【元ネタ】史実
【CLASS】
アーチャー
【マスター】
【真名】ネッド・ケリー
【性別】男性
【身長・体重】173cm・66kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷C+ 魔力E 幸運C 宝具D+
【クラス別スキル】
対魔力:-
最新の英霊故に、魔力に対する抵抗力は皆無。
【固有スキル】
自給自足:A+
特定条件下において自身の体力と魔力を回復する。『
単独行動』や『自己回復(魔力)』の互換スキル。
伝説のブッシュレンジャーとしての、優れたサバイバル技術群も含まれる。
高潔なる犬濠:A
貧民を苦しめる悪法とその執行者達に立ち向かった者が持つスキル。
秩序属性の者、令呪や
皇帝特権、
非常大権などの強権を行使する者に対する特攻と弱体耐性を得る。
英雄外装:B
現代までに多くの人々によって愛されてきた
アーチャーの英雄性を外殻・外装として纏う。
アーチャーの場合は生前から使用していた、グレートヘルムと全身甲冑を纏う騎士の如き姿となる。
戦闘時、
アーチャーは自動的にこれを纏い、力なき人々の為に悪を成敗する義賊となる。
悪徳を為す者がこの状態の
アーチャーを目にすれば極度の恐怖状態へと陥るだろう。
また、体全身から銃を自由自在に出現させ、あらゆる角度から狙撃する事が可能である。
【宝具】
『泥中を征く者に、星の導きを(マインド・ユー・ダイ・ライク・ア・ケリー)』
ランク:D+ 種別:対衆宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
悪しき権力に叛逆し続け、無防備な人々の保護者として生き、そして死んでいった
アーチャーの伝説が宝具となったもの。
貧者の英雄に与えられる「大衆の加護(支援)」であり、人々を、民衆を、弱き者たちを、声なき声を己の味方にする。
形は無く任意に発動されるものでもないが、
アーチャーが現世に馴染んでいくにつれ、不思議と有益な情報が舞い込む事が増えていき、
偶然にも食料や隠れ家の提供が行われる、敵対者の情報収集が失敗する...といった幸運が発生する。
迷いなき覚悟に祝福を、悪しき権力者には災いを。
彼らは姿を見せず、声を上げることもない。
だがその民衆は確かに存在し、その多くが"英雄"を支持しているのだ。
【解説】
オーストラリアのアウトローであるブッシュレンジャーの代表。
当時のオーストラリアは流刑者の子孫がそのまま貧困層となり、
生活苦から犯罪者となる事が多発していた。
これを重く見た大地主たちは安い給料だった警察に逮捕報奨金を支給。
これにより無実の罪でも捕まえれば金になるとして流刑者の子孫がさらに不当な扱いを受けた。
流刑者の血を引く農家として生まれたネッドケリーは幼いころから窃盗に親しんでいたが、
何度も無罪となっていた。
しかし、借りた馬が郵便局長のものであったため警察が偽りの証言で有罪にした。
刑務所から木こりとして生きようとするもマークされていた為続けられず、家に戻る。
そして警官が妹に卑猥な言葉を投げかけた事で起こった喧嘩で警官が手を怪我した事で
母が逮捕されるという事件が起きる。
母の罪は無実の「警察へのピストル発砲」だった。
これを機にネッドは反権力、反警察の義賊としての道を歩む事になる。
ネッドは強盗で名を上げるが特筆すべきはその対象であり、
殺したのは警察と裏切者一人だけと言われる程に民衆に対して紳士的だったのだ。
ユーロアでの強盗はその代表例であり債務証書を焼き払い借金を消した。
未払いの負債が急に現金で支払われるようになったという記録もある。
だが、その紳士さが死因にもなった。
宿屋にいた人々を人質にとり警察の列車を脱線させるために線路の除去をさせていたが、
そのうち一人が病気の妻の看病が必要と言いケリーは解放した。
彼は警察の列車に信号を送り脱線は失敗。警察隊はケリーギャングを包囲した。
防弾になると考えギャングたちは甲冑を用意していたが頭と胴だけ守るものであり、
手を負傷したケリーは奮闘むなしくそのまま逮捕されてしまう。
逃走のチャンスはあり、彼の馬がそばに来ていたものの追い返しており
「仲間を見捨てられるほどの偉大なディンゴには、俺は成れなかった」と理由を語っている。
少なく見積もって32,000以上、一説には8万といわれる民衆の嘆願書むなしく彼は死刑宣告される。
彼が収監された牢獄には彼のブッシュレンジャーのきっかけであった母親も投獄されており
「わが子よ、ケリー家の者らしく死に向かいなさい」という。
絞首台にいつもと変わらない様子であがっていったケリーは「人生ってそういうものさ。
ああ、こうなるってわかっていたよ」とつぶやき死んだという。
最終更新:2023年11月01日 23:24