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リカルド裁判~What is Justice~

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(2005年12月に公開形式で行われた盗賊リカルドの裁判記録)


(内容は主にオフィディアン戦争を引き起こしたとされるリカルドの戦争責任の有無と、

その原因とされる窃盗罪の是非を問うもの)


(又裁判開始前に発生した護送車襲撃事件へのリカルドの関与の有無も問われる)


(検察はハートウッドのカスカ、弁護はトリンシックのボーレガード、
裁判官はヴェリーナ判事が努め、ユー真実の法廷で行われた)







(ガード二人に連れられ、リカルド登場。リカルド着席)



Wiliam:座わるんだ

Wiliam:四六時中見張っているからな


(廷吏カイル登場)



kyle:皆さん

Wiliam:廷吏殿

Thomas:廷吏殿


(カイル、リカルドの席後方に移動し、そこで留まる)



kyle:おはようございます、リカルドさん

Ricardo:おはようさん、カイル

kyle:…



(事務員リリアン登場、着席)


(検察官カスカ登場)


(弁護士ボーレガード登場、リカルドの隣に着席)



Beauregard:心配ご無用!私が敗訴したことなど滅多に無いのですから!

Ricardo:まぁ最悪でも死刑ですよね?

Ricardo:*肩を竦める*

Beauregard:あ、はは…。勇敢ですね!

Beauregard:*コホン*





(陪審員12名入室、着席)



(裁判長ヴェリーナ登場)



kyle:ご起立下さい!



(傍聴席、全員起立)



kyle:本法廷は刑事訴訟に関し、陪審員の有無に関わらず開廷いたします
kyle:ヴェリーナ裁判官を判事とする、真実の法廷にお出ましの方はお聞き下さい


(ヴェリーナ着席)



kyle:それでは本法廷を開きます、ご着席下さい


(傍聴席、全員着席)




Lilian:ブリタニア政府 対 リカルド


Justice Verina:ご機嫌よう。事務員は本法廷の要旨の発表をお願いします

Lilian:原告はハートウッドのカスカ、ブリタニア政府を代表しております

Casca:ご機嫌よう、裁判長殿

Lilian:弁護人はトリンシックのボーレガードです

Beauregard:ご機嫌よう、裁判長殿。今日は一段とお美しくていらっしゃいますな?

Justice Verina:お世辞は結構です。弁護人は余計な発言をしないように

Beauregard:失礼いたしました



Justice Verina:事務員は被告人の名前とその罪状を読み上げてください

Lilian:被告はリカルド、以下の罪において無罪を主張しています
Lilian:他種族の名高い宝物を盗んだ、窃盗罪
Lilian:護送中に起きた襲撃事件を企んだ、陰謀罪
Lilian:オフィディアン戦争を引き起こした、国家反逆罪

Justice Verina:結構です。改めて御機嫌よう、みなさん



Justice Verina:開廷の準備は出来ていますか?

Casca:はい、裁判長

Justice Verina:では、開廷します


(カスカ、陪審員席前へ)



Casca:陪審員の紳士淑女の皆様、まず私はリアンと言う名前の少女についてお話しします
Casca:少女は優しく、親切で、徳に溢れ、人々にとても愛されておりました
Casca:父親は宿屋の主人でしたので、リアンは仕事を手伝い、旅人達をよくもて成したものです
Casca:彼女は小さく静かな村に家族と住み、慎ましくも幸せな生活を過ごしておりました
Casca:しかしある朝、この幸せは粉々に打ち砕けました。一瞬にして彼女の愛するものは全て引き裂かれてしまったのです
Casca:紳士淑女の皆様、リアンはブリタニアの領地であるロストランドはパプア、先のオフィディアン戦争において最も先に戦場になった町に住んでいたのです
Casca:軍勢はパプアの微小な守りをまもなく蹂躙し、我々の地へとその歩みを進めました
Casca:リアンは父親を目の前で殺され、耐えがたい悲しみに襲われました。しかしどうにかこの大虐殺から一時の間逃れる事は出来ました
Casca:この代わり、この脅えた子供は暗いセラーの奥で樽と樽に挟まれてできるだけ身を潜め縮こまっていなければなりませんでした
Casca:孤独で、絶望に打ちひしがれ、涙も枯れ、血と汗にまみれ可哀想な少女は隠れ続けたのです
Casca:…
Casca:陪審員の皆様、この描写をお許しください



