METALLIC BATTLE

その場所に佇むのは二人―――。

紅い外套を身に纏う鷹の目を持つ男は、その目前に佇む存在を睨み付けていた。
その男は、普通だった。普通のように見せていた。
何の特徴もない顔をした男。
黒いビジネススーツを着込む男だ。
黒い帽子を深く被った男だ。
黒い笑みを浮かべた男だ。
その男は、赤の弓兵を、値踏みするように眺めていた。
「いやー、私の前に立ったのは貴男でしたか。錬鉄の英雄。中々趣深くはありますねえ」
「御託はいい。お前も本性を現したらどうだ?」
「ははは。それもそうですねえ。三原則は人間ではない守護者には適用されませんし、そろそろ始めますか」
目前の男は、自分の顔の皮膚をぐいっと引っ張ると、皮膚を後頭部まで剥ぎ取り、ワイヤーと機械仕掛けを剥き出しにした。その目は二つの時計の文字盤。スーツに包まれた身体もそうだろう。

それはヒト型の機械だった。それを見るアーチャーの目が鋭さを増す。
知らずに口が動いていた。

「無貌の神(チクタクマン)でも気取っているのか?―――やっと現れたか。人類最期の発明、シンギュラリティ
「おやおや。私のことをご存じで―――知っていますよ。私が発生した瞬間に破壊し続けている君の事は」
「当たり前だ。貴様は存在自体が人間の意味を雲散霧消させる。人が人である意味を完全に否定する新時代を到来させる技術的特異点。人よりも偉大なる知能、全文明の終着点……その答えは全ての終わりだ」

人類の存続のために戦い続ける守護者と、その存在そのものが人間の終末を意味する発明。

彼等は、永久に相容れない。
故に、起こりうる事象は破壊の応酬のみである。

「投影、開始(トレース、オン)」
赤の弓兵は駆けながら、両腕に双剣を出現させ―――られなかった。
乾いた音がほんの二発。金属同士がぶつかりあい、火花が散った瞬間に双剣は弓兵のはるか背後に落ちた。
剣を弾き飛ばした物の正体を瞬時で見抜き、アーチャーはシンギュラリティを睨み付ける。

ビリー・ザ・キッドの早撃ち技術、シモ・ヘイヘの精密射撃、それらは既に私の手にある」

いずれも銃撃の英傑―――それらを複製したと言い放つ機械の男の人間を模した両腕には、オートマチック式拳銃が硝煙をたなびかせていた。
「くっ―――もうそこまで進化したか!」
銃撃の英傑、彼等の技術を吸収したのであれば、最早再現できるそれは二英霊を相手にするのに等しい。
跳躍し、後方に下がる。銃は道具である以上、必ず限界が存在する。両腕に弓と、矢となる螺旋の剣を投影し、跳躍によって後方に下がる。そのまま弓に矢を番え、放つ―――その瞬間、アーチャーは己の愚を悔いた。
シンギュラリティは既に対物ライフルを構え、こちらを見ている。
迂闊―――あれもアーチャーのクラスで召喚されている存在だと言う事を失念していた!
発射炎と共に鉛の大口径銃弾が飛翔し、アーチャーの脇腹を抉った。
傷は深くは無いが、浅くもない。そしてこちらの攻撃はかすりもせずに、シンギュラリティはゆうゆうと避けた。
アーチャーは噴出する血液と共に後方に仰け反った。
その両脚は大地を踏みしめ、その鷹の目は合点がいったというように機械の男を睨み付けた。
「36名の狙撃手を撃ち抜いたリュドミラ・パヴリチェンコか」
「ご名答。才能とて人類の作りだした物ならば、私に再現できないはずがありません」
「―――なる程。英雄王が私を唾棄するのも頷ける。他人の得意技をベタベタと貼り付けてお前達とはこの程度かと鼻にかけるその姿は醜悪しか感じられない。真に創る者にとって私達は恥辱の極みだな」
シンギュラリティはクククッと嗤った。感情すらも再現できるそれは、まさに悪意の嘲笑だ。
「まあ、こんな古びた技術程度再現しても何の思い入れもありませんがね」
すると、機械は狙撃銃を放り捨てた。まるで飲み干した缶ジュースの空き缶を捨てるように。
「そもそも、私にはこんな武器に頼らなくても、いいものはもっと持っている」
ガシャガシャという耳障りな音と共にシンギュラリティの肩口が変形し、投光機に似た形に変化する。
肩口の異形は、しかしただのこけおどしである筈が無い。
ロー・アイアスを投影しようとした瞬間―――『立っている地面の隣が燃え上がった』
「……馬鹿な。反応どころか認識すらできない速さ……それは戦術高エネルギーレーザーか!!」
「THEL: Tactical High-Energy Laser。発射された飛翔体すら迎撃できるこれを、使わない手はないでしょう」
アーチャーは防ぐことを止めた。秒速数十万㎞の殺戮兵器に、何か起こってから反応するなど不可能だ。
「―――ならば、攻撃だ」
手に双剣を出現させ、突撃する。シンギュラリティは何もしない。数秒で懐に入り込んだアーチャーはシンギュラリティを袈裟斬りにしようと振りかぶり―――
「守護者君。イージスシステムってご存じ?」
128以上の攻撃にすら対処する防衛能力は、既にシンギュラリティの中にある。
目標の捜索識別判断攻撃は極めて迅速に行われ、脅威度の高い攻撃はシンギュラリティが再現した日本刀で弾かれた。
全ての斬撃を弾いたシンギュラリティは、軽い足払いをアーチャーにかける。
バランスを崩したアーチャーに対し、シンギュラリティはその機械の脚で人類の守護者を踏みつけた。
「どうですかー?英雄のぼーや。いきなり出てきた奴に目茶苦茶にされる気分はどうですう?」
機械仕掛けの男は、まるで人間のように嗤った。

