立ち去るべきだろう。
だけれども――。
だけれども、そのカザリの言葉には。彼の背には。
どことない哀愁と、無念さが混じっていた。
京太郎は――
「――おい、待てよ」
気が付いたら、その怪人を庇うように前に立っていた。
自分でも正気ではないと、そう思う。
未確認生命体。日本を荒らしまわった悪の化身。暴力の顕在。
殺し合おうが、そうじゃなかろうが構わないじゃないか。
「え……?」
背後でその、猫の怪人が声を上げる。
戸惑っているようである。
が、すぐさまに背後から刺殺されかねない。怪人――人とは分かり合えぬ者ならば。
そう、正気ではないのだ。
なんの力も持たない人間が、この場に割り入るのは。
「何だ、お前……!」
「あら。ボーヤ、下がっていてくれる?」
「お前、誰?」
「僕のコア……」
彼らがもし人間のような顔をしてるのなら。
きっと目を見開いていただろう。そんな声色だ。
怪人からすらも、正常ではないと見なされている。我ながらそう思う。
それこそ、あの水棲怪人に言われるように。
今すぐこの場を離れれば、それで済むだろう。どうせ内輪揉めなのだから。
それから追撃されるにしたって。力の続く限り足を動かして、逃げ回ってやればいい。
だから、離れるべきだ――理性の警告。
力なんてない。特別な何かなんてない。
力あるヒーローだとしても、ここで助けになど入らないだろう。
「……君、何のつもり? 正気?」
挙句、庇ったはずの怪人も口を尖らせた。
邪魔だからいなくなれとか。闖入者に対して不快感を覚えているのかもしれない。
若干、やはりこちらも戸惑った声色である。
須賀京太郎のような存在に――庇い立てされるいわれなどない。迷惑である。
そうとでも言いたげだ。
だからきっと、須賀京太郎は邪魔であって。
可能なら、本来なら、普通なら、ここから離れるのが正しいのだろう。
だけど――
「うるさい。俺が相手をする……お前、さっさと逃げろよ」
もうそんな普通は壊されてしまった――――だから須賀京太郎は普通じゃない。
京太郎は力ある者ではない――――だから力がない者の痛みが分かる。
京太郎はヒーローじゃない――――ヒーローじゃないからこそこの怪人を助けられる。
追われていた怪人の姿が。
皆から排除されるあの姿が。
寂しそうにつぶやいたあの姿が。
“誰か”と重なって見えたのだ。
それは。
未確認に襲われる片岡優希であり、原村和であり、染谷まこであり、竹井久であり、宮永咲であり――。
そして、自分だった。
――この怪人は俺なんだ。
――これは追われて、奪われて、居場所を亡くした俺なんだ。
だからなのかはわからないが。
放っておけない。見捨ててはおけない。そう思った。
「あーあ、仕方ないなぁ……」
できればこの手段は避けたかった、と。
そう呟きながら、怪人が京太郎の腰に何かを宛がった。
それは石でできた長方形の――いや、石ではなくなった。そしてそれは、ベルトである。
「お前、何を……!」
「黙っててよ。しょうがないから、君で我慢してあげるよ。君がオーズになる事を、オーズをこの世に生み出す事をね」
「オーズ……?」
「死にたくないでしょ? だから、ここは一蓮托生って奴だよ」
そして、怪人――カザリが。
赤、黄、緑の三枚の硬貨を手渡した。
鷹を模った赤いメダル。虎の意匠の黄色いメダル。飛蝗を思わせる緑のメダル。
そして、それをベルトに挿入しろと指示を出す。
「カザリィ!」
「正気なの!? オーズの封印を解く気?」
「オーズ……!」
「僕のコア……」
「だって、ここで君たちに殺されるより――マシじゃないの?」
そんな4体の怪人へと嘲笑を向けて、それから飛び退くカザリ。
ベルト――ドライバーを傾け、スキャナーをスライドさせろと指示を出して。
「てめえ!!」
「厄介なことになったわね……」
「メズール、困る? 俺、オーズ、倒す!」
「僕のコア……返してよ」
なんだかよくわからないが。
このドライバーと、オーズとやらは彼らにとっても脅威の対象らしい。
理由は分からない――だが、手段ができた。
守るという目的を。それを為すだけの力が、手段が手に入った。
静かな高揚と共にスキャナーを手に取り、ふと思い出して、言った。
「……おい、カザリ」
「なに? 早くしないとさ……」
「――俺に、任せろ」
それだけだ、と。
再び顔を正面に向けて、スキャナーを斜めに振り下ろす。
そして、叫んだ。
「変、身ッ……!」
――タカ! ――トラ! ――バッタ!
――タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!!
|
+
|
ステータス |
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎
技能:19
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、トラメダルはゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
チーターメダル所持によって、高速を得る
※現在の所持メダル: タカ トラ カマキリ バッタ (ライオン・チーターは使用できず)
VS
【ウヴァ】
技能:50
HP:50
スタミナ:50
気力:60/60
ATK:45
DEF:45
- グリード:コアメダルの枚数によって技能値及びHP・スタミナ・ATK・DEFが変動
- グリード:セルメダルの枚数によってHP・スタミナ・ATK・DEFが変動
- スキル ???
|
|
+
|
戦闘判定 |
1 ◆UAny7z8RrpxO[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 01:39:06.74 ID:KS8OIn9ao
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:50/50
スタミナ:43/43 VS スタミナ:50/50
気力:64/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
現在【中距離】です
戦闘方針は【通常方針】です
↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
19 + コンマ + ? VS 50 + GMコンマ +?
78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 01:40:03.18 ID:ZIPBplDAO
防御 集中20 距離をあける
89 1 ◆UAny7z8RrpxO[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 01:48:59.53 ID:KS8OIn9ao
#温存方針虫頭
ウヴァ 温存方針
オーズ:19 + 18 +20 =57
ウヴァ:50 +74 =124
ダメージ:距離を詰めた為発生せず
京太郎がスタミナを1消費! 気力を20消費!
ウヴァがスタミナを4消費!
現在のレンジは【近距離】
方針は【防御方針】です
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:50/50
スタミナ:42/43 VS スタミナ:46/50
気力:44/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
|
ウヴァ「ふん……だったらそいつを倒してコアメダルを取り返せばいいだけだ!」
メズール「ウヴァ!」
様子を窺い、仲間の怪人の制止も聞かず。
単身、ウヴァと呼ばれた緑色の甲虫を思わせる人型が、駆け寄ってきた。
早い。
集中して距離の維持を考えていた。
何とか、カザリが逃げられるだけの時間を稼ごうと。
直接的にやり合うのは、素人の自分では難しいと。
それなのに――あっという間に距離を詰められた。
もうすぐ、ウヴァの射程距離になってしまう。
カザリ「……オーズ」
カザリ「ウヴァはグリード――僕たちの中でも直情的」
カザリ「言うならば虫頭だからね……とにかく、近寄ったら攻めてくると思うよ」
カザリ「どうする? メダルを交換するかい?」
そして、背後のカザリから声がかかる。
|
+
|
戦闘判定 |
92 1 ◆6BCUtsPJZVAP[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 01:55:16.07 ID:KS8OIn9ao
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:50/50
スタミナ:42/43 VS スタミナ:46/50
気力:44/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
現在【近距離】です
戦闘方針は【防御方針】です
↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
19 + コンマ + ? VS 50 + GMコンマ +?
95 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 01:56:48.96 ID:JMlxvwqyo
ksk兼ねて
防御 距離を詰める 爆発
96 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02:00:48.18 ID:KS8OIn9ao
#攻撃方針虫頭
ウヴァは攻撃方針です
オーズ:19+96=117
ウヴァ:50+7=57
ダメージ:距離を詰める為に無効
京太郎はスタミナを9/2×2×2=18消費! 気力を20回復!
ウヴァはスタミナを2消費
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:50/50
スタミナ:24/43 VS スタミナ:44/50
気力:64/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
現在【至近距離】です
戦闘方針は【防御方針】です
|
京太郎「カザリ、ありがとな」
カザリ「……」
京太郎「だけど、必要ない」
京太郎「俺に任せろ――そう言っただろ?」
こうして戦った事は愚か、喧嘩や、武道の経験もない。
これは、まぎれもない命のやり取りだ。
負ければ死ぬ。勝っても、下手をすれば重傷を負うかも知れない。
弱い須賀京太郎は、そうなる可能性が高い。
だからって――だとしても、ここで負ける理由はない。逃げる理由はない。
――勝ってみせる。
その意気で、 迫りくるウヴァの攻撃を、トラの手甲で捌き切る。
戦闘経験が足りない為、爪を上手くいかせるとは思えないが……こうして戦う分には問題ない。
そのまま何条もの攻撃を弾いて、拳の距離まで接近する。
ウヴァ「ちょろちょろしやがって!」
この虫けらが、と言いたそうな声。
ウヴァこそが、まさに――見るからに――虫けらなんだけどな。
カザリ「……あーあ」
カザリ「僕のメダルが取られると困る、ってつもりで言ったんだけどな」
|
+
|
戦闘判定 |
103 1 ◆/kYVKNuUMhb5[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02:08:48.59 ID:gX4ikz5Ro
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:50/50
スタミナ:24/43 VS スタミナ:44/50
気力:64/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
現在【至近距離】です
戦闘方針は【防御方針】です
↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
19 + コンマ + ? VS 50 + GMコンマ +?
