パラス・グラウクス

パラス・グラウクス

形式番号:ACMX-03++F
全長:4m
最大全幅:1m
総重量:800kg
最高時速:350km/h(ADC使用時 600km/h)
搭載原動機:燃料電池式電力エンジン(300cc相当)+アツィルトエンジン
その他付属装置:スキルエミュレーター・アツィルトディスチャージャー

本機概要
米国スクール・サンフランシスコ分校にて、現状の対ラルヴァ戦及び将来の対人異能戦争を見据えて作成された
試作型異能対応装甲車両 Atziluth Cycling-Maneuver の3号機であるACMX-03(開発コード:ジェヴォーダンB)のカスタム機。
ひとまずの完成を見た後の実路走行試験中に、事故とは明らかに異なる要因にて死亡した搭乗者を残し失踪。
経緯は不明だが日本の双葉学園に在学中の有賀 羽矢太(当時高校二年生)の手に渡り、外見も相俟って
関東地方での迷惑走行の旗頭を勤める。
同学園内の組織が開発した機動兵装と思しきモノの運用試験により有賀氏率いる迷惑走行団体が壊滅させられた
事件を契機にスクールSF分校にもその所在が知れ、本体部分は接収されるもキーは有賀氏がとっさに抜き取り
腹に収めたため行方不明となる。
キーについては有賀氏の同郷の後輩にあたる西院 茜燦が本体の法的所有権と共に引継ぐこととなり、
特例による研修渡米にて受領手続が為され、2019年現在双葉学園内の施設にて保管されている。

当機は開発以後に数度の調整・仕様変更が行われている。
スクール再接収時に確認された、性能の上方修正及びブラックボックス(アツィルトディスチャージャー他)の
搭載がされた第一段階(+)、双葉学園生の受領が決まった際同学園の在学生(鵡亥 未来来・明日明姉妹)より
提供された超科学製装置であるスキルエミュレーターを搭載した第二段階(++)を経て、双葉学園内にて
再調整された現状の第三段階(++F)へ至っている。
また第二段階への移項に際し、開発チームの一人であるリウム・フェンドラウンによりコードネームの変更が
為されており、伝奇に言う人だけを襲い食う魔物(ジェヴォーダンの魔物)から、戦女神(パラス)に随伴する
梟(グラウクス)へと改名、現状の操縦者やその周辺からは「パラス」の愛称で呼ばれている。

なお当機は、所有権、使用許可認可条件、アツィルトエンジン及びディスチャージャーの動作認証の都合などから
現在所有者である西院 茜燦の専用兵装と扱われている。

本機機能
装甲車両としての機能は広く世に流布している二輪車両と大差ないものであるが、その決定的な差は
超科学系異能により合成された特殊合金による装甲及びエンジン、そして搭乗者の魂源力を吸い上げ機能する
アツィルトエンジンにある。
二速までであれば通常エンジンのみで動作することが出来るが、アツィルトエンジンが魂源力を吸い上げて
可動することができない場合は三速以上にシフトしても機能を果たさないようになっている。
逆に魂源力を吸い上げていれば三速以上は通常車両の最高速度かそれ以上の速度を維持しての移動が可能となる。
それだけに操縦者には肉体的にも精神的にも魂源力的にも相当の負荷を強いることになるため、身体能力向上の
異能でないと極めて相性が悪い。だが、飛行や高速移動といった能力への対抗策の一環とすれば充分な機能である。

本機の特徴的な機能としては、第二段階より搭載されたスキルエミュレーターが挙げられる。
本体後部コンテナを増設する形で搭載されたこの装置は、搭乗者が持ち込んだ特殊兵装の機能を本機の走行に
擬似反映させることが可能となっており、本機の運用幅をより拡大する機能であるが、基礎根幹装置が
『天啓』によりもたらされたものであるため量産不可能な点のみが惜しまれる。
本機においてこの装置が使用された例は、本機所有者の持ち込んだ特殊武器に由来したもので、
  • 氷結能力を応用、冷却装置の機能を著しく向上させることで河川を凍結させつつ走行する
  • 燃焼能力を応用、マフラーより炎を噴出、あるいは前輪より発火し突撃力を向上
  • 疾風能力を応用、空気抵抗の低減及びマフラーからの急速噴出による加速力向上
  • 攻撃力向上能力を応用、突撃力を向上
といったものが挙げられている。

また、本機には搭載経緯不明のブラックボックスであるアツィルトディスチャージャーが搭載されている。
本機は後付でADCと直結したセカンドキースロットに対応キーを投入することで起動、高濃度に圧縮、
蓄積した魂源力を瞬間的に開放することで搭載原動機ニ機での稼動を大幅に上回る機動性能を発揮することを
可能とするものである。現状では極短時間の使用しかできず、一度使用すれば長時間の再蓄積を要する他、
搭乗者にも著しい負荷を強いることになる。仮に制限時間が設けられていなければ、搭乗者は魂源力だけでなく
生命力までも吸い取られる結果になったと思われる。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年11月23日 04:54
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。