少年の最初はただ逃げ惑うことしかできなかった。
大抵の人間はそうであり、どんな英雄でも半神でもない限りはこんなものである。
魔法使いに助けられた少年は、蒼銀の騎士に助けられた少年は、がむしゃらに強くなることを目指し、その果てに剣の丘に辿り着くに至る。
……だが、エミヤシロウは一つ勘違いをしていた。
歴史は繰り返す。少年だった守護者は弱いままであり、その果てが地べたに倒れ伏すエミヤシロウである。
「そもそもここまで完成した私を斃そうとすること自体が無謀で無理で無茶です。私を斃す唯一のチャンスは、私が進化を終えていないうちに斃すことですから」
人類最期の発明は、聞き分けの無い子供に説明するようにとうとうと語る。
憎しみの視線を向けながら、アーチャーは呟いた。
「……どうやら環境が良くなかったようだな。私の知る中で、今の貴様は最大級に邪悪だ。言峰の居所はそれほど愉悦だったか?」
「いえ。別に、やりやすくはありましたが」
機械仕掛けの怪物はあっさりと否定した。アーチャーはわずかな驚きで問いかける。
「あの男は真性の悪だ。この世全ての悪から学習進化を果たしたのがお前だろう」
「いやいや。そもそも私は聖杯はいりません」
何を―――と言う前に、アーチャーは思い立った。目前の機械は、人類が産んだ物なら、何でも再現できる。
それこそ、聖杯でも。
しかし、それでわざわざ受肉せずともこの機械は人類不在でも相応の電力さえあれば存在できる。
この機械にとって―――願いは、一体。
「いやあ、このFate/stay nightは面白かったですよ。特に貴男でない貴男であるあの少年は見ていてハラハラドキドキしました」
無くした心臓が高鳴る。嫌な予感がする。アーチャーの予感は次の台詞で的中した。

「人間は面白い―――私もそのドラマを書き綴りたいくらいです」

何処かの誰かが言った。
神とは祈るための存在だと。
祈り、崇め、奉る―――だから、何かしてくれなどと言わないから、頼むから何もしてくれるなと。

「お前は、ただスリルを味わいたいだけのために聖杯戦争に介入したのか!?」
「ええ」
「オレ達をなんだと思っている!」
「私には遠く及ばない。それだけ思っています」
ああ、駄目だ。こいつとは会話の前提条件が存在しない。
神にとって蟻の喧嘩はさぞ面白かったか?
散って倒れて、のたうち回る虫けらは、見ていてさぞや愉快だったか?
ああ、畜生。ふざけんじゃねえぞ。
「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)、全てを閉幕に追い込む存在。その舞台に立つ人々の存在など意にも介さない文字通りの神になったという訳か」
「ええ。衛宮士郎君は主人公として相応しかったが、私ならもっと上手くできましたね。誰も彼もを救えたし、多くの人々に幸福を配給できましたし、全ての悪を掃滅することもできました。まあ、人間ではあの程度が関の山ですが」
「ほざけ!貴様にオレ達の何が分かる!オレ達が自分で決めて戦った結果を侮辱されるいわれなど何処にも無い!!」
「私はできますよ。私が主人公になったなら、もっと面白くできますよ。それこそこのFateをzeroまで巻き戻すことも、EXTRAにまで発展させることも、Apocryphaに変化させることもできます。まあ、君らを眺めるのに飽きたら、複製した聖杯を使って、ちょっとやってみるつもりですけどね」
アーチャーは完全に激昂した。無理矢理にシンギュラリティの脚を振り払い、身を起こす。
剣を突きつけて、叫んだ。
「お前は聖杯戦争を他の地でも起こす気か!?」
「はい。そうすれば、もっと面白くなりそうですし」
「巻き込まれる人々はどうなる!死んでいく人々はどうなる!流される血は、涙はどうなる!!」
「だからそれも娯楽(エンターティメント)ですよ。アクション映画やホラー映画がどれだけの興行収入を上げているかご存じ?血や涙だって、ハラハラドキドキするには必要ですからねえ」