Casca:私がお伝えしたいのは、この幼子は頭上で死に行く者たちの叫び声がこだまする中、暗闇で耐え続けていたということなのです
Casca:彼女がセラーに隠れ無事でいる事ができたならどんなによかったでしょう
Casca:オフィディアン達がこの虐殺に満足し、自分達の住処へと戻ったとお伝えする事が出来たならどんなに良かったでしょう
Casca:しかし私はそうお伝えする事が出来ません
Casca:オフィディアン達は老若男女、子供に至るまで慈悲の心もなく狩り続けたのです
Casca:リアンも例外ではありませんでした
Casca:リアンは魔物たちに殺されたのです。しかし彼女はある男によって殺されたとも言う事が出来ます
Casca:その男は傲慢で厚かましく、愚かしくも自分の富のためにアレほどまでにオフィディアン達の怒りを我々にもたらしました
Casca:その男は我々に迫った危険を知らせることなく、のうのうと逃げおおせました
Casca:紳士淑女の皆様、そこに座る男こそがその男であります



Casca:名はリカルド、巷では伝説の盗賊とか言われています
Casca:私はここに、オフィディアン達にとって貴重な財宝であった『Scion's Zenith』を盗み、戦争の引き金を引いたのは疑う余地も無くこのリカルドであると照明します
Casca:我々の記憶にも新しい先の戦争は、リカルドが引き起こしました
Casca:私はリカルドが犯した大反逆罪を証明し、彼に適用されるべき法を提示します
Casca:私はブリタニアに対して反逆罪の罪を犯した被告に対して極刑を求めます
Casca:リカルドは自らの手に持ったバーディッシュでリアンの命を奪ったわけではありません
Casca:また、リカルドは先の戦争において、自ら数千人の命を奪ったわけではありません
Casca:しかしこの男に情けは不要です
Casca:今日、この法廷において正義は情けを求めません。リカルドが犯した罪は慈悲の心を持っても償う事は出来ません
Casca:私が陪審員の皆様に望む事は、これからお見せする証拠を注意深くご覧頂きたいと言うことです
Casca:そして本件に対する判断を下していただきたい
Casca:それこそがあなた方に課せられた唯一であり重要な役目であり、真実がもたらす結果であるのです
Casca:その真実が正義と堅く結びついたものであると私は確信しています。ご静聴に感謝します

(一礼。カスカ着席)




Justice Verina:どうやらここで一旦休憩が必要なようですね


Casca:ありがとうございます、裁判長

Justice Verina:陪審員はそのまま席についているように。傍聴人は自由に退出していただいて結構です


Justice Verina:ではブリタニア時間で一時間休憩とします


Beauregard:気をしっかり!


Beauregard:私が死んでも守り抜きますから!


Ricardo:でしょうね


(ヴェリーナ、退室間際にカスカに声を掛ける)



Justice Verina:カスカさん、なかなか良い陳述でしたよ


(ヴェリーナ退室)



Lilian:(カスカの席に立ち寄り)お見事でした、カスカさん

Casca:それほどでもありませんよ


Casca:先逝く運命となった人たちを思い起こしてみてください

Lilian:あ、はい、も、もちろんです


(リリアン退室)



(カスカ、立ちあがりしばしリカルドの方を見やる)






(しばらくして、カスカ退室)






ブリタニア時間一時間、地球時間5分が経過。
休憩終了。



(リリアン、カスカ、ボーレガード、ヴェリーナ入室)


一同起立。


kyle:ご着席下さい

(一同着席)



Justice Verina:検事による冒頭陳述が終了しました

Justice Verina:弁護側の準備はできていますか?

Beauregard:もちろんですとも、裁判長。準備完了しております!

Justice Verina:よろしいでしょう、進めてください


(弁護側冒頭陳述開始。ボーレガード、立ち上がり陪審員席に歩み寄る)



Beauregard:友よ!ブリタニアの人々よ!
Beauregard:被告は無実であります!
Beauregard:なぜ盗賊かもしれない男が無実であるか?
Beauregard:これからお話されて頂こうと存じます!
Beauregard:そこに座っている男性は悲しむべきチェスの一齣なのであります
Beauregard:そのチェスは政治家と言う名の嘘つきによって遊ばれました
Beauregard:弁護側は検察の主張を論破し、若干の理にかなったこの疑いを晴らし、リカルド氏が無罪であると立証するでしょう



(ボーレガード、左翼の傍聴席に歩み寄る)

Beauregard:諸兄に伺いますが、故意に他人を傷つけたわけではない者が罰として死に追いやられるのは妥当でしょうか?
Beauregard:否であります!
Beauregard:諸兄に伺いますが、先の戦いは全て一人の男が引き起こしたものでしょうか?
Beauregard:否であります!
Beauregard:最後にもう一つ伺います。もしご自身がリカルド氏の立場なら、どのように扱われたいと思いますでしょうか?
Beauregard:否であります!
Beauregard:おっと、間違えました

Beauregard:私が申し上げたいのは諸兄がご自分の事と置き換え、慎重に判断を下して頂きたいということでございます
Beauregard:このままでは悲しいことになるとは思われませんか?
Beauregard:以上でございます、ありがとうございました


(ボーレガード着席)



Ricardo:(立ち上がり)そ、それだけかよ!?