106 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 02:10:51.46 ID:ZIPBplDAO
防御50
108 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02:15:26.27 ID:gX4ikz5Ro [3/3]
#ウヴァさんイライラ攻撃方針
ウヴァ 攻撃方針
オーズ:19+46+50=115
ウヴァ:50+59=109
ダメージ:(5+1)+6/5+40-45=3 防御方針と攻撃方針で相殺
ウヴァに3のダメージ!
オーズのスタミナが4消費! 気力が50消費!
ウヴァのスタミナが5消費!
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:47/50
スタミナ:19/43 VS スタミナ:39/50
気力:14/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
現在【至近距離】です
戦闘方針は【防御方針】です
|
京太郎「うおおおお――――ッ!!!」
叫ぶ。雄たけびを上げる。
喉から声を絞り出しつつ、頭はどこまでも沈着冷静に。
ひたすらに集中。視界を広く持ちながら、視点を一点に集中する。
よくわからないが。
今の須賀京太郎の瞳には――メダルが見える。
先ほどカザリから渡されたものと同じメダルだ。
それが5枚、ウヴァの胸に眠っている。
そこを付ければ。
もしかしたら、この化け物の如き相手にも勝利できるのではないだろうか。
狙うしかない。そこを狙う以外に、この場を切り抜ける手段は――。
ウヴァ「うお……ッ!」
迫りくるウヴァの爪を躱し、トラクローで一閃。
一撃は決められた。だが、狙い通りの場所ではない。
メダルが弾けて地面を転がる。だがそれは銀色のメダルで、狙ったそれではない。
そのまま、もう一撃。
繰り出そうとするも、腕が重い。集中が切れ始めている。
何とか、一矢報いた。
だが今ので、どこかこちらを見下していたウヴァも、考えを改めたらしい。
両手に漲る力が変わる。
その四肢に、殺気が充満する。
ウヴァ「調子に乗るなよ……!」
これは、まずい……。
今の一撃がおそらく、須賀京太郎に出来る最大の一撃だった。
最大限集中した末の攻撃。
それも、こちらを半ばなめきっていたグリードが相手。
本気を出されたなら、どうなるか判らない。
いや、負けるだろう。このまま戦いが続いたら、確実に――。
だけどそれでも……。
京太郎「だから、どうしたんだ?」
京太郎「……来いよ。相手をしてやる」
負けるとは限らないし、死ぬとも限らない。
何よりも。たとえ死ぬとしても。
あんな日常の中、訳も分からず殺されるよりはマシだ。
一矢すら報えず、藁のように死ぬなんて御免だ。
そのまま死ぬにしても、変身が解除されるにしても。
腕がもがれたのなら足で、脚をもがれたのなら歯で、歯を砕かれたのなら眼光で。
絶対にこいつらを倒してやる。
一撃。死ぬ最後の瞬間まで、積み重ねてやる。どこまでも。
ウヴァ「面白ェ……!」
そこへ――
「おいおい、面白ぇ事やってんじゃねーかよ」
突然、その場に割り行った一つの声。
しゃがれ気味だが、その声には喜悦と気力が満ちている。
ウヴァを含めた、グリードの動きが停止した。
視線の先には――
京太郎「……新手の、怪人?」
電王「誰が怪人だ! 誰が!」
――桃を思わせる複眼のライダーがいた。
未確認生命体や、グリードの如き印象は受けない。
どちらかと言えば……後者のガラスに映った、自分=オーズの姿にどことなく似ている。
どちらにしてもこれは、第三勢力だ。
誰もがその、唐突な乱入者に対して注意を払う。
その出方次第で、この場の混乱はより過酷なものへと変化するのだから。
メズール「……何?」
ガメル「あれ、オーズ? ……オーズは、あっちにいるし」
アンク「……赤い」
ウヴァ「なんだ、お前は!」
そんなウヴァの言葉を聞いて、嬉しそうに手を叩くそのライダー。
よくぞ聞いてくれました。そうとでも言いたげである。
電王「……俺か? 俺は通りすがりの仮面ライダーだ」
そして。
