ゲイマスオとは

ゲイマスオとは、YouTuberのMasuo氏を素材にしたMAD動画シリーズである。 ニコニコ動画 が主な投稿場所である。
そのほとんどが 音MAD であり、同人ゲーム「 東方Project 」関連曲の音MAD、「東方魔酢汚」が大多数を占める

一般的には、ネットミーム「Hikakin_Mania」の派生コンテンツである「Masuo_Mania」が更に派生したものと考えられている。
そのため、Masuo_Maniaの音MADを表すタグ「Masuo_Mad」が併用される傾向にある。

目次

特徴

  • YouTuberのMasuo氏を素材にしたMAD動画シリーズ。その大多数が音MADであり、東方Project曲が多い。
  • その曲で登場するキャラクターの要素や原作ネタなどをマスオの動画でなぞらえたシーンが盛り込まれていることが多い。
  • マスオのゲイ要素のある発言が素材として用いられており、Masuo氏をゲイとして扱う文化がある。(本当はゲイではない)
  • 下ネタ発言、発狂、楽器演奏…その他もろもろ様々な素材も用いられているため、「ゲイ」要素の薄い普通の「マスオの音MAD」になっている側面もある。
  • マスオの動画由来のネタに加え、視聴者による様々なテンプレートコメントがある。
  • もともとMasuo_Maniaの派生である性質上、Hikakin_Maniaとの関係性が深い。投稿者と視聴者を含め、ゲイマスオ界隈にはヒカマニからの移民が一定数いる。ヒカマニ語録もよく用いられる。なおヒカマニ語録の過度な使用は辟易されるので注意。
  • 素材の味を生かした古典的な音MADが多くある一方、音作りの完成度が高い作品も数多くある。
  • ゲイマスオの動画構成を踏襲しつつ、Masuo氏以外の素材を使用した「マスペクト」動画まで誕生。マスペクト界隈として勢力を拡大させている。

歴史

Hikakin _Maniaの誕生

2017年、「Hikakin Mania」というユーザーがYouTubeで動画投稿を始める。彼が投稿していた動画は、YouTuberのHIKAKIN氏の動画を中心に「本人が喋らなさそうなこと(主に下ネタ)を、動画をつなぎ合わせて無理やり言わせる」といういわゆる「改変動画」であった。2018年頃から彼の動画はニコニコ動画を中心に話題となり、音MADの題材として多用された。Hikakin Mania氏が制作するような改変式動画を投稿する者も現れ始め、ネットミーム「Hikakin _Mania(ヒカマニ)」が形作られていった。

→詳細は「Hikakin_Mania」を参照

Masuo_Maniaへの派生

HIKAKIN氏の幼馴染でありYouTuberのMasuo氏は、その関係からHIKAKIN氏の動画に頻繁に出演していた。そのような背景もあって、Hikakin Mania氏の動画にもたびたび登場しており、次第に彼自身も「Hikakin_Mania」におけるネタの対象となっていった。Masuo氏を使ったネタはどんどん増えていき、彼を主役にした改変動画まで作られ始めた。そうして、「Hikakin_Mania」から派生する形で「Masuo_Mania(マスマニ)」という新しいジャンルが生まれた。

→詳細は「Masuo_Mania」を参照

ゲイマスオの誕生


2021年2月21日、610氏によって「 ロックマスオ3 ハードゲイステージ 」というMasuo氏の音MADがYouTubeに投稿される。この動画で使われた素材である「やぁ~皆さんどうですか~ハードゲイですよ~」という発言によってMasuo氏をゲイとして扱う文化が誕生した。
そして2021年8月14日、餃子と垂れ氏によって「 おてんばゲイマスオ 」というMasuo氏の音MADがニコニコ動画に投稿される。この動画に初めて「ゲイマスオ」というタグがロックされ、「ゲイマスオ」というコンテンツが誕生した

当初、この「ゲイマスオ」というコンテンツはMasuo_Mania内の内輪ノリであり、ごく一部の層でしか認知されていなかった。しかし、「おてんばゲイマスオ」を皮切りに「ゲイマスオ」動画が少しづつ増えていくことになる。

ゲイマスオの興隆

「おてんばゲイマスオ」が同人ゲーム「東方Project」の曲の音MADだったこともあり、Masuo氏を素材とした東方Project曲の音MAD「東方魔酢汚」がニコニコ動画を中心に少しづつ投稿され始める。

→詳細は「東方魔酢汚とは」を参照

2021年9月頃、東方魔酢汚の音MADが突如増え、注目を浴びる。その勢いはとどまるところを知らず、すべての楽曲を使用する全曲制覇を達成した東方Project作品も現れ始める。

その後もゲイマスオは東方魔酢汚を母体に音MADコンテンツとして急成長していく。Masuo_Mania時代からあった素材を主軸にしつつ新たな素材も多数導入され、今までにないネタや文化が生まれた。また、東方Projectネタ等の他界隈ネタも取り入れられた。

ゲイマスオの成長に伴い、人気ゲイマスオ動画の構図を模倣したMasuo氏以外の素材による動画が作られ始める。そうした動画は「マスペクト」と呼ばれ、その素材ごとに新たな界隈や文化が生まれた。

→詳細は「マスペクトとは」を参照

現在のゲイマスオ

定義上は「Hikakin_Mania Masuo_Mania ゲイマスオ」という構図だが、コンテンツの規模は派生元のMasuo_Maniaを遥かに超え、事実上独立したと言えるレベルの勢力となっている

東方魔酢汚では東方Project原曲の大部分の音MADが作られ、世界最大規模の東方音MADコンテンツとなった。東方界隈においてもゲイマスオの知名度は着実に高まりつつあり、東方魔酢汚を楽しむ東方ファンがX(旧Twitter)では度々見受けられる。

また、中華人民共和国の動画サイト「 bilibili 」にもゲイマスオ素材が輸出・普及し、東アジア圏のゲイマスオ投稿者がニコニコ動画に移住するといったグローバル化が進んでいる。

Masuo本人の立場・認識

Masuo本人がゲイマスオを認知・視聴したことがあるのかは長らく不明だった。しかし、2025/02/08のTwitch配信デビュー以降、ゲイマスオへの言及が度々されるようになる。彼はゲイマスオ動画を視聴したことがあり、配信内でも故意ではないが視聴した。

現在のMasuoの認識としては、ゲイマスオはとてもクオリティが高く製作者はファンであると思っている一方、ディスる目的で作っている人も半数以上いるのではないかと疑っているという具合である。無論、ゲイマスオにマスオを批判する目的などないことはニコニコでは周知の事実だが…
また、「ゲイ」マスオという同性愛関連のセンシティブな要素を含む名称に忌避感を抱いている面もあるようだ。

配信での言及

音MAD以外のゲイマスオ

動画のほとんどを音MADが占めるゲイマスオだが、音MAD以外の動画も投稿されつつある。それらはゲイマスオ素材を用いたゲーム実況やアニメ吹き替えMADであり、音MADではないものの東方要素があるという点でMasuo_Maniaとの差別化がされているのかもしれない。
また、X(旧Twitter)やpixivを中心に、特定のシーンのMasuoを東方キャラに置き換えて描く東方魔酢汚のファンアートが増加傾向にある。ゲイマスオ投稿者のみならず東方絵師までも参加し賑わいを見せている。
最終更新:2025年07月14日 17:44