易牙

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】易牙
【性別】男性
【身長・体重】170cm・55kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力D+ 耐久D 敏捷B 魔力D 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断(奸臣):D+
 自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。
 料理に纏わる行動時に効果が上昇するほか、仕える主君に対する悪意や殺意を隠蔽する効果もある。

【固有スキル】
美食家:EX
 ジャンクフードから宮廷料理に居たるまで、様々な知識とそれに見合う技術、味覚の鋭敏さを持ち合わせている事を示すスキル。
 料理の為の狩猟と漁猟の技術も含まれる他、食が関わる様々な判定において絶大なプラス補正を得る。
 アサシンにかかれば肉や内臓は勿論のこと、魂すら極上の食材として扱える。

精神汚染(調理):A
 調理において発揮される異常な精神性。
 マスターを含めあらゆる対象との正常な意思疎通が困難となり暴走する。
 見境がなくなり、どのような存在であろうとも調理対象候補として思考する。

奸臣の三貴:EX
 賢臣である菅仲から要注意人物として挙げられたことから由来するスキル。
 アサシンが取り入ったことが自国の政治は波乱を生み国の要である重臣達は殺され太子は他国へと亡命した。
 スキルとしての能力は話術や扇動などのスキルと自身の陣営に不和を呼び最終的には自軍は崩壊するという一種のデメリットスキルが含まれている。

【宝具】
『人生美味求真(このよにしょくせぬものなし)』
ランク:A 種別:対物宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 天下の覇者に数えられた桓公が虜となり、孟子すら「我々が美味とする味を最初に会得した」と称賛するアサシンの文字通り『魔』の領域に至った調理技術そのもの。
 通常調理不可能なものでも、解体刀と包丁を振るえば森羅万象、猛獣、人、神、無機物さえも濃密な魔術効果を帯びた満漢全席に成り果てる。
 本来、美食に適さないとされる人肉すら極上の美食として成立させたアサシンの技法は魂、精神などの霊的要素すらも食材と看做し、
 作り出した料理を食する事により魔力回復の効率を大幅に向上させる。
 また脳漿を融かす麻薬に等しい中毒性を持つ料理を作り出し、食した者の精神を狂わせ、己の支配下に置くことも可能。
 これはアサシンの危険性を察知した管仲の進言により罷免されて尚、桓公のアサシンが作る料理への執心から返り咲いた逸話に由来する。
 この中毒性は用いられた食材が人倫から逸脱した物となる程、重篤なものと化す。
 アサシンの美食に耽溺した桓公の無残な末路が示すように、この宝具の術中に陥った者には一時の絶頂と引き換えの破滅が待つのみ。

【解説】
 中国春秋時代。当代の覇者である斉の桓公に仕えた料理人。中国料理の基を築いたとされる天才。
 その味覚たるや『淮南子』において「易牙は二つの川の水を混ぜられても、嘗め分けることができた」とされ、
 その技量による名声は後代の明において編纂された著名な調理書の名を彼の名にちなんで『易牙遺意』と名付けられていることからも明らかだろう。
 儒教において孔子に次いで重要とされる人物孟子からもその腕前は絶賛され、
 曰く人類が美味いと感じる味を最初に会得し世に送り出した料理人と書かれるほどである。
 「私はこれまで山海の様々な美味、古今の様々な料理を食したが赤ん坊の蒸し焼きだけは食べたことがない」と主君から伝えられた際、
 自らの息子を殺し献上したことによって余りの美味なる味に感激した桓公によって太夫へと出世した。
 その狂気の行動はいずれ必ず王だけではなく国をも滅ぼすと考えた当時の斉の宰相の菅仲によって罷免された易牙だが、
 易牙の出す料理のあまりの美味さによって他の料理人が出す料理を食べられなくなった桓公によって再び召し抱えられ重用されたという逸話を持つ。
 身内にすら愛を向けぬ者が国や主君へ忠誠を持つはずがないと考えた菅仲は自らの臨終の際、
 主君に対して易牙のような奸臣は近づけてはならないという忠告をしたがそれも虚しく桓公は易牙を重用し続けた。
 桓公の死後、易牙は権力闘争に加わり無詭(斉候無詭)を立て太子昭を廃止するために暗躍。
 桓公の遺体を放置したままに太子昭と無詭の後継者争いは続き、易牙らの暗躍によって無詭の即位に反対する重臣達は次々と殺され太子昭は宋に亡命。
 無詭が擁立されることとなった。
 遺体が放置された桓公の肉体は腐り果て蛆が湧きかつての覇者の面影はどこにもなかったという。
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最終更新:2023年11月01日 23:31