答えになっているような。なっていないような。
そんな言葉を――仮面ライダーという単語は初耳だ――を口にしてから。
そのライダーはやおら、その右手を自分自身へと指示し――
___x‐ァ‐、
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レ'`マニ>、_/ / / / __/ / , '´
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|¨ヽ | | | | ./`ー‐一'´ // `マ二ニ>、/ ̄ ̄ ̄.V \_______
| L人人人ノ´ // x‐‐`マ二ハ |
乂 /`¨¬……‐-く/ / マ二ハ. |
. { ̄ ̄ ̄ ̄} / \ / マニハ. |
| ̄ ̄ ̄¨レ' _|`ー‐く マニハ |
| | / .| \ マニハ. |
| | /\ノ \ マニハ. j
| | / .\ \ マニハ. |
/ ̄`,
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ム 〉、} / // ノ─ 、
レ __/`〈 / // / ̄ ___ノ‐、
/: |_./ /: : : : ヘ / // / / ̄/ ノ
/: : : :|/ .O /: : : : : : ヘ、 / ` ./ / / /
/: : : : :', /: : : : : : : : ヘヽ / レ' /
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r‐‐‐- _ / {. /レ'´_/¨¨ ̄//¨¨¨¨ ̄ ̄ ', / /
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r_´-─ { >'´// ヽf¨} /, イ / , '´
ヽ/7´/ 〉'´ ,イ | _ -{__ -‐'´
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.{コヽ ̄¨ ‐-く. // \ \ ¨¨¨¨ ̄ ̄} | \ /
Vハ `i ー- __ヽ! ! /\ \ / .| < 参 上 ! >
Vハ ', | | ./ `ー`───一'´ ! / \
Vハ ', | | / / /  ̄|/\/\/\/ ̄
Vハ ', | レ' ./ /
Vハ ', ', ',_/ _ -‐'
Vハ ', ', } _ -─ ¨ /
Vハ ', レ¨¨¨ ̄ |
、 ヽ、___',__/ ,|
〈/\ .| /[二]\
\ `r┴v─---、_____ -┬ '´ V凵、 \
、 `.| f´ ̄¨¨i ir─‐ォ_|__ | V\\. |
〈/ \. | | /.| |匸二] {__} ! , ∨. \\j
\ `| | /\ ! !匸二] ̄|-‐┴ '´ V [ニ]\
\ `i.ー- __ノ__ノ---一' ´ ∨\\\
/ ∨ 凵\j
ウラタロス『参上って言うか、惨状だよね』
キンタロス『この空気……泣けるで』
リュウタロス『やーい、だだ滑りー!』
電王「うるせぇ! こういうのは最初が肝心なんだよ! 最初が!」
虚空に向かって怒鳴り散らす、仮面ライダーとやら。
場の空気は冷え切っていた。
言動こそアレではあるが、相当出来る。
そして、言動がアレである為、その出方が読めない。
みな、静かにその様子を窺っているのだ。
カザリ「……でもこれ、チャンスかもね」
カザリ「アイツがウヴァたちの相手をしてくれれば、僕たちは逃げられる」
カザリ「どっちにしても、時間稼ぎくらいにはなるよ」
静かに――ネコ科の動物を思わせるしなやかさで、足音もなく近寄るカザリ。
そして、耳打ちをしてくる。
あの、良くわからないライダー登場の混乱に乗じようと。
そうすれば、そのまま逃げ切れると……。
確かにそれは確実だろう。
だが、そうなったら残されたあのライダーとやらはどうなるのか。
味方であるかは不明。だが、敵とも知れない。
ひょっとしたらこの場に、あんな奇抜な言動で割り行ったのは、こちらを助ける為かもしれない。
それを見捨てて、行けるのか?