Ricardo:*フゥ…*


Justice Verina:ボーレガードさん、それで終わりですか?

Beauregard:えー、はい。裁判長

Justice Verina:大変結構です。では冒頭陳述に続き証拠を検分したいと思います
Justice Verina:カスカさん、始めてください

Casca:ありがとうございます、裁判長


(カスカ、立ち上がり再び舞台中央へ移動)





Casca:検察側は予審裁判官である司法局エドガー判事の調査結果記録を提出したいと思います

Justice Verina:本件の予審裁判官であるエドガー判事の記録を受理します



Lilian:この記録は国民に対し調査を行った事によって明らかになった事に対するエドガー判事の記録です

Casca:調査結果の概要をお読みいただけますか?

Lilian:調査結果は以下の通りである
Lilian:1番、容疑者であるリカルドと被告人リカルドは同一人物である
Lilian:2番、リカルドは『Scion's Zenith』を盗んだことを認めている

Beauregard:異議あり!


Justice Verina:調査結果はまだ議論の対象になっていません。続けてください


Lilian:*コホン*
Lilian:3番、ブリガンドの一味が被告を護送中に襲撃を行った
Lilian:4番、『Scion's Zetith』の盗難はオフィディアン襲撃の一因である


Casca:ありがとうございます


Casca:では、検察側はパプアのハドソンさんを証人に召喚したいと思います


(漁師ハドソン入場)



Casca:ハドソンさん、あなたはパプアからいらっしゃいましたね?

Hudson:へぇ、そうで。こないだの戦いから生き残ることができましたんで

Casca:侵略される前のパプアについて少しだけお話いただけますか?

Hudson:へえ。ジャングルに面している、美しい小さな町でごぜえます

Hudson:隣人達とは境界を引いてまして、ちゃんと王国の一部になるまでは、時たまいさかいが起こっていたりもしてたんでごぜえます

Casca:その隣人達は誰のことですか?

Hudson:ご存知の通り、ヘビとクモのことでごぜえます。魔物たちで、ええ

Casca:あなたがおっしゃっているのはオフィディアンとテラサンの事ですね?

Beauregard:異義あり!証人を誘導しています!

Justice Verina:異議を却下します。確認の質問です。証人は答えるように

Hudson:へえ、そいつらでごぜえます

Casca:オフィディアンの軍隊が押し寄せてきたときの事を教えてくれますか?

Hudson:あっという間でした、そりゃもうあっという間で
Hudson:いっとき静かだと思いきや、次の瞬間にはジャングルが奴らでいっぱいでさぁ。どこもかしこもでしただ
Hudson:あれよという間にガードも倒されちまうし、町の周りの守りも働かなかったんでさぁ


Casca:あなたのおっしゃる守りと言うのは・・・

Hudson:魔法のやつでさぁ。ご存知の通り、町を守ってるやつでごぜえます

Casca:なるほど、ということはオフィディアンは全く抵抗に合わなかったんですか?

Hudson:とんでもねえ!オラたちも戦ったでごぜえますよ。オラもクロスボウを引っさげて戦ったんでごぜえます
Hudson:ですが奴らは動きが速かったんでして。それに血のついたバーディッシュを引っさげたあのでっかいヤツが来ましたんでごぜえます
Hudson:*頭を振りながら*
Hudson:ほどなくしてオラたちは浜辺まで逃げたんでこぜえます。ジャングルを抜けれなかったもんで、へえ

Casca:それからどうなりましたか?

Hudson:奴らは港にいっぱいになりました。奴らは木の上には気づかない様子だったんで、オラは木に登りましただ

Casca:木の上にいる間、何が見えましたか?

Hudson:へえ、へえ。宿屋のお嬢ちゃんが古い倉庫に走りこむのが見えたんでごぜえます。武器屋のほうから走ってきた様子でごぜえました。手に武器みてえなのを持ってたもんで
Hudson:オラはいいところに逃げたもんだと思いまして!実際隠れるにはちょうどいいところだったもんでごぜえますよ。だもんですが、奴らの一匹がドアの周りを嗅ぎまわりはじめたんで

Casca:それから何が起こりましたか?

