お見合い基本方針三か条
- まじめに
- 素直に
- ぐるぐるせずに
以上!
あらまし
お見合いが粛々と執り行われる一方そのころ、田鍋は
派手にぶっ倒れていた。
理由は単純で、お見合いで何をすればよいのかわからなかったのである。
そもそもイベント第一段階発表のとき、田鍋はこのイベントはガチ殴り合いだと思っていたので「ああ戦場で若宮にあえたら理想よねー、若宮黒オーマっぽいし」とか軽い気持ちでエントリーしたのであった。
その後、中間速報で本当に若宮が出ると知り、ちょっと必死になったりもしたがこの段階でもまだ若宮とあってやることは殴りあいと思っていた。
応援してくださった方ちの支援や、さらに自薦までしてめでたくお見合い枠に当選したときも、あまり深く考えていなかった。
グリーンジャケットとか警備部隊とか、ああ派手に暴れられるイベントはいいなぁとか思ってたくらいである。
そもそもイベント第一段階発表のとき、田鍋はこのイベントはガチ殴り合いだと思っていたので「ああ戦場で若宮にあえたら理想よねー、若宮黒オーマっぽいし」とか軽い気持ちでエントリーしたのであった。
その後、中間速報で本当に若宮が出ると知り、ちょっと必死になったりもしたがこの段階でもまだ若宮とあってやることは殴りあいと思っていた。
応援してくださった方ちの支援や、さらに自薦までしてめでたくお見合い枠に当選したときも、あまり深く考えていなかった。
グリーンジャケットとか警備部隊とか、ああ派手に暴れられるイベントはいいなぁとか思ってたくらいである。
しかしお見合い方式に変更がかかる。
理由は単純で、お見合いに挑むメンバーが粒ぞろいの乙女たちだったからである。
理由は単純で、お見合いに挑むメンバーが粒ぞろいの乙女たちだったからである。
それ自体はよかったなぁ、と思っていた田鍋だったが、ここで問題が起きた。
田鍋はAマホでいうなら「元気がいい+豪快」といった性質の持ち主であり、恋愛などという繊細な事象に関してはさっぱりだったのである。
田鍋はAマホでいうなら「元気がいい+豪快」といった性質の持ち主であり、恋愛などという繊細な事象に関してはさっぱりだったのである。
さらに『お笑い枠』での当選ということもあいまって、ますます何をすればいいのかわからなくなっていった。
ネタに走ればいいのかとも思ったが、せっかく若宮に会えるチャンスをネタに終わらせたくない。
しかしまともにラブコメする自分というのも想像できない。
ならばネタに走るか。
しかしまともにラブコメする自分というのも想像できない。
ならばネタに走るか。
壮大なジレンマ(大げさ)に陥り、結果田鍋が頭から煙吹いてぶっ倒れたのがお見合い第一陣開催直後であった。
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そして翌日―――田鍋は鍋城下町にある寮を抜け出し、海にきていた。
「も、もう何もかもわからない……」
ひよひよと覚束ない足取りで波打ち際を歩き、たまに水平線を睨んではため息をついてうなだれていた。
ふと、木の棒が目にとまり、何の気はなしに手にとってみた。
ふと、木の棒が目にとまり、何の気はなしに手にとってみた。
うおー私何書いてんだというところで田鍋は我に返った。ああお子さん連れのご一家の視線が、視線が。
しかしおかげで(?)なんとなく自分の方向性が見えてきたと思った。
しかしおかげで(?)なんとなく自分の方向性が見えてきたと思った。
結論→考えないほうがうまくいくこともある(ような気がする)
こうして田鍋の(やや気弱な)お見合い戦争が始まったのである……
書いてみました
「よし、想いを伝えるには恋文だ!」
素直に、あまり深く考えずにいこう、と決めたものの肝心の表現方法がわからなかった田鍋は、とりあえず先人の知恵を借りることにした。
そう、懸想文、いわゆるラブレターである。古くは恋心を歌に詠み、関連する花や枝木を添えて送りあったというなんともロマンチックな表現方法である。
決して口では素直に言えないからとかそういうチキン理由で恋文を選択したりとかはしていないとは当PC談。