京太郎「――いや、駄目だ」
京太郎「俺たちを助けに入ってきたのかもしれないだろ? それを置いていけない」
カザリ「……」
カザリ「それで違って、僕たちが攻撃されたらどうするの? 僕の事、助けてくれるんじゃなかったっけ?」
京太郎「……確かにお前は一蓮托生って言ったけど」
京太郎「その後、俺は『任せろ』って言っただろ?」
京太郎「最悪、お前だけでも逃げる時間は作る……だから安心しろよ。な?」
京太郎「それに……」
京太郎「お前を追ってたグリードの方が数が多いから、こっちが狙われるとは限らない」
京太郎「それに、ここで味方だったら――協力して、さっき見たメダルを取れるかもしれない。そう思わないか?」
カザリ「……。……まあ、君がいいならそれでいいけどさ」
方針は決まった。
現状ではどちらにしても4対1だ。
それが、4対1対1になるのか。4対2になるのかは知らないが。
今のまま、ジリ貧であるよりはマシであるはずだ。
何とか、コンタクトを取る。それによって対応を決める。
味方なら、逃げ出したら後悔が残る。
敵だとしても、まだ混乱に乗じる事は出来る。
だから今は、逃げない方がいい。
誰かを見捨てて、手の届かないところに置いてしまう。
そのまま見る事も出来ずに――その後の人生を生きていくなんてのは、ごめんだ。
だから敵だとしても味方だとしても、京太郎のやる事は大差がなかった。
どちらにしても。
相手がなんだって、結局のところ変わってはいないのだ。
だから――その闖入者・仮面ライダーの正体なんて、どうだっていいとも言えた。
小蒔(そ、それよりもっ! 今は目の前の相手に集中しましょう!)
キンタロス『それもそうやな』
ウラタロス『小蒔ちゃんの言うとおりだよ、セ・ン・パ・イ』
リュウタロス『やーい、怒られてるー!』
電王「うるせえ! おまえらが邪魔してきたんだろ! お前らが!」
小蒔(も、モモさん!)
電王「だー! 分かった! 分かったから!」
電王「オイ、お前……」
それなのにそいつはこちらを剣先で呼び止めると。
そのライダーは、
電王「細かい話はあとだ。とりあえずこいつらどうにかするぜ」
当然のように。
須賀京太郎の事を、同じ目的の――仲間だと見做して、そう言った。
|
+
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ステータス |
【電王】 神代小蒔
技能:5
HP:31
スタミナ:31
気力:85
ATK:20
DEF:20
(レンジ:至近)
- イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
※フルチャージの際の気力消費は戦闘判定への使用とは別計算
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+
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戦闘判定 |
203 1 ◆tPyWZaylIfsZ[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 18:39:30.20 ID:gqoydlmHo [4/10]
ウヴァにダメージを与えろ
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:50
HP:45/45 HP:50/50
スタミナ:24/43 VS スタミナ:44/50
気力:64/64 気力:60/60
ATK:40 ATK:45
DEF:40 DEF:45
レンジ:至近距離 レンジ:近距離
【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:41/31
気力:115/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離
現在京太郎とウヴァは【至近距離】です
須賀京太郎の戦闘方針は【防御方針】です
【防御方針】では気力の消費量に対して補正が半減します
現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
神代小蒔の戦闘方針は【通常方針】です
↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
↓4、神代小蒔のコンマ&行動をお書きください
19 + ↓3コンマ + ?
& VS 50 + GMコンマ +15
45 + ↓4コンマ +10
206 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 18:46:01.55 ID:JMlxvwqyo
防御 集中40
207 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 18:46:43.69 ID:ZIPBplDAO
オーズ防御
通常 気力114
208 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 18:47:44.29 ID:yTBPt+Pto [16/18]
ゾロ目……
トラさんのメダル奪取きたあああああ!!
209 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 18:50:13.68 ID:UxaMHo/Lo [6/7]
この重さでゾロ目とはやるじゃないか
210 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 18:51:18.56 ID:JMlxvwqyo [31/49]
オラッ!クワガタ吐き出せッ!
211 :1 ◆tPyWZaylIfsZ[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 18:57:30.35 ID:gqoydlmHo
#ウヴァさん攻撃集中30
ウヴァは攻撃方針、集中30
オーズ:19+55+20=94
電王:45+69+114=228
ウヴァ:50+20+15=85
ダメージ:(0+1)+(94ー85)/5+40-45=0
ダメージ:(4+3)+(228-85)/5+40-45=21 ×2=42
ウヴァに42のダメージ!
