アッガ

【元ネタ】シュメール文明
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】アッガ
【性別】男性
【身長・体重】296cm・254kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではランサーに傷をつけられない。

【固有スキル】
神性:A
 ランサーはキシュの戦神ザババの化身であり、最高の神霊適性を持つ。

戦神のカリスマ:B
 ランサーの起源たるザババの持つ戦争の神として権能が劣化し、スキルとなったもの。
 軍略、戦術眼、士気操作能力、兵士達に対する強力な統率力を兼ね備えた複合スキル。

誓約の結び手:B
 ランサーの起源たるザババの持つ誓約の神としての権能が劣化し、スキルとなったもの。
 ランサーが立ち会った場で結ばれる誓約に強制力を持たせる事が可能であり、
 一度合意を結んだ誓約を破ろうとすると各ステータスの低下を招く事になり、完全に破った場合は霊核の致命的な損傷すら起こり得る。
 またランサーが関係のない誓約であっても、それを破った者に対するランサーの与えるダメージ値を増幅させる効果も持つ。

友誼の証明:A
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、
 相手の戦意を抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。
 貸しを作った状態ならば、かの英雄王からも譲歩を引き出すことが可能とされる。

【宝具】
『山海薙ぎ払う琥の境界(イガリマ・シュルシャガナ)』
ランク:A+ 種別:対山/対海宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 古代メソポタミア神話の戦神ザババが有する二振りの神造兵装。
 本来は別個の宝具であるがランサー霊基による影響か、柄の両端からイガリマ、シュルシャガナの刀身が生えた所謂ツインブレードや両剣などと呼ばれる武器となった。
 それぞれ「地平線」「水平線」の概念を持ち、真名解放により千山を切り拓き万海を灼き祓うが、
 英霊として召喚されたことによりダウンサイジングされたためそこまでの性能は発揮出来ず、
 せいぜい一つの山、一つの海を薙ぎ払う程度だがそれでも通常の聖杯戦争では持て余しかねない威力と言えるだろう。

『王の誓言(カーミ・ターミス)』
ランク:A 種別:対人~対城宝具 レンジ:- 最大捕捉:700人
 戦神ザババの化身であるランサーが有する鷲頭の杖。
 象徴とも言える杖に誓いを立てることで、神霊ザババと接続し、その加護と神気を引き出すことが出来る。
 ザババの神気は使用者の神性と筋力、耐久、敏捷、魔力の値を大きく引き上げる他、魔力を用いてランサーの戦力を再現・形成することが可能。
 再現可能な戦力は武器だけに留まらず、ランサーが生前に従えた兵士達すら作り出すことが出来る。
 武器及び兵士は全てが神気によって創造されているため、神性を宿した強大な兵力ではあるが、
 性質上、神殺しといった対神性・神秘の能力を天敵とする。

【キーワード】
『神によって作られた人』
 アッガの別名とされるアッカは「神によって作られた」という意味を持つと解釈されている。
 神と人とを分かつまいと作られた『天の楔』。
 英雄王ギルガメッシュは神の血を与えられ、三分の二が神、三分の一が人という高い神格を持つ
 超越者であったが、アッガもまた『天の楔』という目的のもとに別のアプローチで生まれた神造の人である。
 アッガは神の血を受け継ぐ半神とは異なり、神の在り方を人の器に降ろした化身。
 『天の楔』として創造されたアッガは奇しくも同じルーツを持つ英雄王と相見え、性能を競い合った末に
 英雄王と彼の友である『天の鎖』を前に敗れ去った。

【解説】
 古代メソポタミアの叙事詩『ギルガメシュとアッガ』に登場する都市国家キシュの王であり、ウルクの英雄王ギルガメッシュの宿敵。
 実在が確認されているキシュの前王エンメバラゲシの息子であるため、彼もまた伝説だけでなく実在したとされる。
 ある時ウルクを包囲しギルガメッシュに対して降伏勧告を行う。
 ウルクの長老達はギルガメッシュに対して降伏するように進言したが拒否され、ギルガメッシュはウルクの若者に対して徹底抗戦するように呼び掛ける。
 それに同調した若者達の返答に満足したギルガメッシュは降伏の要求を拒絶し、ギルガメッシュの友であるエルキドゥの流言によってキシュの兵らは動揺。
 戦闘が始まるとその動揺を突く事でキシュの兵は逃亡しアッガはギルガメッシュに捕縛される。
 しかしかつてギルガメッシュは放浪中にアッガに借りを作った事があり、その借りを返す形でアッガは解放されたという。

 また、一説ではアッガはキシュの戦神ザババの化身とされる。
 戦神ザババはメソポタミアの初期王朝時代に崇拝され、時代が下るとラガシュの主神ニンギルスと同一視された。
 ザババは戦争と誓約を司る神であり、右手には獅子がモチーフのイガリマ、左手には鷲がモチーフのシュルシャガナという双剣を持つとされる。
 このイガリマ、シュルシャガナは後に神格化され、ザババと同一視されるニンギルスやニヌルタの息子ともされた。
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最終更新:2023年09月13日 20:48