25日 - (2006/05/01 (月) 21:13:06) の編集履歴(バックアップ)
仕事の都合で、新居に引っ越した。 仕事の条件も、悪くない。否、むしろ前より確実にいい生活を送れる、それほどいい待遇だった。 本来なら、喜び勇んで移ってくるはずだった。 しかし、自分の心には、なぜか、ぽっかりと穴が開いていた。 アパートに一人。夕飯にはたらこスパゲッティーを自分で作って食べた。 自分はたらこスパゲティーを作ることに関しては誰にも引けをとらないだろう、と自負している。 そのスパゲッティーが、味気ない。 「・・・・・・。」 虚無感、喪失感。そういった類の感情が、自分を襲っていた。 振り切ったはずだった。でも、振り切れてなかったんだ。 一枚の写真。 風景以外何も写っていない写真。 自分にしか見えないであろう・・・「彼女」が写っている写真。 大事に、財布にしまった。