From めるりP
第2回 「ゴールデンチケットは金色の輝き」
そもそもめるりゴールドというイベントは、“「トカチゴールド」に出られなかった恨みだけで出来ている”というわけではない。めるりPが毎週日曜に放送している「めるり倶楽部withあなさん」というネットラジオにそのヒントがある。
このネットラジオで個性的なトークでリスナーを魅了する、めるりPの相方、もう一人のパーソナリティー、あなさん。ana3Radioとも。
もともとアイマス関連の絵描きであり、めるりPとの接点は何もないはずだった。しかし、めるりPはpixivで偶然彼を発見。その特異なセンスに魅せられためるりPは、twitterでコンタクトを取り、skype通話を試みて、意気投合。翌日には試験放送、その翌週にネットラジオの定期放送を始めた。それ以来二人は公私ともに(公私混同甚だしいが)親しい仲である。
そして、そのネットラジオなどであなさんを知り、彼の魅力的な人柄に惚れこみ、或いは面白がり、めるりPに会うたびにこう発言する人が少なからずいたのだった。
「あなさんに、会ってみたいよね」
しかし、彼は北海道在住。そうはなかなか来れない、と返すと、
「何? 旅費? そんなもん俺が持つ!」と言う人さえいた。
自重しない、もとい、気前の良い知人を多く持ったものだと、めるりPが呆れ……もとい 感心しながらあなさんにその事を伝えると、彼は戸惑いながらこう言うのだった。
「困りますよそんなの! 申し訳ない! 旅費全部持ってもらうなんて、ビビる!」
そりゃそうだ。誰だってビビる。私もビビる。
というわけであなさんをオフ会に呼び出す恐ろしい計画は共に進める前にぶち壊すことになり、スクラップ&スクラップとなっていたのであった。
しかし、めるりゴールドを開催するにあたり めるりPは「どうせ滅多にないことなんだし、この際、何かやってくれそうな友人を遠くから呼んでみたい。こういう機会でしか来れなそうな人を」と提案。遠方より何たら来たる、また何たらやの精神である。
そんなわけで、あなさんは勿論のこと、居住地が開催地の東京から遠く、おまけに金が無く、しかもめるりゴールドというイベントに必要不可欠なメンバー、
トークの鉄人、あなさん。
モラトリアムの鉄人、かぜまち。
コスプレの鉄人、ひづき。
それぞれ食材を持って下からせりあがってきそうな三人、カネガネーゼトリオ(めるりP曰く「シロガネーゼ」とかけたとのこと。だがしかし、なぜ「シロガネーゼ」とかけたのかは本人曰く「忘れた」)をどうにかして呼べないか、ということになった。しかし彼らはカネガネーゼと名付けられる通り、あまり金銭面に余裕は無い。いくら太っ腹が多いスタッフとて、さすがに全部の旅費は負担できない。
そこで、スタッフの一人が、
「じゃあ、旅費をカンパしてもらおう。 でもそれだけじゃ悪いから、呼んでもらった人はカンパして頂いた人へ何かサービスして、あと特典も付けよう。 そういう特別なチケットにすればいい!」
などと、「
ゴールデンチケット」という大変に馬鹿馬鹿しい制度を提案したのである。
かくして慎重に議論を重ねた結果、「ゴールデンチケット」(10,000円)は次のような性質のものになった。
- 基本的にカンパである。めるりゴールドにぜひ参加するという意思があり、尚且つ「ゴールデンチケット」により召集されるメンバー(カネガネーゼ・トリオ)の三人に興味があり、会ってみたいという人が購入するのが望ましい。
- カンパであるということを鑑みるに、当日の参加に不都合、あるいは十分に性質を理解していない、ということがあっては、双方に不利益が生じる。そういった観点から、これを購入できるのは、連絡が容易であり、当日ほぼ確実に参加でき(つまりこのチケットによる恩恵を受けられ)、尚且つ、ある程度スタッフ側に面識があることに限らせてもらう。
- 10,000円という額は、決して安くはない。よってこの企画(めるりゴールド)の趣旨を理解し、最悪の場合「スベっても許せるよ」という人のみ購入可能。さらに、いくら洒落であるとはいえ、これによって引き起こされるトラブルがあってはならない。
以上の性質により、「ゴールデンチケット」は広い範囲への案内はせずに、早くからめるりゴールドに興味を示した方(積極的に開催をめるりPに促したような人々には特に)にのみ頒布を限らせていただいた。
その事に不満を覚えられる方もいるだろうが、そもそもが「カンパ」という性質を持つもので、さらに不要なトラブルを避けるためであり、申し訳ないが御了承されたい。
で、ゴールデンチケットの特典とは? カネガネーゼトリオの提案を聞いてみよう。
「目の前でご飯作るとか」
「肩でも揉む」
「一緒にゲームする」
「自分が作った動画を」
「この前描いた本のコピーを」
「めるりPのDJMIXのCD」
「めるりPのブロマイド」
「めるりPのサイン入り色紙」
……。
「で、ゴールデンチケットを買ったんだけどさあ。これ、得するの?」
「いや、そのことについては喋るわけにはいきません、黙ります。ゴールデンチケットなので」
「何だって? どういうこと?」
「何せ『ゴールデン』チケットですからね。雄弁は銀、沈黙は金って……」
最終更新:2008年11月18日 13:27