トラメダルの効果により、コアメダルを奪取! クワガタを入手!
コアメダル奪取によりウヴァの技能-5! HP・スタミナの上限-5! ATK・DEF-5!
グリードの効果により、ウヴァのHP・スタミナの上限値-8! ATK・DEF-5!
ウヴァは《セルメダル不足状態》になった!
オーズはスタミナを5消費! 気力を40消費!
電王はスタミナを6消費! 気力を114消費!
ウヴァはスタミナを4消費! 気力を30消費!
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【ウヴァ】
技能:19 技能:45
HP:45/45 HP:8/37 (45)
スタミナ:19/43 VS スタミナ:33/37 (45)
気力:24/64 気力:30/60
ATK:40 ATK:35
DEF:40 DEF:35
レンジ:至近距離 レンジ:近距離
【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:35/31
気力:1/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離
現在京太郎とウヴァは【至近距離】です
須賀京太郎の戦闘方針は【防御方針】です
【防御方針】では気力の消費量に対して補正が半減します
現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
神代小蒔の戦闘方針は【通常方針】です
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電王「いくぜ、いくぜ、いくぜ――――ッ!」
剣を片手に、ウヴァへと突撃する仮面ライダー。
その気力は漲り、まさに戦闘というものを感じさせる。
だが――
ウヴァ(図に乗るなよ……!)
――それは、ウヴァとて同じだった。
カザリに自分のメダルを奪われた鬱憤。
だが追いすがり、追い詰めて、ようやく奪えると思ったところで邪魔が入る。
おまけにその矮小な――グリードである自分と比べて――人間は、愚かしくもちっぽけな身一つで自分たちに反抗する。
カザリを仕留める邪魔をされた事。
低次の存在のくせに、生意気にも自分たちにかみつく目をしてカザリを庇い立てる。
愚かしいを通り越して、不快だった。
これに怒りを覚えないわけがない。
加えて、忌々しい、自分たちを封印したオーズの力をカザリが解き放ったのだ。
そして、ただの人間である男に、あろうことか一太刀浴びせられた上に挑発された。
だが、だ。
その力が尽きる事は明白。
見下していた自分を改め、やはりオーズはオーズという気持ちで戦闘に臨もうと思った。
圧倒的な戦力差で、それこそ虫けらのように踏みにじってやろうと思っていた。人間がそうするように。
そんなところで、また闖入者だ。
これに苛立ちを覚えない理由はあるだろうか? ――答えは否だ。
よって、直情的なウヴァは、この場の誰よりも怒りを秘めていて、真剣だった。
言うなれば、気迫の差だろうか。
ウヴァ(五体を引き裂いて、地面にぶちまけてやる)
そうとまで――圧倒的な憤怒を胸に灯していたのだ。
近寄った瞬間。攻撃を繰り出すその瞬間に。
この鉤爪で、仮面ライダーとやらの心臓をえぐり出してやる。
そう、静かに闘志を秘めていた。
そして、向かってきた電王が射程距離に入る。
力はどちらが上だろうか。
言うまでもない。こちらだ。
技術、そんなものは関係ない。
あとはその懐に、一撃を叩き込んでやるだけだ。
電王「うおっ!?」
そして――その機は訪れた。
メズールの水撃、アンク――ロストアンク――の火球。
それによって、電王が体勢を崩した。
ウヴァ(余計な事を……!)