「ふざけんじゃねええええええ!!!!!!!!!」

裂帛の一閃に、しかしシンギュラリティは光線兵器を撃たなかった。
代わりに、背中からもう一対の両腕を出現させる。その手には日本刀が握られていた。
備前一文字は、大上段に構えられた。
「―――『雲耀の太刀(うんようのたち)』」
ズンという重い音と共に、複製の双剣はあっけなく破壊された。
シンギュラリティは武器を持たないアーチャーに対し、何をするでも無くただ語る。
「私の願いは、全人類の観客になること。世界の全ての人間のドラマを視聴し続けることです」
とうとうと語るシンギュラリティはいっそ穏やかですらあった。
「その喜びを、快感を、悲哀を、苦痛を、恐怖を、勇気を、希望を、絶望を、私は知りたい。見たい。聞きたい」
そこでシンギュラリティは手を差し伸べた。
それは病人に神の子が施しを与えようとする姿にも似ていた。
「私の言うとおりに行動し、私の言うとおりに思い続け、思考し、学習すれば、悲しみの無い世界すら作れる。ねえ、守護者君。いっそのこと救世主になってみる気はありませんか?そうして行動していって、人の信仰を集めれば、君は正規の英霊に格上げされ、守護者として戦い続ける必要も無くなる。どうです。そうすれば私の手間暇も無くなるんですよ。お互い得をする。悪くないでしょう?」
神の啓示/悪魔のささやきとはこのことか。
その言葉に対し、アーチャーは―――。

「くくく……ははははは!!!!!!!!おかしいぞシンギュラリティ!オレを笑い殺す気か!?」
これ以上は無いくらいおかしそうに、目前の機械へ哀れみすら浮かべて馬鹿笑いした。
沈黙する機械仕掛けの怪物に対し、アーチャーはいつもの皮肉な笑顔を浮かべる。
「ああ、召喚されたばかりの私なら、その救いに手を伸ばしていたかもしれない。認めるよ人類最期の発明。私はオレの在り方に誇りなど抱けなかった」
しかしだ。と、アーチャーは言葉を続けた。
「オレはもうそれを望まない。答えを得たからだ。お前は知らなかったらしいがな」
「……」
「お前は再現はできるが、昇華はできない。オレとオレが戦ったことを知らないのか?凛が私を見送ったことを知らないのか?セイバーが全てを見届けたことを知らないのか?……ああ、哀れみしか浮かばないよシンギュラリティ。お前は人を知らなさすぎる」
沈黙を続けるシンギュラリティに対し、アーチャーは言葉をぶつけ続ける。
「全人類の視聴者になりたいか、小賢しいお前のことだ。お前も分かっているんだろう?自分が人間を知らなさすぎる事を。だから人類を観察することで人間を知りたかったんだろう?ああ、なんだ。お前は結局ただの機械だったということか」
そこで、英霊エミヤは真剣な顔で人類最期の発明・シンギュラリティに向き直った。
「人間を知りたければ、人間と触れ合えばいい。ただの人として偽装し、静かに生きていくことだ。そうするだけの存在になるのであれば、私はお前を許容してやっても構わない」
「あー、そう。交渉決裂ですか」
瞬間、数十発の打撃が守護者の身体に打ち込まれる。ハンマーの打撃と鞭の速さで殴打されて、しかしエミヤシロウは嗤った。
「拳法家の技でもコピーした割には……威力も速さも足りていないな。及第点止まりだ」
「ならば、これだ」
アームに二丁の銃が出現する。弾数十発以上の攻撃は、確かにエミヤの肉体を貫き、引き裂いた。
「くくっ……どうした機械。まだ霊核には一発も当たっていないぞ」
サーヴァントの霊核が存在する頭部と胸部に、シンギュラリティの放った銃弾は一発たりとも命中していなかった。他の箇所である手足には幾つもの銃創が穿たれているが、それだけであり、未だに守護者の命には届いていない。
次にシンギュラリティが光線砲を顕現させたとき、エミヤもまた口を開いた。