Hudson:ヤツが中に入ったんでごぜえます。随分長い事居たようで・・・、そうしたらいきなり叫び声が聞こえたんでごぜえます。それまでは静かになってたんでごぜえますよ

Casca:ハドソンさん、ありがとうございました

Hudson:*うなずき*

Casca:さあ、尋問をどうぞ


(カスカ着席。代わって弁護人ボーレガード、前に出て証人席の前に来る)


Beauregard:私の友人であるカスカ氏はどうやら悲しみに溢れた作り話をさせたかったようですな!そうですな、ハドソンさん?





Casca:裁判長!その主張は事実無根です!

Justice Verina:異議を認めます



Beauregard:はてさて……。そう、あなたは脅えた小さな女の子がその建物に自ら入っていくのを見たのですな?

Hudson:その通りで

Beauregard:そして、あなたは木の上からそれを見ていた?

Hudson:へえ

Beauregard:ふむ……。そしてそのヘビが彼女に向かっていくのを見た?

Hudson:見ましただ

Beauregard:そしてそこに座っていただけなのですな?

Hudson:え?

Beauregard:あなたは木の上に座り、クロスボウを持ち、何もせずに少女が殺されるのを見ていたのですな!?




Casca:(立ちあがり)裁判長!

Justice Verina:異議を認めます。ボーレガードさん、この男性は被告ではありません。質問を変更してください

Beauregard:私からは以上です

Beauregard:*ヒック*

Justice Verina:失礼?

Beauregard:ああ、しゃっくりです裁判長。少し緊張しておりまして

Justice Verina:カスカさん、次の証人は?

Casca:人々がニコラスと呼ぶ人を召喚します



(ニコラス入場)




Casca: お仕事は何を?

Nicholas: フェンスをしているよ

Casca: どんな仕事をしているか、ご説明いただけますか?

Nicholas: 盗品を横流ししたり、受け渡ししてんだ

Casca: (リカルドの方を向き)このリカルドと言う男に会ったことはありますか?

Nicholas: 会った事あるかだって?俺らはいいダチさ!よう、リカルド!

Ricardo : よぅ、ニック

Justice Verina: 弁護側はまだ発言しないように

Casca: 『Scion's Zenith』と呼ばれるものに聞き覚えはありますか?

Nicholas: 冠だろ?もちろんさ。バラバラにしたよ。金とか、宝石とか、そんなもんにな

Casca: わかりました。誰がその冠をあなたに?

Nicholas: リカルドだよ

Casca: 彼が何処からそれを取ってきたか知りませんか?

Nicholas: *肩を竦める*


Nicholas: ヘビ人達からって聞いたよ

Beauregard: 異議あり!伝聞証拠です!

Justis Verina: 異議を認めます

Casca: えぇと、リカルドはどこから取ってきたかあなたに話しましたか?

Nicholas: 今言っただろ、ヘビから取ってきたって言ってたよ


Beauregard: 裁判ちょ・・・

Justis Verina: 異議は認めません

Casca: ありがとうございました

Nicholas: いつでも歓迎さ

Casca: ボーレガードさん?

Beauregard:*ヒック*



(ボーレガード、証人席前に移動)




Beauregard: ニック、なぜ君がここにいるのかね?

Nicholas:裁判長に命令されたからだよ

Beauregard: おや、それは何故ですかな?

Nicholas:宝石を横流ししててとっつかまったんだ。証言したら刑を軽くしてくれるって

Beauregard: あぁ!皆様、お聞きになりましたかな!?





Justice Verina: 静粛に!


Justice Verina: 刑の軽減につながる証言でも、適正な証言として採用される事を忘れないでください

Beauregard:おっと、それでは。ありがとうございました



Ricardo: *ウーン…*

Ricardo:裁判長、俺…


(突如、後方で爆発。謎の老婆、爆発と共に傍聴席後方から現れる)


You see: Inu the Crone
Thomas: そこの者、止まりなさい!
kyle: 止まれ!止まれと言っている!



(ガード二人、イヌを静止しようとする。しかしイヌ、その腕の間を巧みにすり抜ける)


William: *! *

Thomas: *! *

Inu: 来な!止まれ!行きな!
Inu:*イヒヒヒ*

kyle: 誰か止めるのを手伝ってくれ!


(イヌ、証言席の机によじ登る。廷吏カイルとガード二人、イヌを引き摺り下ろそうとする)




Inu: 運命を止められやしないさ!来るのさ!奴らが来るのさ!


kyle:そこから降りなさい!

Wiliam:捕まえたぞ!