自分一人でもやれる。そう思っていたのだ。
援軍と言うよりは、横から余計なものをはさんだに過ぎない。
だが――まあ、いい。
これで、後は攻撃を繰り出すだけ。
そして、爪を放った――
京太郎「うぉぉ!」
――放とうとしたその瞬間。
怒りに燃えていたがゆえに視野狭窄に陥ったウヴァには、オーズの動きが見えなかった。
あの程度ならば、捨て置いても問題ない。
それよりは乱入したこのライダーとやらを叩く。不快な存在を、確実に叩き潰す。
そんな風に考えていたがゆえに、彼は見失っていたのだ。オーズという存在を。
そして、それがいかに致命的であるかを――怒りは忘却させていた。
故に、その過ちは彼の身に振りかかる。
ウヴァ「ぐぉぉぉぉ……お、俺のコアを……!」
精密に。
鷹の目で対象を捉えて、研ぎ澄まされた爪で狙い撃つ。
ウヴァに対してさしてのダメージは与えられなかったものの。
それ以上に、十分なまでの戦果を挙げた。
カザリ「へぇ……やるねえ」
カザリが純粋に、オーズを褒める感嘆の声を上げた。
だがそれは今、ウヴァにとっては挑発じみた文句でしかない。
怒りに任せ、カザリに向き合おうとしたところで――
電王「余所見してんじゃねーぞ!」
その体を、ライダーが切り刻む。
身体からセルメダルを散らばらせながら、ウヴァは追い込まれていった。
京太郎「言っただろ……俺が相手をしてやるって」
ライダーの剣戟に刻まれ、もんどりを打って倒れたウヴァを見下ろす。
一矢。それどころではない一撃を加えてやった。
立ち上がろうとするウヴァは、全身からセルメダルを零している。
カザリ「やっぱり、流石オーズだね……ウヴァのコアを奪うなんて」
そんな京太郎の肩を叩くカザリ。
京太郎自身に対して、多少なりとも認めるところがあるのか、声色は先ほどより和らかだ。
どこか上機嫌である。そう思える。
カザリ「だけど……今のは、ちょっとマズイかもね」
カザリ「メズールやガメルたちも、これで本気になるはずだ」
カザリ「見えるかい?」
カザリに促されるまま、メズール、ガメル、アンク――赤い鳥だ――の体内を覗き見る。
そこには――
京太郎(メズールはコアが8枚……)
京太郎(ガメルはコアが7枚……)
京太郎(アンクは……赤いコアが5枚、黄色いコアが2枚……?)
カザリ「分かったよね、オーズ」
カザリ「ウヴァでこれなんだ……メズールたちの相手をすると、どうなるかって」
カザリ「だから――ここまでって事かな」
カザリ「君は十分に働いてくれた。これで、僕のコアも――アンクとウヴァのを合わせれば6枚」
カザリ「ありがとう。君がお人好しで助かったよ」
何を、と問いかけようとする。
だが、その瞬間に――
電王「おい、なにごちゃごちゃ喋ってんだよ!」
――と、例のライダーが割り込んできた。
ウヴァを切り払い、それから警戒は怠らないまま。
こちらを見る、モモを思わせる仮面のライダー。
カザリ「……」
カザリ「……いや、このままだと不味いかもって事さ」
電王「ああん?」
それからきわめて簡潔に、カザリは事実だけを伝えた。
今相手にしたウヴァのコアは5枚。対する残りのグリードのコアは7枚以上。
グリードの力はそのコアの数で決まる。故に、これからはもっと強敵と戦う事になると。
ウヴァをああされた事で、彼らも本気で当たってくるだろうと。
電王「……チッ」
電王「……おい、小蒔。どうする?」
そう、虚空に問いかける小蒔。
グリード勢はその間も、こちらへの警戒を怠っていない。
攻めるべきか、引くべきか考えているのだろう。あのメズールというリーダー核は、どうにも慎重なようだ。
そして――
電王「チッ……覚えてろよ!」
ウラタロス『先輩、それ悪役の台詞……!』
グリードたちを指さし、そう怒鳴りつけるライダー。
何を――と思った。
彼の口調は正しく、ここから逃走する――つまり逃走手段があると言っているのだ。
この、囲まれた状況で。
そして当惑するこちらを更に惑わせるように。
虚空を割いて、巨大な列車が表れた。
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_,,..--| フl~ll~l_| l:::::l l フ フ l__l ゙、 _,,..-'''~,.-''~´ ./ } .|
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_,r―'' ̄三三三゙`ー―‐ _______,,--――――――'''~´ /三三/二 ̄\ \ヽ__\
三三三三三三三三,-''´ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ /三三::/_ ゙\ \ \
そのまま訳も分からずに、須賀京太郎とカザリは、列車にさらわれた。
カザリ(……)
カザリ(まあ、しばらくは様子見って事でいいかな)
カザリ(思った以上に、役に立ってくれそうだしね)
【仮面ライダー電王と出会いました!】
【戦闘により京太郎の経験値が1上昇! 小蒔の経験値が2上昇!】
【カザリの好感度が上昇!】
【無傷での勝利によりカザリの好感度が上昇!】
【コアメダルを奪った事により、カザリの好感度が上昇!】
>現在使えるオーズのメダルは……
>タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、クワガタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
最終更新:2014年03月02日 16:18