そう、懸想文、いわゆるラブレターである。古くは恋心を歌に詠み、関連する花や枝木を添えて送りあったというなんともロマンチックな表現方法である。
決して口では素直に言えないからとかそういうチキン理由で恋文を選択したりとかはしていないとは当PC談。
ともあれ田鍋は文例集を読み読み書き出した。
「えーと、君は僕の太陽だ…却下。あなたのことを思うと夜も眠れず枕をぬらす日々です……うーん却下。あなたへの思いを振り切ろうと毎日素振りに励む日々です……ううーん???人生には大切な三つの袋が……あ、ページ違う」
文例集はだめだ。というかそもそも文例集を見てる時点でだめな気がする。
さくっと文案集を切り捨て、やっぱり自分の言葉でないとねーなどど言ったもののさっぱり田鍋の筆は進まなかった。
さくっと文案集を切り捨て、やっぱり自分の言葉でないとねーなどど言ったもののさっぱり田鍋の筆は進まなかった。
――恥ずかしい、こそばゆい、字が下手。
宛名を書き、挨拶を書き、想いをつづろうとして手が止まる。
そして改めて文面を見直して字の下手さ加減に沈没し、数瞬後に便箋をぐしゃぐしゃとまるめて投げ捨ててしまう。
そして改めて文面を見直して字の下手さ加減に沈没し、数瞬後に便箋をぐしゃぐしゃとまるめて投げ捨ててしまう。
「こ、恋文だと思うからだめなんだ……ファンレターだと思って書こう、うん」
若宮康光さま はじめてお手紙差し上げます。 鍋の国の田鍋 とよたろうと申します。 この度はお見合いでお会いすることが出来るとのことで、とても楽しみにしています。 当日はいろんな話が出来ればなと思っています。 そのとき私の気持ちもお伝えすることが出来ればよいのですけれど… それでは失礼します。 田鍋 とよたろう
田鍋は出来上がった文面を見てこれはこれでどうなんだろうと思い悩みまた倒れたが、倒れてる間に親切な誰かが手紙を拾い、郵送屋に頼んでしまって後は野となれ山となれ。
立体物制作してみました
「そうか、弁当か……」
ひとまずラブレター…というかファンレターは書けたものの、お見合い当日はいったいどうアピールすればー、と日がな一日目をぐるぐるさせていた田鍋は暗闇の中に一条の光を見出していた。
そう、お弁当である。
そう、お弁当である。
というわけで以下、田鍋の独り言多目のお弁当作りです。
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ええと、若宮だから弁当三人前作ればいいですよね…
おかずは…あ、あんまりこってるの作れませんが、バランスが問題ですよねこういうのは。うん。
4種類くらいおかずあればいいですかしらー?
おかずは…あ、あんまりこってるの作れませんが、バランスが問題ですよねこういうのは。うん。
4種類くらいおかずあればいいですかしらー?
- ほうれん草のおひたし
- ウィンナー
- なめたけの玉子焼き
- たまねぎとエリンギのにんにく炒め
まぁ妥当…というか、これが私の限界です。。。
右上の梅干は去年の自家製です。
右上の梅干は去年の自家製です。
ではこれを一気に
おにぎりにっ!!!まとめあげるっっっ!!!!!
あ、ちょとまってひかないでー!
ああ石を投げないで下さい投げないで下さい(幻視
ああ石を投げないで下さい投げないで下さい(幻視
え、ええとこれはいわゆる「ばくだんおにぎり」というやつでしてね!!!
おかずが中にみっちりと詰まっていて、なかなか食べるのが楽しいんですよ!!!
更には戦闘中にもお手軽に食べることが可能という優れもの!!!
おかずが中にみっちりと詰まっていて、なかなか食べるのが楽しいんですよ!!!
更には戦闘中にもお手軽に食べることが可能という優れもの!!!
(↓サイズ比較 おにぎりVS拳↓)
というわけでこれを若宮への差し入れにしますね(いそいそと包む
ちなみにご飯は2.5合ぐらい使ったので、きっと若宮もおなかいっぱいですよ!
ちなみにご飯は2.5合ぐらい使ったので、きっと若宮もおなかいっぱいですよ!
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以上、やりすぎ田鍋のコーナーでした。