トゥルヌス

【元ネタ】ローマ神話、『アエネーイス』
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】トゥルヌス
【性別】男性
【身長・体重】186cm・99kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力C 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
復讐者:C
 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
 周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。

忘却補正:B
 人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
 忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化させる。

自己回復(魔力):C+
 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらも魔力が毎ターン回復する。
 狂気の火により激昂状態となっている間は回復量が上昇する。

【固有スキル】
狂気の火:B
 狂化の亜種スキル。復讐の女神アレクトに植え付けられた、アヴェンジャーの胸で燻り続ける火種。
 通常時は正常な思考を保つが、アヴェンジャーが僅かでも怒りや憎しみといった感情を抱けばそれを爆発的に増幅させ、敵対者を殺し尽くすまで止まらない復讐鬼となる。

泉姫との絆:B+
 『アエネーイス』で語られる戦いにおいてアヴェンジャーの妹である泉の女神ユートゥルナはアヴェンジャーの窮地を救おうと尽力する。
 最終的にアヴェンジャーは敗北し死に至るのだが、その無念を晴らす為かサーヴァントとしてのアヴェンジャーはユートゥルナと接続された状態で現界している。
 眷属や使い魔のように、ある程度はユートゥルナの力を借り受けて使うことができる。
 基本的にはユートゥルナが独立して姿を現すようなことはない。
 しかしアヴェンジャーが窮地に陥る時、アヴェンジャーの意思すら関係なく兄を救わんと現れる場合がある。
 その絆ゆえか、アヴェンジャーは狂気の火により激昂状態となることもあるが、ユートゥルナに関しては問題なく認識できる。

女神の加護:C
 女神ユノの加護を示すスキル。
 アヴェンジャーに危機が迫った場合にユノの助力が見込めるが、時にその結果がアヴェンジャーの意に沿わない事もある。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【宝具】
『冥府より贈る、不朽の神剣(インフェルヌス・エンシス)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 鍛冶神ウルカヌスによって冥界の沼で鍛えられた神造兵装たる剣。
 神性を持たない存在からの攻撃では傷一つ付かない不朽不滅の剣。
 攻撃性能も強力であり、純粋な破壊力に加え真名解放により対象の運命力を削る効果を発揮する。
 運命力とは生存のために使われている、当然のような幸運の事である。
 それを削られれば、その者は不運に見舞われ、死に近づきやすくなる。

『激情狂奔・過重冥炎(インフェルヌス・ウルカヌス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:400人
 狂気の火によりアヴェンジャーの激情が極限状態となった時に発動可能な宝具。
 神剣に意図的な過負荷を加え、更に狂気の火によりかつて篭められしウルカヌスの火を呼び覚ます。
 ウルカヌスの火、狂気の火、冥界の生者を死へと誘う性質が混ざり合い、正気と運命力を削る効果を持った火炎となって放出される。
 まともに喰らえば敵対者たちはその身を焼かれながら不運に見舞われ、恐慌状態に陥るだろう。

『北方より来たる白雪(セプテントリオ・ニクス)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~60 最大捕捉:50人
 アヴェンジャーの先祖に北風神ボレアスの妻オレイテュイアより贈られた白き二頭の駿馬。
 風を操る力を持ち、追い風による加速、暴風を纏っての突撃を可能とし、更には空中すら疾駆する。
 アヴェンジャーはこの二頭に曳かせた戦車に乗り、多くの兵を踏みにじった。

【解説】
 『アエネーイス』にてアイネイアスと対決したルトゥリ族の若き王。
 父にルトゥリ族先王ダウヌス、母に女神あるいはニュンペーのウェニーリア、妹に泉の女神ユートゥルナを持つ。
 ユートゥルナは神ユピテルによって神格を与えられたとされ、兄トゥルヌスの窮地を救おうとした。
 北風神ボレアスの妻オレイテュイアがトゥルヌスの先祖に贈った風のように疾駆する白き二頭の駿馬を持ち、
 鍛冶神ウルカヌスが父ダウヌスの為に、自ら冥界の沼で焼き入れした剣を持つ。

 トゥルヌスはラテン人の王ラティーヌス王の娘ラウィーニアとの婚約が暗黙の了解となっていた。
 しかしアイネイアスがイタリアに到着すると、異国の者を婿とせよとの託宣を受けたラティーヌスはアイネイアスとラウィーニアを結婚させることにする。
 そこでトロイア人に怒りを燃やす女神ユノは復讐の女神アレクトを呼び出す。
 アレクトは巫女に化けてトゥルヌスに近づき夢の中でトロイア人との戦争を唆す。
 トゥルヌスは断ろうとするものの、アレクトにより狂気の火を胸に突き刺せられる。
 そうして目を覚ましたトゥルヌスは戦争を決意する事となり、ラテン人とトロイア人の戦争が始まった。

 トゥルヌスはトロイア人との戦争の中で多くのトロイア兵を葬り、窮地に陥る事もあったが、
 一人敵陣で孤立した時はティベル河に飛び込み命を拾い、アイネイアスに命を狙われた時はユノによりアイネイアスの幻で誘導された。
 但しアイネイアスの幻で救われた際は、部下を見捨てる形となった事を悔やみ自殺まで考えた。

 そしてトゥルヌスはアイネイアスと決闘を行う事になる。
 一度持ち込む剣を間違え、折られてしまうも、妹ユートゥルナにより剣を取り戻す。
 しかしユピテルによって送り込まれた魔女により、力を奪われてしまう。
 そしてトゥルヌスは敗北し、遺体を一族のもとに返して欲しいと懇願するも、
 トゥルヌスが戦利品として奪っていた戦友たるパラスの剣帯を見て逆上したアイネイアスにそのまま殺されてしまう。
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最終更新:2023年09月13日 08:21