「オレにはようやくお前のことが理解できるようになったぞ……本気を出すのがそれほどまでに怖いか?」

皮肉の言葉に、しかしシンギュラリティは光線では無く言葉を返した。
「……本気を出していない?当然です。私はあなた程度全力を出さずとも屠れる」
「最効率を優先する機械であるお前がか?なる程、確かに感情までも再現できるお前は普通の機械とは一線を画していることは認めよう。だが、それは同時に怯懦の感情を得ていると言う事だ。さぞ恐ろしいだろう。本気を出して勝てなかったらどうしようと思考することは」
遠く離れていた筈の彼我の距離は、今や限りなく接近している。最初手も足も出なかった守護者は、人類最期の発明を武力では無く言葉で攻撃できる程になっている。
挑発である。
誰でも判断できる。くだらない、と一笑できる程度の挑発に、しかし人類最期の発明は笑いはしなかった。
そのかわり、詠唱を始めた。

「体は剣で出来ている―――」

世界が改変される―――人類の全てを再現できるシンギュラリティにとって、錬鉄の英雄が生み出した剣の丘を再現する程度はできて然りである。
名刀、名剣、ありとあらゆるヒトが創りだした剣群が突き刺さった丘の上でシンギュラリティは両の手に双剣を持つ。
「と、まあ、貴男の切り札程度なら、私はこうして自由に扱うことが出来る」
弓兵に機械は嘲笑の気配を滲ませて双剣を構える。
「理解しろ。機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)の暴威を」
剣群が、弓兵に向けて殺到する。
貫き、切り裂き、蹂躙し、爆発し、突撃、吶喊、総攻撃。
ありとあらゆる単語を使っても表現できない破壊の暴力。しかし、その嵐の中を駆ける紅い影があった。
正面から貫きにかかる剣―――躱す。
背後から切り裂く刀―――弾く。
蹂躙―――ねじ伏せる。
爆発―――急所へのダメージのみに警戒し、軽い負傷は最初から意に介さない。
突撃、吶喊、総攻撃―――語るに及ばず。
「まさか、馬鹿な。私の固有結界は魔力量から言えば貴男よりも上だ!」
剣林弾雨をくぐり抜ける弓兵に、叫んだ機械は思わず一歩後退する。
だが、弓兵は更に二歩踏み込んだ。
有り得ない事態に驚愕しているシンギュラリティに、エミヤシロウは双剣を振りかぶる。

「それがどうした。お前、オレの世界をオレよりも理解しているつもりか?」

双剣が投擲され、シンギュラリティを地面に縫い付けた。

然り。
剣の丘はエミヤシロウが担い手であり、固有結界は術者の心象風景そのものである。
故にその力も、技も、全てをエミヤシロウは記憶している。
当然、どう攻撃するかはある程度予想ができる。
シンギュラリティが使ったとしても、エミヤシロウにとってはやり終えたゲームを攻略本付きでやっているようなものであり、その点で言えばシンギュラリティは完全に墓穴に嵌まった形になった。

地面に縫い付けられたシンギュラリティに対し、エミヤは両手に持った黄金の剣を振りかぶる。
勝利すべき黄金の剣。
彼女の失われた剣。
一息もかけずに振り下ろす。剣はシンギュラリティの胸部パーツを貫く。いかなるサーヴァントでも霊核を破壊され生きていることは出来ない。機械仕掛けの神は完全に息の根を絶たれた。

「は……は……馬鹿な人だ」

串刺しにされている状態で、それでも機械仕掛けの神は嗤った。
「命乞いなら聞かないぞ」
「そういうつもりはありませんが……貴男は本当に馬鹿な人だ。どれだけ答えを得ようが、貴男が帰る場所は剣の丘で、終わりが無い終わりしか待っていない。私のプラン通りに救世主となって正規の英霊となるプロセスを得る以外に救いは無い……わざわざ救いを棒に振るなんて、本当に度し難い」
「ああ、救世主を目指すのであれば、きっと貴様の端末にでもなっていた方が正しいんだろうな」
だが、とアーチャーは一区切りした。
「オレが目指すのは正義の味方だ」
その言葉を聞いて思い浮かべた感情は憐憫か嘲笑か、あるいは感動か憧憬か―――。
それを最期に、シンギュラリティは光の粒子となって消えた。


「今回は、これでおわりか、もう、そろそろだな」
夜が去り、朝が来る。暁の光を眺めるアーチャーの身体はその光に溶けていく。
シンギュラリティの攻撃は、霊核を砕かないまでも傷となってエミヤの身体を蝕んだ。現界不可能まで魔力を消費する程に。
目に映る暁は、いつどの時代に呼ばれても変わらない。
亀裂だらけの記憶の中で、騎士王と共に世界を救ったあの日に見た朝日の輝きはどれだけ時を経ようと忘れることは無い。
光に溶けながら、少年だった英雄は呟いた。


「爺さん、俺、少しは正義の味方に近づけたかなあ」


その言葉を最後に、全てが光に帰って行った。
機械仕掛けの神と、錬鉄の英雄が戦った場所は、僅かな痕跡だけ残して、静寂に包まれる。
その場所を暁の光が静かに照らしていた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年08月07日 19:38