(イヌ、ガード二名によって証言席に引き摺り下ろされる)




Justice Verina:ガード!


Justice Verina:友よ、ブリタニアの人々よ!

William: はっ、裁判長!

Inu:ヤツの運命を決めな!遅れるんじゃないよ!*ケケケ*


(イヌ、ガード二人に連行される)



Justice Verina: ブリタニア時間で20分間休廷とします!



Kyle: (裁判長席に歩み寄り)お許し下さい、裁判長

Justice Verina: *フム*


(ヴェリーナ退室)



Beauregard:今のは一体全体なんだったんですかね?

Ricardo: さぁ……




休憩時間終了。裁判再開




(一同起立)


Kyle: ご起立ください!

kyle;全員、ご着席下さい



Justice Verina: なんとまぁ、変わった女性でしたね
Justice Verina:*頭を振りながら*
Justice Verina: 被告の友人ですか?

Ricardo: 会った事もねえよ。裁判長、それでだけど…

Justice Verina: カスカさん、続きを


Casca: 裁判長、検察側はここに第2の証拠を提出したいと思います

Justice Verina: 続けてください


(カスカ、舞台中央に移動)





Casca: 今回は国家反逆罪についての要旨を事務員に手渡しております

Lilian: 受け取っております


Casca: 明確に国家反逆罪が認められるのはどんな場合か読み上げていただけますか?

Lilian:*コホン*


Lilian: 1番、我々の統治者、統治者のご同伴者、統治者の子孫の殺害を計画した場合
Lilian: 2番、統治者の所領内で統治者に対し戦いを挑む事、または敵対する勢力との癒着、または敵対勢力に援助を行う事
Lilian: 3番、王家の印章の偽造、または偽造貨幣の作成
Lilian: …
Lilian: 4番、統治評議会議員の殺害、または統治者の判事の殺害、統治評議会の妨害

Beauregard:裁判長!被告はこれらのどれをも犯しておりませんぞ!


Justice Verina: 待ちなさい。カスカさん、続きを。


Casca:ありがとうございます。その他に国家反逆罪として認められる条項はありますか?

Lilian: はい。定義を広げている特定の条項があります

Casca:そこを読み上げてください

Lilian: 本法制定時には予測できず、条文に盛り込まれない例が将来的に発生する可能性があるため、
Lilian: どのような場合でも国家反逆罪と見受けられる場合には、上記の条項に沿わずとも本法によって裁かれるものとする
Lilian: 判事は統治者と統治評議会の名においてその件が国家反逆罪であると認定されるまで駐留し、判断をするものとする
Lilian: また、上記は審査された国家反逆罪または他の重罪であるべきかどうかは関係ないものとする

Casca: ありがとうございました。裁判長、ここに最後の証人を召喚したいと思います


Casca: フランセスコ卿、どうぞお越しください




(フランセスコ卿入室、着席)




Casca: フランセスコ卿、ご自身のことを簡単にお話願えますか?

Francesco: 私はフランセスコ、統治評議会の出納官をしている。本日はここに統治評議会の代表として推参した

Casca:お越し下さりありがとうございます。卿、統治評議会は被告リカルドに対し国家反逆罪の適用を?

Francesco: 検討いたした

Casca:その結果は?

Francesco: 我々は彼の罪を最大の国家反逆罪として認定した

Francesco: 彼の行動は結果として何千人もの市民の命を奪うことになり、王国にとって大きな損失となったことは疑いようが無い

Casca: 何をもって最大国家反逆罪として認定されましたか?

Francesco: 統治評議会と上院の採択をもって認定された

Casca: どのようにしてですか?

Francesco: 国家反逆罪として認めるにふさわしい新たな条項の追加についての採択が統治評議会で行われた

Casca: その内容について教えて頂けますか?

Francesco: 我々が追加した条項は“故意的行動により、生命と資産に多大な損失を与える事”である
Francesco: "生命は犠牲者が100名を超える場合、資産は王国で最も小さな町に値する被害があった場合"とした

Casca: リカルドの罪は今おっしゃった条件を満たしているわけですね?

Francesco: 満たすどころか、さらに酷い被害をもたらした

Casca: 私の友人であるボーレガード氏に尋問を委ねます


(ボーレガード、証人席前へ移動)




Beauregard:被告がもたらしたものは災いだけだと、本当におっしゃる事ができますかな?

Francesco: 失礼だが、何を言っているのかね?

Beauregard:被告が王国のために善なる事を何もしてないと、本当におっしゃる事ができるのですかな?

Francesco: *周りを見渡しながら*
Francesco: 関係あるのかね、私は…


Casca: 裁判長、異議を申し立てたいのですが?

