帝釈天(たいしゃくてん)
ヴェーダの中の神(元来は仏教に関係のないインド古来の神)
ヴェーダの神々の中でも最も多数の讃歌がささげられている神であり、
鮮明に擬人化されている。
- 体躯(たいく)は巨大
- 武勇に長けている
- 神酒ソーマを痛飲する
- 名馬ハリの引く戦車に乗る
- マルト神群(暴風神)を従える
- アーリア人の敵であるダーサの城塞を粉砕する
- 「城塞破壊者(ブランダラ)であって、理想化されたアーリア人戦士の風貌をそなえている
- 工芸神トヴァシトリの作った金剛杵(ヴァジラ:武器の一種)をふるって、蛇の姿をした悪魔ヴリトラを殺戮し、山の中にせきとめられていた水を開放した。この神話によってインドラは、雷光一閃(いっせん)、雲に閉じ込められた水を開放して、旱魃(旱魃)に苦しむ人界に待望の雨をもたらす雷てい神とみなされる。
- 古代イラーンの宗教にも登場するアーリア人の古来の神であり、右の神話から、古くは、冬に凍結された河の水を開放する太陽神が、インドラであったという推測もなされている。
最終更新:2007年07月13日 03:03