バハラーム5世

【元ネタ】史実、『王書』、『七王妃物語』
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】バハラーム5世
【性別】男性
【身長・体重】188cm・80kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】
魔力放出(聖炎):B
 多くの拝火神殿の建設等の拝火信仰の逸話から付与されたスキル。
 魔力放出(炎)と同様の効果を持ち、加えて悪属性に対しアドバンテージを有する。

弓矢作成:B
 「弓」を改良し進歩させた逸話を持つアーチャーは、材料さえあればたちまち弓と矢を作成する。
 弓には物質的な材料が必要だが、矢であれば自らの魔力を削ることで作成可能。

竜狩り:B
 竜種を仕留めた狩人に備わる竜殺しの亜種スキル。
 竜種に対する攻撃力、ST判定の成功率の大幅上昇。
 更に竜種からのレアアイテムのドロップ率も上昇する。

諸王の王:C
 アーチャーはペルシャ地域の王の称号を意味するシャーハーン・シャーである事からこのスキルを有する。
 その身から溢れる王の中の王としての威光は敵軍の全ステータスを低下させ、
 低下させた能力値分、自軍の全ステータスを向上させる。

千里眼(狩猟):B
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
 獲物の心理状態を把握する超感覚とそれによる行動の先読みをも可能とする。

【宝具】
『勝利齎す聖鳳の七矢(ハフト・ワルフラーン)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:7人
 ゾロアスター教の英雄神ウルスラグナの十の化身(アワタール)の一、
 鳳の持つ破魔の力をアーチャーの信仰と鍛錬により独自にアレンジした形で再現した宝具。
 真名解放によって放たれる火の七矢は燃え盛る七羽の鳳となって敵対者の魔力を帯びた攻撃や護りを跳ね除け、敵対者を灼き尽くす。

『勝利齎す聖猪の七矢(ハフト・ワルフラーン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:70人
 ゾロアスター教の英雄神ウルスラグナの十の化身(アワタール)の一、
 猪の持つ戦場を蹂躙する力をアーチャーの信仰と鍛錬により独自にアレンジした形で再現した宝具。
 火の七矢を束ねて真名解放することで燃え盛る一匹の巨大聖猪となって爆進し、敵対者に純粋な破壊の一撃を齎してゆく。

【解説】
 ササン朝ペルシアの君主(シャーハーン・シャー)。
 彼の強さと勇気を象徴するオナガーのペルシア語であるグールからバハラーム・グールとも呼ばれ、
 「バハラーム」は勝利の神ウルスラグナに由来する。
 伝説に曰く、二頭の獅子の間に王冠と王の衣装を置き、獅子らを殺し取り戻す試練を乗り越え王位に就いた。
 強大な狩人であり、竜を狩る事を得意としたとされ、また多くの拝火神殿を建設したとも伝えられている。
 または弓矢を進歩させた者の一人として、『ノウルーズの書』にて取り上げられている。
 弓を骨で補強し、矢に4枚の矢羽をつけたとされ、弓に白楊の皮を巻いたとされる。
 養育者からは弓術、射術の極みに立っていると評されたという。

 彼は史実においてはゾロアスター教寺院への攻撃に対する報復として、キリスト教徒への迫害を行うことから統治を開始した。
 キリスト教徒は東ローマ帝国の領土に逃れそれをきっかけに、東ローマ帝国とササン朝の戦争が始まるも、
 最終的には平和条約が締結され、双方の領土において信仰の自由を保証することに同意した。
 しかしこの戦争の間に東方都市のメルヴがエフタルによって占領され、バハラーム5世はエフタルの領土に侵攻しメルヴを奪還した。
 そしてアフラ・マズダーへの感謝として、戦利品の大部分をイランの三つの神聖な寺院の一つに寄進した。
 またアルメニアを併合し、ササン朝太守による統治下に置いた。

 ロマンス叙事詩『七王妃物語(ハフト・パイカル)』では両親が子供を授かるためにアフラ・マズダーへの嘆願が行われた二十年後に生まれる。
 狩人として成長した彼は、伝説の宮殿にて七人の王女の肖像画が収められている鍵のかかった部屋を発見する。
 王位に就き国が安定すると彼は七人の王女を捜し出し、花嫁として彼女たちを迎え入れ、花嫁ごとに七つの宮殿を建設する。
 建築家は王女たちの出身地である七つの地方がそれぞれ七つの惑星によって支配されていることを伝え、
 各地方と惑星の関連色で宮殿を装飾し幸運を保証するようにと助言する。

 しかし花嫁と過ごしている間に邪悪な大臣が国の権力を掌握してしまう。
 バハラームは情勢が混乱し、国庫が底をつき、近隣の支配者の侵入を引き起こしていることに気づく。
 彼は大臣の調査を始め、苦情者の中から七人を選び、彼らが苦しんでいる不正について聞く。
 大臣は処刑され、バハラームは正義を取り戻し、神の喜びのために七つの宮殿を火の寺院へと改装させる。
 バハラームは最後に狩りに出かけ、姿を消してしまう。
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最終更新:2023年09月12日 21:20