Justice Verina: 異議を認めます

Beauregard: では教えてていただきたい。被告はある老婆を助ける手立てをしなかったのですかな?評議会がこの件に気づいていないはずが無いと思いますが

Francesco: どの件についてだね?

Beauregard: 老婆のイヌさんが捕われていた扉を開ける手助けの事です!

Francesco: 何のイヌだね?誰だ一体?




Justice Verina: ボーレガードさん、この質問に何か意味はあるのですか?

Beauregard:ええ、裁判長。少しお待ち下さい

Beauregard: 老婆イヌはブリテイン市街で誘拐、拘置されましたがこの男性の手助けによって助けられたのです!カスカ氏、そうですな?

Francesco:*コホン*


Casca: その、裁判長…クレイニン氏の証言によるとですな、扉を開く呪文を見つけるのにどうやら…その…被告が手助けを

Justice Verina: 待ってください。今の話の老婆は先程裁判を中断しに来たあの女性ですか?

Beauregard: ええ、そうです。裁判長

Casca:……その通りです

Justice Verina: 陪審員は老婆イヌについての証言については判断材料に加えないように。信憑性が薄く感じます

Lilian:そのように記しました



Beauregard: (四方を見渡し)



Beauregard: …あぁ、そうですか。ご随意に


(ボーレガード着席。フランセスコ、戸惑いながら退室)



Casca:…フランセスコ卿、ありがとうございました

Casca: 最後にガードのルイズさんを証人に召喚したいと思います。被告の護送の際の襲撃を証言してもらいたいと思います



(しばらく経過。証人ルイズ、一向に現れない)



Casca: これは失礼

(カスカ退室)






Beauregard: zz.. Zzz...

Beauregard: Zzz





You see: Casca the Prosecutor


(カスカ、戻ってくる)



Justice Verina:カスカさん?

Casca: 裁判長、証人がどうやら不在でして……

Beauregard:…

Justice Verina: それは残念です。他に証人は?

Casca: いいえ、裁判長。裁判を遅らせても?

Justice Verina: 弁護側は同意しますか?

Beauregard:…

Casca: ボーレガードさん?

Justice Verina: ボーレガードさん?

Ricardo: 裁判長?

Justice Verina:なんですか?

Ricardo: 俺の弁護士先生は、どうやら寝ちゃってますよ

Justice Verina:ボーレガードさん!!


(ボーレガード、椅子から転げ落ちる)


You see: Beauregard the Defence Counsel

Beauregard:あ*ヒック*はい、裁判長、ここにおります

Ricardo: 俺の弁護士先生はどうやら酔われてるようだが、大丈夫なんですかね?

Justice Verina:静粛に!

Justice Verina: 廷吏! この男を法廷からつまみ出しなさい!

Ricardo: 裁判長?

Justice Verina: 失礼、リカルドさん

Beauregard:しかし私は…その…

Beauregard: *オエッ*

(ボーレガード、ガードに連行される)




Casca:…裁判長、検察側は弁護人の態度に不満を覚えております

Justice Verina: 本法廷において、他の証人はいますか?


Casca:いいえ、裁判長。検察側からは以上です

Justice Verina:わかりました。しかしそれには再度弁護人を立てなければいけません。もしくはボーレガード氏が酔いを覚ますかです


Casca: 同意します、裁判長。では……

Ricardo: 裁判長、俺はもう弁護人とかそういうの信じたくないんですけど

Justice Verina: リカルドさん?弁護人が必要ないということですか?

Ricardo: はい、裁判長。俺が自分を弁護する事にします

Justice Verina: リカルドさん、ご自分を弁護すると言う事はあなたにとって不利になりますよ

Ricardo: 裁判長、この法廷に関しては全部が俺に不利です
Ricardo: 証言した奴らは全員使いもんになんないっすよ。俺を陥れようとしている政府から送り込まれた奴らばっかりで
Ricardo: ボーレガードさんなんか俺の為に証言してくれる奴を一人も準備してくれてないし
Ricardo: 俺自身が証言させてもらいたいと思いますが、公平じゃないですかね?

Casca:裁判長、こんな申し出を受けるつもりでは…?

Justice Verina: ふむ……私は本法廷をすでに再審理にしようと考えていました

Justice Verina: リカルドさん、あなたはご自身を代表して真実に忠実に、ご自身の質問についてお答えいただかなくてはなりませんがいいのですね?

Ricardo: はい、裁判長

Justice Verina: ここは真実の法廷です。リカルドさん、そう誓いますか?

Ricardo: 誠心誠意、誓います

Justice Verina: ではそのようにする事にします

Casca: 裁判長、異議があります、その……

Justice Verina: 異議を却下します。どうぞ続けてください


(カスカ着席しようとする。リカルド、舞台中央に移動しつつ)


Ricardo: 俺には証人がいませんので、カスカ氏を証人に召喚したいと思います





Casca: 裁判長!



Justice Verina: 異例ですが、認めましょう


(カスカ、諦めて証人席に着席。リカルド、証人席前に移動)




Ricardo:カスカさん。俺に対しての証言で、あなたはどれを立証する事ができませんでしたっけ?

Casca: 裁判長!証言者の推測を要求されています!

Ricardo:裁判長、俺はカスカさんが自分の仕事に精通してると思うんですがね?

Justice Verina: 続けて。しかし慎重に行ってください、リカルドさん

Ricardo:カスカさん?

Casca: 検察側は被告の護送時における襲撃と被告との関連性についての立証に失敗しました

Ricardo:どうも。盗賊にしちゃ良くやるだろ。な?

Casca: 裁ば……!

Justice Verina: 認めます!

Ricardo: お許しください、裁判長

Ricardo:カスカさん、オフィディアンの土地はブリタニア政府の支配下にありますか?

Casca: ブリタニアはロストランド全土の所有を主張している

Ricardo:主張?俺達の法はオフィディアンにまで及ぶんですか?

Casca: 本件とは無関係だ、彼らは魔物なのだからな

Ricardo:答えてください

Casca: ……及ばない。及ばせる事ができない

Ricardo:ありがとうございました。以上です



Justice Verina: もう良いのですか?リカルドさん

Ricardo: はい、裁判長

Justice Verina: では最終弁論に移ります。カスカさん?

Casca: *コホン*

Casca: 畏まりました


(カスカ、陪審員席前に移動)




Casca: 検察は本件はきわめて単純であると申し上げます
Casca: 被告が『Scion's Zenith』を盗んだのは明白であり、取調べでも彼がそれを認めています
Casca: 被告と取引を行った証人の証言とも一致が見られます
Casca: 陪審員の皆様にご判断いただきたいのは王国の見解であります
Casca:フランセスコ卿が上等な言葉でおっしゃっておられたためにわかり難い部分もあったかと思いますが、どうぞお間違え無い様に
Casca: 統治評議会は被告の行動を最大国家反逆罪として認定しているのです
Casca: 被告の取った行動は結果としてブリタニアに幾千もの必要の無い死をもたらしたのです
Casca:被告は悪事を働き、またその怠慢を通して、数え切れない程に罪を倍化させました




Casca: 友よ、私はヒューマンの文化を知りませんが、ヒューマンのやり方に従いたいと思っています

Casca: 我々、ハートウッドのエルフは長い間ブリタニアと分かたれてきました
Casca: しかし私は今こうして一市民として立っている以上、偉大な社会によって打ち立てられた法と正義を熱望します
Casca: 私は常に偉大なブリタニアの法組織に尊敬を抱き、絶大なる信頼を置いています
Casca: その信頼によって私は法に従うのです。法の前に身を投げ出しています
Casca: 皆様が今日、正義の声に答えてくださる事が私の希望です
Casca: ありがとうございます


(カスカ着席。リカルド、代わって傍聴席前に移動)




Ricardo: 紳士淑女の皆さん、俺は頭も良くないし、ましてや品位なんてありません
Ricardo: 俺は法律に詳しくもありませんし、法廷での駆け引きも知りません
Ricardo: でも俺は、真実を話す事が出来ます
Ricardo: 確かに俺は『Scion's Zenith』をオフィディアンから取りました。でも決して“盗んで”とは言いません
Ricardo: オフィディアン達が俺達の法をしらないのに、どうしてそれを窃盗罪に照らし合わせるのですか?
Ricardo: 検察側は本当に俺が犯罪を犯したのかどうか、立証するのに失敗しました
Ricardo: 冒険者が魔物を王国の国境で殺したとして、彼が見つけたものを持ちかえってはいけないのですか?
Ricardo: そして、そうです。俺のしたことは国境のはるか向こうでした
Ricardo: (カスカの方を向き)ブリタニア政府が俺に望むのは死ぬ事であって、正義を貫かせることではありません
Ricardo: 俺はこの身を献げなければならないのです。罪に問われた生贄の羊です


(リカルド、徐々に傍聴席正面に移動)





Ricardo: パプアが襲撃されたとき、戦士達はどこにいたのですか?
Ricardo: パプアの守りを施したはずの魔術師達はどこに居たのですか?
Ricardo: ご大層な統治評議会はこの必要とされていたときに一体何をしていたのですか?
Ricardo: 俺には言う事ができません。彼らも言えないでしょう
Ricardo: 自分達が防備をおろそかにしたのを、今になってその臆病さを隠すために俺を犠牲にしようとしているのです
Ricardo: 俺がオフィディアンの女王をブリテインの貴族の指示で殺しましたか?答えはNOです
Ricardo: 俺は宝を探すためにオフィディアンの棲家へ次々と侵略軍を送りこみましたか?答えはNOです

(リカルド、舞台正面に移動)

Ricardo: 何で俺が些細な“罪”を犯したからといって、戦争が起こるんですか?




(リカルド、舞台全体を行き来して熱弁を振るう。一同沈黙)

Ricardo: この戦争には多くの理由があります、『Scion's Zenith』はその中のひとつです
Ricardo: 何で全てが真実だと知る事ができるんですか?理由でも?
Ricardo: 本物の代わりにレプリカを返還して事が収まったんじゃなかったんですか?
Ricardo: 和平締結後にオフィディアンが撤退するのを見ましたか?
Ricardo: そんなことは無い! 俺達が見たものは地中深くに作られた恐ろしい力を持った装置だったじゃないですか!
Ricardo: “ブラックロック”とは一体何か?奇妙な魔法と協定を無視したオフィディアンの女王は?
Ricardo: なんでこういう質問がされなかったんですか?
Ricardo: 彼らは真実が暴かれるのを恐れているんです。本当はこうだ
Ricardo: この政府は法律を書き換えてどんな人間でも排除できるようにしたんです
Ricardo: フランセスコ卿は親切にも大反逆罪において奇妙な付け加えをしてくれた
Ricardo: 聞いただろう?統治評議会は自分達の意図に沿わない者を排除できるように法律を書き換えたんだ
Ricardo: そう、いつでもね
Ricardo: これから先、いわゆる国家反逆罪が増えるだろうね。俺に下したみたいに
Ricardo: 俺の友人達、国家反逆罪を犯す奴なんて居ないんだ、そんな罪もありやしない
Ricardo: 俺はまだ生きたい。でも皆さん、俺はもっと正義を貫きたい
Ricardo: 俺達の本当の統治者のお慈悲がありますように


(陪審員席、傍聴席、立ちあがる者が現れる)



Justice Verina: 静粛に!

Casca: 裁判長!

Justice Verina: なんですか?

Casca: 検察は本件において窃盗罪と陰謀罪での告訴を取り下げます

Justice Verina: 理由を説明してくれますか?

Casca: 窃盗罪は、現時点で国家反逆罪の嫌疑の決定に過度に影響するかもしれません。また、陰謀罪は、立証する事ができません

Justice Verina: 大変結構です。では窃盗罪と陰謀罪については棄却いたします

Justice Verina: 陪審員に命じます。国家反逆罪について、有罪もしくは無罪であるか審議してください

Justice Verina:審議のため、ブリタニア時間で一時間休廷とします


(ヴェリーナ退場。陪審員、審議の為退場)



ブリタニア時間一時間が経過。


You see: Kyle The bailiff
You see: Thomas the Guard
You see: Clifford the Juror
You see: Lavern the Juror
You see: Hannah the Juror
You see: Carlin the Juror
You see: Rita the Juror
You see: Karl the Juror

(カイル、トーマス入室)
(陪審員一同入室)
(ヴェリーナ入室)



Kyle:ご起立下さい!


Kyle; 全員、ご着席下さい


Justice Verina: 陪審員代表は起立してください

Justice Verina: 陪審員は本件に対しての結論に達しましたか?

Enrique: はい、裁判長

Justice Verina:最大国家反逆罪において、被告は有罪ですか?無罪ですか?

Enrique: 有罪と認めます

Justice Verina: 本法廷は被告を最大国家反逆罪において有罪であると認めます


Justice Verina: リカルドさん、あなたは処刑のため更迭されます
Justice Verina: 廷吏、この方を更迭してください


Justice Verina: 以上、閉廷します


(ヴェリーナ退室、陪審員全員退室)



Ricardo: *頭を振りながら*



Lilian: リカルドさん、何と言ったら良いのか…

Ricardo: ありがとう。気にしないでください

Kyle:*コホン*




(リカルド、カイルとガード二人に連れられて退場)


(カスカ、しばしぼんやりとリカルドの居た場所を見つめるが、退場)


(リリアン、リカルドの居た席の前にしばし留まる)










(リリアン、被告席に拳を叩きつける)











(しばらく経過した後、リリアン退場)




全行程終了。


裁判終了。


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